Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2015年03月


交差点で右折しようとしている時、
対向車が直進ならば当然こちらは進めませんが、
対向車も右折しようとした場合には、
その後ろに直進車が来ていないのが分かりしだい、
こちらも右折を始めて良いです。


しかし、この時に見落としがちなのが、二輪車です。
「直進車」と表現しましたが、
バイクだって“車”ですから、
直進しようとしているなら、そちらが優先です。
もっとも“車”でなくて“人”であっても、そちらが優先なんですけど。
(右折車は交差点では最も立場が弱いのです。)


これがまた、
坂の頂上にある交差点では、本当に見落としますね。
相手(直進二輪車)がこちらから見えない位置を走って来るのに加え、
こちらも空を見上げるように走ってしまうからでしょう。
相手から見れば、こちらが交差点に入るのが見えず、
また、相手も空を見上げてしまっていることも、まま起こりえます。
お互い様で。


ですから、右折車同士が向かい合ったときには、
その陰に直進のバイクがいるものと思って、
しっかり確認してから右折を始めてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




先日このブログに書いたとおり、
路上運転中は、常に、
「今、信号が変わったら、行く? 停まる?」を念頭に置きつつ走りましょう。
そして、「信号が変わりそうだ」と思ったら、
停まる準備を整えておいてください。

例えば、前方の青信号がずっと続いていたら、
自分が近づく前に黄色に変わってしまう可能性があります。
まして歩行者用の灯火が点滅を始めたなら、
まもなく車の方も黄色になることが容易に予想されます。
そういう状況を見たら、
いつでもブレーキを踏める態勢を作っておくのです。


でも、そうは言っても、
実際に黄信号を見るまではブレーキは踏まないでくださいね。
車の信号が青なのに減速するのは、円滑な交通の妨げになりますし、
厳しく見れば、それだって「信号無視」であるわけです。

なので、「心の準備」は大いに結構ですが、
「心の準備だけ」にしておくべきでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




東京の府中試験場では、
試験場コースを開放してくれています。
受験前にコースを見ておくと試験で有利ですから、
ぜひ、1度は走ってみることをお勧めします。


でも!
走ってみるのは1回で充分ですよ
何度も走る必要はありません。
「まったく無駄」とまでは言いませんが、
その時間と費用を、通常の所内教習に充てた方が
はるかに効率的です。


と言うのも、試験場コースでは、
例えば、「左折だけ」とか「踏切通過だけ」とか「障害物回避だけ」とか、
特定の教習課題に特化した練習がしにくいからです。
むしろ、せっかく試験場を走るのですから、
本番の試験コースを走らないと勿体ないとも思います。
そのために、基礎技能は、通常の所内教習で練習しておくべきでしょう。


また、試験場コースが開放されるのは、
土曜日と祝日(日曜日を除く)に限られているため、
予約が取りにくいということも考慮に入れておかなければなりません。
そう。試験場コースで練習するには予約が必要なのです。
そして、予約しておきながら当日来ない人もいるので、
キャンセルも出ないようです。


それから、これはパイロットアカデミーに限った話ですが、
通常のAT車教習料は「100分で7000円」のところ、
試験場内教習は、
「60分で7000円」になることに加え、
コース使用料(2200円)も教習生さんに負担していただくことも、
あまり強くお勧めしない理由の一つです。


そして何より、
「試験コースどおりに走らないと練習の効果が表れない」
と思い込んでしまうことが最も危険です。
実際、パイロットアカデミー教習生のほとんどは、
試験場コースで練習しなくても合格していますよ。


ただ、そうは言っても、冒頭に書いたとおり、
試験コースを見ておくと有利なのは違いないので、
1回は走っておいた方が良いでしょう。
そう。「走っておいた方が良い」ぐらいのニュアンスですね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




甲子園では選抜大会が開かれていますが、
その解説やインタビューの中で
「教科書どおりの野球」という言葉を聞くことがありますね。
点差やアウトカウントやランナーの有無によって、
あるいは、相手の動きによって、
打つべき定石が決まっているわけです。


車の運転にも、
「こんな場所ではこう。こんな状況ならこう。」と、
定石と言える対処方法があります。
しかも、車の運転には、文字どおりの「教科書」だってあるわけで、
これから免許を取ろうとする人は、「教科書どおりの運転」が求められます。


「教本を読んでも運転はできない」とうそぶく人もいます。
そりゃそうです。教本を読んだだけで運転できるわけはありません。
でも、教本を読まずに試行錯誤によって定石を身に付けるのは、
時間(=教習回数)ばかり掛かってしまいますよ。
本を読めば先人の苦労を容易に自分の知識にすることができ、
それを踏まえてハンドルを握れば、練習の効果は格段に上がるはずです。


ところで、野球では、相手の裏をかくために
敢えてセオリーを外した作戦に出ることもあります。
しかし、免許の試験ではそんな策は全く無意味です。
路上運転では他の車や歩行者がいるため多少の応用は必要になるものの、
特に所内においては、完全に、基本に忠実な運転をしてください。

「相手(試験官)の裏」など、かく必要もありませんし、
第一、試験官を“敵”だと思っている時点で、合格は遠いですけどね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




坂道発進で失敗する原因はいろいろありますが、
半クラッチが出来ているのにうまく発進できない場合、
サイドブレーキの操作に問題があることが多いです。


これは、おそらく、サイドブレーキを解除する際に、
余計な力を入れてしまっているのだろうと思われます。

手で(てこの原理で)レバーを引き上げるタイプのサイドブレーキは、
気持ち引き上げつつボタンを押してレバーを下ろして解除するのですが、
その時に、肩を動かしてしまったり、
手にばかり神経を集中させる余り足がおろそかになったり、
ということが疑われます。


これを治すには、
平地で車を停止させている状態で、
「サイドブレーキ解除」の練習をしておくのが一番です。

「半クラッチ」の練習もそうですが、
坂道発進がうまく出来ない人は、得てして“坂道”で練習しようとしがちですが、
“平地”で完璧に仕上げておいて、同じことを坂道でやれれば良いわけです。

「坂道だから」と気負うことなく対処できるようにするためにも、
馬鹿にせず、平地でしっかり練習しておきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




狭路課題の「クランク型」では、ゆっくり走ってください。
そして、狭路内での切返しは1回めは減点されませんから、
ぶつかりそうだと思ったら、とにかく止まって、切返しをすることです。

ちなみに、内輪差で縁石に載りそうな場合は、いわゆる“切返し”が効かず、
ハンドルを切ったままでバックする、つまり、“やり直し”でしか対応できません。

ですから、コーナーでは、
「内輪差では絶対に載せない」という気持ちで
少し大回り気味にハンドルを切ると良いでしょう。
前のポールにぶつからずに通れるかどうかは運転席から見えますので。

こんなふうに通れば、クランクはそれほど難しい課題ではありません。
さすがに「皆無」とまでは言いませんが、
パイロットアカデミーの教習生で、クランクで減点された人は、
ほんの数えるくらいしかいません。


なお、切返しを2回やると2回分の減点をされますが、
それでも、ポールにぶつけたり縁石に載ったりしたら、そこで試験は中止です。
ぶつかりそうになったら、2回目であっても遠慮なく切返しをしてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



障害物を回避するために自分の車線からはみ出す際、
それが中央線(センターライン)かそうでないかで、
対処は異なります。


まず、中央線(センターライン)だった場合、
対向車線にはみ出すことになりますから、
対向車を妨害しないのは当然として、
加えて、はみ出した状態をずっと続けてはいけません。
特に赤信号で停止しそう時などは、
はみ出さずに障害物の手前で待っているべきです。


しかし、はみ出すのが中央線(センターライン)でない場合は、
はみ出すどころか、完全に右車線に移って走行したって構いません。
また、赤信号の対処についても、
同じ向きの右側車線を走行しているなら特段の問題はありません。
少しは気が楽になりましたでしょうか?

もっとも、中央線(センターライン)でなくても、
右車線を走行している車を妨害してはいけないのは同じですけど。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




ちょっと想像してみてください。

片側1車線ずつの道路で、
自分が走っている車線が障害物(駐車車両等)でふさがれているとします。
当然、その障害物をよけるには対向車線にはみ出すことになりますが、
対向車が来ている時は、はみ出さずに待っているのが基本です。

では、
その対向車が、その障害物より手前(こちらから見れば障害物より先)の路地へ
右折しようとしている場合は、こちらはどうするべきでしょう。


実際にそういう場面に出くわすと戸惑いそうですね。
でも、落ち着いて考えればそんなに難しくありません。


この場合、相手(対向車)は、“右折車”になったのです。
一方、こちら側は障害物を越えるのであっても“直進車”なのです。
この関係は、仮に「衝突した瞬間」をイメージしてみれば解りやすいでしょう。
ですから、このケースでは、「こちらが優先」というのが正解です。


とは言っても、実際の路上では、
こういう場面でこそ「互譲の精神」を発揮すべきなのでしょうね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




信号が黄色に変わった瞬間、
通過するか、停まるか、迷うことがあります。
でも、迷うなら、迷っている時間が有るなら、
停まれるはずですよ。


まず覚えておかなければならないのは、
黄信号は「停まる」のが原則だということ。
なので、黄色を見たら、まずは停まることを考えましょう。

ただし、安全に停まりきれない場合は通過して良いのでしたよね。
それは、信号を見た地点から停止位置までの距離だけでなく、
後続車の状況(大型車や二輪車でないか、加速していないか等)によっても
判断が変わります。


でも、後続車の状況は、
信号が黄色に変わってから慌てて見るのでなく、
普通に走りながらミラーで見ておくべきです。
そして、信号に近づく都度、
「今、信号が変わったら行くか停まるか」を考えながら走っていれば、
そもそも、黄信号で迷うことが少なくなると思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




信号などで前の車に続いて停まるとき、
ピタリ真後ろに着けている車を見かけることがあります。
これでもし後続車が止まりきれずに追突してきたら、
“玉突き”を起こしてしまいますよね。
また、事故にならないまでも、
前の車がエンコでもしたら
自分も身動きが取れなくなってしまうでしょうに。

かと言って、異常に離れて停まるのもどうかと思います。

もっとも、車間を空けすぎているのは、
上に書いたようなことに配慮してではなくて、
その多くが、適正な車間を空けているつもりだったりします。
ドライバーからの見た目で「前車から5メートルくらい」に停まると、
実は12メートルくらい離れてしまうのです。


停止するときの適正な車間は、そう、概ね5メートルくらいです。
そのことは正しいのです。
しかし、それは、ドライバーからは(もちろんセダン型の場合)
ボンネットが「前車の後輪の接地している所」に見えるのが
ちょうど良いところです。


思い出してみてください。
右折でハンドルを切る時の「直近マーク」も、
クランクでハンドルを切る時の「前の縁石」も、
ボンネットラインに合わせますよね。
これらはすべて、「車体が曲がりきる目安」ということで共通なのです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




カーブでハンドルを回す際には、
左カーブなら“センターライン”を目でなぞり、
右カーブなら“左の路肩”を目でなぞって進みます。
つまり、どちら向きのカーブであっても、
“自車線の外側のライン”を見ていくことになります。


一方で、カーブ内でハンドルが不安定になる人は、
自分の走るべき車線が分からなくなっている可能性があります。
そういう人は、
“カーブの出口”を見るようにしてみると改善されると思います。


ところが、そう言うと、
いきなり“カーブの出口”を見ようとして、
“カーブの内側”を見てしまう人もいますね。
それはそうでしょう。
右カーブでも左カーブでも、出口は内側にあるからです。


そうならないように、カーブでは、
「外側ラインを目でなぞっていって、その目を出口に向ける」
というようにしてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



カーブでの事故が報じられる時、
よく「ハンドル操作を誤ったものと思われる」という表現が使われます。
そりゃ確かに、
ハンドルを正しく操作していれば事故は起きなかったのでしょうけど、
そのハンドル操作ミスはなぜ起きたのでしょうか。

おそらく、「酒」か「わき見」か「スピード」が大多数を占めるでしょうね。
「酒」は論外として、また「わき見」もしないように意識すれば良いのですが、
問題は「スピード」です。


カーブの手前で減速するのは運転の基本です。
それはF1レースでのコーナリングだって同じです。
F1ドライバーは、
マシンの性能と自分の運転テクニックを熟知していて、
ブレーキの加減をギリギリのところで勝負しているのです。


一般ドライバーが事故を起こすケースでは、
カーブの手前で減速しきれていないことが考えられます。
(「思いのほか急カーブだった」というのも結局は「減速が足りなかった」のです。)
そして、減速しきれないままカーブに進入し、途中で恐くなってブレーキを踏む。
ハンドルを切りながらブレーキなんか踏むものだから、
車が操作不能に陥り、事故になるのです。


カーブの手前でしっかり減速すること、
速度が速すぎる場合にはハンドルを切らずにブレーキを踏むこと、
この2つをすべてのドライバーが認識していれば、
カーブでの事故は格段に減るはずです。

もっとも、それよりも、
自分の運転テクニックを過信しないこと
というのが事故を防ぐための最大の認識なのかも知れませんが。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




例えば、右に進路を変えようとするとき、
その動作を始める前に、右側の安全を確認するわけですが、
ルームミラーとサイドミラーだけでは見えない部分(死角)があるので、
そこはドライバーが直接目視しなければなりません。
そして、
この「目視確認」が試験で減点されやすいポイントの一つであることも
ご承知のことと思います。


教習中の皆さんは、
もう「ミラー+目視」はセットで覚えてしまってください。
「ミラーを見たら、引き続き目視」です。


ついでに言うと、
「目視を終えたら、ハンドル?」じゃなくて、
「目視を終えたら、『前見て加速!』でしたね。


なお、「ミラー+目視」がセットになるのは、
仮免までの所内課題に限ります。
路上を走っていると、
ミラーだけ見て、そこに車や自転車がいたら、
目視するまでもなく進路変更を中止せざるを得ないので、
「ミラー+目視」が必ずしもセットにはなるわけではないからです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



いわゆる“公認教習所”の話なのでパイロットアカデミーとは関係ありませんが、
警視庁のホームページ内で、
「初心運転者の交通事故状況(平成26年中)」が公表されたので、ご案内します。
これは、
「平成25年に免許を取った人が、免許取得後1年以内にどれだけ事故を起こしたか」
を出身教習所別に集計したものです。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/image/shoshin_ca26.pdf

たまたま昨年だけ事故が多かったという運不運も多少はあるでしょうが、
毎年のデータを追いかけてみると、
だいたい“上位常連”の教習所は決まっています。


では、これから教習所に入校しようと考えている人が、
事故発生率の高い教習所を嫌うかと言うと、
意外にも地元では評判が良かったりするので、驚きます。

もしかしたら、検定が甘いのかも知れません。
「卒業しやすい = 安く早く免許が取れる」というのは
教習生にとって大きなメリットでしょうから。
これは推測の域を出ませんが、
もしそういう理由で教習所を選ぶ人がいるとしたら、残念でなりません。


事故発生率だけで教習所の良し悪しが決まるものでもありませんが、
教習所のレベルを計る指標の一つとして、
一通り見ておくべきだと思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



自分の進む先の遠くを見ることは、
このブログでも口を酸っぱくして何度も言っていることです。
その心は、基本的には、車をまっすぐ走らせることが目的なのですが、
もっと基本的な「前方の安全を見る」という意味も、当然あります。

自分の車線上に障害物が無いかどうかを常に見ておき、
例えば人が飛び出したような場合には、
何も考えずに、まずブレーキを踏んでください。
そう。「何も考えずに」です。


実は小生、
大学時代に少しだけ弓道をかじったことがあります。
その時、最初の最初に、
「人影が見えたら、ためらわず弓を緩めなさい。」
と教わりました。
弓を引き始めた時や、あるいは「さあ矢を放とう」というタイミングでは、
弓を緩めるのに勇気が要ります。
それでも「ためらわず」に、動作を中断しなければなりません。


この話を後になって話を思い出して、
車の運転に通じるものを感じました。
「信号が青のうちに交差点を通過しよう」というようなタイミングで
アクセルを緩めてブレーキを踏むのは大変です。
でも、危険を察知したら、そうしなければ事故につながります。

加えて言えば、アクセルを踏み込む時には、
そういう事態も想定しておく必要があるということでしょうね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




東京の府中試験場では、
AT試験車にトヨタのプリウスを使っています。
プリウス以外の車で練習した受験生は
エンジンの掛け方やシフトレバーの操作方法などが異なるので
ちょっと違和感を持たれるかも知れませんが、
そんなに難しい操作ではありませんよ。


まず初めに戸惑いそうなのは、エンジンの掛け方でしょうか。
プリウスは、ブレーキペダルを踏んでスイッチを押すだけで始動します。
正しくは、この状態ではエンジンは回っておらず、
家電製品のメインスイッチをオンにしておくようなものですが、
便宜上、試験官も「エンジンを掛ける」と表現しています。


そして、シフトレバーは、前面パネルの近くにあります。
「シフトレバー」というよりも、
これまた家電製品の「切換えスイッチ」のイメージですね。

その動かし方もまた特徴的ですが、
戸惑うことはありません。

なぜか?

シフトレバーを操作するのは、必ず“停車中”だからです。

「R(バック)」に入れるのも一旦速度ゼロにしてからですし、
「P(パーキング)」も操作方法が分かりにくいですが、
それだって、停車してから落ち着いて操作すれば良いだけのことです。

ただ、「B(エンジンブレーキ)」だけは走行中に操作する可能性がありますが、
府中の試験コースでは、
場内・路上とも、「B」を使う場面は無いと思って結構です。
多磨霊園裏の長い下り坂では、
エンジンブレーキを利かせて速度を落としますが、
「D(ドライブ)」のままフットブレーキを掛けるのでも問題ありません。
(余裕があれば「B」にした方が望ましいですが)


また、サイドブレーキは「足踏み式」です。
これは、プリウス以外の車種にも採用されているので慣れている人も多いと思いますが、
慎重に「カチカチ」と音を確認しつつ踏み込めば良いでしょう。


プリウス以外の試験車にも共通する話ですが、
練習した車とは機器類の操作方法が異なっていたとしても、
車を停めて、深呼吸の一つでもして、落ち着いて操作すれば良いのですから、
とにかく戸惑わないことが肝要です。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



まっすぐ走る時も、曲がる時も、ハンドルは両手で操作してください。
教習中の方には「何を今さら」と思われるかも知れませんが、
それが、過去に運転経験の有る人ほど、片手運転をしてしまいがちなのです。
(意外か? いや逆に意外でないか?)


きっと、片手の方がラクチンなのと、併せて、
「両手ハンドルなどカッコ悪い」という“中2病”もあるでしょう。

また、「片手で持っていた方が機敏に操作できる」と言う人もいます。
なるほど、確かに、
車と車の間を縫うように抜けて行く時や、急カーブが連続するような所では、
片手でハンドルのてっぺんを持っていると、
速度を落とさずにスラロームしやすいのは事実です。


しかし!
これから免許を取るための試験に、そんな運転は求められません。
蛇行して走らなければならないような道では、
徐行したうえで、落ち着いてハンドルを操作すれば良いのです。

免許取得のための試験は、運転テクニックを披露する場ではありません。
基本の事を基本通りにやってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



車に乗り込む前には、
車の前(前方)を見ておきましょう。
そこに猫が寝ていることも、物が置いてあることもありえますし、
子どもがしゃがんでいたりしたら一大事です。


某物流会社のトラックは、
駐車する際に、前輪にタイヤ止めを噛ませて車を離れますね。
あれは、万が一にも車が動き出さないように、というよりも、
タイヤ止めを外す際に必ず前方を回ることになるため、
乗車前に安全確認ができることの意味が大きいでしょう。


教科書的には、
車の“前後左右”を確認するべきですが、
少なくとも前だけは見てください。

ちなみに、技能試験では、
次の受験者は左後ろのドアから出るので、
運転席を一旦通過して車の前を見てから運転席のドアを開ければ、
それで車の周囲の安全を確認したことになります。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




これから発進しようとする際に、
ギアを入れる(シフトレバーをMT車なら「ロー」、AT車なら「D」にする)のと、
サイドブレーキを外すのと、
どちらを先にやるのが正しいでしょうか。


結論から言ってしまえば、
どちらが先でも問題ありません。
試験でも、車が不意に動き出さない限り、減点されません。


ただ、どちらかと問われたなら、
サイドブレーキを外すより前にギアを入れることをお勧めします。

と言うのは、坂道発進の時には、
先にギアを入れてから(MTでは半クラッチを作ってから)
サイドブレーキを外すことになるので、
平地での発進時も同じ手順にしておくのが覚えやすいと思うからです。

そして、普段からこういう発進をしておくと、
「坂道発進」を“特別な課題”と意識しないためにも
良いのではないでしょうか。


でも、上に書いたとおり、どちらが先でも構いませんので、
ご自分のやり方を訂正するまでもありませんよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




路上練習は、できるだけ昼間にやりましょう。
昼に時間の取れない人は練習しないよりマシですし、
夜道の運転も練習しておいて無駄になることは無いですが、
できうるならば明るいうちに走ることをお勧めします。
特に、試験場での受験を考えている人は、
“路上試験コースの昼間の景色”を見ておくと断然有利ですし。


しかし、所内の練習は、昼も夜も大差ありません。
路上と違って“景色”を見る必要が無いからです。
路面(縁石を含む)や他の車が見えないほど薄暗いのは問題ですが、
ナイター設備がきちんと整っているコースを使っているなら、
夜でも支障なく練習できます。
むしろ「夜の方が余計なものが目に入らないので練習しやすい」
という声も聞くほどです。


また、(これは“開き直り”でもありますが)
試験場での受験は、
どうせ練習したコースを使うわけではないのです。
勝手が違うのは、昼でも夜でも同じ。
そんなことよりも、
日中の教習にこだわって練習が遅れる方が勿体無いですよ。
練習できる時にどんどん教習を進めておくべきです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




車の運転には、反射神経も要ります。

例えば、歩行者がいきなり飛び出してきた時には、
咄嗟にブレーキを掛けなければなりません。
こういう場面では、確かに、反射神経が物を言います。

しかし、ドライバーの反射神経が求められるのは、
こういった場面ぐらいのもので、
それ以外には思い付きません。


むしろ、「判断力」が求められる場面が多いですね。


例えば、信号が青から黄色に変わった時は、
先ほどの歩行者飛び出しの例とは異なり、
すぐさまブレーキを踏むとは限りません。
停止位置までの距離や後続車の状況等を総合的に考えて、
停まるか停まらないかを判断しなければなりません。

進路変更したい時も同じ。
進路変更しようとする所の安全確認をして、
そこに対向車や後続車がいた場合に、
行くか行かないかを判断しなければなりません。


車の運転は、
「認知 → 判断 → 動作」の繰り返しです。
「反射神経」というのは、言ってみれば、
このうちの「判断」をすっ飛ばして
「認知 → 動作」をやる、ということ。
例外中の例外と言えます。

「反射神経」よりも「判断力」が必要、
ということがご理解いただけましたでしょうか。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




歩車道が区分されている道路で、
道路外の施設(ファミレスやドライブスルー等)に入るためには、
どうしても歩道を突っ切る必要があります。
もちろん、そういう場所では歩道の一部を通行して良いことになっていますが、
その場合は、歩道に入る直前で一時停止しなければなりません。
(道路交通法第17条第2項)


これが「左折」に限った話であればそれほど理解に難くなく、
事実、この通り実践しているドライバーも多いことと思います。
しかし、この規定は、何と「右折」にも適用されるのです。
つまり、道路の右側にあるファミレスに入る際には(歩道を横切るなら)
対向車線をふさいだ状態で一時停止しないといけないことになります。

こういうのは、ちょっとピンと来ませんし、
一般道ではあまり見かける光景ではないですね。
かく言う小生も、右折に限っては、
「確認しながら徐行」でも良いのではないかと思っています。


でも、このことは学科教本にイラストで図解されており、
学科試験でも出題されている項目です。
少なくとも免許を取るまでは(こういう言い方は本当は好ましくないですが)
法令に忠実な運転をしてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




左折した後は、
基本は、第1車線(一番左の車線)に向かいますが、
曲がってすぐの所に障害物(多くは路上駐車)がある時は、
第2車線に向かって構いません。

でも、こういう左折をする際には、
つい「大回り」になりがちですので、注意してください。


左折の際は、左後輪が縁石の近くを通るのでしたね。
これは、曲がった後で第2車線に向かう場合でも同じですよ。

第2車線に向かうからと言って、
第1車線を行き過ぎてからハンドルを回し始めると、
左後輪は縁石から離れてしまいます。


こういう場面では、
まずは第1車線に向かうつもりでハンドルを回し始め、
ハンドルを回す量を加減するか、早めに戻し始めるなりして、
調整すると良いでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




風の強い日には、
路上に、ゴミが散乱していることがあります。
その場合はどう走ったら良いでしょうか。


そういう道では、
原則として、ゴミは“障害物”と考えて、
障害物と同じように対処することをまず考えてください。
すなわち、
対向車が無ければ車線を大きくはみ出してよけて通る。
対向車が来ていたら、手前で待つのが基本ですが、
明らかに通れる余地が有ったなら、少しだけはみ出して徐行で通る。
ということです。


しかし、散乱しているゴミが、紙くずとかだったなら、
「よけずに踏んで通る」という選択肢も無いわけではありません。
ただし、その場合は、
凸凹道やぬかるみと同様に、徐行してください。
もちろん、落ちているのが走行に支障の無い物ならば、
そのままの速度で通過して問題ない場合もあります。


その辺りは、ある種の“常識”と“臨機応変さ”が
求められるところでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




路上走行中にコンビニエンスストアを見かけたら、
歩行者の横断(飛び出し)に注意してください。


コンビニに向かう人は買おうとしている物で頭がいっぱいで、
コンビニから出た人は欲しい物が買えた満足感で、
周囲の状況に気が回らないことが多いようです。
そして、入る人も帰る人も、
なぜか急いでいる、というのも、
コンビニならではの特徴と言えるでしょう。


それから、駐車スペースの無いコンビニでは、
店前の路上に車が停まっていて、歩行者がよく見えないこともあります。
また、車に乗り降りするためにドアが突然開くことも
想定しておかなければならないでしょう。


さらに言うと、これらの注意点は、
左側だけでなく、右側(対向車線側)にコンビニがある場合も同様ですので、
いろいろ目を配りながら走ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



このページのトップヘ