Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2013年02月


こういう教え方は、やっぱり気が進まないのですが…


クランク型コース(屈折型狭路)では、
ハンドルを真横に延長したラインを想定して、そこに
横の(左に曲がる時は左の、右に曲がる時は右の)縁石が到達した所で、
ハンドルを全部回してください。

その時に、前に見えていた縁石は、
丁度ボンネットに隠れるようになっていると思います
(運転者の座高や運転姿勢によって見え方に差はあります)ので、
その“前の縁石”と、先に目標にした“横の縁石”との間に
車体が入って行くのを実感してください。


そして、ボンネットがポールに接触しないように注意しながら、
かつ、自分の進むべき道の遠くを見ていきます。
一番危ない箇所を無事に通過できたら、
少しアクセルを入れてあげるとハンドルが戻りやすくなります。


しかし!
ハンドルのポイントを教えてしまった直後に言うのも気が引けますが、
やっぱり、道を見て、タイヤ(前後左右の4輪)の動きをイメージしながら、
車体を誘導して行くのが基本です。
クランク課題には、狭い路地を通過する方法を修得するだけでなく、
「車両感覚を身に付ける」という大切な目的が有りますので、
目標は使うとしても、その事は忘れないでください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




パイロットアカデミーでは、
極力、ハンドルを回し始める目標を教えないようにしています。
実際の路上で、
縁石やポールの目標を使って運転するわけではないので。


しかし、クランク課題においては、
「ここに縁石が見えたらハンドルを回す」
という目標を教えることが少なくありません。
ハンドルを回し始めるべきポイントは、
本当はご自分で試行錯誤しながら掴んでもらうのが望ましいのですが、
それでは時間(教習回数)が掛かり過ぎてしまうからです。
「先に正解を教えてしまって、模範解答を体で覚えてもらう」
という方法も、あながち間違いとは言えないでしょう。


でも、それは、やっぱり“邪道”と認識してください。
目標を使ってハンドルを回し始めたとしても、
やはり車体の動きを意識しながら運転することが大事です。
そうでないと、せっかくの練習が免許取得後に活かされませんので。


なお、そういうわけで、
車両感覚が掴めている教習生には、目標を教えないこともありますが、
それが本来の姿であって、決して“手抜き指導”ではありませんので、
ご理解ください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




発進の前や進路変更の前には安全確認をしますが、
確認後は、できるだけ速やかに(「概ね3秒以内」と言われます)
発進なり進路変更なりの動作を起こしてください。

周囲の状況は、刻一刻変わっています。
確認を終えてから4秒も経過してしまったら、
せっかく確認した安全は確保できなくなってしまいます。

例えば、こちらの合図に気が付いて減速してくれた他車が
再び加速してくることだって考えられます。
ですから、3秒以内に動作を起こせなかったときは、
安全を確認しなおさなければなりません。


「踏切」や「一時停止」の標識のある所で、
安全確認後に発進しようとしたらエンストした、
というケースでも同じです。
特に「踏切」は、坂になっていることが多いので、
MT車は発進時にエンストすることも、よくあります。
「エンスト」そのものは1回や2回なら減点されませんが、
「一時停止義務違反」は、最悪、その場で試験中止です。
こんな時、つい気が焦ってしまいますが、
必ずもう一度安全確認してから、落ち着いて再発進してください。


バスケットボールに限らず、
車の運転にも「3秒ルール」があるという話ですね。
(それって、落とした食べ物を拾って食べても大丈夫な秒数?)


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



※2013年02月25日付けの記事は、諸事情により、全面差し替えさせていただきます。(2013年08月27日筆者拝)


落語でも、演劇でも、
客席から見て「右側が上手(かみて)、左側が下手(しもて)」とされています。
主人公あるいは位の高い人は、
舞台の右袖から登場し、観客に左の横顔を見せてお芝居をするのが、
一応のパターンなのだそうです。
(敢えてパターン崩しに挑戦する前衛的な演出も有るでしょうが、ここでは例外としておきます。)


どうやら、これは、
「人間の心理が『右から左へ』の流れを自然だと感じる」
という仮説に基づくものらしいです。
もっとも、逆に、
似たような事象をいろいろ研究しているうちに、こういう仮説が生まれた
と考えるべきかも知れませんが。


また、この仮説は、テレビの世界にも当てはまるようです。
例えば、「ウルトラマン」の必殺技「スペシウム光線」は、
画面の右から左に向かって発しますよね。
「仮面ライダー」やその他のヒーローたちも、
敵と対峙する場面では、画面の右側に立っているような気がします。
(すべての場面を検証したわけではありませんが…)


日本人は文章を右から左へ読むことに慣れているため、
「右=過去、左=未来」という時間軸を構築しているとの推測もできますが、
ところがどっこい、このことは、洋の東西を問わないようです。
先に挙げた演劇の例でもそうですし、
米国ハンナバーベラ社製のアニメ「チキチキマシン猛レース」でも、
画面左側にゴールを想定し、各車は左に向かって走っています。


もし、この仮説が正しいとしたら、
実際の運転の際、ドライバーは、
無意識のうちに「『左から右へ』の流れは“不自然”」と思い込んでいる虞があります。

思い起こしてみれば、
例えば見通しの悪い交差点で、
「右から来る車は気付いたのに、左から来る車(特に自転車とか)を見落とした」
という経験を持つ人は少なくないでしょう。
このことは、運転席が右にあることだけが理由ではなく、
上記の仮説によるのかも知れません。

そんなことも意識したうえで、
交差点での安全確認は、油断せずにしっかりやってください。


…と、話を無理やり運転に関連付けたところで、
お後がよろしいようで。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




パイロットアカデミーのサイトには、
「予約満空状況」というページを設けて、
教習予約の混雑状況が分かるようにしてあります。


そのページでは、直近2週間ごとに、
「所内教習」・「路上教習」それぞれ予約可能かどうかを
表示してあるのですが、
その中に、「条件付きで予約可能」という項目もあって、
これの意味がよく分からないとのお声を頂戴することがありますので、
ここで説明させていただきたいと思います。


まず、「夕方の路上教習」は、
すべて「条件付きで予約可能」となっています。
と言いますのは、
夕方は道路が込み合って渋滞しがちだからです。
指導の責任上あまりお勧めではないのですが、
他の時間帯で教習が入れられないのでしたら、
教習効果が充分に得られないことをご承知おきのうえで
ご予約していただきたい、という意味です。


また、集合場所が変動する可能性がある等の理由で、
初めての教習生にはご遠慮いただきたい場合も、
「条件付きで予約可能」としています。
既に教習を始められている方に関しては、
教習中に集合場所を図示したり、携帯電話で連絡を取り合ったり、
ということができますので、予約を受けられることもあります。


さらには、教習車を回送する関係で、
「府中の路上教習は可能だが、鮫洲の路上教習は不可」
なんてことも(その逆も)あります。


ちなみに、明日(2月24日)は、
東京マラソンが実施されるため、
路上教習コースに直接は影響がないにしても、
教習車が都心を横断して鮫洲近辺まで行くことが難しいので、
「条件付きで予約可能」にしてあります。
(府中の路上教習なら可能です。)


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




通常の交差点での右折は、
直近マーク(交差点の中央に書かれている菱形◇や三角▽のマーク)が有れば、
その右下の辺に沿って、文字通り「直ぐ近く」を通って右折します。


直近マークが無い交差点では、交差点の中心を想定して、
その右側を通って右折するのでしたね。
いずれにしても交差点の中央で大きな弧を描いて曲がることになり、
普通は、ハンドルは概ね1回転で、右折できるはずです。


しかし、狭い道から広い道へ右折で出る場合は(※1)
これから走る車線に直角に入ってください。
片側何車線も有る道であっても、一番向こう側まで進んで(※2)
そこでハンドルを右へ全部回すことになります。
 ※1 所内課題では、クランク・S字から右折で出る場合
 ※2 第1車線が路上駐車で占められている場合などの例外は有ります。


この時に、広い道の交通を妨げないことはもちろん大事なのですが、
そればかりに気を取られて、
アクセルを踏まずにクリープだけで進んでしまったり、
自分がこれから走るべき車線を見るのがおろそかになったり、
というのになりがちですので、注意してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




右折時に前方から直進車が来ていたら、
妨害せずに右折できる場合以外は、
その直進車が通過するまで交差点内で待っていることになります。

右折では、通常は交差点の中央付近でハンドルを回すことになりますから、
その直前に停止して待ちます。

この時にハンドルを右に回しておきたくなりますが、
ハンドルは切らないで、まっすぐのまま停止するのが基本です。
たまに交差点内で右に曲がりながら停止線まで進ませる所もありますが、
そちらの方が例外だと思ってください。


直進車が通過するのを待っている間は、
漫然と止まっているのでなく、
これから進んで行く先の道の様子を見ておきましょう。
いざ右折を始めてから“道路幅”や“舗装状態”や“制限速度”等を
一遍に見るのは大変ですから。

そして、直進車が途切れ、歩行者や二輪車が来ないのも確認できたら、
(特に右後ろから来る自転車を見落としがちですから要注意)
速やかに、かつ、慌てずに右折します。
親切な直進車や左折車が譲ってくれることもありますが、
そういう時こそ慌てずに、慎重に確認してから進んでください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


左折後にハンドルを戻すのが遅れて、
車が左に寄ってしまうことがあります。

しかし、教習生によっては、
これを「ハンドルを左に回し過ぎたため」と思い込んでか、
次の時にはハンドルを少なめに切ってみる人がいます。


そう考えるのも解らないではないですが、
これではうまく左折できません。
ハンドルを切る量が足りないと車が曲がって行ってくれませんから、
結局ハンドルを戻すのが遅れて左に寄ってしまうのです。


左折は、まさに“折れる”という感じで車体を直角に曲げて行くのですから、
とにかくハンドルはいっぱい、かつ速く、回すのが正解です。
「左折の前半45°までに切り終え、残り45°を戻しに使う」
という感じになります。


そして、ハンドルを戻す時は、
アクセルを踏んで加速していってください。


そもそも曲がった後で車が正面を向かないのは、
自分がこれから走るべき道が把握できていない証拠とも言えるわけで、
「前見て加速!」を意識するようにすれば、症状は改善されると思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




交差点で左折する前には左端に車を寄せましょう。
30メートル手前までに寄せを完了させておきます。


試験の採点基準では「左端から70cm以内」となっていますが、
そんな数字で覚える必要はありません。
左に寄せる目的は、
左側にバイクや自転車が入って来ると巻き込むリスクが高まるので、
その余地を作らないということです。


また、あまりに「寄せよう。寄せよう。」と意識しすぎると、
交差点に近づいたころに、逆に、左端から離れてしまいます。
おそらく、左に寄せた後に、車体をまっすぐに向けるために
一旦ハンドルを右に回し、そのまま進んでしまっているものと思われます。


これを回避するには…
そう、これも「前見て加速」です。
左に寄せた先の遠くを見て、アクセルを踏んでいってください。


遠くを見ないと、アクセルが踏めない。
アクセルが踏めないから車体がまっすぐ前に向かない。
だから、ハンドルに頼って車体を誘導する。
という症状になってしまっているのです。


減速は左に寄せ終わってから始めます。
交差点まで30メートルあるはずですから間に合うはずです。
大丈夫ですよね?


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



カーブは「スローイン・ファストアウト」で曲がってください。

カーブ内では、加速することにより、車は安定して走れます。
逆にカーブ内で減速すると、遠心力で車は外へ引っ張られます。
この時にブレーキでタイヤがロックしたりすると、
車が制御不能となり、非常に危険です。


減速は、カーブに進入する前(おおよそ1車長手前)までに
完了しておくのが基本です。
万一それまでに減速しきれなかったら、
その時は、ハンドルを切らずに、ブレーキを踏んで停止してください。
慌ててブレーキを掛けながらハンドルを回すから、
山道から崖下に転落する事故になるわけです。


カーブを曲がりながらのブレーキは“ご法度”と肝に銘じておきましょう。
狭い道を徐行しながら通るようなケースを除き、
カーブであれ、右左折であれ、
ブレーキとハンドルとは同時に操作しないものと覚えておくべきです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




一発試験では、仮免も本免も、
まず学科試験を受けて、合格した人だけ技能試験が受けられます。
ですので、
学科試験で不合格になるのは、非常にもったいないですよ。
費用(受験料・交通費)もですが、何より時間が。


東京の府中試験場・鮫洲試験場での技能試験は予約制なので、
学科試験に不合格だと、技能試験の予約が取れず、
また、“予約の空き具合”すら見えませんから、
免許取得までのスケジュールが組みにくくなります。


技能試験の合否は“緊張感”とか“運”とかにも多少は左右されますが、
学科試験での不合格は「勉強不足」としか言えないので、同情できませんね。


…と突っぱねるのも酷なので、
学科の勉強方法について少しアドバイスしましょう。


学科教本を一通り読んだら、
『問題集』をどんどんやっていくのが学科試験の攻略法です。
教本だけだと「ふーん。なるほど。」とサラっと読めてしまうので、記憶が定着しません。
『問題集』を解き、間違った箇所は『教本』を読み返す、というのを徹底してください。


それから、問題集も、
あれやこれや手を出さずに、「同じ問題を繰り返し解く」のが大事です。
そういう練習を重ねていけば、出題文の言い回しや引っ掛け方が分かってきます。
試験場での学科試験だって何パターンかしか無いのですから、
問題集1冊分を丸ごと完璧に覚えているなら、9割の正答率はクリアできるはずです。


学科に関してはお手伝いのしようが無いので、
ご自分で頑張っていただくしかありません。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



MT(マニュアル)車の変速は、
とにかく「速度に適したギアを選ぶ」と覚えちゃってください。


「その逆に、ギアを選んでから速度を出すんじゃないの?」と
疑問に思われる方がいるかも知れませんが、
それをやるには、ギアと加速との関係が勘で分かっていないとできません。
あるいは、
「回転計(タコメータ)を見ながら適正回転でギアチェンジすべし」と
おっしゃる方もいるかも知れません。
でも、そのやり方も、教習生に求めるには高度なテクニックと言えます。


そんな大変な思いをするよりも、
もう、
「10km/hで1速」・「20km/hで2速」・「30km/hで3速」
と覚えてしまったほうが、分かりやすいですよ。
すなわち、“速度にギアを合わせる”わけです。
加速でも減速でも、これでOKです。


もちろん、ギアを加速との関係を勘で分かるように、
また、回転計も上手に使えるように、
早くなってほしいとは思いますけどね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




現行車はもうほとんどABS標準装備となっていますが、
それでも「ポンピングブレーキ」は
意識して使ってほしいと小生は思います。


そもそも教習所で教えるポンピングブレーキの意味の1つは、
急ブレーキでタイヤがロックすると、
制動できなくなり横滑りも起こしやすくなって大変危険なため、
ロックする前にブレーキを一旦緩め再度踏み込むことが必要というものです。


とは言え、
乾いた路面でロックするまでブレーキを踏める人は(特に初心者では)珍しいですし、
ABS(アンチロックブレーキシステム)搭載車であればそんな心配すら要りません。
「むしろブレーキがきちんと踏めないことの方が危険」と、
“ポンピングブレーキ不要論者”は主張しますね。
確かにそれには一理あると思います。


しかし、ポンピングブレーキには、
自車が減速することを後続車に知らせる、という意味もありました。
これは初心者であっても、またABSを搭載していても、必要なことでしょう。
特に夜間は、前照灯と連動して尾灯(テールランプ)が常時点灯していますから、
ブレーキを踏むと明るく点くとは言え、後続車が気が付かないことも有りますので、
制動灯(ブレーキランプ)を何回かチカチカ光らせてください。


さらには、ポンピングブレーキを習慣づけると、
ブレーキが早めに踏めるようになる、という効果もあります。
ペダルの遊びを足裏で把握できるので空走距離が短くなるという直接的な理由もありますが、
“ブレーキをためらう”ことが少なくなるという心理的な理由も大きいと思います。


ですから、受験を控えた教習生はもちろん、一般ドライバーの方も、
ポンピングブレーキ(上記の意味では「予告ブレーキ」と言うべきでしょうか)を
ぜひ使ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




発進の時はもちろんのこと、
カーブの出口に向かう時、右左折を曲がり終える前、進路変更中、
それぞれ、アクセルを踏んで加速することになります。

その際、何も危険の無い状態ならば、
遠慮せず力強く加速していってください。


とは言っても、急アクセルは禁物です。
急アクセルにならない程度の強いアクセルということです。

「ペダルの踏み応えを確かめながら徐々に強めていく」という感じで、
「優しく」かつ「強く」踏んでいくのが正解です。


日本語で「ペダルを踏む」と言うと、「踏んづける」というニュアンスを含みますが、
そうではなくて「ペダルを押す」というのが表現としては適切でしょう。
(英語では、まさに「push」と言うんだそうですね。)


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




今回は、ミラーの合わせ方について、
基本的な事項をおさらいしておきましょう。


まず、サイドミラーについて。
「上下:地平線がミラーの中央に来るように」
「左右:内側3分の1くらいに車体が写るように」
合わせるのが基本です。


裏ワザ的には、
所内教習や場内試験(仮免技能や本免の後退種目など)の際には、
ミラーは少し下向きにしておくと縁石が見やすくなって良いのですが、
路上を走る際にそれでは危険ですので、注意しましょう。
ちなみに、路上では、
少し外向き(内側4分の1くらいに車体)にしておくと
視野が広く取れて見やすいと小生は感じますが、
その辺りはドライバー個々の好みの問題でしょう。


なお、今の普通乗用車は殆どドアミラーになっていますが、
フェンダーミラーの車も皆無ではないようです。
でも、合わせ方(ドライバーからの見え方)は、
ドアミラーでもフェンダーミラーでも同じです。


次に、ルームミラーについて。
「バックミラー」とも呼ばれますが、
この用語は、ルームミラーとサイドミラーとの総称の意であったり、
ワゴン車などに付いているバックアンダーミラーのことを指す人もいたりして、
誤解を招きかねないので、当ブログでは「ルームミラー」と呼ぶことにしています。


ルームミラーは、
「リアウインドーがそっくりミラーの枠に収まる」ように合わせます。
その際には、運転姿勢を崩さないように、左手だけでミラーを動かしてください。
なお、サイドミラーと異なり、
ルームミラーはドライバーの座高や運転姿勢によって見え方が随分違いますから、
教習や試験の際には、目だけでなく必ず手で触って合わせてください。
それが、試験官への「ミラーを合わせましたよ」というアピールになりますし、
(本当に)うっかり合わせ忘れた、というのを防ぐ効果も有りますので。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




多いですね。
ドアをバタン!と閉める人。


きっと、乗り込む時では、開いているドアに車の中から手を伸ばして、
思い切り引き寄せようとするためと思われます。
降りる時には、特に後続車を待たせている時などに顕著ですが、
「早くドアを閉めよう」という意識が働くのでしょう。
で、つい、力を入れすぎてしまう、と。


でも、こんな閉め方をしては、うるさいのはもちろんですが、
車内の空気が急に圧縮されるので耳にツーンと来たり、
自分や側にいる人の指をドアに挟む危険すら有ります。
また、却って半ドアになってしまうこともあるようです。


ドアは、“遠く”から閉めてはいけません。


正しいドアの閉め方は、
乗る時、降りる時のいずれであっても、
まず、ドアを10~15cmくらいの所まで引き寄せておきます。
それから、その10~15cm分だけ、少し強めに力を入れて閉めてください。


これで、品良く、確実に、ドアを閉めることができるはずです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




おそらく免許を失効させてしまったと思われる方から、
「仮免許は持っているので路上教習だけ頼みたい」
というお電話をいただくことがあります。


しかし、パイロットアカデミーでは、
仮免許をお持ちの方でも、
初回は必ず「所内教習」を受けていただくことにしています。


その意味は、
「路上に出る前に教習生の技能レベルを知っておく必要があるため」として
ご理解いただいています(と思っています)が、
もう一つ、大事な目的があります。


それは、
「所内で、右左折や進路変更の手順を練習しておく」というものです。
でも電話でそれを言うと
「ついこの前まで運転していたのだから、右左折や進路変更ぐらい出来るわい」
と立腹される方もおられるので
電話をいただいた時には申し上げないことが多いのですが、
実は、こちらの目的の方が
「技能レベルを知る」なんてことよりも重要だったりします。


試験場で受験して仮免許を取得した人なら、
右左折や進路変更の際にはどんなことに注意すべきか、
身をもって理解できているはずです。
ところが、特に免許失効後に仮免だけ復活した人は
こういったことが解っていません。
解っている人は「ほぼ皆無」と言っても良いくらいです。
なので、所内でおさらいをしておくべきなのです。


なお、これらは路上でも練習できない課題ではありませんが、
路上では「左折だけ」とか「進路変更だけ」を繰り返し練習するのが難しいので、
やはり、所内教習の方が効率的です。


融通が利かないように感じられるかも知れませんが、
これがパイロットアカデミーのやり方ですので、
どうかご理解ください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




前回、「縦列駐車で気まずい沈黙?」という記事を書きましたが、
方向変換課題でも気まずい沈黙の時間が流れることがあります。


縦列駐車では、
完了したらその旨を試験官に告げるのですが、
方向変換では、何ら報告することがありません。
「方向変換」という名のとおり、ただ「向きを変えて出て行く」だけで良いのです。
しかし、これを、
「車庫入れ」という課題だと思っている人(事実そう呼ぶ人もいます)は、
バックが完了した時点で、試験官の指示を待とうとしてしまいがちです。
ご丁寧に停車措置(前回の記事を参照)まで講じる人までいます。


ところが、試験中止項目の中に「試験官が是正措置を指示した場合」というのがあって、
試験官に「こうしなさい」と指示されたら、(一部の例外を除き)不合格となってしまいます。
ですから、試験官も迂闊に指示を出せないため、
そこに“気まずい沈黙”が生まれるというわけです。


まあ、しびれを切らして教えてくれる試験官もいるでしょうし、
ここで厳格に「試験官補助」を適用するとは思えませんが、
いずれにしても、方向変換課題では試験官からの指示を待ってはいけません。
黙って、もと来た道へ戻って行ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



本免許技能試験は、俗に「路上試験」と呼ばれていますが、
純粋に“路上”だけで試験を行うのでなく、
試験場内コースで「方向変換」または「縦列駐車」も行います。

そのうち、「縦列駐車」の課題の時は、
「できたときに試験官に知らせる」ということになっています。

駐車スペースの内側に全車体が収まって停車措置(※)を講じたら、
試験官に「できました」と告げてください。
完了した旨の報告ですから、「完了しました」でも「停めました」でも良いのですが、
ともあれ、試験官に確認してもらって、
次の指示(「発進してください」との指示)を受けなければなりません。

※「停車措置」とは…
「ギアをニュートラル(AT車は『P』)に入れる」
「サイドブレーキを掛ける」
「窓を閉める」
「ペダルから足を下ろす」です。


この「できました」を言わないと、気まずい沈黙の時間が流れます。
そして、その気まずさに負けて、
試験官からの指示が無いのに車を再発進させてしまったら、
そこで試験が終わってしまいます。


また、駐車スペースから車体の一部がはみ出している状態で、
「できました」を言ってしまってもいけません。
それだと課題自体をやっていないことになってしまいます。
切返しなり幅寄せなりをして、きちんと収めてから完了報告をしてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




関東地方では雪模様の朝を迎えました。
夜半には雨だったのが、夜明けごろから雪になり、
まだ積もるというほどではありませんが、
家々の屋根はうっすらと雪化粧しています。


そんな街を歩きながら、
信号機の上に薄く雪のベールが掛かっているのに気づき、
ちょっと不思議に思いました。


ここまで読んで
「別に不思議な光景ではないのでは?」
と思われた方のために、少し解説してみます。


まず、従来の“電球”を使った信号機には
雪が積もりにくいことは、お分かりでしょうか。
これは、電球が発熱しているため、
信号機の上に雪が着いてもすぐに融けてしまうからです。
「地面は白く覆われているが、信号機には積もっていない」
というのが、小生が昔から見慣れていた景色です。

ところが、今朝は、
「地面の雪は融けているのに信号機には着雪している」
というのを見て、違和感を持った次第。


その理由は、
最近増えてきた“LED”を使った信号機でした。
LEDは発熱量が少ないため(むしろ金属は冷たいくらいなので)、
信号機の上の雪が融けずに積もってしまうようですね。


そこまで了知したうえで「別に不思議な光景ではない」と思われた方には
失礼な物言いになりましたが、小生にとっては不思議な光景だったのです。


さて、それはそうと、パイロットアカデミーの教習は、
チェーンを巻くほど雪が積もったら中止します。
そうならないよう、願っていますが。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



右折であれ左折であれ、曲がる前には、
曲がる側へ寄って走ることは
皆さん、承知されていますよね。
では、どの辺りで寄せるかと言うと、
30メートル手前で右左折の合図を出すことを考えれば、
その直前くらいに寄せ終わっているのがベストでしょう。


しかし、これが車線変更を伴う場合は、
30メートル手前と言わず、早めに進路を変えておくのが無難です。
特に、入りたい車線が渋滞していたり渋滞しそうな時には、
かなり手前のうちから車線変更のタイミングを見計らっておき、
上手に(これが難しいのですけど)車列に割り込ませてもらいましょう。


それから、
上り坂の向こうに交差点があるような所も要注意です。
「坂を越えたら渋滞だった」ということも起こり得ます。
そんなことも想定して、
坂の手前のうちに車線変更しておきましょう。
東京・鮫洲の近辺は太鼓橋がいくつかありますので、
それを意識して路上練習してみてください。


なお、左折しようとしている交差点の直前で
左折レーンがいきなりできるような所もあります。
右折ばかりでなく左折の場合にも
“車線変更を伴う寄せ”が必要な場面があるわけで、
油断は禁物ですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



ボンネットが停止線を隠す位置まで来ると、
前輪が停止線を踏んでいるような錯覚に陥るためか、
早めに車を停めてしまう人が多いですね。
でも、それでは数メートルも手前に止まってしまいますよ。


車の周囲にはドライバーから見えない部分(=死角)が有りますから、
ボンネットで停止線が見えなくても
必ずしも車本体が停止線を踏んでいるわけではありません。
「死角」というのは危険予測課題にだけ使う専門用語ではないので、
こういう場面でも死角を意識して、上手に車を誘導しましょう。


では、理想的な停止位置(停止線から0.5~1m)に停めるコツは…


ドライバーから見て、ボンネットが停止線を完全に乗り越えて、
ピラーの付け根(止まっているワイパーの真下)辺りに停止線を感じるくらいの所で
車を停めてみてください。
もちろん、車種やドライバーの座高によって見え方は多少変わりますが、
試験で使うセダンなら、大概この目標で丁度良い位置に停まれると思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




仮免取得に向けての教習項目を一通り終えたら、
試験場のコースを一度走ってみるのも良いかも知れません。
東京の府中試験場では土曜日と祝日にコースを開放していますので、
希望日時を予約して利用します。(コース使用料等が2200円必要です。)
※ 鮫洲試験場は、平成28年3月下旬までコース閉鎖中です。ご注意を。


でも、1回に利用できる時間は60分間に限られていますし、
他の車も多数走っていますので、教習らしい教習はできません。
なので、試験前の“最終調整”をする程度とお考えください。

一度も現地を走った事が無い不安を解消するには有効ですが、
無理に時間を割いてまでやるほどのものでもないと思います。
現に、パイロットアカデミーの教習生は
試験コースで練習したことが無くても合格した人が何人もいるわけですし。


例えば技能試験の予約日までの間に土曜日を挟むのなら、
「一度くらいは走っておいても良いかな」
ぐらいに考えておけば良いでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




自分の進路上に障害物(駐車車両など)が有る場合には、
それをよけるために、進路を変更することになります。


複数の通行帯が有る道路ならば一つ隣の車線に移れば良いのですが、
(それはそれで難しい面も有るのですけど、それはさておき)
片側1車線の道路では、対向車の動きによって、こちらがどう動くべきか、
判断が異なってきますので、注意しましょう。


こちらが対向車線にはみ出そうとした時に対向車が来たら、
基本は、そのままの車線で対向車が通過するのを待つことになります。
対向車が何台も連なっている場合でも、すべて通過するまで、じっと待ちます。
信号が変われば車列が途切れるでしょうから、それまで待ってください。


でも、こちらがはみ出せるように対向車が左に寄ってくれている場合は事情が違います。
教本的には「例外」のケースなのですが、
路上を走っていると(こちらが仮免プレートを付けているからでしょうか)
親切な対向車も意外に多いものです。
そういう場合には、少しだけ中央線をはみ出して通らせてもらいましょう。
しかし、それでもやはり、対向車を妨害しないように、
いかにも「遠慮していますよ」風に通るべきです。


なお、この時に、今度は障害物との間隔が狭まっているはずですから、
危険な場合には徐行して通過することもお忘れなく。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



このページのトップヘ