Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2014年03月

ニュースなどでカーブでの事故が報じられる時、
よく「ハンドル操作を誤ったものと思われる」という表現が使われます。

そりゃ確かに、
ハンドルを正しく操作していれば事故は起きなかったのでしょうけど、
そのハンドル操作ミスを惹き起こしたそもそもの原因は何でしょうか。

おそらく、「酒」か「わき見」か「スピード」が大半を占めるでしょうね。
「酒」は論外として、
また「わき見」もしないように意識すれば良いのですが、
問題は「スピード」です。


カーブの手前で減速するのは運転の基本です。
それはF1でのコーナリングだって同じ。
F1ドライバーは、
マシンの性能と自分の運転テクニックを熟知していて、
どこまで減速するか、ギリギリのところで勝負しているのです。


一般ドライバーが事故を起こすケースでは、
カーブの手前で減速しきれていないことが考えられます。
「カーブが思いのほか急だった」というのも、
結局は「減速が足りなかった」ということです。

減速しきれないままカーブに進入し、途中で恐くなってブレーキを踏む。
ハンドルを切りながらブレーキなんか踏むものだから、
車が操作不能に陥り、事故になるのです。


カーブの手前でしっかり減速すること、
速度が速すぎる場合にはハンドルを切らずにブレーキを踏むこと、
この2つをすべてのドライバーが認識していれば、
カーブでの事故は格段に減るはずです。

もっとも、それよりも、
自分の運転テクニックを過信しないこと
というのが事故を防ぐための最大の認識なのかも知れませんが。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




春休みですね。
通常期なら、路上試験の時間帯は学校があるので、
子どもを見かけることはあまりありませんが、
この時期は子どもが外を歩いています。自転車に乗っています。道で遊んでいます。
くれぐれも注意して走行してください。


子どもは左右を見ないで突然飛び出してきます。
ボールが道に転がって来た時には、その後に子どもが続くものと思ってください。
また、道の反対側にお母さんや友だちがいる時も、要注意です。


小学校低学年くらいの、まだ乗り慣れていない自転車も危険です。
充分な間隔を空けて、反対車線にはみ出して追い越すか、
それができなければ、安全に追い越せる所まで追走するしか無いですね。

また、最近はイヤホンで音楽を聴きながら乗っていたり、
携帯電話で話をしながら乗っている自転車(これは中高生ですね)も目立ちます。
器用にもスマホをいじりながら、という人もいます。
いずれも、こちら(車)の存在に気づかないことが多いので、
こちらが注意してあげなければいけません。


それから、道で遊んでいる子どもも怖いですね。
道に落書きでもしているのか、しゃがんでいるのを見るとハラハラします。
それが、坂やカーブの向こう側だったりもしますので、
常にそういうことがあるものだと思って運転することが肝要です。


いずれも「危険予測」の課題に出てきそうな状況ですので、
もう1度、教本を見直しておきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




バックでは、
外輪差により前輪が外側にふくらむ軌跡を描くので、
後輪はできるだけ内側を通らせたいものです。


バックで右に曲がる時は、
運転席の窓から顔を出して右後輪の動きを見ながら、
できるだけ縁石に近い所をタイヤが通るように(もちろんぶつからないように)
ハンドルを切りましょう。


しかし、バックで左に曲がる時は、
左後輪が運転席から直接見えないので、苦労します。
左バックする時だけサイドミラーを下に向けて左後輪の動きを見る方法
も間違いとは言えませんが、
ミラーに写った像でタイヤと縁石の距離感をつかむのは難しいですよ。
(大型車や二種免許においては“深視力”を使う場面ですが)
また、バックが終わって前進し始める際にミラーを戻すのに手間取りますし、
ミラーを戻し忘れるリスクも伴いますので、あまりお勧めはしません。


では、どうしたら良いかと言うと…

後輪は、セダン型の車でしたら、後ピラーの下にあります。
ですから、
例えばブロック塀の路地へバックで入るならその塀の角が、
(教習所では一番角のポールを目標にしても良いでしょう)
“後部窓ガラスの三角の部分”に見えた所でハンドルを切れば良い理屈です。


この目標は、縦列駐車でも使えます。
駐車スペースの直前の車と並べた所で自車を止めてバックを始めたら、
並べた相手の車体後部(教習所ではやはり一番角のポール)が
“後部窓ガラスの三角の部分”に見えた所で
ハンドルを切って駐車スペースに入って行けば良いのです。


ただし、車のサイズや運転者の体格等により見え方は当然違いますから、
何度か練習してみて、自分なりの「この辺に見えた時」というタイミングを
早い段階で掴んでおきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





バックするときは、
ドライバーが後ろを向いて左右が逆になっているためか、
「アクセル」と「ブレーキ」とを踏み間違える人もいるようです。


試験に限って言えば、
バックの時には、アクセルを踏み込んで走るのは例外と考えてください。
そもそも、試験でバックする必要があるのは、
曲がりきれなかったために(狭路内を含む)切り返しを行う時と、
(当然ですが)後退課題の時だけ。
つまり、試験でのバックは、常に“徐行”なのです。


ですから、
AT車では、クリープ現象を活用して進み、
足はブレーキペダルの上に置いておいてください。
課題スペース内に上り勾配がある場合等にはアクセルを少し踏むことになりますが、
ブレーキの上に置いた足をアクセルの上に持っていくだけですから、
踏み間違いは起こりにくいはずです。


また、MT車では半クラッチや断続クラッチを用いて進みます。
もともとアクセルの上に足を置いていますから、
これまた“踏み間違い”というのは起こらない理屈です。


バックでは「アクセル」と「ブレーキ」を踏み間違えやすいことを認識して、
ABどちらかのペダルの上に足を置いておきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




交差点を右折しようとする時、
特に路上においては、直進車や横断歩行者がいたりして、
止まらずに曲がれることなど殆どありません。


しかし、そんな場面であっても、
1台目の右折車(「信号待ちの先頭車」とは限らない)は、
とにかく交差点の中まで入ってしまってください。
直進車が来ていようが、右側の歩行者が横断を始めていようが、
構いません。

たしかに「直進車優先」や「歩行者優先」はそのとおりですが、
交差点外で停止して譲ることまで求められてはいないのですから。
むしろ、状況が許せば間髪を入れずに右折できるように、
ハンドル操作ポイント(直近マークの少し手前)まで車を出しておくべきです。

ただし、その際には、
原則として(一部の交差点では例外あり)
ハンドルまっすぐのまま直進車をやりすごすこと、
右折した先の道が渋滞していて右折ができない場合などは
交差点に入らずに待機すること、
この2つは注意しておきましょう。


ちなみに、右折車2台目以降は、
小さな交差点では交差点外で待ちますが、
大きな交差点では1台目に続いて交差点内に進入します。
ただし、これも“原則”なのであって、
実際には、交差点の設計や信号のタイミング等によって
臨機応変な対応が求められますので、ご注意を。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




突然ですが、
「競艇(ボートレース)のスタート方法」をご存じですか?
知らない人の中には、
競馬のようにゲートインしてゲートが開いてスタートする
と思っている人もいるようです。


一度でもやったことのある人は当然ご存じでしょうが、
競艇のスタートは、
選手たちはスタートラインよりも手前から走り出して、
逆算時計(キッチンタイマーみたいなもの)が0(ゼロ)になった瞬間に
スタートラインを越えられるように、助走を付けていくのです。
助走のうちに充分スピードを上げておきたい一方で、
大時計の針が0を指すより前にスタートラインを越えてしまう(フライング)
と失格です。
その辺りが、練習を積まないといけないところでしょう。


さて、自動車の話。
前方の赤信号が青に変わりそうな時に、
まだ信号は赤なのに、交差点の手前で加速する車がいますね。
そして、青に変わった瞬間にフルスピードで交差点に進入するわけです。

そういう車を見かけるたびに
「競艇のスタートじゃないんだから。」
と思ってしまいます。


コンマ1秒を争うレースには必要なテクニックなのかも知れませんが、
一般道においては、安全運転とは程遠い運転です。
皆さんは、試験ではもちろんのこと、
免許を取った後も、こんな運転は決してしないでください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




横断歩道を歩行者が渡ろうとしていたら、
一時停止して、横断させてください。

渡ろうとしているかどうか微妙な場面もありますが、
横断歩道のたもとで立ち止まって道路を見ている人は、
普通は、渡ろうとしている、と思うべきです。


さて、このことは頭の中では理解していても、
実際に路上を走行していると、
停まらずに通過してしまうドライバーも多いですね。


その言い訳として、一番多いのが、
「こちらが停まっても対向車が停まらないから、どうせ渡れない」
というもの。

でも、それは、こちらが停まらない理由にはならないですよ。
対向車が停まっていようが、走っていようが、関係ありません。
むしろ、対向車だって、こちらが停まったのに気づけば、
状況の解るドライバーなら停まってくれるはずです。


ちなみに、横断歩道で停まらない言い訳で2番目に多いのが、
「後続車がいないのだから、この車1台だけ通過しても良いだろう」
というもの。

これも、停まらない理由にはなりませんね。


横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいたら、
四の五の言い訳せずに、必ず一時停止してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




教本を読んだだけで合格レベルの学科知識を得ることは
特殊な記憶能力でも持っていない限り、まあ無理です。
普通の人は、問題集をやって覚えていくことになるでしょう。


さて、その問題集には、大きく2種類あります。
一つは「教本の単元ごとに整理されたもの」(A)で、
もう一つは「本番試験を模したもの」(B)です。


初めて免許を取る人は、まずAをやってください。
教本を見ながら解いても良いです。
自分の知識を確認しながら勉強を進めましょう。


そして、すべての単元を一通り勉強し終えたら、Bに取り掛かります。
Bの問題集をやると、とかく、
「解答して採点して終わり。」となりがちですが、
それでは記憶の定着は図れません。
採点したら、その点数に一喜一憂するのでなく、
すべての問題を、再度おさらいしておきましょう。
(間違った問題はもちろんですが、正解だった問題も含めてすべて)


そして、お勧めしたい大事なコツは、
“もう一度同じ問題をやってみる”ことです。
同じ問題を解いて、今度は満点が取れるように仕上げてください。
あれもこれも手を出して問題の数をこなしていくのも、
気持ちは分からないではありませんが、
それよりも、確実に得点できる問題を増やしていくほうが、
合格は近くなると思いますよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




高速道路を走っている時も、
ミラーの死角は目視で確認してください。

高速道路での進路変更時には、
自転車や歩行者を巻き込むことは考えなくて良いです。
でも、二輪車は走っていますし、並走する四輪車だっています。


むしろ、隣の車との関係を考えると、
一般道では、信号や障害物もあって、
追い抜いたり進路変更したり、あまり長く並走しませんが、
高速道路では一定の速度で巡航する傾向にあるため、
隣の車とずっと並走することも珍しくなく、
ミラーの死角に他車がいることに気が付きにくいものです。


また、すぐ隣の車線は見えていても、
もう一つ向こうの車線は見えていないことが、よくあります。
両サイドの車線から同時に中央車線に移動しようとすると危険ですので、
そういう場面も想定して、しっかり確認しましょう。


高速道路は一般道より走りやすいですが、
それでも、油断せず、基本どおりにやることが肝要です。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




場内試験でも、路上試験でも、
「その交差点を過ぎたら右へ(または左へ)曲がってください」
と指示されることがあります。


しかし、この場合、
右折(または左折)すべき所の30m手前でウインカーを出し始めると、
手前の交差点(直進通過する交差点)で曲がるように思われてしまうことがあります。

ですので、こういう指示があった場合は、
直進通過する交差点に進入した後でウインカーを出してください。
そして、交差点を通過しながら右側(または左側)の安全確認をして、
交差点を抜け出すと同時に、右に(または左に)寄って行きます。


ちょうど、カーブの先を右左折する場合に、
カーブの中でウインカーを出して安全を確認し、
カーブを抜けだすと同時に寄せますが、
それと似たような動作になります。


ところで、道路の設計によっては、
直進通過する交差点より手前のうちに寄せておくべき所もあります。
その場合は、寄せた状態で交差点を通過することになりますが、
交差点に進入する前には、一旦ウインカーを消してください。
そして、交差点内で再びウインカーを点滅させ始めることになります。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




一時停止の標識が有る交差点では、必ず停まって安全を確認してください。

「何を今さら…」とおっしゃる方、
本当にタイヤをピタリ止めて「停止」の状態を作っていますか?
形だけ停まって、安全確認がおろそかになっていたりしませんか?
そして、停止位置はしっかり停止線の直前(概ね50cm~1m)ですか?


たまに、平気で停止線を越えてから停止する人がいますね。
車体と停止線との位置関係が把握できていないとかでなく、
「あそこで停まっても左右の見通しが悪いから」という確信犯で。


いいえ、それもダメですよ。
左右の状況が見えないことは停止線で停まらない理由にはなりません。

停止線に合わせて停まって左右を見て、それで安全確認ができれば良し、
もし安全が確認できなかったら、
徐行しつつ交差道路の状況が見通せる所まで車を進めて、
そこで再び左右の安全を確認することになります。

その手間を億劫がってはいけません。


さらに言えば、そういう交差点に限って、
左から(右側通行の)自転車が突然出現して驚くことが多いような気がします。
「見えていない所にこそ歩行者や自転車はいる」と思って、
一時停止&安全確認を抜かりなくやりましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





ハンドルを切ったは良いけど、まっすぐに戻せない人っていますね。
特に「クランクの出口」でこういう症状が出やすいのですが、
そういう人は、大概、
右か左に1回転切れている状態で止めてしまっています。


そもそも、ハンドルは全部で何回転するか知っていますか。
今の乗用車は、左右それぞれに2回転くらい(FF車だと1回転半くらい)のはずです。
ですから、カーブ(または直近マーク)に合わせて調整しながら回す以外は、
殆どの場面で1回転を超えて回すことになる理屈です。

このことを考えれば、
ある程度の量を切ったハンドルを1回だけ戻したのでは
殆どの場面でまっすぐにならないことも、理解できるでしょう。


慣れるまでは、
ハンドルを切る時に、回す回数を数えておくというのも一つの手です。
(「回す回数を数える」って文字の並びが妙ですな)
こういう教え方は邪道なのかも知れませんが、
少なくとも仮免前の所内教習なら、それで覚えた方が早い場合があります。


それでも、もし、ハンドルまっすぐが分からなくなったら、
ホンの少しだけ車を前進させてみてください。
車の動きを見れば、ハンドルが切れているのかまっすぐなのかが分かりますので。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




MT(マニュアル)教習では、
クラッチの感覚がつかめていない人に、
敢えて「クランク型」や「S字型」の狭路を通ってもらうことがあります。

狭路課題は「車両感覚」と「ハンドルの練習」と思われがちですが、
(無論そういう側面も大きいですが)
実は、クラッチの練習にも適しているからです。


狭路内での速度は、「人が歩く程度の速さ」と言われます。
AT車なら、クリープ現象を利用して、
アクセルは踏まずにブレーキだけで速度調節すれば良いのですが、
MT車だと、「断続クラッチ」(※)を使って通過することになります。
※「断続クラッチ」
 半クラッチを使って進み、速くなりすぎたらクラッチを切って惰力で進む、というクラッチ操作


この断続クラッチの練習は、狭路でなくてもできますけど、
何も無い道をただゆっくり走るのもつまらない(勿体無い)ので、
ついでに、狭路課題をやってもらっている次第です。


そんな意識をもって狭路を練習してみてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




東京(府中試験場・鮫洲試験場)では、
学科試験に合格してから技能試験を予約するシステムなので、
仮免許の有効期限内に学科試験は合格しても、
技能試験の日までに仮免許が切れてしまうことも起こりえます。


万が一そういう事態になったら、
技能試験予約の際に、
臆せずに、試験場の受付官に申し出てください。
こういうケースでは、融通を利かせて、
仮免の有効なうちに受験日を設定してくれるようです。
(ただし、必ずしも自分の希望日に受験できる保証はありません)


その場合は、
受験票に「最終受験」と朱書きされるので、
非常に恥ずかしいですけど。
また、加えて、
最終受験だからと言って採点が甘くなる
という話も聞いたことがありません。


そもそも、仮免許の有効期間は6ヶ月もあるので、
期限内に受験するようにしましょうよ。


それとも、もしかして、
不合格を繰り返しての事態なのでしょうか。
そうだとしたら、基礎ができていないことが考えられます。
厳しい言い方になってしまいますが、
きちんと練習して仮免から取り直すのも、
一つの選択肢かも知れませんよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




信号待ちや渋滞等で前車に続いて停止する時には、充分な車間をあけましょう。
その理由は2つ。


1つは、万一追突された時に“玉突き”にならないように。

通常は停止時にブレーキペダルを踏んでいますので、
押し出されて前車に衝突すると、足を挟まれます。
かと言って、ブレーキペダルを踏んでいなければ、
もっと大きな衝撃になり、足だけでなく命を失う危険すらあります。
ペダルを踏んで停止していることの是非を論じる必要はなく、
前車との車間をあけて止まれば良いだけの話です。


もう1つは、
前車がエンジン故障(「エンコ」って死語?)して立ち往生した際に、
それをよけて行ける余地を取っておくということです。

前車との車間は概ね5メートルくらいあれば良いでしょう。
セダン型の乗用車なら、運転席から見て、
前車の後輪タイヤの接地面が見えているくらいの所が
ちょうど良い距離です。


教習所内でも路上でも、これを少し意識してみてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




右折でも左折でも、
曲がり終えたら、曲がった先の車線の真ん中を走るのが原則です。
しかし、右左折後すぐに(概ね50mのうちに)右折する場合には、
曲がった先の車線は右寄り(複数の通行帯がある道路では一番右)を走ります。
初めから右に寄って走るのですから、右側の安全確認も要りません。
ウインカーを右に切り替えるだけで良いのです。


ところで、直後に右折する場合の(直前の)右左折においては、
「直前の右折が直近マークから離れてしまう」とか、
「直前の左折が縁石から離れてしまう」といった症状が出がちですね。
特に左折時に縁石から離れるのは、
「うっかり」ではなくて、
正しいやり方だと思ってわざと大回りしている人さえ見受けられます。


右左折直後に曲がろうがまっすぐ進もうが、
右折なら左前輪が直近マークの近くを通るように、
左折なら左後輪が縁石の近くを通るように曲がるのが、
やはり基本ですよ。
教科書通りに運転しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





発進する時には発進前に、
進路変更する時は進路変更前に、
周囲の安全を確認していますか。
ポイントは、
その動作を起こす“前”に確認しているかです。


「確認しながら発進した」も
「確認しながら進路変更した」も
試験官は、「確認していない」として、容赦なく減点します。
「動作前に確認しなかった」のは、
「確認せずに動作を起こした」と同義だからです。


たまに「発進前にも確認したが、発進しながらも再度確認した」
と言い訳をする人もいますが、
それは、1回目の確認が不十分だったことを自ら認めているようなもの。
“語るに落ちる”を地で行く話ですね。


また、確認が終わらないうちに動作に入るのも同じ扱いです。
例えば、右側の安全確認をして、顔を前に向ける前に発進してしまう、とか。


確認には気を遣っていたはずなのに確認で減点されている人は、
こういった症状が出ている可能性が高いので、
それを踏まえて復習してみてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




右折でも左折でも、曲がる際は必ず徐行です。
たとえそれが黄信号で通過する場合であっても。


特に路上走行においては、
目の前で信号が黄色に変わったら、
停まらずに通過するケースが多くなると思います。

ところで、その時の速度は?

直進なら、そのままの速度を維持して通過してください。
加速も減速もしないのが基本です。
左折なら、自ずと、減速してからハンドルを切ることになるでしょう。
では、右折だったら?


右折の場合、
そうでなくても心理的に減速しにくいのに、
信号の変わり端で交差点に進入してしまうと
「急いで交差点から出よう」という意識も働いて、
しっかり減速できない人が多いですね。


確かに、交差点に進入する時点では、
ある程度の速度が有るのも仕方がありません。
でも、右折の場合は交差点の中央付近でハンドルを回し始めるわけで、
その地点までの数メートルで、ブレーキが掛けられるはずです。


「急ブレーキになる」?
いいえ、急ブレーキでなくても間に合いますよ。
もし急ブレーキでないと間に合わないのなら、
交差点への進入速度が速すぎたのではないでしょうか。
もしかしたら、黄信号を見て停まれたはずなのに、
加速して交差点へ進入したことすら疑われます。


「交差点から速やかに出ないといけない」?
そのこと自体は正しいのですが、
減速せずに右折すると車が不安定になるのに加え、
これから曲がる方の状況(横断者や路面状況など)に対処しにくくなります。
そんなリスクを冒してまで求められるものではありません。
そもそも、減速したことによって交差点を出るのに何秒遅くなるというのでしょう。


減速しない言い訳を考えるよりも、
基本通りの運転ができるように練習しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/






「左折」では、一部例外はあるものの、
基本的にハンドルを全部回します。
文字通り、車体をカクンと「折る」ように曲がるためです。


ところが、そのハンドルが回し切れずに、
大回りをしてしまう人が多いですね。

これの最大の原因は、
もちろんハンドルを回す速さが遅いからですが、
だからと言って、やみくもに速く回そうとすると、
持ち替えに手間取って、却って遅くなってしまいます。
正しい持ち替えで“止めずにグルグル”回すようにすると、
結果、速く回るはずです。


また、大回り左折は、
ハンドルのせいだけでなく、
速度が速すぎるのも原因であることが多いです。

左折は(右折もですが)“徐行”で曲がることになっています。
速度が落とし切れていないと、ハンドルが間に合いません。
左折前にはしっかり減速して、
ハンドルを回す5m手前で、“徐行”の状態を作っておきましょう。

これだけで、ハンドル操作にも余裕ができて、
小さく曲がることができると思いますよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




ウインカーを1回だけ点滅させて動作を起こす車を見かけます。
合図の出し忘れではなく、意図的に遅らせているようです。
あれには何の意味があるのでしょうか。

たくさん点滅させると球の消耗が早いからでしょうか。

確かに理論的にはそうなのかも知れませんが、
それを言い出すと、
「ブレーキペダルを踏む回数も減らしたほうが良い」
という話にもなってしまいかねません。
部品の消耗を考えて必要な運転操作を怠るのは
本末転倒と言えます。


それとも、これまた“中二病”で、
「規則を守るなんてカッコ悪い」と思っているのでしょうか。
でも、1回だけ操作するのは
「取り締まられないように」と考えてのことでしょうから、
ワルになりきれない小心者なんですよね。
そんなのも含めて“中学2年”程度なのでしょう。


ともかく、理由はどうであれ、
周囲に自分の動きを予め知らせるためという目的を再認識して、
やはり3秒前には合図を出すべきです。


また、合図が遅れる人は、得てして確認もおろそかにしがちです。
動作の3秒前に合図を出していれば、
その3秒間が手持ち無沙汰になるので、確認する時間が取れます。


まあ、パイロットアカデミーの教習生は、
今さらこんな話をしなくても大丈夫だろうと信じていますけど。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



特に若い女性に多いのですが、爪を長く伸ばしているのは、
自動車運転に際しては、あまり好ましくありません。
それと、「ネイルアート」についても、
ハンドル操作に支障の出るようなものは、
やっぱり「運転には不適切」と言わざるをえません。


手の爪が長かったり厚かったりすると(「爪が厚い」って意味が違うか?)、
ハンドルが握りにくいというのは想像に難くないとして、
意外に、シフトレバーを握るのにも支障があります。
MT車だけでなく、AT車にもシフトレバーがありますから、同じです。
いや、同じどころか、
ポジションを「P」から外す際に使う「ブレーキ解除ボタン」は
爪が伸びていると押せませんから、
MT車のシフト操作より大問題かも知れないくらいです。


また、サイドブレーキ(ハンド式)の「解除ボタン」も
爪が長いと押しにくいですよ。
これはAT車・MT車に共通ですが。


オシャレに関する話(小生の苦手な分野の一つ)なので
その方のポリシーみたいなものもありましょうが、
少なくとも自動車の運転に支障のある爪は、切ってくださいね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




車の周囲の安全を確認するために車内のミラーを使いますが、
ミラーには、映らない部分があります。


ルームミラーは真後ろを、サイドミラーは斜め後ろを、
それぞれ映しています。
すなわち、ミラーは後ろばかり映していて、
車の横のほうはミラーには映っていないことになります。
これが「ミラーの死角」です。


「運転姿勢を変えれば死角は無くなる」と考える人も
たまにいますが、そんなことはありません。
誰かに後部ドアの横あたりに立ってもらえば、すぐ解りますが、
どうやったって、ミラーでは見えない部分はできてしまうのです。


もう、諦めて(?)
死角の部分は、直接目で見て確認するしかありません。


ミラーの死角は、
「ドライバーの真横より少し後ろ気味の所」です。
そこに他の車や自転車・歩行者がいないかどうか、
しっかり見てください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




「急」の付く動作、
すなわち「急アクセル」・「急ブレーキ」・「急ハンドル」は、
基本的にやってはいけません。
その動作が「危険行為」と見られると、即、試験中止になります。


ところが、この3つのうち「急ブレーキ」については、
「試験で急ブレーキを理由に減点された」という話は
ついぞ聞いたことがありません。
むしろ、
「必要なブレーキが踏めなかった」と指摘される例が多いくらいです。


いつだったか、パイロットアカデミーの教習生から、
「ドライバーの上体が前のめりになったら『急ブレーキ』ですよね」
と質問されたことがあります。
いいえ、上体が前のめりになったぐらいでは「急ブレーキ」とは呼びません。
でも、そんな誤った認識を持っていたのでは、
ブレーキが甘くなってしまうのも必然と言えるでしょう。


ことブレーキに関しては、
必要な場面では躊躇無く使うことを恐れないでください。

心配しなくても、
“本当の急ブレーキ”は初心者にはまず踏めませんし、
今の車は(おそらく試験車も)殆どABSを装備していますから、
急ブレーキを掛けてもタイヤはロックしませんので。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




サイドブレーキには、
「手でレバーを引くタイプ」と、
「足でペダルを踏み込むタイプ」とがありますが、
どちらも、雑に操作するのはダメですよ。


もしかしたら、
「強く掛けたい」という心理の表れなのかも知れませんが、
「ジャッ」とばかりに雑に引いたり踏んだりすると、
却ってしっかり掛けられずに、甘くなってしまうものです。


「カチカチ」と音を確認しながら、
レバーなら引ける所まで、ペダルなら踏み込める所まで、
丁寧に掛けてください。


しかし、だからと言って、
ゆっくり過ぎるのも、やっぱりダメです。
他の運転動作にも通じる話ですが、
「丁寧に」かつ「素早く」操作することが求められます。


なお、レバー式のサイドブレーキは、
引く時はボタンを押さないでくださいね。
それも、ブレーキが甘くなる要因の一つですので。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




アクセルは非常にデリケートにできています。
ちょっとした力加減がそのままエンジンに伝わりますので、
意識して優しく踏んでください。


ところが、
加速中や定速走行中は安定して踏めていても、
スピードを落とそうとする際にだけアクセルを煽ってしまう人がいます。
どうも、ペダルを踏み換える際に、一旦踏み込む癖のようです。
無意識のうちに“勢い”を付けてしまうのでしょうね。


これを防ぐには、アクセルを緩める時にも
「優しく」を意識してペダルから足を離すしかありません。
そんな余裕が無い咄嗟のブレーキが必要な時もあるでしょうが、
せめて、慌てないで良い通常の減速時には
それを心がけて練習してみてください。


アクセルの練習のために、
「浴槽に洗面器を逆さに浮かべて足で押し込んでみる」という方法は
以前このブログにも書いたことがありますが、
逆に「押し込んだ洗面器をゆっくり上げてくる」というのをやってみると、
アクセルを緩める際の足の力加減をつかむのに効果があると思います。
ご自宅でやってみてはいかが?


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




この週末も、また関東地方で降雪の可能性があるとか。

ところで、雪国の人には笑われてしまいそうですが、
パイロットアカデミーの路上教習は、
雪が積もったら中止とさせていただきます。

先日の2週連続の大雪ほどではなくても、
チェーンを巻かなければならないほどの積雪になると、
ラインも見えず、通常の加速や減速の練習もできないため、
教習の効果が期待できないからです。


もし路上には積もっていても所内コースの除雪が出来ていれば
所内教習に切り替えても構いませんが、
ただそれも、積もった上にさらに降り続いている場合は無理ですね。

また、雪が夜か朝のうちに止んだなら、
午後には雪が融ける可能性もあるので、
教習の時間帯をずらすことを考えても良いでしょう。


なお、教習が中止になる場合は当然として、
所内教習に切り替えるのであれ、時間帯をずらすのであれ、
いずれも教習生さんのご都合によるものではないので、
当社所定のキャンセル料は掛かりません。
その点はご安心ください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



このページのトップヘ