Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2014年10月


赤の点滅信号は「一時停止」でしたね。
黄色の点滅信号は、そう、これこそ「注意」です。

しかし、一般ドライバーの多くが、
黄色の点滅を見ても、あたかも青であるかのように
何の注意も払わずに通過してしまっています。

この行為は、
試験における減点ポイントでもありますが、
実際の走行においても非常に危険ですよ。


こちらが黄色の点滅の時は、
交差する側は赤で点滅しているのが一般的ですが、
両方とも黄色で点滅させる所もあるからです。
そういう交差点で、お互いが
「相手が止まるはず」と思って減速せずに交差点に進入したら、
当然、ぶつかります。
車同士の話ばかりでなく、
横断歩行者が多いという理由で
どちらも黄色の点滅を出している交差点もあるでしょう。


黄色の点滅を見たら、
必ず速度を落して(“徐行”でなくても良い)
安全を確認してから交差点を通過してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




二種免許の試験では、
場内で「鋭角コース」が出題されます。
正三角形の頂点を曲がっていくようなコースですから、
どうやっても1回のハンドルでは通過できません。

当然、切り返しが必要になるわけですが、
もし1回の切り返しで通れなさそうだったら、
2回やっても良いのですよ。
教習では1回の切り返しで通過するように練習しますが、
実は、採点基準では、2回の切り返しまでは
減点されないことになっています。

それに、仮に2回切り返しても通過できなければ
3回やれば良いのです。
3回切り返すと2回めに戻って減点されますが、
それでも、脱輪してしまったら間違いなく減点ですし、
場合によっては、その場で試験中止になってしまいます。


二種免許を取得しようという方は得てして
ご自分の運転に自信過剰になりがちで、
何度も切り返しをすることに抵抗があるようです。

でも、通れなければ仕方がありませんから、
技量不足を素直に認めて(&練習不足を反省して)
2回めの切り返し、3回めの切り返しをやってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




府中試験場のコース開放を利用して教習していた時、
こんな光景を目にしました。


南北に通る道と東西に通る道(道幅は同じくらい)の交差点。
どちらにも「優先道路」や「一時停止」の標識は無く、
見通しの良い十字路でした。

その交差点に、
北から南に向かって、タクシー養成員指導中の車が、
西から東に向かって、自分の車を持ちこんで練習していた一般の方が、
ほとんど同時に進入しようとしました。

このケースは、
典型的な「左方車優先」となる場面で、
この事例では、タクシー側が優先ですね。


実際には、双方とも危険に気が付いてそれぞれブレーキを掛け、
衝突することもなく、無事に交差点を通過できました。
結果的にタクシーが先に通過して行きました。


が、問題はその直後です。
「こっちが優先なのに、なんでブレーキを掛けるんだ!」
と、タクシー会社の教官らしき人がドライバー(養成員)を
怒鳴りつけたのです。


確かに、タクシーは優先でした。
それはドライバーも理解していただろうと思います。
でも、あの場面では、
ブレーキを掛けるのが正解ではなかったでしょうか。
相手が教習車やタクシーだったならともかく、
一般のドライバーが「左方車優先」というルールを
咄嗟に思い浮かべられるとは思えません。
そして、何よりも、
「危険を感じたら、まずブレーキ!」
が自動車運転の鉄則であるはずです。


そのタクシー会社の名前はここでは挙げませんが、
今後道で見掛けたら
危ないので、近くに寄らないようにしようと思っています。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





左折であれ右折であれ、
曲がった後は第1車線(一番左の車線)に向かうのが原則です。
でも、すぐに右折する場合は、
右端に寄せることになりますから、
初めから第2車線(通行帯が片側2本の場合)に向かっても
問題ありません。
と言うより、こういう場合には
第2車線に向かうことをお勧めしているくらいです。


ところが、こう教えると、
「次に右折する場合は第2車線に向かわないといけない」と
覚えてしまう人がいるようです。


いいえ。そんなことはありません。
次に右折する場合でも第1車線に向かったって良いのですよ。
そのことだけでは減点されるわけではないので。


ただ、短い距離で進路変更せざるを得なくなりますから、
安全確認がおろそかになったり、または、のろのろ走ってしまったり、
などの理由で減点される可能性が高まるということなのです。


ですから、試験官から、
「曲がったらまた次を右」という指示を受けたら、
第2車線(または右端)に向かっていくのが望ましいですが、
それが出来なかったら、短い距離で大変ですが、
慌てずに、正しい進路変更手順で右に寄せましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




先行車が左折しようと左に寄って減速したとき、
つい、ヒョイっとよけてしまいませんか。
この行為は非常に危険なのでやめましょう。
もちろん、試験では大きな減点を食らいます。


右折車ならまだ解りますが、左折車をよけて通ったところで、
どれだけ早く進めるというのでしょうか。

そりゃ例外は有りますけど、
左折車はそんなに待たなくても曲がって行ってくれるのが普通です。
それを、ハンドルを使って避けて進むのは、
単に、自分がブレーキを踏みたくなかっただけなのではないですか。
「非常に危険」と断じる本質的な部分がここに在ります。


左折車に限らず前方に障害物があった場合、
よけて通るなら、必ず合図を出し、安全を確認してから進路変更してください。


その時間的な余裕が無いなら、どうするのかというと…

簡単なことです。
ブレーキを踏めば良いだけです。


「時間的な余裕」というよりも
「精神的な余裕」の問題なのかも知れませんね。


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自動車運転の教習でも、
学校の授業と同じように、予習・復習は大切です。
(「学校の授業は予習も復習もしたことない」って話は置いといて…)


パイロットアカデミーの教習では、
最後に、次回の教習項目をお伝えするようにしていますので、
技能教本の該当ページぐらい読んで来てくださいね。
そうすれば、教習中に車を止めて説明する時間が少なくなり、
実際にハンドルを握って練習する時間が多く取れます。


また、教習が終わったら必ず、
その日に教わったことを思い出して書き留めておいてください。
後で見返して参考にできるように綺麗なノートをまとめるのも結構ですが、
殴り書きのメモでも充分です。
“思い出す”という行為によって記憶の定着を図り、
あるいは何が分からないのかを整理するのが目的ですので。
そして、疑問点は次回の教習で指導員に尋ねてください。


そうした予習と復習をして来ていただくと、
教習そのものが充実します。

「忙しくて予復習する時間が取れなかった」という話をよく聞きますが、
時間の無い人こそ、予習復習するべきなのです。


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もう、ン10年も昔の話ですが、小生の学生時代、
免許を取ったばかりの友人が、
親御さんに買ってもらったばかりの新車を
壊してベソを掻いていたことがありました。

彼の問わず語りによれば、
左折するのに失敗して、左のブロック塀に
車の左フェンダー部分をぶつけたとのことでした。

でも、当時の小生には、その様子がイメージできませんでした。
「左折の失敗」というのは「内輪差」と相場は決まっているので、
車の“左腹”をぶつけたというなら分かりますが、
車の“左前”をどうやったらぶつけられるのか、
不思議で仕方がありませんでした。
「誰も怪我させなくて良かったね」と慰めるだけでした。
(友人もその言葉を期待していたのだと思いますが)


でも、今なら、その失敗した場面が想像つきます。

すなわち、直接的な原因は「ハンドルの戻し遅れ」です。
戻し遅れたため、車が左を向いたままなので、
左前をぶつけたのでしょう。

で、なぜ戻し遅れたかというと、
前(これから進もうとする道)を見るのが遅れたからです。
そして、なぜ前を見るのが遅れたかというと、
おそらく、ハンドルを切るタイミングが遅れたか、
もしくはハンドルを切る量が足りなかったから、だろうと思われます。
「ハンドル戻し遅れ」の原因を
「ハンドル切り過ぎ」だと思っている人も多いですが、
むしろ逆なのです。


さらに言えば、切るのが遅れるのも、切る量が不足するのも、
左折手前での減速が足りないことが疑われます。
ポイントは「左折時」ではなく「左折手前」です。
このブログで何度も書いている「5m(または1車長)手前」を意識して、
そこまでに減速を完了させておけば、
件の事故は起きなかったに違いありません。


ああ。当時に戻って、友人にアドバイスしてあげたい!


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ハンドルを回す時にはブレーキは踏まないのが鉄則です。
これは、下り坂から曲がっていく場合でも同じです。

ブレーキを踏みつつ下るほどの急勾配や
坂を下りきった所で一時停止した後の再発進で、
ブレーキを踏んだままハンドルを切り始める人が多いですが、
それも一応は“御法度”と覚えておいてください。


そもそもハンドルを切り始める地点では、
ブレーキを放しても大丈夫ぐらいまで減速しておくべきなのであって、
そうできていないのなら、そこが下り坂であろうと、
「減速不足」と断じられても文句は言えません。

それに、右左折後には、通常はアクセルが必要ですから、
右足をアクセルペダルの上に載せてからハンドルを切り始めれば
次の加速がスムーズに得られます。
意外に思えるかも知れませんが、
アクセルを踏んでいくことで車の動きが安定するのは、
実際にやってみれば体感できると思います。


なお、その右左折が「狭路への左折入り」である場合は、
次に“加速”という動作を伴わないので、
ブレーキを踏んだままハンドルを回していくことになります。
以前にも書いたことのある例外の一つですね。


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教習所や試験場の周回コースを走っている際、
カーブのたびに徐行する人がいますが、
「カーブでは徐行しなければならない」と
勘違いされていませんか?


道路交通法第42条では、
「徐行すべき場所」として、以下の5つを列挙しています。
 (1) 「徐行」の道路標識等がある所
 (2) 左右の見とおしがきかない交差点(交通整理されている場合・優先道路を通行している場合を除く)
 (3) 道路のまがりかど附近
 (4) 上り坂の頂上附近
 (5) 勾配の急な下り坂

「カーブ」は「曲がり角」ではないですから、
見通しが良いカーブなら、徐行する義務はありません。

むしろ、ノロノロ走っては他の交通を妨害してしまいますし、
徐行だと推進力が働きにくく、カーブ内で車が不安定になります。

もちろん、ブラインドカーブとか、対向車がはみ出して来たとか、
そういう危険な所でスピードを出してはいけませんが、
何も無い所で徐行するのは、まったく無意味です。


適切な速度まで減速してカーブに進入したら、
その後はしっかりアクセルを踏んで、
加速しつつカーブを抜けましょう。


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カーブの出口や右左折直後に車をふらつかせる人がいます。
それは、おそらく、
“手”でハンドルを戻してしまっているためだろうと思われます。

「手でハンドルを戻して何がいけない?」と怪訝に思われる人もいるでしょうが、
ハンドルを戻すには“足”を使います。
そう。アクセルを踏むのです。
そして、“手”は、「ハンドルが戻るのを抑える」という役割を担います。


「アクセルを踏むとハンドルが戻りすぎちゃう」
と言う教習生もいますが、
この“手で抑える”というのがうまくできるようになると、
安心してアクセルが踏めるようになりますよ。


それでもまだ「怖くてアクセルが踏めない」という人もたまにいるのですが、
そういう人の多くは、
「近く(ハンドルや車体や目の前の路面)」ばかりを見ているようです。
「遠く(自分の進むべき道)」を見るとアクセルが踏みやすくなると思います。


また、仮に速度が出過ぎてしまっても(そんなことは殆ど無いのですが)、
ハンドルを戻し遅れても、逆に戻し過ぎても、
教習中は、
指導員が助手席でブレーキを踏んだりハンドルを補助したりしますから、
思い切ってアクセルを踏んでみてください。
そして、アクセルの踏み加減とハンドルの戻り具合を実体験して
コツをつかんでいってください。

がんばりましょう。


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カーブの中でハンドルを切り足す行為は、
ずっとライン(近くの路面)を見続けることに他ならず、
カーブ通過の基本である「出口の方を見る」ができません。
出口の方を見ていないのでカーブ内でアクセルが踏めず、
そのため車の挙動が不安定になり、
また、ハンドルの戻し遅れにもつながります。
そして、ハンドルを戻し遅れると、
カーブを出た後で車がふらつきがちです。


このように、
ハンドルを切り足りないこと一つが、
その後のいろいろな動きに悪影響を与えます。

だったら、むしろ「切り過ぎ」の方が救われます。
ハンドルを切る量が多すぎたなら、
早めに戻し始めれば良いだけのことなので、
「出口に向かって加速」という基本を外さずに
修正することが可能だからです。


無論、実際カーブが曲がりきれなかったら
カーブの中であってもハンドルを切り足すしかありませんが、
出来る限りそうならないよう、
ハンドルは初めから気持ち多めに回しておきましょう。


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もう数年前の話になりますが、
某・大手介護業者から、業務提携のオファーがありました。
曰く、
「介護タクシーの運転手は二種免許が必要だが、
 当社には一種免許しか持っていない人も応募してくることがある。
 そういう人をそちら(パイロットアカデミー)に紹介したい。」
とのこと。

それは大変ありがたい話であり、
また、有名企業が弊社ごときをパートナーに考えてくれたことを
本心から嬉しく感じました。


しかし、彼は続けて、
「ついては、当社紹介生向けに割引プランを設けてほしい。
 また、当社に何%かの紹介料を支払ってほしい。」
と言うのです。
確かにそうでしょうね。
そういうことでなければ、紹介する側のメリットが無いでしょうから。


その場で即答できなかったので、一旦電話を切り、
少し考えさせてもらうことにしました。

で、翌日、
改めて、こちらからお断りの電話を入れました。

断った理由は、
「登録料」と「教習料」だけのシンプルな料金設定にしていることが
パイロットアカデミーの“売り”の一つだからです。
「こんな条件でこんな割引、あんな条件ならあんな割引」
というのが煩わしい、というこちら側の都合もあります。
「○回分を前払いする(または回数券)なら○○円」という制度すらありません。
また、そんな数字のことより教習内容にこそ神経を遣いたいとも思っているからです。


ところが、その電話の相手は、
前日の低姿勢とは打って変わって、
「いいですよ。おたく以外にも業者はいるんだから。」と捨て科白。
それを聞いて小生、
「そんな相手と提携することにしなくて良かった」と、
これまた本心から思いました。

ちなみに、その介護業者は倒産してしまって、今はもうありませんけどね。


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カーブでも右左折でも、
曲がる前には充分に減速しておいてください。
「曲がる“前”に減速し終わっておく」ことが重要です。

得てして、ブレーキを踏んだままハンドルを回し始める人がいますが、
「ブレーキを踏みながらハンドル操作をしない」
というのは、一応、車の運転の基本とされるところです。(例外もありますけど。)


カーブの入り口や交差点に近づいたら、
概ね5m(普通車1台分)手前で、目的の速度まで減速しておいてください。
そのためには、
「ハンドルを回し始めるのはあの辺。だから、その5m手前というのはあの辺。」
というように早い段階で目星を付けておき、
そこを目がけてブレーキを踏んでいくのです。

しっかり減速し終えたら、ブレーキペダルから足を離して、
一呼吸(ひとこきゅう)置いて(MT車ではここでシフトダウンして)、
それからハンドルを回し始めてください。


減速しながらハンドルを回し始める人は
この「5m手前」がどこだか分かっていないことが多いようです。
「あそこでハンドルを回さなきゃ」とばかり意識してしまっているのでしょうか。


車の運転で大事なのは“ハンドル捌き”よりも“加減速”でしたよね。
減速することをおろそかにしないように気を付けましょう。


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信号や横断歩道に停止線が引かれているときは、
その50cm~1mくらい手前に車を停めてください。

言っときますけど、
「ボンネットの先に停止線が見える所」で停めるのではないですよ。
普通乗用車の場合、
ドライバーから見える部分は約4~5m先の路面ですから、
そこで車を停めたのでは、手前すぎてしまいます。


ちょうど停止線の50cm~1mくらい手前に停めるには、
ドライバーから見て、停止線が、
「ダッシュボード(または止まっているワイパー)の真下あたりに感じられる所」
まで車を進める必要があります。


しかし、その時点では、
もう停止線は、ボンネットに隠れて見えなくなっています。
そこまで来てから「どこで停めようか」なんて考えても遅いのです。
まだ停止線が見えているうちに、
停止線の位置と自車の速度との関係を考えて、
どこで停めることにしようか、目星を付けておきましょう。


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ドライバーは基本的に前を見ていてください。
そして、運転操作と直接関係ない動作のために前方から目を離す時は、
必ずサイドブレーキを掛けておくよう、習慣づけることをお勧めします。
もちろん、走行中の話ではなく、
例えば、オーディオ機器や携帯電話の操作をしたり、
シートやミラーを合わせ直したりするような場合のことです。


これらの動作は、車を完全に停止している状態で行うことは当然なのですが、
その際に、フットブレーキだけに頼らず、ぜひサイドブレーキも併用してほしいのです。
と言うのも、特にAT(オートマ)車では、
フットブレーキが緩んで、いつの間にか車が動き出すことも珍しくありません。
ドライバーの注意がオーディオ機器や携帯電話に向いてしまっているため、
ペダルを踏んでいる足から力が抜けてしまいやすいうえ、
前を見ていないので、車が動き出したことに気が付かないからです。

また、サイドブレーキを掛けることによって、完全停止が確認でき、
さらには、停まりきらないうちに前方から目を離すことを防ぐ目的もあります。
ドライバーの油断を律する意味でも、
わずか1秒かそこらの動作なのですから、横着せず、確実に停まることを心がけましょう。


ちなみに、こと、カーナビに関して言えば、
サイドブレーキを掛けていないと操作できないようになっているはずです。
配線を変えたりしていない限りは…


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進路変更の前には、
ミラーに映る部分はミラーで、
ミラーに映らない部分(ミラーの死角)は直接目視により、
安全を確認してください。

この時に、運転姿勢を崩してしまう人がいますが、
ハンドルに正対したまま、そちらを見てくださいね。
特に、ミラー死角の目視確認においては、
できるだけ後ろの方を見ようとしてか、
肩を動かしてしまう人が目立ちますので、
敢えて、ハンドルをまっすぐ保つよう、意識してみてください。


ところが、目視確認の時でなく、
ミラーを見る際に運転姿勢を崩してしまう人も、
まれにですが、いるようです。

数年前になりますが、その症状が酷い教習生に
目だけでミラーを見るように言ったところ、
「ミラーに映る範囲を広げるために運転姿勢を変えている」
との返事がありました。
無意識ではなく、わざと運転姿勢を変えていたのでした。

…うーむ。。。。。

理屈はそうかも知れませんが、
そうすると、確認中にハンドルがまっすぐ保てませんし、
ミラーを見ている時間が長くなってもしまいますよ。
それに、そうやったところでミラーの死角は解消されず、
目視確認が省略できるわけではありません。


ミラーに映る所、映らない所をしっかり理解し、
運転姿勢を変えないまま、それらを確認してください。


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雨が降ってきたら、ワイパーを使って良いのですよ。
と言うより、積極的に使ってください。


試験中に水滴で視界が確保できない場合に、
試験官がワイパーを操作し、または操作するよう指示することがありますが、
そのことが「補助ブレーキ」と同等の扱いとみなされてしまうと、
“危険行為”として、試験はその場で終わりです。
甘めの試験官なら、これを厳格に適用せずに
「安全運転意識に問題あり」ぐらいにしてくれるかも知れませんが、
それでも、おそらく減点はされているはずです。
雨の日だけの減点ポイントなので、ちょっと不公平ですけど。


練習の時に好天に恵まれていると(それはそれで良いことなのですが)
ワイパーを使う場面が無くて、
操作方法を教わる機会を逸してしまう人もいるのかも知れません。

でも、ワイパーだって運転装置の一つです。
きちんと操作できるようにしておきましょう。


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平成19年6月から、従来の「普通免許」と「大型免許」の間に、
「中型免許」が新設されました。
これにより、「旧制度の普通免許」は
「8t限定付きの中型免許」に読み替えられました。
ついでに言うと、
「大型免許」を所持している人は中型車も運転できるのですが、
「8t限定付きの中型免許」も併記されています。
これも、やはり「旧制度の普通免許」に相当する位置づけだからなのでしょう。

ところで、この「8t限定」を解除したいという人もいるようですが、
それは、あまり賢明とは言えないでしょう。

と言うのも、
限定解除の審査に使う車は7tトラックになり、
しかも、場内コースでは「大型仮免許」と同じ課題を課せられるのです。
また、「限定無し中型免許」は深視力検査等の適性基準が厳しいので、
将来的に視力が落ちたりしたら、「8t限定付き」に戻ることができなくなり、
「新制度の普通免許」(4tトラックに乗れない)になってしまいますよ。

ですから、「8t限定の解除」を考えるのでしたら、
いっそ「大型免許」を取ることをお奨めします。


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運転の基本はMT(マニュアル)車でこそ身に付く、
というのが小生の持論です。
アクセルを踏むとエンジンの回転が上がるという基本的な理屈や、
それを駆動輪に「強いギア」で伝えるか、「速いギア」で伝えるか、
といった事が、AT(オートマ)車では体感しにくいからです。
ですから、時間とお金に余裕がある人は、
MTで教習を受けるべきです。


が、しかし、but!

特にパイロットアカデミーのような所で教習を受けようという人は、
「運転免許を、早く、安く、取りたい」
というご要望をお持ちの方がほとんどです。
そういうことであれば、
AT車で、まずは免許を取得(または再取得)してしまうのを
優先的に考えるのが賢明でしょう。


一般的に、運転技能レベルが同程度なら、
AT限定免許の方が、限定なし(MT)免許よりも、
「早く」かつ「安く」取れます。
そして、もしMT車にも乗りたいというのでしたら、
免許を取った後で、“限定解除”すれば良いでしょう。
限定解除の審査は場内コースのみで行われますし、
何より、免許を取得したことで、
受験のコツがつかめ、自信も付いているでしょうから、
精神的な余裕を持って教習に臨んでもらえるのが大きなメリットだと思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




「1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、29件の軽傷事故と300件のヒヤリハットがある。」
(ハインリッヒの法則)というのがあります。
「ヒヤリハット」とは、日本語の「冷やり」と「ハッと」。つまり小さな危険。
建設現場等では、この「ヒヤリハット」の段階で職場の安全を見直す活動を行っていますね。
「ヒヤリ・ハット・キガカリ」の頭文字を取って「HHK活動」とも呼ぶようです。


これはそのまま自動車運転に関しても言えることです。

たまたま運悪く事故に遭遇してしまうことや“貰い事故”というのも承知していますが、
もし、短期間中に複数回の事故を起こしたのであれば、
それは普段から「ヒヤリハット」を感じさせる運転をしていたと断ぜざるを得ません。
さらに言えば、いずれ重大事故を起こす可能性も高いと推測されます。

事故を、少なくとも重大事故を防ぐには、
ちょっとした危険を感じた段階でその危険の芽を地道に摘むようにしていくことが
大切なのだと思います。

…と、このテーマで書くためにネットで検索してみたら、
運転免許更新講習の時にヒヤリハットの話をする講師もいるらしいですし、
自動車技術会も「ヒヤリハット特性」というのを提唱しているのだそうですね。
恥ずかしながら今ごろ知りましたが、
こういう意識が広まっていけば交通事故はきっと減ることでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




AT(オートマ)車には、
特有の「クリープ現象」というのがあります。
クラッチの無いAT車はエンジンの動力が常にタイヤに伝わっているため、
ブレーキを放すだけで車が動いてしまうのです。
ですので、
停止時にはエンジンが止まっているハイブリッド車や、
そもそもエンジン自体の無い電気自動車には、本当は起きないはずですが、
ユーザーからの要望によりわざわざ搭載したというほどの便利な機能です。


しかし、便利なものに危険が付き物なのは世の常。
ブレーキをしっかり踏んでいなかったために、
前の車に追突してしまったとか、踏切に進入してしまったとか、
そんな事故が後を絶ちません。
また、試験においては、
一時停止の標識がある所や踏切で、
速度ゼロになる前に再発進してしまったり、
左右の確認が終わらないうちに車が動き始めてしまったりで、
不合格になってしまう人もいます。


MT(マニュアル)車は、
クラッチを切って速度を落としていけば自然と停まりますし、
ブレーキを放してもクラッチをつなげるまでは動き始めません。
(いずれも平らな所での話)

そのためでしょうか。
過去にMT車の運転経験のある人は特に、
AT車でしっかり停まれない傾向があるようです。


「AT車にはクリープ現象がある」
って、今さら言うまでもない基本的な事項ですが、
これを常に頭の片隅に置いておき、
そのうえで、便利な機能として活用しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




明日は皆既月食だそうな。
東京でも“赤黒い月”が見られるのを、今から楽しみにしています。


ところで、夜の運転は危険ですね。
暗いから危ないのは誰しも本能的に理解できますが、
なぜ夜間運転が危険なのか、
今日は少し真面目に考えてみることにします。


夜の運転が危険である理由の第一に、
「景色が見えないこと」が挙げられます。
まあ当たり前すぎる話なのですが、
では、景色が見えないと、どう危険なのでしょうか。

まず、情報の絶対量が少ないので、危険予測がしにくいですね。
例えば、路地から歩行者が飛び出して来そうなのが分かりにくいとか、
自転車がふらつきながら走っているのに直前になって気が付くとか。
加えて、ヘッドライトによる横断者の“蒸発現象”など、
夜間に特有の危険もありますね。

また、景色が見えないと、距離感がつかみにくくなります。
信号までの距離とか前車との車間距離とか。
そして、「距離感がつかみにくい」ということは、
「スピードが分かりにくい」ということにも通じます。
さらに、夜は道がすいているせいか、
スピードを出す車が多くなるのも、また別の意味で危険だったりします。


第二には、「ドライバー自身の問題」が挙げられます。

夜間は視力の低下が見られると言われます。
特にコンタクトレンズの人やレーシック手術をした人は要注意だそうです。

また、夜の運転は、昼間よりも神経を使うので、より疲れやすくなります。
オランダ・ユトレヒト大学の実験によれば、
夜間2時間の運転で、飲酒運転並みの操作ミスが出現したとのことです。
そうでなくても、多くの人は昼間の仕事で既に疲れていることもあって、
自ずと“漫然運転”になりがちで、
ともすれば、居眠り運転のリスクすら高まります。

運転の基本動作は
「 認知 → 判断 → 操作 」でしたね。
その「認知」と「判断」において、夜は鈍ってくるということです。
これは、“飲酒”や“携帯電話”の危険性を説明するときに使う図式と同じです。


そう言えば、その“飲酒”や“携帯電話”のドライバーが夜になると増えるのも、
夜間運転が危険であることの第三の理由として挙げられるでしょう。


どうしても夜に運転しなければいけない事情のある方もいるとは思いますが、
(小生もその一人ですが)
夜の運転がこんなに危険だらけであることは、認識しておきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




今朝の関東地方は台風の直撃を受け、
公共交通機関はマヒ状態でした。
昼過ぎには雨も上がり、
ようやく通常の活動ができるようになりました。


ところで、
雨が降っている最中の運転は、
歩行者が傘を差しているのでお互いに見えにくいとか、
皆さん心理的に急いでいるので危険とか、
注意すべき事がたくさんあるのは皆さんご承知だと思います。

でも、雨が上がったら上がったで、
雨上がり特有の注意事項がありますから、油断は禁物です。


それは、まず、
まだ濡れている路面と渇いている路面とが混在するということ。
ハンドルやブレーキの感触が急に変わる箇所があります。
路面の色が変わっている所を見たら、注意しておきましょう。


また、大通りを少し外れると、
まだ道の所々に水たまりが残っています。

そういう所では、歩行者に水をはねないように、
できるだけ水たまりは避けて通りましょう。
それは、自車のブレーキ系統に水が入らないように、
という意味もあります。
やむを得ず水たまりにタイヤを踏み入れざるを得ない時は、
徐行してください。

このことは、自転車やバイクも、
あるいは歩行者だって(大人なら)同じで、
好んで水たまりの中を通る人はいないでしょう。

彼らがそういう動きをするであろうことを予測して、
それに配慮した運転に心がけましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




パイロットアカデミーには、
「試験コースを練習したい」とのご要望を頂戴することが多いです。
仮免受験間近の方が
「府中試験場で実際の試験コースを練習したい」とか、
仮免許を既にお持ちの方が
「府中や鮫洲の路上試験コースを練習したい」というのは、
まったく自然な発想で、それは理解できます。


しかし、パイロットアカデミーでは、
仮免受験前の方も、仮免所持者も、あるいは二種免許希望者であっても、
初回は必ず所内教習を受講していただいております。


と言いますのは、
試験で採点(減点)されるのは、
安全確認や右左折の基本に関するもの等であって、
そういう基本的な事項は、
教習所のコースを使わないと、しっかり説明(&練習)が難しいからです。

実際の試験コースでも説明(&練習)が出来ないわけではないですが、
試験コースを走ると、
どうしても、コース(景色)を覚えようと意識してしまいます。
特に、初めから「試験コースを練習したい」と希望されている方は、
そもそもそういうつもりだったでしょうから、
「コースを覚える必要はありませんよ」と口酸っぱく言ったところで、
絶対に(「絶対に」です)無理です。


そういうことも含めて、
初回は必ず所内教習を受けてください。


とは言っても、
実際の試験コースを走っておいた方が有利には違いありませんから、
教習が進んだ段階で“模擬試験”的に練習するのが効果的ですよ。


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「方向変換」(俗に「車庫入れ」とも呼ばれる)や「縦列駐車」では、
ハンドルを回して、駐車スペースに向かってバックしていきます。
そして、
車体が直角または平行になった時点で車を止めるのが基本ですが、
必ずしも「直角または平行」にこだわる必要はありませんよ。


「方向変換」は、
その名の通り「向きを変えて出て来る」という課題。
一番奥まで入れることも、また、直角に入れることも、
求められていません。
そういう意味で、
やはり「車庫入れ」と呼ぶのは当を得ていないですね。
少なくともパイロットアカデミーの教習生は、
「方向変換」と、正しく呼ぶようにしてください。


さて、一方の「縦列駐車」は、
駐車スペースから車体がはみ出さないように駐車するという課題。
これも、車体を平行な状態で止めることまでは求められていません。
まっすぐ止めようとすると、
後ろにぶつかったり、左前がぶつかったり、
車体の右後ろが駐車スペースからはみ出てしまったり、
思わぬ不具合を起こす可能性があります。
ポールを結ぶラインより内側に車体の全部が入ったら、
斜めのまま「縦列駐車完了」としてしまって良いのですよ。


どちらも、教習では、
車体が直角・平行になるように練習しますし、
その方が免許を取った後で役立ちますが、
試験の際には、無理をしないようにしましょう。


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複数通行帯のある道で、右の車線に移りたい時には、
右車線を通行している車を妨害してはいけません。

そのため、右の安全確認には特に注意を払う必要があります。

安全確認は、
所内教習でイヤと言うほど練習した(はずの)、
「ルームミラー」→「サイドミラー」→「ミラーの死角」
の3点確認です。


ところで、右隣の車が自車と同じ速度で走っている場合、
ルームミラーに映っている車は、
ある程度の距離が離れていますから、
通常は、自車が車線変更してもその車を妨害しません。
「追い越し」の際には、
「追い越した相手がルームミラーに移ったら元の車線に戻る」
というのを練習(または勉強)したと思いますが、
それと同じ理屈です。


一方で、ミラーの死角を走っている車は、
自車のすぐ近く(あるいは本当に真横)にいます。
ですから、それを見たら、車線変更を中止しなければなりません。


そして、一番問題なのが、
「ルームミラーに映らずサイドミラーにだけ映っている車」です。
相手が遠くにいるなら自分が進めば良いし、
近くにいるなら相手に譲れば良いところ、
サイドミラーに映っている車は、丁度微妙な位置にいるため、
その判断が難しく、
相手ドライバーとの“駆け引き”も必要になることがあります。


その“駆け引き”のやり方は、長くなりますので、またの機会に。


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夜間の運転教習を敬遠される教習生もいらっしゃいますが、
指導する立場としては、
夜には夜ならではの教習方法が有ると思っています。


まず、所内教習について。
ナイター設備の整っているコースなら、
課題を練習するのに、昼間も夜も変わりありません。
むしろ、余計な景色が見えない分、
「自分の車線の遠くを見て行く」という基本に忠実な運転が
意識せずともできるようになります。


これが、路上教習になると、話は少し変わってきます。
昼間(試験は日中に実施されます)と夜とでは
景色が違って見えること、
「雨の夜」は確かに教習には不向きであること、
を考えれば、
敢えて夜間教習を選ぶことも無いとは思います。

さりとて、
「練習しない」よりは格段に良いわけですし、
前の車のテールランプを追いかけるように走行すれば
自然と基本どおりの運転「前見て加速!」ができるようになり、
また、歩行者や自転車が(道によっては車も)少ないので、
右左折の練習が効率良くできる、というメリットも有ります。


夜は時間が取りにくいというご事情が有るなら別ですが、
初めから“食わず嫌い”で夜間教習を避けるのは
勿体ないような気がします。


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