Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2014年05月

 
神奈川県内の某クリニックでは、
受付で患者さんを「○○さま」と、様づけで呼んでいるそうです。

銀行でもあるまいに、少し違和感を覚えて、
診察時間が終わってから院長に尋ねてみたところ、
その理由は、
「スタッフに、“お客さま”だと意識させたいから」なのだそうです。
「でも…」と院長は続けました。
「ドクターが患者に話しかける時は『○○さん』と呼びかけている」とのこと。

思い返してみれば、
受付で「○○さま」と呼び、教習中は「○○さん」と呼ぶのは、
自動車教習所でも珍しくありません。
一方で、教習生を「くん」付けで呼んだり、
(特に未成年の教習生を)呼び捨てにしたりする教習所もあると聞き及びます。
 
ちなみに、パイロットアカデミーでは、常に「さん」付けです。
教習に来るのはそれなりの大人なのだから「くん」では失礼ですし、
かと言って(“お客さま”には違いないけれども)
“お客さま扱い”というのも変だと思うからです。
 
ま、呼び捨ては論外でしょうね。
長い付き合いの中で人間関係が出来ているならともかく、
教習に来てくれた程度で呼び捨てされたら教習生はどう受け取るでしょうか。
そして、もし指導員の方が教習生より立場が上だと思っているのだとしたら、
その高慢は改めるべきです。
 
文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





「方向変換」(いわゆる「車庫入れ」)で
奥に向かってバックするのは誰でも理解できると思いますが、
「縦列駐車」でも、奥に向かってバックするのですよ。


ところが、同じ「奥」と言っても、
方向変換で言う「奥」は、
「車庫の奥の方」ということで“面”的なイメージなのに対して、
縦列駐車で言う「奥」は、
「奥の角」ということで、言わば「長方形の頂点」、“点”的なイメージになります。
教習や試験では、
「縁石の左後ろのコーナー」または「後ろ側の一番左のポール」を目標に定めましょう。

この「奥に向かう」という動作が無いと、
駐車スペースに車体が入っていきません。
(当然と言えば当然なのですが)
浅いまま深く入れない症状は、大概これが理由です。


実際の路上では、
「後ろに駐車している車の(バンパーの)左前角」を目指して
斜めにバックする、ということになります。
免許取得後の実践でも役立つ目標ですので、
しっかり覚えておきましょう。


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複数の通行帯がある道路において車線変更の必要が生じた時、
「右車線を走る車がサイドミラーに映っていた」という理由で
車線変更を始めない人が、少なからずいます。


しかし、誤解を恐れずに言い切ってしまえば、
右車線を走る車がサイドミラーに映っていた場合でも、
実は、行ってしまえるケースが大半ですよ。


無論、相手車の速度(※)にもよる話ですが、
むしろ、ミラーに映らない所(ミラーの死角)にいる車や
ミラーに収まりきらないほど大きく映っている車(すぐ近くにいる車)こそが危ないのであって、
「映っている」と表現されるなら、
おそらくは、ミラーの中に相手の車体全部が映っているのでしょうから、
自車とはある程度の距離を空けて走っていることが想像できます。
ですから、各通行帯が整って流れている状態であれば、
自分が加速して車線変更してしまうことが可能と考えられるのです。


(※)厳密に言えば、
「相手車が、“自車との相対”で見て、“加速”しているのか“減速”しているのか」
を読むべきなのですが、話が難しくなってしまう(それだけで一つのブログ記事が書けます)ので、
ここでは「相手車の速度」とだけ書いておきます。


なお、これは自分も速度を変えずに走っている場合の話であって、
自分が急減速した場合や、停止している状態から発進しようとしている場合には
当てはまらないので、ご注意ください。

そういったことも、
路上教習でいろんな場面に遭遇していくうちに、
そして、成功と失敗を積み重ねながら、習得していけるものです。


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車線変更の前には、
向かおうとする側(右への車線変更なら右側)の安全を確認しますが、
その安全確認中は、アクセルを緩めて、軽く減速しておきましょう。


理屈で言えば、
「安全確認した結果、他の車がいたならば、自分が減速してその車を先に行かせる」
のが正しい対処と思われるかも知れませんが、
ここでは、他の車がいようがいまいが減速することをお勧めしておきます。
いや、むしろ、
「他車の有無を確認するためにこそ減速する」と言うべきでしょうか。


複数の通行帯がある道路で、
もしも隣の車線を走っている車がミラーの死角に入った状態でずっと並走していたら、
直接目視してもその車を見落としてしまう可能性があります。

「見落とすなんて、きちんと目視していない証拠」との声も聞こえてきそうですが、
人間のやることですから、ミスも起こりうるのです。

そんな場面では、
自分がアクセルを緩めてホンの少し減速するだけで、
並走していた車は前に進んでドライバーの視界に入って来てくれます。
そうなれば、もう、ドライバーは“その次の車”に気を付ければ良いわけです。


さらには、減速と同時にウインカーを併用することによって、
「車線変更しようとしている」との意思表示にもなります。
これに“次の車”のドライバーが気付いてくれれば、
余程の意地悪でない限り、大概は道を譲ってくれますよ。
(それでも再確認してから車線変更すべきなのは言うまでもありませんが…)


そして、いよいよレーンチェンジするに際しては、
「これから進むべき車線の遠くを見て、アクセルを踏み込んでいく」(前見て加速!)
のでしたね。


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初めて路上を走る人は、
「センターラインを絶対に守らなければならない」
と思い込んでいることが多いですね。

確かに、自分の車線を守って走ることは運転の基本ですし、
所内教習でもそのように教わってはいたでしょう。
また、初めのうちはどうしても対向車が気になって、
ラインをはみ出さないように意識しすぎてしまうのも理解できないではないです。


しかし、
例えば、歩道の無い道の左側を歩行者が歩いている時などは、
センターラインをはみ出して走って良いのですよ。
いや、むしろ、対向車を妨害しない限り、
「はみ出して走るべき」です。
自分の車線を固持するがゆえ歩行者のすぐ横を通り過ぎるなんて、
守るべきものの優先順位を間違えています。


さらに言えば、
仮にセンターラインがオレンジ色だったとしても、
やることは同じです。
オレンジラインの意味は、
「“追い越し”のためのはみ出し禁止」でしたね。
歩行者が相手なら「追い越し」ではありませんから、
遠慮なく、はみ出して通行して構いません。
ただし、この場合、
相手が自転車だと「追い越し」になってしまうことには
気を付けてください。


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二輪車の後ろを追走している時、
充分な車間を空けていない車をよく見掛けます。

ドライバーに二輪車が見えていない(目には入っていても認識できていない)のか、
二輪車は小さいため遠近感のマジックで遠くに見えてしまうのか、
まさか、嫌がらせのつもりではないでしょうが、
ともあれ、車間を詰めて走っていることが多いですね。


でも、万が一その状態で二輪車に追突したら、
ライダーの生命に関わる事故になりますよ。
そもそも、二輪車は転倒しやすい乗り物だということも
忘れてはいけません。


したがって、二輪車の後ろでは、
車間を広めに取って走るのが望ましいのですが、
「円滑な交通」というのも考えあわせると、
せめて普通車と同じ程度の車間は空けておきたいところです。


それから、信号待ちなどで二輪車に続いて停車する場合も、
やはり、普通車と同じくらいの車間を空けて停まりましょう。

停車中に車間を空けておくことの意味は、
玉突き衝突を回避するため、
前の車が立ち往生した時に避けて通れるようにしておくため、
の2つの理由がありました。
そのどちらも、
二輪車だからと言って車間を空けなくて良い理由になりません。


二輪車も一人前(?)の車として、
1台分の扱いをしてあげて(?)ください。


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仮免許は取得してから6ヶ月間だけ有効です。
その間に、路上練習して、本免技能試験(※)に合格しなければなりません。
※「本免技能試験」は俗に「路上試験」と呼ばれますが、路上だけでなく所内で行う課題もあります。
  また、指定教習所(公認校)の場合は「卒業検定」となります。


「もし本免に合格できないうちに仮免の期限が到来してしまったら。」
と心配する向きも有りますが、何も心配する必要は有りません。
期限が切れたら取り直せば良いだけの話です。


そんなふうに言うと、
「もう2度と仮免取れる自信が無い。」と答える人も多いのですが、
仮免を取り直せない程度の技能で路上練習していることのほうが問題でしょう。
本来、仮免で習得した事をベースに路上を走っているはずですし。

でもまあ、仮免期限内に本免合格してしまうのがベストには違いないですが。


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障害物を避けるためにセンターラインを越えて走っている途中に対向車が来たら、
どう対処しますか。

無論そのまま走り続けて元の車線に戻れる余裕が有るなら「続行」でOKです。
が、それが間に合いそうにない場合は?


「対向車が近づく前に急いで(加速して)元の車線に戻る」?
咄嗟の事態に焦ってついやってしまいそうですが、
これが一番危ないのです。

まず、左側(ミラーの死角や障害物の陰)の安全を確認していないので、
そこに自転車や歩行者がいたら轢いてしまう危険性が有ります。
また、そうしてもなお対向車を避けきれなかったら、
加速した所で正面衝突することになります。
正面衝突は仮に30km/h同士だったとしても60km/hの衝撃になるわけで、
非常に危険ですよ。


実は、こんな場面でこそ、「ブレーキ」なのです。
「元の車線に一刻も早く戻ろう」なんて思う必要は有りません。

まず、ブレーキを踏み、左側の安全を確認した後に、
少し加速しつつ元の車線に戻って行きます。

この際、対向車は「待たせておく」ぐらいに思っていれば良いです。
ホーンを鳴らされるかも知れませんが、気にしないでください。
仮に対向車が速度を落とさず万一衝突するようなことが有ったとしても、
こちらが減速しておけば、“車が壊れる程度”の事故で済みます。


車対車の事故も起こさないに越したことはありませんが、
自転車や歩行者が相手の事故ではお金で償いきれないこともありえますので、
それよりは数倍ましと言えるでしょう。


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クランク型コースでコーナーを曲がる時、
慣れないうちは、
「ここだ!」と思った所でハンドルを切り始めると、
大概、内輪差で縁石に載ってしまいます。


この症状が出る人のほとんどは、
ドライバーが見ているボンネットを、
見えているままに、
曲がっていくべき道に向けようとしていると思われます。

ボンネットの前に見えているのは、
実は「4mくらい先の路面」でしたよね。
なので、それに釣られてハンドルを切ってしまうと、
タイミングとしては、やはり早すぎることになります。


これを解消するには、
「ここだ!」と思った所ですぐにハンドルを回し始めず、
ひと呼吸、間を置いてみてください。
「気持ち行き過ぎてからハンドルを切る」ぐらいで
ちょうど良いはずです。


そうやってみて、
もし曲がりきれずに車体の前側がぶつかりそうになったら、
現にその光景をドライバーは見ているわけですから、
ぶつかる前に車を停めて、切り返しをして通過してください。
そうなったとしても、
内輪差で縁石に載り上げるより、はるかにマシですから。


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パイロットアカデミーではこういう教え方はしていませんが、
「一時停止は、タイヤを“3秒以上”止めていなければいけない」と
言われることがあります。
それもあながち間違いではないですけど、
採点基準で「3秒以上」と定められているわけではありませんよ。


一時停止は、
「停止+安全確認」でしたね。
それは、
“タイヤがピタリ止まった状態”で、
「右見て、左見て、もう一度右を見て」(※)でした。

(※)『カエルの冒険』劇中歌「ワン・ツー・スリー・ゴー」の歌詞の一部です。
 アラフィフ世代の人には馴染みがありそうですが、
 今の人は「ケロヨン」って知らないよね…


その安全確認が終わるまで車を発進させてはいけませんから、
結果、タイヤは3秒以上止まっていることになるでしょう。
「3秒以上」にはそういう意味があるのです。
要は、しっかり確認する必要がある、ということ。


ドライバーが「3秒以上」を意識することで確認がきちんと出来るのなら
そういう覚え方を否定するつもりもありませんが、
どちらかと言えば、
「3秒」という数字よりも、
「正しい一時停止の方法」を覚えてほしいものです。


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進路変更の前には、
「ルームミラー」→「サイドミラー」→「ミラーの死角」
の3点を確認してください。
中でも、「ミラー死角の目視」は、
技能試験における最大の減点ポイントであることは、
皆さんも、ご承知のことと思います。


ところが、運転経験のある方には、
「わざわざ目視しなくても、ミラーだけで安全確認は可能」
と思い込んでいるふしがあります。
数年前になりますが、パイロットアカデミーの教習生(免許失効)が
「ミラーを覗き込むように前傾姿勢を取れば死角は無くなる」と宣ったので、
仰天したことがありました。

もちろん、そんなことはありません。
実際、ミラーの死角に小生が立ってみて、
「ほら、運転姿勢を変えても、ここは見えないでしょ」と言って、
ようやく理解してもらいました。


でも、こういう勘違いをしている人は意外に多いのかも知れませんね。


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学科教本で勉強されていることと思いますが、
「上り坂の頂上付近」は、徐行することになっています。
それはなぜだか分かりますか?


同じように徐行が求められる所として、
「道路の曲がり角付近」というのもありますね。
こちらの理由は、直感的にお分かりになるでしょう。

そう、カーブの向こう側が見えないからです。
向こう側の状況しだいで
すぐに停止しなければならない事態も起こりうるので、
徐行しつつ安全を確認しなければならないのです。


上り坂の頂上付近も、これと同じ。
向こう側が見えないので、
徐行すべき所とされているのです。


ところで、突然、野球の話になりますが、
昔は「ドロップ」と称していた“落ちる変化球”を、
昨今(といっても随分前からですが)は
「縦に変化するカーブ」と呼んでいますね。

「カーブ」という用語に、
横方向の意味だけでなく、縦方向の意味も持たせたのが、
今日の話題「上り坂から下り坂への変化」に通じるものがあって、
ちょっとおもしろく感じました。


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「飲酒運転」という用語で一般には通用していますが、
法律上は「酒気帯び運転(広義)」として括られ、
その中で、「酒酔い運転」と「酒気帯び運転(狭義)」とに区分されています。


「酒酔い」というのは、
「アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態」を言い、
実は、呼気中アルコール濃度とは関係ありません。
「養命酒」であれ、「ウイスキーボンボン」であれ、あるいは「奈良漬」であれ、
それらの摂取により正常な運転ができなくなっているのであれば、
仮に検査値は低かったとしても、
「酒酔い運転」とみなされる可能性はあります。

ちなみに、「酒酔い運転」は「過労運転」と同じ罰則が適用されます。
下戸の小生としては
どちらかというと「過労運転」の方が心配です。。。。。


一方、「酒気帯び(狭義)」というのは、
「(“正常な運転ができないおそれがある”とまでは言えないが)
“呼気1L中に0.15mg以上のアルコールを含む状態”」を言います。
ドライバーや他人(警察官を含む)が「酔っている」と認識しなくても、
数値に表れたら「酒気帯び運転(狭義)」ということなります。

でも、変な話ですが、
養命酒を、あのお猪口みたいなカップに1杯飲んだだけでは
おそらく数値には表れないでしょう。


とは言っても、やっぱり、お酒はお酒。
たとえ1滴でも(この辺りは言葉の文ですが)
「飲んだら乗るな」という意識は必要でしょうね。


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自分がこれから走りたい方を見て進むのは運転の基本です。
今さら言うまでもなく何度も話題にしてきたことですが、
少し複雑な、応用編を説明してみましょう。


例えば、左折した直後にまた左折するような場合、
左に寄って曲がった後、左に寄せたまま進むわけですが、
最初の左折の時に、左折後に自分の車の描く軌跡をイメージするのです。
そして、自分の進む方を見てアクセルを軽く踏んで(「前見て加速!」)
ハンドルを戻していけば、思い通りに車を進めることができるでしょう。


左折した先に坂道が有るような場合でも、基本は同じです。
坂の向こう側に続く自分が走る車線を見るようにしてください。


この目線の動きに迷いが有ると、車が“あさって”を向いてしまいます。
自分が走るべき所を見失わないように、しっかり見据えて進んでください。
※書いてて人生訓のようになってしまいました…


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例えば、路端から発進しようとして、
右ウインカーを出して右側の安全を確認して「さぁ発進」という時に、
目の前に歩行者が飛び出したとします。
当然、すぐにブレーキを掛けて、発進を中断しますよね。
そして、歩行者がいなくなったら改めて発進することになります。

別シーンの例を挙げてみます。
前方に障害物が見えたので、対向車線にはみ出して回避しようと思いました。
ミラーおよび目視で右側の安全を確認して「さぁはみ出そう」とした時に、
それまで見えなかった対向車が突然現れたら、
はみ出さずに元の車線のままで対向車の通過を待つのが原則です。
(実践では多種多様な例外が考えられますが)

さらに、もう一つ。
上り勾配のある踏切で。
踏切では警報機が鳴っていなくても一時停止します。
そして、左右の安全を確認して「さぁ横断しよう」とした時に、
坂道発進に失敗してエンストしてしまうことがあるかも知れません。
そんな場合は落ち着いてエンジンを掛け直し、改めて発進してください。

さて、以上3シーンの共通点は?


それは、
3つとも「“確認”の有効期限が過ぎてしまっている」ということです。

発進するための安全確認も、
進路変更前の安全確認も、
踏切その他の一時停止場所における安全確認も、
すべて、賞味期限は「3秒間」です。
3秒以内に動作を起こせなければ、その「確認」はご破算。
改めて確認しなおさなければ、
「確認モレ」となり、1回10点の減点を食らいます。

面倒に思わず、再確認する習慣を付けておきましょう。


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「左折を制する者は一発試験を制す」とは言い得て妙。
これは、大手受験予備校が夏期講習のキャッチフレーズに使った、
「夏を制する者は受験を制す」をもじったものです。
たしかに、 一発試験(試験場受験)で不合格になる人の
おそらく大半は、左折で減点されているものと推測されます。


ところで、その左折での減点は、
ほとんどが“ハンドルを回し始める前”に付けられていることは
ご存知でしょうか。


左折するには、
まず、左折の30m手前までに道路の左端に寄せます。
寄せる前には合図と確認が必要ですし、
寄せる際にふらついたりノロノロ走ったりしてはいけませんし、
きっちり左まで寄っていなければなりません。
また、
「左折の合図」はそれはそれで必要ですし(「寄せの合図」を出したままでも可)、
ハンドルを回し始める前までに減速を完了しておかなければなりませんし、
さらに、ハンドルを切る直前には「巻き込み確認」も必要です。

仮にこれらすべてで10点ずつ減点されていったら「減点60点」になり、
合格ラインの「減点30点まで」を軽くオーバーしてしまいます。
ハンドルを切る前に試験が終わってしまう、というわけです。


特に過去に免許をお持ちだった方は、
「左折はハンドルを左に回すだけ」と思い込みがちですが、
(もちろんハンドルの回し方や戻し方の練習も必要ですが)
それ以前に、それ以上に、大事なポイントがあることを
忘れないでおいてください。


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改めて書くまでもない当たり前の話ですが、
カーブにしても、右左折にしても、
その曲がり方に適した“ハンドルの量”というものがあります。


「外周のカーブではハンドルを半分だけ回す」
というような教え方は邪道(!)なので、
パイロットアカデミーでは、あまり(?)使っていませんが、
そういう覚え方も早いうちに卒業してください。
やはり、カーブや交差点をしっかり見て、
車の動かし方に合ったハンドルを取っていかなければなりません。


なお、ハンドルを切る際には、
“気持ち多め”に回してみてください。


切る量が多すぎたのなら、
戻し始めのタイミングを少し早めに取るようにすれば良いだけのこと。
一方で、切る量が足りないと、
曲がっている途中で切り足さなければならなくなり、
それが、ふらつきや戻し遅れにつながりかねません。
“切り足りない”のよりは、“切り過ぎ”の方が救われるのです。


そんなことも、試行錯誤を繰り返して身に付けていけば良いでしょう。
失敗を恐れずに、いろいろ試してみてください。


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走行中の車間距離は、教科書的には、
「速度(km/h)-15メートル」が目安と言われます。
つまり、
「時速30kmなら15m、時速40kmなら25mの車間が望ましい」
ということです。


しかし、運転に慣れないうちは、
この距離感を走りながら把握するのが、
なかなか難しいものです。


では、距離でなく、「2秒間」と覚えてはいかがでしょう。
2秒間に走る距離は、
時速30キロなら16.667m、時速40キロなら22.222mですから、
似たような数字になります。
前の車が道路上の目印(電柱とか郵便ポストとか)を通過してから
2秒後に自分が通過していれば、だいたいOKで良いでしょう。
(どうせ“目安”なんですし)


そもそも、車間距離を空けて走ることの意味は、
前の車が急ブレーキを掛けた際に、
自分がブレーキを踏み始めるまでに走ってしまう(空走)分の
余裕を持たせておくことですから、
“距離”よりも“時間”で把握しておくのが、
理屈の上ではむしろ正しいと言えます。


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以前、ある教習生から、
「教習内容を録音しても良いですか」と尋ねられました。
もしかしたら、
教習中の会話を(無断で)録音している教習生は、
その人だけでないかも知れませんが。


他の教習所様でどう扱っていらっしゃるかは存じませんが、
パイロットアカデミーにおいては、
教習内容を録音されるのは、一向に全く構いません。
さすがにネット等で公開されるのは勘弁してもらいたいですが、
教習生自身が復習に使うためでしたら、喜んで協力します。


しかし、パイロットアカデミーの教習では、
指導員から難しい説明をすることは少なくて、
終始「前見て加速!」ばかりを言っている時もあるくらいですよ。
録音したものを後で聞いて拍子抜けする可能性も大いにあるので、
その点は、予め承知しておいてください。


とは言っても、
ご自宅でイメージトレーニングするのは復習方法として有効ですので、
その手助けのために録音した内容を利用するのは、悪くありません。


教習内容を録音して持ち帰る方は、
そんな程度のつもりでいていただきたいと思います。


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急ぎで免許を取りたいのだと思いますが、
まれに、同日に2コマ連続で教習予約を入れる方がいらっしゃいます。
パイロットアカデミーでは、そういう教習生には、
「効果が半減しますが良いですか」と尋ねることにしています。


パイロットアカデミーの教習は1回100分ですから、
2コマ連続だと、4時間近く運転席に座りっぱなしということになります。
もちろん途中で休憩を取りますが、若い人でも疲れてしまいませんか。


また、当日たまたま体調を崩していたり、集中力を欠いていたり、
あるいは何かのきっかけでミスを連発したりしていても、
それをリセットできないまま教習は進んでしまいますよ。


そして、何より、
教習の効果は、教習時限中だけでなく、その間に復習することで身につきます。
意識してイメージトレーニングすればさらに効果が上がりますが、
特に意識しなくても、1晩寝るだけでも、記憶の定着は随分違います。
ところが、連続2コマで練習すると、そういう時間が取れないのです。


車の運転は、新しく覚えることが意外に多いので、
思ったよりも詰め込みが利きません。
お急ぎの度合いにもよりますが、
せめて1日1コマ、できれば中1日空けての教習をお勧めします。


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自動車を使用する人は、
“走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期”に
車を点検しなければいけません。
(道路運送車両法第47条の2)


10年ほど前までは、
「始業点検」と言って、
車を運転する前には必ず点検しなければいけなかったのですが、
法改正により、毎回は点検しなくても良くなったのです。
しかし、次に挙げる7分類については、
法改正後も「1日1回の運行前点検」を行わなくてはいけないこととなっています。
 (1)事業用自動車
 (2)自家用大型自動車
 (3)普通貨物自動車
 (4)大型特殊自動車
 (5)大型自動二輪車
 (6)普通自動二輪車
 (7)レンタカー

ほとんどの車種が該当しそうで、これに含まれないものは… と考えてみると、
気付かれましたでしょうか、
そう、「自家用の普通乗用車」が入っていないのです。
他には「原動機付き自転車(原チャリ)」とか「小型特殊自動車(耕耘機など)」とか。
ちなみに、「排気量50cc超~125cc以下の自動二輪車」は、
道路交通法では「普通自動二輪車(小型)」ですが、
道路運送車両法では「第二種原動機付自転車」に分類されています。


閑話休題、点検の話に戻りますが、
高速道路を走ろうとするときは、すべての車が、
燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量又は貨物の積載の状態を点検しなければならない
(道路交通法第75条の10)
とされています。
気を付けておきましょう。


もっとも、どうであれ、
「義務づけられているから点検する」(=「義務づけられていないと点検しない」)
という姿勢は、
ドライバーの責任というか、道義上、
「それで良いのか?」と疑問に思いますが。


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もう7-8年前の話になりますが、
「教えて!goo」というQ&Aサイトに、
「路上教習が始まるので保険に入っておくべきか」
という質問が有りました。
※ここでの「保険」とは、「自賠責」ではなく「任意保険」のことと解釈します。


回答としては
「教習所の路上教習であれば、教習生は保険の心配をしなくて良い」ですが、
任意保険に関して、多くの方が勘違いされている事について、少し補足します。


交通事故に限らず、相手に損害を与えたら
加害者が過失責任に応じてその損害を賠償しなければなりません。
(これについては、保険を掛けていようがいなかろうが、関係ありません。)
そして、交通事故の場合は、
一時に大金を支払わなければならなくなる可能性がありますので、
そのために“保険”を掛けておくというわけです。


教習所では「任意保険に加入するのが運転者の義務であり常識である」と
教えることも多いと思いますが、
自分で賠償できるならば(特に個人ではなくて会社ならば)
保険に入るのは、まさに“任意”なわけで、強制では有りません。


でも、億単位の賠償が簡単にできる人以外は、
保険加入は「義務」であり「常識」でもあると小生も思いますけどね。


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試験場での直接受験は、俗に「一発試験」と呼ばれていますが、
練習もしないで文字通り“一発”で合格するはずがありません。
それは断言できます。

このことは、過去に運転経験の有る人(免許取消や失効の人)でも同じです。


例えば、高校を既に卒業した人が、仮に何かの事情で
もう1度高校受験しなければならなくなったとしましょう。
能力的には合格できるレベルにあるとしても、
あなたは全く勉強せずに試験日を迎えますか?

「合格しなくても許される」なら別に無理して勉強しなくても良いでしょう。
でも、「是非とも合格したい」と願うのなら、
過去問や模擬テストくらいは解いてみて、
解けない箇所が有ればそこを勉強し直すのが普通ではないでしょうか。


運転免許の技能試験も同じです。
運転ができる人であっても、試験課題に沿って一通り練習してみて、
自分の弱点を補強してから受験に臨むべきでしょう。

能力的には足りているのに、その程度の労を惜しんだために
結局、余計な時間と労力を費やすことになるのは、非常に勿体ないです。

そして、真剣に努力したかどうかは、必ずや結果にも表れると信じています。
(精神論ですけど)


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自動車運転免許を取得する“正道”というか、“本来の方法”をご存じでしょうか。


「仮免許」を取って、「路上練習」して、その後に「本免許」を取得、
という流れはご存じでしょうが、
本来、仮免・本免それぞれに、
「適性検査(視力等)」と「学科試験」と「技能試験」が有って、
これらすべてをクリアして初めて免許となることも理解されていますでしょうか。
 (「免許取得時講習」については話が複雑になるので、ここでは説明を割愛します。)


何を言いたいかと言うと、
「適性検査(視力等)」と「学科試験」だけでなく、
「技能試験」も、運転免許試験場(免許センター)で受験するのが本来の制度なのです。
ただし、公安委員会から指定された教習所(いわゆる「公認教習所」)で
カリキュラムに沿った学科教習・技能教習を受けて卒業すれば、
「技能試験」は免除されることになっています。

今では、この例外規定の方が一般化し、
「免許を取るには教習所に行く」のが定石になってしまっただけのことです。


ところで、「直接受験」は、俗に「一発免許」とも呼ばれ、
無免許で乗り回していた輩のような“腕自慢”が
ロクに練習もせずに免許が取れるような印象を与えていますね。

でも!
試験場での受験は、練習しないで合格できるほど甘くないです。

でもでも!
きちんと運転できていればそれほど厳しい試験でもありません。
専門家の指導の下に適切な練習をして臨めば、
おそらく時間も費用もあまり掛けずに免許が取得できるはずです。
(もちろん、ご本人の技量によるところが大きいのは否めません。)


免許を「早く!」「安く!」取りたいという人には、
やはり、試験場で直接受験するのがお勧めです。
とは言え、
教習所へ通うより精神的な負担は大きい(=苦労する)
のは間違いないので、その点だけは承知しておくべきでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





急に暖かく、というより、暑くなってきました。
今日は祝日ということもあって、
路上で、気持ち良さそうに走っているバイクを多数見かけました。


ただ、見ていて気になったのが、
上半身タンクトップや半袖で乗っているライダーが多かったこと。
確かに、良い天気だし、風を感じられるし、
長袖なんか暑くてかなわんので着ていられない
という気持ちも理解はできます。


でも、バイクは転倒しやすい乗り物です。
そして、転倒したら、余程の強運でない限り、ケガをするでしょう。
すなわち、バイクはケガしやすい乗り物と言えます。
(得意の三段論法!)


転倒した時に、衣類1枚あるのと無いのとでは
人体のダメージは格段に違いますよ。
また、先入観のせいか、
身だしなみが整っていないライダーに限って
車の間をすり抜けたり、危険な運転をしているようにも見えます。
ぶつかってケガでもされたら、こちらにも過失割合が付くので勘弁してください。


バイクには、ぜひとも“長袖・長ズボン”でまたがってほしいものです。


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「危険を感じたら減速!」は、
「安全が確認できたら加速!」とセットで覚えるべき、
“基本のキ”です。


路上走行中、先行車がブレーキを掛けたら、
迷わず、自車もブレーキを踏んでください。
前の車がなぜブレーキを掛けたのかまで瞬時に判断するのは難しいですが、
とにかく減速または停止すべき事情が有ったのは確かでしょうから、
後続車であるこの車も、
当然、同じ事態に遭遇するものと想定しなければなりません。


こういった時に、「ハンドルでよける」のは禁物です。
前の車は、子どもが飛び出したのでブレーキを掛けたのかも知れないのですよ。
そんな車を追い越そうとしたら、大事故につながりかねません。


また、いきなりハンドルを取ってしまっては、
自車と並走していた二輪車と接触する危険性をも生じます。
進路変更するなら、
動作を始める前にウインカを出し、安全を確認しなければなりません。

その時間を作るためにも、速度を落としておく必要があります。


特に日ごろバイクや自転車に乗っている人は、
ブレーキを踏むのをためらう傾向があるようですが、
ハンドルでヒョイっとよけるのは非常に危険であることを認識してください。


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まったく初めて車を運転しようという人は、
アクセルの踏み加減に戸惑うことが多いようです。


初めて車を運転する人の大体半分くらいが
「アクセルが弱すぎる」と注意されますね。
そして、次の時は強く踏んで、
今度は「強すぎ」と言われてしまうこともありがちです。


また、逆に、
「アクセルが強すぎる」と注意される人も
2割くらいいらっしゃいますね。
そして、そういう人は、
次の時には、アクセルが弱くなってしまう、という…


アクセルは弱すぎても強すぎてもダメです。
優しく、かつ、力強く踏んであげなければいけません。
「じわーっと」&「踏み応えを確かめながら」というのがコツです。
そして、
「踏む」というより「(足で)押す」という意識で操作してみてください。


ドライバーの意識を少し変えてみるだけで、
良い塩梅のアクセルが使えるようになるはずですよ。


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