Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

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車が停止するまでには、
「空走距離」と「制動距離」というのがあります。

「空走距離」は、
ブレーキを踏もうと思ってから実際にブレーキが効き始めるより前の時間、
「制動距離」は、
ブレーキが作用してから停止するまでの時間を言います。

そして、「空走距離には“ペダルの遊び”も含まれる」、
と教本には書いてあります。

確かにその通りで、間違いではないのですが、
加えて、“靴の遊び”というのも考えてください。
ぶかぶかの靴は論外として、足に合った靴を履いていたとしても、
おそらく、ペダルの遊びより大きいんじゃないでしょうか。

もっとも、“ペダルの遊び”にしても“靴の遊び”にしても、
ブレーキペダルを踏む際の空走距離だけでなく、
アクセルペダルの踏み込み加減にも大きく影響します。
むしろ、アクセルの方がデリケートな操作を求められるので、
より神経を遣うべきとすら言えるかも知れません。

慣れてくれば、靴の遊びを上手に使って
足指の微妙な動きでアクセルを調整できるようにもなってきますよ。
その域に達すれば、もうアクセルで苦労することはないでしょうし、
ブレーキ時の空走距離だって実感できるようになるはずです。

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車を運転する以上、
交通事故に遭うことは想定しておかなければなりません。
人間だれしもミスすることはありますし、
こちらにミスが無くても“もらい事故”というのだってあります。

さて、事故が起きてしまったら、
慌てずに、次の対処を行ってください。

まず第一に、負傷者の安全を確保してください。
状況によっては、「119番」で救急車の出動を要請してください。

それと、
相手の有る事故では、相手の氏名・連絡先を確認してください。
名刺をもらう(または、免許証を見せてもらう)のが望ましいですが、
手帳にメモする程度でも良いでしょう。

また、必ず警察に連絡して実況を見てもらってください。
物的損害だけの場合でも、絶対にその場で示談してはいけません。
その場で示談してしまった場合は、
相手が後日「首が痛い」などと言ってきた場合を含め、
民事も刑事もすべて自分で解決しなければならないリスクを孕んでいます。

それから、保険会社へ連絡します。
そもそも任意保険は入る義務の無い(“任意”ですから)ものですが、
他人の命を奪ってしまうかも知れない凶器を転がしているのですから、
よほどの大金持ち以外は任意保険に加入しておくのが
ドライバーとしての責務と言えるでしょう。

事故の時はとかく気が動転してしまいがちですが、
慌てず騒がず、落ち着いて対処しましょう。
ここに書いた項目をメモしておいて、
免許証や車検証と一緒に携帯しておくと良いですよ。

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教習を始められたばかりの人は、
運転への恐怖心からアクセルを踏み込めなかったり
逆に、アクセルを踏み続けてしまったりすることがあります。

前者は、とにかくアクセルを踏んでもらうしかないのですが、
後者は、もしかしたら、
「アクセルペダルを踏んでいないと車が前進しなくなる」
とでも思っているのかも知れません。

無論、そんなことはありません。
特にAT(オートマ)車においては、
アクセルを放しても、ほぼ同じ速度のまま走ることができます。

むしろ、目的の速度まで加速したら、
意識的にアクセルを放すようにしたほうが、
乗り心地の良い運転になりますし、
そうすることで、咄嗟のときにブレーキの対処が早くなる
というメリットも生じます。

アクセル・ブレーキどちらも使わない、
という時間を上手に作りましょう。

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バックしている時にハンドルを調節しながら回すのは、
初心者には難しいです。
体を捻った運転姿勢ではハンドルが回しにくいうえ、
車が右に向かうのか左に向かうのかが分かりにくいからです。

では、なぜバックしている時は車の動きが把握しにくいのでしょうか。
これまたドライバーが体を捻っているためであるとか、
リアウインドーからは景色が見づらいため、というのもありますが、
実は、その最も大きな理由は、
「車体の動き方が前進とは違う」というものです。

ハンドルを切った状態でバックした時は、
“車が横向きに移動する量”が、
同じようにハンドルを切って前進した時の半分以下になります。
そのため、動き始めてもすぐには車の向きが変わらないので、
つい、ハンドルを切り過ぎてしまうのです。
そして、それを修正しようと逆に切る時にも同じ症状が出る、
というスパイラルに陥ってしまうことも珍しくありません。

ですから、バックしながらハンドルを回すのは極力避けましょう。
方向変換や縦列駐車でバックする時は、
ハンドルは“いっぱい”に回してください。
また、狭路内で曲がりきれなかったときの切り返しも、
ハンドルを“逆に回す”のでなく“まっすぐ”でバックすれば
さほど苦労することはありません。

「後退時にはハンドルは調節しない」と覚えておいて、
少なくとも試験場内のコースにおいては対応できるはずですよ。

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交差点を(直進・右左折いずれのケースでも)通過した時に、
対向車が信号待ちの列を作っていたら、
その間から歩行者が渡ってくることがありますので、
あまり加速せずに(必ずしも徐行でなくても良い)
注意しながら進みましょう。
もちろん、実際に歩行者が飛び出して来たら、
ブレーキを掛けてください。

さて、そんな話をすると、
対向車が並んで停まっている間はスピードを落として走り、
車列を通り過ぎるや否や、加速を始める人がいます。

うん、確かに「対向車の列の間に注意」とは言いましたが、
車列の最後尾(こちらから見て“車の向こう側”)から
歩行者が渡り始めることだってありますよ。
と言うより、むしろ、横断する側から見れば、
車と車の間を渡るよりも、
渋滞最後尾の後ろで後続車が来る前の方が、
心理的に渡りやすいものです。

「対向車の列の間」だけでなく、
「対向車の列の最後尾」まで、しっかり注意を払ってください。

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右折しようとするときは、道路の右に寄ります。
複数の通行帯があれば一番右の通行帯に入ります。
そして、右折レーンができる交差点であれば
車線が増える手前3秒の所で、合図(右ウインカー)を出し、
右側の安全を確認してから、右折レーンに移って行きます。
ここまでは基本どおりですね。

そして次に、
右折する30m手前で、右折の合図(右ウインカー)を出します。
これが、
車線が増えずに単に右側車線が右折レーンになる場合や
できた右折レーンが30mより短い場合は、
進路変更の合図を出したままにして構いません。
これも、基本どおり。

さて、問題は、右折レーンが長い場合。
交差点によっては300mくらい走らせる所もあります。

そういう所では、
進路を変え終わったらウインカーを一旦消してしばらく走った後、
右折の30m手前で再び出す、というのが、
一応“法律の条文どおり”の走り方です。

でも、こういう場合は、
ウインカーを消さずに出したまま走るのをお勧めします。
というのも、
後続車に「ここは右折の列ですよ」と教えてあげる目的もあるからです。
特に信号待ちの最後尾では、
自分が右折車であることを明示しておくべきでしょう。

もっとも、これは、
「どんな場所でも適切な方法」と言いきれるものではなく、
交差点の造りや交通量や自他の速度などによって、
臨機応変に対処しなければならないことは承知しておいてください。
まあ、そんなことは、すべての所作について言えることですが。

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片側3車線の道路では、
一番右の車線を空けて第1車線または第2車線を走ります。
右折しようとするときは一番右の車線に移りますが、
それまで第1車線を走っていたら、車線を2つ移ることになります。

この場合、一気に2車線を移動したくなるかも知れませんが、
それは危険です。

と言うのは、
すぐ隣の車線はサイドミラーに写っていても、
もう一つ向こうの車線は遠くの方しか見えていません。
目視で安全が確認できれば良いとは言え、
通常の目視は、ミラーに写る範囲は安全であることを前提に、
ドライバーの真横しか見ていないはずです。

それを、すべて目視で安全確認しようとすると、
長い時間、前から目を離してしまうことになりますし、
多くの場合、
そこまでの確認をせずに車線変更してしまいがちです。

このことは、
逆に、一番右の車線を走っている車から
こちらがよく見えていないということでもあります。
さらに、一気に車線変更してくるとは予想しにくいこともあって、
ヒヤリとさせてしまい、ブレーキを踏ませてしまいます。
そうなると、試験なら「他車妨害」で即中止です。

ですから、
車線は1つずつ移ってください。
もちろん、その都度、ミラーと目視で確認が必要です。
なお、合図(ウインカー)は、
車線変更が終わるごとに一々消さなくても、出したままでOKですよ。

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パイロットアカデミーでは、
仮免許所持者だけでなく、
普通免許所持者向けの路上教習(いわゆるペーパードライバー教習)も
行っています。

ところで、ペーパードライバー教習についてお問合せをいただいた際には、
まず「乗る車は決まっていますか」と尋ねることにしています。

別に、どんな車に乗るのかに興味があるわけではありません。

教習を受けようとした“動機”をお尋ねしたいのと、
一方、ご本人には、
ご自身がその車を運転している図をイメージしてもらいたいからです。
それによって、教習への取り組み姿勢・真剣みが変わってきます。

実際、ペーパードライバー教習を受ける人の多くが
仕事や家族の関係で“乗らざるを得なくなった”人です。
そういう人は、教習で、うまくできない場面に出くわすことがあっても、
「何くそ」という根性で乗り越えられますよね。

そこに比べて、
運転する予定が無いのにペーパードライバー教習を受ける人は、
ちょっとの事でへこたれて続かない人が多いように思います。
(もちろん、そうでない人もいますけど)

「当面は乗らないけれども運転を忘れないように」というのも
悪くはないのですが、上に書いた理由から、
できれば、乗る車が決まってから教習を受けた方が効率が良いですよ。

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交差点に進入する前には、
その先に自車が入れる余地があるかどうかを見てください。
交差点内で停止してしまう可能性があるなら、
たとえ青信号だったとしても、交差点に進入してはいけません。

例えば、そこが“踏切”だったらどうでしょう。
そうイメージしてみれば、
交差点内で停止してしまわないかどうか、
真剣に確認するようになると思います。

ただ、そうは言うものの、
交差点進入は、踏切通過と次の2点において異なります。

1つは、一時停止義務がないこと。
信号待ちの先頭車こそ発進前に安全確認することになっているものの、
青信号を前車に続いて進む場合は、
停止および確認は義務づけられていません。

2つ目は、
必ずしも自車が進めるだけの“余地ができた後”に発進しなくても良いこと。
「余地ができそう」という時点で発進しても、
(言わば結果的に)交差点内で停止しなければ許されるのです。

しかし、むしろ、これら相違点があるために、
過去に運転経験のあった人ほど、
特段の注意を払うことなく交差点に進入してしまいがちとも言えます。

ここまで認識したうえで、
それでも敢えて、交差点は踏切だとイメージしてみてください。
そして、先頭車はもちろんのこと、2台目以降であっても、
油断なく注意しつつ、交差点に進入してください。

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不動物(建物や人が乗っていないことが明らかな駐車車両等)とは50cm以上、
可動物(対向車や人が乗っていることが予想される駐車車両等)とは1m以上、
それぞれ間隔を保って通過してください。
やむを得ず近くを通る時は、スピードを安全な速度まで落としてください。
(相手が歩行者でなければ必ずしも徐行でなくてもよい)

ところで、特に路上走行中には、
コース内にある障害物(駐車車両を模したものが多い)とは
イメージの異なるものにも遭遇するので、注意しましょう。

例えば、車線減少箇所におけるガードレール。
これは不動物なので、基本的には50cm以上離れて走るべきで、
その間隔が空けられない場合は、速度を充分に落とさなければなりません。

さらに例えば、渋滞している通行帯の隣の通行帯を走る場合、
その渋滞を作っている車は可動物ですから、
1m以上の間隔を空けるか、速度を落として走ってください。
車線(通行帯)が異なるからと言って、配慮なしで通過するのはダメですよ。

この間隔が充分に保っていないまま普通に走ってしまうと、
厳しい試験官は、「危険行為」として、
その場で試験中止にすることだってありえます。
気を付けてください。

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