Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

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夜間にはヘッドライト(前照灯)を点灯するのは当然として、
ハイビーム(上向き)が原則だということはご存じでしょうか。
街中では、ロービーム(下向き)で走るのがほとんどだと思いますが、
それは、
他者(他車)の妨げにならないように減光措置を講じたもので、
言ってみれば“例外”なのです。


ところで、坂道で対向車と行き違う場合は、
ロービームでも相手を眩惑させてしまうことがありますから、
スモールランプ(車幅灯)だけにすることがあります。
また、その延長で、
踏切で列車の通過を待っている間は、
多くの場合、そこが上り坂になっているので、
スモールランプにしておくべきでしょう。


では、普通の交差点での信号待ちでは、
ヘッドライトを消してスモールランプにするべきなのでしょうか。


法律上は、
運転している(≒エンジンが掛かっている)間は前照灯を点灯しておくべき、
なのは承知していますが、
上述の坂道や踏切の例もあるように、“臨機応変”で良いんじゃないでしょうか。


なお、ネット内の議論で、
「ライトを点け忘れるから消さないのが正解」と主張する人がいますが、
それを言い出したら、
「サイドブレーキを外し忘れるから(必要な場面でも)サイドブレーキを掛けない」
という話にもなりかねませんので、
それは、消さないことを推奨する理由にならないと思います。


ちなみに、小生は、信号待ちの際は、
原則としてロービームで点灯したままにしています。
ただ、前の車や歩行者を眩ませるようだったら、
消灯してスモールランプのみにします。
まさに、“臨機応変”ですね。
そのやり方を他人に押し付けるつもりもありませんが。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




10連休中でも特に今日は、
高速道路の渋滞が予想されているようです。


ところで、パイロットアカデミーでは、
ペーパードライバー教習のカリキュラムの中に、
高速道路の走行練習を組み入れています。
もちろん必須ではないので、希望されない方に無理強いはしませんが、
教習効果を説明して、お勧めするようにしています。


高速道路で練習すべき課題と言うと、
・高速道路の乗り降りのコツとか、
・スピード感が鈍るのを実体験すること、
・走行前にルートを確認しておく習慣を付けること、
などが挙げられますが、
それ以上に、目に見えて教習効果が得られる課題があります。


それは・・・

意外に思われるかも知れませんが、
「車線変更の練習」です。


「車線変更」は、皆さん苦労される課題の一つですが、
一般道では、信号があったり、歩行者が飛び出したりして、
なかなか練習しづらい課題でもあります。
その点、高速道路では、
車線変更だけを繰り返し練習することが可能なのです。
対向車の心配もありませんから、
ミラーを使って彼我の距離を測ったり、
減速と加速のタイミングを試してみたりも、
容易にできます。

そして、高速道路でこれを練習した後で一般道を走ってみると、
格段に走り方が変わるのに気付くはずです。


そんなわけで、
ペーパードライバー教習の“仕上げ”として、
最後に高速教習を考えておられる人も多いですが、
高速教習の後に、
さらに一般道での路上教習を入れるのが望ましいのですよ。


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世の中は、“新年”の雰囲気ですね。
こんな時に通常の記事を書くのも何なので、
今日は、当ブログのタイトル「前見て加速!」について、
解説しておくことにしたいと思います。

これまでにも何度か書いている話ですが、
最近になってここに来訪された読者もいらっしゃるでしょうから、
ご常連の愛読者諸姉諸兄におかれては「またかよ」と思わずに、
どうかお付き合い願います。


さて、この「前見て加速!」は、
自動車運転のコツを端的に示している言葉です。

まず、発進に際しては、
周囲の安全が確認できたら、“横”を向いたままでなく、
これから走る車線(=“前”)を見て、アクセルを踏んでいきます。

また、カーブでは、
カーブの手前で減速し、ラインを目でなぞりながらハンドルを回します。
そして、カーブ後半では、出口(=“前”)を見て、加速していきます。

右左折の場面でも、
ハンドルを回し終えた後は、やっぱり、
これから走る車線を見据えて、アクセルを踏み、ハンドルを戻していきます。

それから、車線変更(障害物回避を含む)では、
安全確認ができたら、
自分が走りたい車線の遠くを見て、加速しつつ車線変更します。
元の車線に戻るときも、遠くを見て、加速しつつ車線変更します。

このように、いろんな場面で、
ドライバーが「前見て加速!」を意識することで、
スムーズな、そしてメリハリのある運転になります。


さらには、
「前」というのは「未来」をも示唆していて、
目標に向かって邁進する姿勢がイメージできませんか。

そんな意味も込めて、「前見て加速!」は、
日ごろ教習時に小生が好んで使っている言葉であり、
それをブログタイトルに流用したという次第。


車の運転も、人の生き方も、
見据えるべきは「後ろ」でも「下」でもありません。
「前」に向かって進みましょう。

「令和」の始まりにあたり、
初心に戻る意を兼ねて、改めて解説させていただきました。


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最近あちこちで耳にする「ファシリテーター」という用語を、
パイロットアカデミーでは、2001年1月の開業当初から使っています。
当時はあまり耳なじみなく、「何それ?」と尋ねられることも多かったのですが、
改まった場で自分の仕事のスタンスを端的に示す際に、小生が好んで用いてきた言葉です。


「ファシリテーター facilitator」は、
辞書には
「容易にさせる物・者」「促進する物・者」「後援者」という意味が載っていますが、
日本語らしく意訳すれば、
「事務局」とか「世話人」とか「(宴会の)幹事」と言った方がピンと来ると思います。

つまり、
「自ら表舞台に立つのでなく、裏方に回って役者が演じるのを手助けする」という役割を、
この仕事(自動車運転指導)を通じて果たしたいと考えているわけです。

「スタッフ staff = 参謀」というのも近い概念ですが、
日本語で「スタッフ」と言うと単に「職員」とか、
ヘタをすると「(教習指導員ではない)事務員」と思われてしまいかねず、
しっくり来ません。

また、「コーチ coach = 指導者」
(「coach」には「セダン型の自動車」という意味もあるのは妙ですが、ここでは違いますね)
は、最も自然で普通に用いられそうな表現ですが、
この語には「自分の高さまで引き上げてやる」というニュアンスを感じてしまうため、
パイロットアカデミーでは極力使わないようにしています。
むしろ「下から高い所へ押し上げる」というのを目指していますので。


そんな思いでこの商売を始めて18年。
「平成」の最後にあたり、改めて思い返してみました。


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さあ「10連休」ですね。
高速道路を使って遠出する人も多いようです。
(パイロットアカデミーは年中無休ですけど…)


ところで、
高速道路はなぜ快適に走れるのでしょうか?


信号が無いから?

それもありますが、
「信号が無い」ことを含め「交通の流れが一定だから」というのが
模範解答でしょう。

また、歩行者や自転車がいないので、安心して走れます。
二輪車はいますが、それで1台の車だと思ってください。
この「1台の車だと思う」というのが大事なポイントです。

そして、みんな同じ方へ向かっていること。
停まったり右左折したり、というのは、通常は無いですし。

ただ、速度は違いますでしょうか。
急いでいる車は車線変更が多くなりますが、
それも予想できる動きなので、さほどストレスにはなりません。

それと、路面や案内標示が整備されていることも
高速道路が快適に走れる理由の一つでしょう。


ですから、
渋滞して下道を走ったのと同じくらいの時間が掛かるとしても、
高速料金を払ってでも高速道路を走りたいという人はいますね。
(“新幹線”よりも“鈍行”が好きな小生にはありえない話ですが…)


しかし、上に挙げた“快適さ”に共通するのは、
すべて「刺激が無い」ということに、お気づきでしょうか。

それが徒となり、高速道路は単調すぎて、
運転していて眠くなってくることがあります。
睡眠が足りていても眠くなる時は眠くなります。
これを「高速催眠現象」と言うらしいですね。

ですので、高速走行中は道全体をぼんやり見るのでなく、
意識して隣の通行帯を見たり、
たまには対向車線を見たり、
ミラーを頻繁に見たり、
景色を見たり(わき見運転にならないように!)
あえて刺激を与えて運転してみてください。


安全で楽しいドライブになりますように。


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交差点を右折しようとしている時、
直進車が来ていたら、
こちらは、進んではいけません。
そして、その「直進車」には二輪車も含まれることも
承知しておいてください。


しかし、
バイクは小さいから目に留まりにくいのか、
小さく見えるため「まだ遠くにいる」と錯覚してしまうのか、
事実遠くにいても加速が良いので急に近づいてしまうのか…
理由はともかく、二輪車を見落としてしまうことが多いですね。
もしかしたら、「ぶつかってもこちらの損害は大した事がない」という、
ある種の傲慢さも、無意識のうちに働いているのかも知れません。


でも、ちょっと意外な理由で二輪を見落とすことがありますので、
ここで紹介しておきましょう。

こちら(教習車)が
右折するために交差点内で停まっていたとします。
こういう場合、通常は、
ハンドルを真っ直ぐのままにしておくのが基本ですが、
導流帯等によりハンドルを切った状態で待つようにガイドされる交差点もあります。

そんな時、車体を斜めにして直進車をやり過ごしている間に、
左前のピラーがドライバーの視界に入ってしまいます。
角度によっては、そのピラーが、
直進してくるバイクをちょうど隠してしまうことがあるのです。

これは交差点の構造によるものなので防ぎようがありませんが、
こういう現象も起こりうることを知っているだけでも、
心構えに違いが出ると思います。
運転姿勢を固定したままにしないとか、
少し車を動かしてから再度確認してみるとか…

いずれにしても、油断無く、
「ピラーの陰に直進車(二輪を含む)がいるかも」
と注意しておきましょう。


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東京(府中試験場・鮫洲試験場)では、
学科試験に合格してから技能試験を予約するシステムになっています。
そのため、
本免の学科試験は合格しても、
技能試験の日までに仮免許が切れてしまうことも起こりえます。


もしも、そういう事態になったら、
技能試験予約の際に、
臆せずに、試験場の受付官に申し出てください。
こういうケースでは、融通を利かせて、
仮免の有効なうちに受験日を設定してくれることもあるようです。

もちろん、融通を利かせてくれなくても文句は言えませんし、
また、受験生の都合に合わせて受験できる保証もありません。

なお、融通を利かせてくれた場合、
受験票に「最終受験」と朱書きされます。
最終受験だからと言って採点が甘くなるわけでもなさそうですが。


そもそも、
仮免許の有効期間は6ヶ月もあるのですから、
期限内に受験しましょう。

それとも、もしかして、
不合格を繰り返して期限を迎えてしまったのでしょうか。
そうだとしたら、基礎ができていないことが考えられます。
厳しい言い方になってしまいますが、
きちんと練習して仮免から取り直すのも、
一つの選択肢かも知れませんよ。


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今日の東京地方はムシムシして、
雨が降ったりやんだり、ハッキリしませんね。

さて、雨の日の運転には、いろいろ危険な事がありますが、
それらに共通するのが、「見にくい」ということです。


まず、ドライバーサイドの話。
太陽が雲で隠されて暗くなるので、
また、雨そのものにもよって、
景色が見えにくくなります。
ワイパーも、視界を遮る障害となります。


次に、歩行者サイドの話。
傘を差しているので、車がよく見えていません。
地面ばかり見て歩いている人が多いのも危ないです。
それと、なぜだか「急いでいる」ので、
車を見てくれていないことが往々にしてあります。


それから、自転車やバイクの話。
傘を差しての運転など、論外ですが、路上では結構見掛けます。
でも、傘を差していなければ、雨粒が目に入って、見にくくなります。
バイクも、フルフェイスヘルメットには雨粒が付いて見にくくなり、
フルフェイスでないと、雨粒が直接目に入ります。

さらに、自転車もバイクも、
マンホールでタイヤがすべるのを嫌がって、
やはり地面ばかり見ていることが多いですね。


雨の日はお互いに「見にくい」ことを理解して、
より慎重な運転に心がけましょう。


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東京の府中試験場・鮫洲試験場では、
試験車両としてトヨタの「プリウス」を使っています。
他の車種もあるのですが、
なぜか、普通仮免許と普通一種免許の(もちろん「AT限定」の)試験では
プリウスに当たることが多いようです。

さて、そのプリウスのシフトレバーは、
従来のAT車のものと
設置されている場所も動かし方も違うため、
練習した車と異なる場合には面食らう人もいるかと思います。

そんなわけで、
従来のAT車(CVT車を含む)で練習してきた人のために、
プリウスのシフトについて、簡単に説明しておきます。


まず、シフトレバーは「床(ゆか)」から突き出してはいません。
MT車では、機械的にギアを切り換えていたので、
シフトレバーは床に設置しておく必要があり、
従来のAT車も、その名残で床にシフトレバーがありました。
(コラムシフトの話は、ここでは触れないことにします。)

で、プリウスのシフトレバーは、前面パネルの近くにあります。
「シフトレバー」というより「切換えスイッチ」という感覚ですね。

そして、その動かし方も、特徴的です。
慣れないと、ちょっと戸惑ってしまいますが、
でも、それもまた「切換えスイッチ」だと認識しておけば、
理解しやすいと思います。


さて、プリウスのシフトで最も違和感があるのが、
「P(パーキング)」ポジションに入れる動作でしょうね。
「D(ドライブ)」に入っていても、「R(バック)」に入っていても、
そのまま「P」ボタンを押せば良いだけだからです。
逆に、「P」を解除するのは、
「D」なり「R」なりに入れるだけでOKです。

ちなみに、サイドブレーキは「足踏み式」ですので、
これも、レバー式(ハンド式)のサイドブレーキに慣れている人は、
弱すぎず、強すぎないよう、慎重にペダルを踏んでください。


…って、日ごろハイブリッド車を運転されている方にとっては
「今さら何を言ってるんだ?」て話でしょうが、
上に書いたように、
練習した車と試験車とが異なる人のために説明した次第です。


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安全運転と気持ち良いドライブのためには
「互譲の精神」は大事です。
が、初めのうちは、
譲るか、譲らないかを迷うことも多いですよね。


その判断が難しければ、
仮免許の段階では、
法規どおりの優先順位で考えておけば良いですよ。
ただ、
「どうせ停まるのなら、数メートル手前に停まってあげる」
「停止しているなら、わざわざ発進せずに、数秒間、待ってあげる」
ということだけ考えてあげれば良いでしょう。
このちょっとした気遣いだけで、随分“優しい運転”になるはずです。


でも、ひとたび免許を取ったら、お互い対等のドライバーとして、
こちらが譲ることも覚えないといけません。


譲るか、譲らないかを迷ってしまう人は、
“後続車の有無”を一つの目安として考えてみてください。
つまり、
「後続車が来ているなら、できるだけ譲ってあげる」
「後続車が無いなら、自分1台ぐらい通過する間は待ってもらう」
という気持ちでいれば良いのです。
これで、迷うことは少なくなると思います。

もっとも、それは、
始終バックミラーを見ながら走行していることが前提になります。
結局、「周囲の状況に気を配る」という基本に立ち帰るんですけどね。


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