Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2015年04月


コンビニの前には、
自転車が置いてあったり、駐車車両があったりして、
コンビニから出てくる人に気づきにくく、危険です。
逆にコンビニに入る人も、急いでいることが多いので、
やはり注意が必要です。

そんなわけで、
路上運転中のコンビニは“鬼門”の一つと言えます。


ところで、そのコンビニは、
自分側(左側)にある場合だけでなく、
対向車線側にある場合も、同じように要注意です。
と言うより、
目の前を横断することを考えれば、
自分側よりも対向車線側のコンビニの方が
むしろ危険かも知れません。

差し詰め“裏鬼門”とでも言ったところでしょうか。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




救急車等の緊急車両が近づいてきたら、
交差点の付近では、交差点に入らずに停車して、
交差点付近以外の場所では、道路の左側(場合によっては右側)に寄って、
道を譲ってください。

しかし、こちらがまったく邪魔にならない
(中央分離帯のある道での対向車線を緊急車が走行している場合とか)
ならば、譲る必要はありません。


ですので、緊急車両のサイレンが聞こえたら、
必ずしも「何も考えずにすぐ停車しようとする」のでなく、
まず、その音源を探すようにしてください。
窓を開けたり、ミラーを上手に使ったりして、
緊急車両がどこを走っているのかを見つけることが第一です。

そして、その緊急車両が自分の後方から来ているなら、
冒頭に書いた、教科書通りの避譲措置を取ります。

それと、慣れてくれば分かりますが、
その緊急車両が、小さな路地から出てくる時や、
交差点で(自分側ではなく)交差している方の道を走っている時もありますので、
そういう場面もあることは承知しておきましょう。


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特に大型車の後ろでは、車間を空けていないと、
視界が狭くなり、前の状況がよく見えません。

そんな状態のまま、
信号のある交差点を通過しようとしたら、
その行為をもって、即、試験中止になってしまいますよ。


信号が赤だった場合は当然としても、
青だった場合でも、ダメなのです。
それは、たまたま青だっただけのことであり、
「信号を見ずに交差点に進入した」という行為自体が許されません。

それに、信号が見えないということは、
おそらく、横断歩道も、対向車も、見えていないことも推測されます。


「車の流れに乗って走る」のはもちろん大事ですが、
危険なほど車間を詰めることまで求められているわけではありません。
誤解されませんように。


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仮免許を取得すると路上教習が始まりますが、
初めて路上を走ると、非常に疲れますよ。


所内のコースを走っている時は、対向車が有っても
お互い教習車だから元々スピードは出していないし、
いざとなれば助手席でブレーキ踏んでくれる安心感が有りました。
でも、一般車は平気でセンターラインを越えて来ますし、
速度を落としてもくれませんし、もちろん補助ブレーキも有りません。
また、所内では歩行者の飛び出しなど考えなくても良かったのですが、
路上では、当然、歩行者や自転車も走っているわけで、
こうした「他の交通に合わせた運転」が求められます。


そんなことに気を配って運転していると、肩が凝ります。
比喩でなく、本当に「肩が凝る」のです。
そして、「目が疲れる」のも想像できると思いますが、
歯を食いしばって運転しているのでしょうか、
「あごが疲れる」という人もいるようです。


ですから、路上教習の前には充分休養を取っておいてください。
そして、できれば大切な用事は運転後には入れないほうが良いでしょう。


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仮免でも本免でも、試験コースを走り終えて車から降りたら
(試験官の指示によっては車内の場合も有り)
試験官の講評を聞きます。
半分以上の受験者が不合格になることを考えれば、
「講評を聞く」というよりは
「不合格理由を指摘される」というのが
受験者の気持ちに近いかも知れません。


ところが、
試験が終わって「どんなことを指摘されるだろう」と
どきどきしながら試験官の発言を待っていると、
いきなり、
「生年月日は?」と尋ねられて、面食らうことがあります。


でも、喜んでください!

それは、合格予定なので本人であることを確認されたのです。
ですから、面食らって自分の生年月日がきちんと言えないと、
「本人でない」と思われる可能性もありますよ!(え?? 冗談ですヨ)


これから受験される皆さんには、
ぜひ「生年月日を尋ねられる」ぐらいのつもりで
心の準備をしておいてもらいたいと思います。


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車をバックさせている間は、
ドライバーは後ろを見ていてください。
これは、クランクコース(屈折型狭路)で
曲がりきれずに切り返しをする時でも、同じです。


ところが、頭の中ではこれが理解できていても、
実際バックしてみると、
車が後退しているうちから前に向き直ってしまう人の多いこと。
それって、厳しく見れば「わき見」になりますよ。


前の様子が気になるのでしたら、
車を停めてから、振り返れば良いのです。
完全に停止するまでの1秒やそこら、
後ろを見たまま“我慢”していてください。


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障害物をよけて対向車線に出て走っていると、
ドライバーは「早く元の車線に戻ろう」と意識しがちです。
もちろん対向車を妨害してはいけないのですが、
それについては、はみ出す前に確認していたはずです。
逆に言えば、対向車を妨害するかも知れない状況であったら、
進路変更を始めてはいけないのです。


しかし、確認した時にはいなかった対向車が突然現れたときは
確かにドキッとしますね。
でも、そんな時も慌てないでください。
慌てると、
ミラーの死角や障害物の陰を確認するのがおろそかになったり、
停車中のバスの横を通過しているのに加速してしまったり、
ということをやってしまいます。
それは歩行者と接触する危険をはらんでいます。

対向車のドライバーだってこちらに気付いているわけですし、
万が一ぶつかったとしても、
お互い速度を落としていれば“物”が壊れるだけで済みます。
低速であってもぶつかれば“命”に関る歩行者と、
どちらを優先と考えるべきか、言わずもがなでしょう。


慌てて「早く戻ろう」などと思わずに、
落ち着いて、普段通りの進路変更を続けるのが最善の対処と言えます。


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鋭角コースは二種免許の場内課題ですが、
普通一種免許の受験生も、鋭角が無縁なわけではありません。
路上ですべての交差点が直角に交わっているとは限らないからです。


さて、一種免許受験者であれ、二種免許受験者であれ、
鋭角に曲がる際には、
直角に曲がる時よりも早めにハンドルを切り始めてしまう人が多いですね。

ハンドルをいっぱい回さなければならないので、
「早めに回し始めたい」という心理が働くのは理解できます。
でも、車には内輪差というものがあるので、
それでは、後ろがぶつかってしまいますよ。
特に鋭角左折の場合は、左側に縁石が突き出していますから、
より載りやすいとすら言えます。


鋭角に曲がる際には(鋭角に曲がるからこそ)、
ハンドルを、気持ち大回り気味に少し遅らせてみてください。
もし、外側がぶつかるようでしたら、切り返しをすれば良いのです。
それだって、
内輪差で縁石に載ったり塀に車体を擦りつけたりするよりは、
はるかにマシなのですから。


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信号が青であっても、
交差点に進入してはいけないケースがあります。


まず、信号待ちの先頭車は、
信号が青に変わっても、交差点内の安全を確認してから発進しなければなりません。
横断歩道を渡りきれなかった歩行者は待つより他に無いのですが、
信号の変わり目どころか「完全に赤だろう」というタイミングで
突っ込んで来る、無茶な自転車もいます。
まして、右側通行などされた日には、
こちらから見えにくくて本当に危険なので、気を付けてください。
「そんな自転車もいるかも知れない」というつもりで安全確認する必要があります。


それから、2台目以降でも、
交差点の先に自分が入れる余地が無い時は、交差点の手前で待ってください。
油断していると、
結構、交差点内で停止してしまったりするものです。
そんな時、特に運転経験の有った教習生には、小生は、
「これが踏切だったら絶対に行かないと思いませんか。」
なんて皮肉ってみたりしますが、
そうですね。本当に“踏切”だと思ってほしいくらいです。


常に、交差点内で停止する可能性がある時は進入しないことを
意識しながら、交差点に向かうようにしてください。


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今日の関東地方は雨。
雨の日の運転は、晴れや曇りの日に増して
細心の注意を要します。
しかし、全体的にスピードを落として走るべきか
というと、それはちょっと違います。


視界が悪くなるほどの豪雨や霧の時は別にして、
雨というだけの理由でスピードを落とす必要はありません。

そもそも、
法定速度や道路ごとに定められた制限速度を守る、
カーブや右左折の手前では減速する、
安全確認を怠らない、
といった基本に忠実な運転をしているなら、
雨でも(普通の雨程度なら)対応できるはずです。


ただ、雨天特有の注意事項はあります。
例えば、車の窓やミラーが水滴で見えにくくなっているとか、
二輪車ライダーの視界が悪くなっているとか、
歩行者に水をはねないように走るとか。
そして、それに伴い、減速しなければならない場面が、
晴れや曇りの日に比べて多くなるのは事実です。

でも、冒頭の話、雨だからと言って
全体的にスピードを落として走るわけではないことは
覚えておきましょう。


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同じ日に2コマ(人によっては3コマ)の
連続教習を希望される教習生がいらっしゃいますが、
パイロットアカデミーでは、
そういう方には必ず、
「効果が半減しますが良いですか」と尋ねることにしています。


その理由は3つ。

まず、パイロットアカデミーの教習は1コマ100分間です。
2コマでは200分(3時間20分)、3コマでは300分(5時間)になります。
もちろん途中に休憩を入れますが、
疲れてしまって、体力も気力も続かないのではないでしょうか。

それから、
教習の効果を上げるには教習後の復習が必須です。
意識してイメージトレーニングすればなお良いのですが、
睡眠により記憶の定着を図るだけでも格段に違うはずです。
連続教習では、そういう時間が取れません。

さらには、当日たまたま体調を崩していたり集中力を欠いていたりすると、
それをリセットできないまま教習は進んでしまいますよ。


車の運転は、新しく覚えることが意外に多いので、
思ったよりも詰め込みが利きません。
せめて1日1コマ、できれば中1日空けての教習をお勧めします。

GWに集中して技能を仕上げたいという方もいらっしゃるでしょうが、
少し日程に余裕を持って予定を組んだほうが良いですよ。


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普通車しか運転したことがない人にはピンと来ないかも知れませんが、
二輪車は、左カーブ(教習所で言うと内周)が苦手です。


というのも、日本では左側通行ですから、
左カーブの方がアール(カーブの半径)が小さくなります。
アールが小さいということは、すなわち遠心力が強く働くことになります。
普通車なら踏ん張って加速していける程度のカーブでも、
二輪車ではヘタをすると転倒してしまうほどです。

さらに、二輪車は左端を走行していますから、
特に山道のような所では、左カーブでは前方が見えにくくなります。
カーブの先に電柱が立っていたり、渋滞の列ができていたりしたら、
と考えるとゾッとします。


ですから、そういうことが分かっているベテランライダーは
左急カーブの手前で減速するのです。


教習車で二輪車に追従して走っている時に、
カーブの手前で急に減速されて驚く教習生もいますが、
二輪車はそんな走り方をするものだと理解しておいてください。


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「ハンドルは“目”で切れ」とは、
このブログで何度か書いたところです。
つまり、
「カーブラインを目でなぞりながらハンドルを回していく」ということですが、
この「ラインをなぞりながら」というのがピンと来ない人もいますね。

「カーブの外側にあたるタイヤの描く軌跡を目で先取りしながら」
というのが的を射た表現ではあるのですが、
初めてハンドルを握る人には、
タイヤがこれからどういう軌跡を描くかをイメージすること自体、難しいようです。


そこで、教習生によっては、(小生の嫌いな“目標教習”の部類に入りますが)
「ボンネットの角がラインから少しはみ出した状態をキープしたままカーブを曲がっていく」
と教えることもあります。

ただ、こう教えると、
10人中10人が、ずっと足元ばかり見てしまいますね。
最初はそれも仕方がないのですが、
ハンドルの切り具合が把握できたら、次は、
遠くを見ることを心がけるようにしてください。
そのうちに、“道”を見て車体の向きが分かるようになってきますよ。

そして、やはり、
「カーブの外側にあたるタイヤの描く軌跡を目で先取りしながらハンドルを回す」
というのを意識してほしいのです。

もっとも、本当は、ハンドルなんか意識せずに運転できるようになりたいのですけどね。


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下り坂で発進する際に、
無意味にブレーキを踏んだままの人が多いです。
発進後も下り続ける坂などの例外もあるにはありますが、
すぐに下り終えて平らな道になるなら、
右足はブレーキペダルからアクセルペダルの上に
もっていかなければなりません。


AT車はブレーキを緩めるとクリープで進み始めるので、
もしかしたらそれが怖いのでしょうか。
でも、車が動き出しても安全なことは、
停止している時に確認してあるはずですよね。
むしろ、すぐにアクセルを踏んでいける体勢を整えておくべきです。

クリープで進むのが怖いと言うドライバーは、
そのほとんどが、前(車が進もうとする方)を見ていないようです。

そう、ここでも、「前見て加速」が必要なのです。


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教習生から
「カーブは何速のギアで曲がるのが正しいのですか」
という質問を受けることがよく有ります。
でも、それって、
「直線は何速のギアで走るのが正しいのですか」
という質問と根を同じくすることにお気づきでしょうか。


「カーブだから(あるいは直線だから)ギアを何速にする」
と決まっているわけではなく、
カーブだろうと、直線だろうと、
「ここは時速○キロぐらいで走ろう。だから○速にしよう。」
と考えるべきでしょう。


「カーブは必ずセカンド(2速)で」と教えている教習所さまも
あるやに聞き及びますが、そんなことはありません。
府中試験場コースのカーブは、
サード(3速)で曲がっても問題ないのですから。


要は、
道路状況を見て、出すべき速度を判断し、適切なギアを選ぶ、という
『認知→判断→動作』の流れで操縦すれば良いのです。


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優先順位は、基本的には
右左折車よりも直進車の方が優先です。
こちらが右左折しようとした時に、
直進車が近づいて来ていたら、それを妨害してはいけません。


では、この「妨害」とは、どういうことでしょうか。


端的に言えば、「ブレーキを踏ませること」です。
ぶつかりそうになる(事実ぶつかったり)のはもちろん、
相手ドライバーに「邪魔だなあ」あるいは「危ないなあ」と思わせたら、
それだけで「妨害」ということです。


逆に、直進車が見えていたとしても遠方であって、
相手ドライバーがブレーキを踏まずにアクセルを緩める程度であるなら、
それは妨害になりません。
妨害しないですむなら、今度はさっさと右左折を完了させなければなりません。
そのタイミングを逸すると、それも減点になります。


慣れないうちはそのタイミングを掴むのがなかなか難しいですが、
そのうちに、相手ドライバーの表情が見えるようになってきます。
その表情から「譲ってくれそうだ」とか「無理そうだ」というのが
判断できるようになれば、もう心配は無いでしょう。


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車線が合流する所では互いに譲り合って進みましょう。
こちらが優先の本線を走っているとしても、
本線の流れが落ちている時などは、
車間を空けて、支線からの合流車を入れてあげましょう。


とは言っても、何台も譲る必要はありません。
譲ったとしても1台で充分です。本来はこちらが優先なのですから。
1台ずつ交互に入っていく様があたかも“ファスナー”のようなので、
「ファスナー式」(または「ジッパー式」・「チャック式」)と呼ばれますね。


また、本線の流れに乗って走行している時にまで
速度を落として譲る必要もありません。
例えば赤信号で減速した時などに、
ホンの少し手前で減速してあげるだけで合流できる車があったなら
譲ってあげましょうよ、ということです。


そして、譲る時には、
ホーン(クラクション)やパッシングは使わないでください。
「お先にどうぞ。」なのか、「危険だ。進むな。」なのか、
受け取る人によって意味が異なるからです。
昼間ならば手を使って「どうぞ。」のゼスチャーで、
夜ならばヘッドライトを一つ消して(車幅灯だけにして)、
譲っていることを示してあげましょう。


なお、これは指導員の立場からのお願いですが、
譲ってあげた相手の車が挨拶なしで通り過ぎたとしても、許してやってください。
初心者は、これから進む道を見ることに真剣で、
手を上げたり、ましてやハザードを出したりする余裕が無いのです。
譲ったついでだと思って、どうか寛容に。


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カーブや右左折でハンドルを回す際は、
基本的には、左右の腕を交差して持ち替えてください。

右左折はハンドルを持ち替えて回さないとまず曲がれませんが、
緩いカーブでは、
持ち替えなくても舵が足りる場合もあります。

でも、慣れないうちはその判断を間違えることが多いので、
持ち替えるのを基本だと覚えておきましょう。

と言うのも、
もし切り足りなかったら、カーブの中でハンドルを切り足すことになり、
車の動きが不安定になるからです。

逆に、もし切り過ぎたなら、
ハンドルを戻すタイミングを少し早めに取れば良いだけのことなので、
それほど苦労することなく調整できます。


ですので、切り過ぎをおそれる必要はありません。
まして、面倒だからハンドルを持ち替えないのだとしたら、
その横着は戒められるべきです。


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どこの教習所でも、
「クラッチはゆっくりつなげ」と教わります。
しかし、初めて運転する人には、
ペダルを上げていく速さがどのくらいで「急」なのか「ゆっくり」なのか、
分かる人のほうが少ないでしょう。


パイロットアカデミーの教習では、初期段階では、
敢えて、ゆっくりでなく速めにクラッチペダルを上げてみてもらっています。
さらには、
アクセルペダルを踏まずにアイドリング状態のところへ
クラッチをつなげていくのも、やってもらっています。
言ってみれば、わざとエンストさせるようなものです。


そうすると、半クラッチの位置が体感でき、
何度も失敗を重ねていくうちに、
「ああ、アクセルとクラッチの加減がこのぐらいならエンストしないんだな」
というのが、身をもって理解できるからです。


また、こうした教習は、
“エンストへの恐れ”を払拭してもらう意味もあります。
MT教習生の人たちは、必要以上にエンストを怖がりますね。
もちろん、エンストしないに越したことは無いのですが、
エンストの1回や2回、やったところで何の問題はありませんよ。

試験では、その後の対処が速やかに適切に行われれば、
1回のエンストだけでは減点されません。

「後ろの車に迷惑では?」なんてことも考えなくて良いです。
ドライバー同士お互い様、まして、教習中(路上教習中を含む)であれば、
たいがい許してもらえますよ。
どうしても気になるようでしたら、後ろの車を先に行かせてあげてください。


エンストを恐れて“おどおど”していると、却ってエンストしやすくなります。
思い切ったアクセルとクラッチで、“きびきび”した走りを見せましょう。


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サイドブレーキは、優しく扱ってください。

と言っても分かりにくいでしょうから、
手でレバーを引くタイプのサイドブレーキを例に、
具体的に説明してみます。
(足でペダルを踏み込むタイプのサイドブレーキでも理屈は同じです)


まず、ブレーキを掛ける時。
レバーを「ジャッ」と雑に持ち上げる人がいますが、
それだと引きシロを使いきれずに、
レバーが途中までで止まってしまうことがあります。
「カチカチ」と音を確認しながら、
上までしっかり持ち上げてください。


それから、ブレーキを解除する時。
レバーをグッと下まで押し込もうとする人がいますが、
それだと、レバーが撥ね返って来て、
完全に下りきらないことがありますよ。
ブレーキを解除する時は、
レバーを気持ち持ち上げつつボタンを押して、
下まで確実に下げてください。


レバーを引くのも戻すのも、慌てる必要はありません。
ゆっくりで良いので、優しく丁寧に操作するようにしましょう。


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左折の際には、
30メートル手前までに車を左に寄せます。
そして、その進路変更のための合図は、
3秒前に出すのでしたね。
つまり、
左折の「30メートル+3秒」前にウインカーを操作するわけです。

しかし、この「30メートル+3秒」は、
こと仮免技能試験に限っては、あまり意識しなくても通用します。

と言うのも、
試験官が絶妙なタイミングで道案内してくれるからです。


試験官から「○番を左。」というように指示されたら、
受験生は「はい。」と返事をして(返事をするのが大事なポイント)
ウインカー(方向指示器)を操作し、安全確認をすれば、
丁度良いタイミングで車を誘導できるはずです。


ただし、
「交差点の先を左。」と指示された場合は、例外です。
この場合は、指示された時にウインカーを操作すると、
その交差点で左折するように思われてしまうので、
交差点に進入してから合図を出すことになります。
それだけは気を付けておいてください。


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学科試験向けの勉強をしていて、
「駐車」と「停車」の区別が付きにくい人は多いと思います。

ちなみに、道路交通法第2条では、次のように定義されています。

第18号 駐車
車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること
(貨物の積卸しのための停止で五分を超えない時間内のもの及び人の乗降のための停止を除く。)、
又は車両等が停止し、かつ、
当該車両等の運転をする者(以下「運転者」という。)がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態にあること
をいう。

第19号 停車
車両等が停止することで駐車以外のものをいう。


つまり、「駐車」が分かれば「停車」も分かるので、
ここで「駐車」について、少し砕いて説明してみましょう。

「駐車」とは、
・客や荷物を待っている
・5分を超える貨物積み卸し
・故障その他の理由で動かせない
・ドライバーが車から離れてすぐに運転できない
という状態のことです。

運転経験のある方でしたら、
「エンジンを切っておこうかな」と思える状態
と覚えておいても良いでしょう。


…とは言っても、実際にエンジンを切ったかどうかは、
駐車か否かを判断する基準にはなりませんので、
あくまで“目安”として、理解してください。


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本免技能試験(路上試験)は、実際に路上を走るため、
必ずと言って良いほど、
イレギュラー事項が起こります。
そして、それらの対処は教科書どおりに行かないことも
ままあります。

なので、路上で満点を取ろうとは思う必要がありません。
減点されたって良いじゃないですか。
30点までは減点されても合格できるのですから。


でも!
仮免技能試験(場内試験)は、そんな甘い考えではダメです。
教科書どおりに百点満点で合格できるよう、
しっかり練習して受験に臨んでください。


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方向変換課題では、バックで車庫の真ん中に車を入れるのが基本ですが、
「車庫入れ」課題ではない(※)ので真ん中に入れなくても減点になりません。
むしろ、車庫から左に出たいなら車庫の右寄りに、右に出たいなら左寄りに、
入れたほうが、出やすいというのは理解できると思います。
※俗に「車庫入れ」と呼ばれていますが、試験課題としては「方向変換」です。
 すなわち「向きを変える=進行方向を逆転する」ことです。


しかし、車の誘導を誤って、これから出ようとする側に寄ってしまうこともあるでしょう。
その場合は、初めから切り返しをするつもりで大回りして出ても良いのですが、
車庫内で幅寄せをしてから車庫を出る方法もあります。


例えば、左に出たいのに左に寄ってしまった場合…
右に寄せたいので、前に進みながらハンドルを右に全部回します。
そしてさらに進んでから(!)今度はハンドルを左に全部回します。
この時に、ハンドルを右に回したらすぐに(車を進めずに)左に回す人を
たまに見かけますが、それでは車は寄っていきません。
むしろ少し欲張るぐらいの気持ちで右に目いっぱい寄せてください。

車体がまっすぐになったら、まっすぐバックします。
バックしながらハンドルを切ってさらに右に寄るというやり方も有りますが、
後ろ向きでの車の挙動がつかめていない初心者にはお勧めしません。


「切り返し」と「幅寄せ」のどちらを使って出るかは別にきまりは無いのですが、
「出られるかな?どうかな?」という時は「切り返し」を使い、
明らかに出られない時は「幅寄せ」を使うのが普通のような気がします。
(特に路上においては状況により判断が異なりますので、一概には断定できませんが。)


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概ね直角に曲がる右左折ばかりですが、
路上コース(本免試験)では、鋭角に曲がる交差点も珍しくありません。

そういう交差点では、
ハンドルを戻し遅れがちになりますので、注意しましょう。

「え? 鋭角だと切り足りなくなるのでは?」と疑問を持たれた方、
いいえ、意外に、
「戻し遅れがち」になるケースが多いのですよ。


おそらく、ドライバーは
鋭角に右左折することは認識できているはずです。
そのため、ハンドルが切り足りない症状はあまり出現せず、
むしろ、鋭角であることを意識しすぎて、
ハンドルを戻し遅れてしまうようです。


「ハンドルをいっぱい回さなきゃ」という心理も働くのでしょうが、
「ハンドルを見つめてハンドルを回す」のでなく、
「自分が進もうとする車線を見てハンドルを回し始め、後半は『前見て加速!』」
という右左折の基本を徹底すれば、こういう症状は改善されると思います。


ついでに言うと、それを守れば、
逆に「鋭角であることに気付かない」というケースも回避できるはずです。


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複数の通行帯がある道では、
基本的には左側の車線を走ってください。

一番左の車線は駐車車両があったりして確かに走りにくいですし、
頻繁に車線変更しなければならないようなら
ずっと第2車線を走行しても問題はありません。

しかし、その駐車車両が途切れたら、
第2車線を走行している理由がありませんから、
第1車線に戻ることになります。
「例外的に第2車線を走っている」という認識を持って走りましょう。


ところで、そういう話をすると、
第1車線が走れる状態になるや否やすぐに車線変更する人がいますが、
それもまた危険です。
基本通りの「合図を出して安全確認」を行うのはもちろん、
そもそも車線変更して良い場所かどうか、それの確認も必要です。


例えば、交差点や横断歩道。
何もそんな場所を選んで車線変更しなくても良いのです。
第2車線走行は例外とは言え、走っていけない所ではありません。
その点、センターラインをはみ出して走るのとは異なります。


慌てずに、そういったことを含めて周囲の状況を確認してから、
第1車線に戻りましょう。


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