Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2017年06月


方向変換や縦列駐車は、
車庫や駐車スペースにバックで車体を入れるのが
課題の主眼です。
しかし、そのこと自体はしっかり出来ているのに、
意外な所で減点を食らってしまうことがあります。


それは、「確認モレ」です。

まず、方向変換では車庫前で車庫内の安全を、
縦列駐車では駐車スペース前でスペ-ス内の安全を、
それぞれ確認しなければなりません。
これは必ずしも停止しなくても良いのですが、
パイロットアカデミーでは、停止して確認することを推奨しています。

また、車をバックさせる前に、
後方の安全確認もしなければなりません。
車が後退し始めるまでに後ろを見ておけば良いのですが、
それよりも「後ろを見てからバックギアに入れる」のを習慣づけておくと良いでしょう。

また、再発進時や本線コースへ出る際の安全確認も必要です。


車の運転で最も大事なのは、「安全確認」でしたね。
これを忘れて、
バックすることや、まして縁石の目標や手順にばかり
意識を向けてしまわないようにしてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





雨の日はよく歩行者が飛び出しますね。
傘を差しているので車が見えないとか、雨のために車の音が聞こえないとか、も有りますが、
何よりも、「なぜか、みんな急いでいる」というのが大きな理由だと小生は思います。


特に、信号待ちの車の間を渡るのは、勘弁してください。
歩行者としては、横断歩道まで歩く労を惜しんでのことと思いますが、
まあ雨なのでその心理が解らないでもないですが、
でも、雨だからこそ、落ち着いて安全に歩いてほしいものです。


ところで、突然歩行者が飛び出して来たら、
車で走行しているあなたはどう対処しますか。

正解は、「ブレーキを踏む。」です。

当たり前のように聞こえますが、
実は、とっさの時に「ハンドルを切ってよける」動作をする人があまりに多いのです。
これは非常に危険な行為です。

なお、ブレーキを踏まないことの正当性を唱える人もいますが、
それは極めてナンセンスな議論です。
確かに、高速走行中は不用意なブレーキを踏むのは危険ですが、
そもそも歩行者が飛び出しそうな道でスピードを出すこと自体、
想定しえないからです。
そんなのはブレーキを踏むか否か以前に
安全運転への意識が欠如していると言わざるを得ません。

とにかく、「危ないと思ったら、迷わずブレーキ」を心掛けましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





試験場での受験当日、
他の受験生の運転が自分の運転と違っていた場合、
「自分の運転で正しいのだろうか」と不安になることがあります。


その気持ちは分からないでもないですが、その場で、
「前の人がこういう運転で合格だったので、自分もやってみる」とばかりに、
練習していない運転方法にチャレンジするのは、無謀ですよ。


例えば、
「前の受験生が、途中で速度超過が1回あったが、合格した」という場合に、
その速度超過の部分だけ猿真似したってダメ、
という話をすればご理解いただきやすいでしょうか。

これは極端な例ですが、
減点されずに満点合格した受験生など、皆無に近いはずです。


ですから、
合格者であれ、無論、不合格者であれ、他の受験生の運転は真似しないで、
ご自分が練習してきたとおりの運転で受験に臨むべきです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





左ハンドルの車は、
ドライバーが道路の左端から景色を見る格好になるので、
道路全体を見通しにくく、
また、対向車との間隔も分かりづらいため、
特に初心者にはお勧めしません。

ところが、先日、ある教習生さんが、
「左ハンドル車が仕事に便利だ」と言っていました。
珍しいことを言うなあと思って詳しく話を聞くと、
タクシーではないが、お客様を乗せて案内することがある商売で、
自分は左側に乗っていると、
客側のドアを開けるのに便利なのだそうです。

…なるほど、なるほど。
それって、仕事上のお客さんだけでなく、
女性をエスコートする場面でも通じる話で、
なるほど、外車の人気はこんな意味もあるのか、と思った次第。

ちなみに、教習指導員は、
日ごろ助手席側から景色を見ているので、
左ハンドル車の取り回しにそんなに違和感が無いです。
(だから何?)


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





皆さんにとっては今さらの話でしょうが、
制限速度は、必ず守ってくださいね。
制限30なら30km/h以下、制限40なら40km/h以下です。
少なくとも免許を取るまでは。


ところで、路上では、
曲がってすぐに制限速度の標識が見えるのが一般的ですが、
しばらく標識が設置されていない道もあります。

そういった所では、
どれだけ加速して良いのか迷う教習生も多いですが、
制限速度が無いのなら、
法定速度(時速60キロ)まで加速して良いのですよ。
無論、道幅や歩行者の有無など道路状況に適した速度でなければいけませんが。


ただ、その場合でも、
常に標識には注意を払いながら走ってください。
突然、制限速度の標識が現れることが、ままあるからです。
もし標識が見えたら、慌てずに速度を落としてください。
通常はアクセルを緩める程度で大丈夫だと思いますが、
必要に応じて軽くブレーキを踏んだ方が良いかも知れません。

試験でも、この対応で全く問題ありません。


もっとも、路上試験コースが分かっていれば、
予め走っておくと、こういう心配は軽減されるでしょうね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





私事になりますが、
自宅オーディオセットのアンプ(昭和時代の遺物)が、
ボリュームにガリ音が出るようになったため、買い換えました。
そのアンプを買った当時、
値段が高くてとても手の届かなかった真空管アンプが、
「消耗部品はすべて新品交換、メンテナンス済」として
ヤフオクに格安で出品されていたので、衝動買いしてしまいました。


で、どれほど良い音を出してくれるかワクワクしながらつないでみたら、
低音がビリビリ割れるのです。
すぐに出品者に連絡して一旦返品し、再チェックしてもらったところ、
出品者からは、
ヘッドホン端子に(別件の)不具合があったので修理したものの、
スピーカーにつなげて音を出す分には問題が無い、
との返事とともに再送されてきました。

そうすると当方のスピーカーの問題か、と思い、
ネットカバーを外してよく見ると、
ウーハーの周囲のコーン紙が破れていました。
確かに、これでは音が割れてしまうのも当然ですね。


それにしても、
今までそんな不具合に全く気付かなかったのが不思議でした。
おそらく、古いアンプでは出せていなかった低い音域が
新しい(と言っても年代物ですが)アンプで出せるようになった、
ということなのでしょう。

何だか、
「技能が上達するほど自身の弱点が見えてくる」という
“教習あるある”に通じるような思いを持ちました。


ちなみに、スピーカーの修理も先日完了し、
今は良い音が出ています。
問題は、
大きな音で楽しめる時間帯に在宅できているか、
ということですけど(笑)


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





もう、3年ほど前の話になりますが、
神奈川の某公認教習所が、
中央労働委員会(中労委)から救済命令を受けたことがありました。
中労委は、初審(神奈川県労働委員会)の判断を支持し、
労働組合側の要求を全面的に認めました。


救済命令の具体的な内容はいろいろあったのですが、
そのほとんどは、
「労働組合員と非組合員とを差別してはいけない」というもので、
「確かにその通りだ」と、小生もうなずけました。

ただ、どうしても解せなかったのは、
「ストライキを前日に撤回したが会社はその日を不就労扱いとした」ということまで、
不当労働行為と断定された点です。


この商売は、
教習生からの教習予約が入らなければ、仕事になりません。
ストライキが予定されていれば、その日の教習予約を受けるわけにいかず、
実際、この事案では、入っていた予約のキャンセルまでしたそうです。
なのに、労働組合は前日になって突然、ストライキを撤回。
教習予約が無いのに労働者を出勤させて何の仕事をさせると言うのでしょう。
同業者としては、
会社側がその日を休業し不就労として扱ったのは、無理からぬ措置だと思いました。

しかし、中労委は、それを許さなかったのです。
もっとも、
この会社は、労働組合をあからさまに目の敵にしていましたので、
一連の言動の中で、この「不就労扱い」も、
「組合員の動揺を誘い、組合弱体化を図ったもの」と見られたようです。


それにしても、
こういう事件がニュースになると、教習所の評判は悪くなりますし、
それ以前に、
働いている人たちが不平不満を抱えていたのでは、
おのずと教習の質も落ちてくることでしょう。

本来、会社と従業員とは、敵対するものではなく、
「同じ目的を持った仲間」であるはずです。
そのことを(労使とも)認識して、
「明るく楽しい職場」を作っていきたいものです。
それは教習現場の空気にも表れてくるに違いありません。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





学科の勉強を進めているうちにこんな疑問を持つ人がいます。

「え? ダメなの?」と思った人は、
よく理解できているか、全く知識が無いか、のどちらかでしょう。


というのも、道路交通法第44条には、
「バス停の標示柱から10m以内は駐停車禁止(バスの運行時間中に限る)」
という趣旨のことが定められているからです。

これを生半可に勉強してしまうと、
路上運転中に赤信号を見た時、そこにバス停があると、
どこで停まったら良いか、迷ってしまうのです。


いやいや、信号待ちも停車には違いありませんが、
法令の規定や警察官の命令により、または危険を防止するため一時停止する場合は
駐停車禁止場所に関する規定は適用されませんよ。
道交法の条文をよく読んでみましょう。


なので、赤信号に従って停まる場合は、
そこがバス停であろうと、堂々と(?)停止してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




地方では少し事情が異なるかも知れませんが、
都内に限っては、
自動車での移動は時間が読めないので、
急いでいる時こそ、電車を使うべきです。

ところが、
駅まで距離があるような所では、
つい、タクシーを拾ってしまいたくなりますね。
それも理解できなくないですが、
だったら、そこから最寄りの駅まで乗りましょう。
それを、目的地まで全部タクシーで行こうとするから、
時間が掛かってしまうのです。

特に、雨が降っている日とか、風の強い日とか、
タクシーに乗りたくなるときは、
他の人も同じ事を考えているので、まず、渋滞しますよ。


でも、そういう時に
ドライバーを急かさないでくださいね。
「神風タクシー」なんて、もう死語ですけど、
客を乗せているタクシーは、そうでなくても道を急ぎがちです。
また、口に出して「急げ」とは言わないまでも、
乗客のイライラ感はタクシードライバーにも伝染します。

タクシーに乗ったら、
いつ到着するかは天とドライバーに任せて、
ゆったりとくつろいでいてください。
そのぐらいの余裕が無いのなら、
やっぱりタクシーは使うべきではないでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





一時停止は、
「タイヤをピタリ止めて左右の安全確認」というのは、
このブログで何度も書いてきたところです。


ところで、先日の教習中、一時停止の交差点で、
右から直進車が来ているのに発進しようとした教習生がいました。

慌てて「ダメダメ。」と言いながら補助ブレーキを踏んだところ、
当の教習生は
「ちゃんと停まりましたよ。」と涼しい顔で言い返すのです。


確かに、ちゃんと速度ゼロにして完全に停止しました。
その状態で「右・左・右」も見ました。
ここまではOKです。

でも、右を見た時に、
右から車が近づいて来るのが見えたら、
(その距離と速度にもよりますが、基本的には)
こちらは発進してはいけないのですよ。
そうするからこそ、「安全確認」なわけです。


こんな事は説明不要だと思っていましたが、
言わないと解らない人もいるのだ、と考えさせられる事件でした。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





普通乗用車の後部座席は、
3人掛けになっている車が多いですが、
大人3人が乗ると、ちょっと息苦しく感じます。

ところで、後部座席に乗る3人のうち1人が太った人だった場合、
その人はどの席に乗ってもらうのが良いでしょうか。

「右側の席(運転席の後ろ)」はドライバーの邪魔になりそうなので、
「左側の席(助手席の後ろ)」がベストポジションと考えるのが一般的のようです。
そして、「真ん中の席」は、きっと初めから選択肢に入れていないでしょう。
特にFR(後輪駆動)の車は後部座席中央をプロペラシャフトが通っていますから、
それを跨いで乗るのが大変じゃないかと、思いがちですよね。


でも、ここでは敢えて、
太った人には真ん中の席に乗ってもらうことを提案します。

と言うのも、
太った人が左右どちらかに座ると、
真ん中の席に座った人が、そのプロペラシャフトの関係で、
脚の持って行き場が無くなってしまうからです。


電車の3人掛けシートでは、
太った人が真ん中に座ると他の乗客がその左右には座りにくくなり、
実質「1人掛け」になってしまう光景を見かけることがあります。
せめて、左右どちらかに座っていてもらえると、
3人は無理としても2人なら座れるので、
ネットの掲示板等では「デブは真ん中に座るな」と言われているようです。


しかし、車の後部座席では、それと異なり、
太った人にプロペラシャフトを跨いでもらった方が
3人が乗るにはラクだと思います。

もっとも、後部座席の真ん中の席は、席次でいうと一番低い席ですから、
太った人(多くは偉い人)に座ってもらうのは(それを言い出すのが)
ためらわれるかも知れませんけど。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





先日、近所のディーラーに「24か月点検」を依頼しました。
教習車の車検が近づいたためで、
車検自体は陸運で「ユーザー車検」で通しているのですが、
点検はおろそかにしてはいけないのでプロに依頼している次第です。


結果、
「ブレーキフルードが汚れている」とのことだったので、
交換してもらいました。

それと、教習車なのでブレーキ自体が減っているかと思いきや、
フロントブレーキパッドも、リアブレーキライニングも、
残量充分だったようで、これらは交換しないこととしました。


考えてみれば、
教習車はそもそもそんなにスピードを出して走りませんから、
ブレーキへの負担は少ないですし、
それに、少なくともパイロットアカデミーの教習では、
補助ブレーキを掛ける頻度も、世間で想像されているよりうんと少ないのです。


ともあれ、無事に教習車の点検と整備を終え、
車検も(上に書いたようにユーザー車検で)通せたことを
ここに報告しておきます。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





もちろん、
曲がりきれないなら切り足すしかないのですが、
そもそも、
切り足すつもりで(あるいは「切り足せばいいや」という気持ちで)
ハンドルを回し始めることに問題があります。

「ハンドルを調整しながら回す」と言うと良い事のように聞こえますが、
それをやると、
ドライバーが前(自分が進もうとしている方)を見るのが遅れてしまい、
車の挙動が不安定になってしまいがちです。
また、ハンドルの戻し遅れにもつながります。
戻し遅れるから、また車体がふらつく、という悪循環にも陥りかねません。


「ハンドルを途中で切り足さない」というくらいのつもりで、
初めから多めに回すのがコツです。


では、それで、切り過ぎたら?

切り過ぎたなら、早めに戻し始めれば良いじゃないですか。
戻し始めのタイミングをつかむのは、
ドライバーが前(自分が進もうとしている方)を見て行けば、
そんなに難しくはないはずです。


「切り足りない」のも「切り過ぎ」も褒められたものではありませんが、
どちらかと言えば「切り過ぎ」の方が調整しやすいので、
ハンドルは、“気持ち多め”に回してみてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





もう、ン10年も前の話ですが、小生が大学を卒業したばかりで
某メーカーの新入社員だったころ、
当時の東京支店長が、
「上司や先輩の言う事は聞け。でも、気を遣う必要は無い。
気を遣うべきなのは、上司や先輩でなく、お客さんだ。」と、
営業実習中の我々に言いました。
まだひねくれていなかった小生は、
「なるほど。」と感銘を受けたものです。

さて、この話を、
つい先日の教習中に思い出しました。


センターラインを越えて障害物を回避している最中に
対向車が現れたのです。
教習生は咄嗟にハンドルを左に傾けて、
左車線(元の車線)に戻っていこうとしましたが、
その時に、小生が、
「対向車を待たせておいても、左側の歩行者や自転車に注意しなきゃ。」
と言ったのです。

もちろん、対向車の妨害をしてはいけませんが、
それ以上に、歩行者・自転車への配慮が求められるのです。

「対向車=上司や先輩」、「歩行者・自転車=お客さん」と言い換えて、
東京支店長の訓話に通じると思った次第。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





カーブは「スローイン・ファストアウト」で曲がってください。

まず、カーブに進入する前(概ね5m手前)までに減速を完了させます。
一番スピードが落ちている状態でカーブに入り、
カーブに合わせてハンドルを回します。
そして、出口に向かって加速していきます。

これが「スローイン・ファストアウト」(ゆっくり入って速く出る)です。


これは、カーブだけでなく、
左折や右折でも、同じようにやってください。

ハンドルを回すポイントの5m手前までに減速を完了、
左折なら左縁石の、右折なら直近マーク(または交差点の中央)の、
それぞれ近くを通るようにハンドルを回し、
右左折の後半では加速していきます。


まれに、ブレーキを踏んだままハンドルを回す人がいますが、
それは、減速が完了していない、ということですね。

また、逆に(“逆”というのとは違うかも?)、
スピードが落ちた状態のままカーブや右左折を通過してしまう人もいます。
それだと、車の挙動が不安定になりますし、
出口で車をまっすぐに向けにくいはずです。

カーブも、右左折も、
スローイン・ファストアウトで通過してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





受験が近づいて教習日程を組むに当たり、
最後の技能教習を、受験前日に入れようとする人が多いですね。
おそらく、前日に練習した感覚を忘れないまま受験に臨めるから、
という気持ちからだろうと思います。

が、できれば、
その前に(試験前々日までに)教習を入れた方が良いですよ。

理由はいくつかあって…

まず、午前の試験は8時30分に集合するよう指示されますが、
その前夜(パイロットアカデミーの夜間教習は夜10時近くまで実施)に教習を受けると、
充分な休息が摂れないまま、翌朝試験場へ出かけることになります。
やっぱり受験前夜は、心身をリラックスさせておくのが望ましいでしょう。

また、「練習した感覚を忘れない」というのは、
1週間も前だと少し微妙になってきますが、
「前日」と「前々日」とでは、それほど違いはありません。
そんなことよりも、
最後の技能教習までにブランクが空いてしまうのだとしたら、
その間に感覚を忘れてしまいそうなことの方が心配です。

それから、あまり言いたくないのですが、
“最後の技能教習”のつもりで練習しているうちに、
自分の弱点が見えてきてしまうことが、実は、よくあります。
それで結局、練習不足感を抱えたまま受験することになってしまい、
「あと1回練習しておけば良かった」と後悔する人もいます。


なので、試験前日しかご都合が合わないなら仕方が無いですが、
「試験前日」と「試験前々日」とのどちらも教習可能なら、
ぜひ「試験前々日」に練習するのをお勧めします。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




※以下リンク先の記事のほうが明快で分かりやすいかと思います (同じ内容をリライトしたものです)
 ↓
「キープレフト」の本質は「左側通行」&「左車線走行」
http://pilotacademy-since2001.doorblog.jp/archives/59415013.html



最初に言ってしまいましょう。
東京(府中・鮫洲)での一発試験でキープレフトを意識するべき場面は、
府中の細いバス通りを通る時くらいで、
それ以外のコースでは、あまり意識しないで良いですよ。

では、キープレフトとは?

「車線の左端を走ること」?

違います!(キッパリ)


ここで、道路交通法の条文を確認しておきましょう。


まず、第17条の第4項。
「車両は、道路の中央から左の部分を通行しなければならない。」
(かっこ書き部分は消しました)

これがキープレフトの本質ですよ。
こんなことは、日本で普通に暮らしていれば、
免許を持っていない人でも理解できると思います。
難しく考える必要はありません。


しかし、ややこしくさせるのが、第18条と第20条です。
これらは、車両通行帯の有無によって異なる走り方を求めているからです。

条文順は前後しますが、先に、車両通行帯がある場合の第20条を挙げてみましょう。
「車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。」
(ただし書きも要注意ポイントなのですが、ここでは割愛しておきます)

このことも「キープレフト」の一種と言えるでしょう。
路上試験では、これを意識しながら走る必要がありますが、
まあ、これもそう憶えておけば良いことです。


さて問題は、第18条です。
「車両は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、道路の左側に寄って通行しなければならない。」
(趣旨を変えずに一部省略しました)

このことを「キープレフト」と呼ぶ向きも見られます。
それ自体は間違いではないですが、
でも、これを読んで、
「片側1車線の道路では左側に寄らなければならない」と思ってしまった人。
教習指導員(もちろん他校の)にもこういう誤解をしている人が多いのですが、
それは間違いですよ。

そういう人は、「車両通行帯」の定義があやふやなのかも知れません。
もしや、同じ向きに並んでいるのが「車両通行帯」だと思い込んでいないでしょうか。
「車両通行帯」とは
「車両が道路の定められた部分を通行すべきことが道路標示により示されている場合における当該道路標示により示されている道路の部分」(第2条の第7号)
ですから、“通行するべきライン”が引かれているなら、
片側1車線であろうと「車両通行帯の設けられた道路」なのです。

ちなみに、先ほど割愛した第20条第1項のただし書き部分に、
「当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となっているときは、当該道路)に三以上の車両通行帯が設けられているときは、」
と書いてあります。
これを、かっこ書き部分も含めてよく読んでみれば、
同じ向きに走るのでなくても「車両通行帯」だということが理解できると思います。


結論として、直進中に左端を走らなければならないのは、
「通行するべきラインが引かれていない道路」に限るわけです。
なので、「キープレフト=道路の左端を走ること」と認識している人は
(そう認識するのは自由ですが)、
それが適用されるのは、ごく一部のコースしか無い(東京では「例外」と言い切れる)
ということも承知しておいてください。

そもそも「キープレフト」という用語は、
道路交通法にも、試験の採点基準にも、登場しません。
だからこそ、いろんな誤解がまかり通っているのでしょうけど。


というわけで、
キープレフトなんか(“なんか”です)意識するよりも、
もっと大事な、安全確認やメリハリのある加減速などに注意を払ってください。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





試験場での直接受験(いわゆる「一発試験」)の一般的な流れは、
仮免・本免それぞれの「適性検査」・「学科試験」・「技能試験」の合格後に
「免許取得時講習」を受講して、
それをもって免許証が交付されることになっています。

最後の「免許取得時講習」については、
これに代えて、特定届出教習所が実施している「特定教習」を受講しておくと、
本免技能試験に合格したらすぐに免許証が交付されるので、
特に免許を取得(または再取得)を急いでいる人には好都合な制度です。
費用は若干高めに設定されているようですが、
納期との比較衡量で判断されると良いでしょう。


しかし、免許を初めて取ろうとしている人などは、
「特定教習」ではなく基本通りの「取得時講習」を受けるのをお勧めします。

と言うのも、これから免許を取ろうとしている人にとっては、
まずは技能試験に合格することが直近の(かつ最大の)目標であるはずです。
特定教習なんか受講している時間が取れるなら、
その7時間を、技能試験のための路上練習に費やすべきではないでしょうか。

それから、特定教習での「高速教習」は
シミュレータを使って実施されるのが大多数です。
と言うより、実車を使う例を、小生は聞いたことがありません。
やはり、初めて免許を取ろうとする人には、
実車で高速道路を走ってみて、
そのスピード感やら、他の車との駆け引きやら、
場合によっては渋滞に巻き込まれることやら、
そういうことを体験してもらいたいと思います。


それでも、本当に免許取得をお急ぎならば、
これらのデメリットを承知のうえで特定教習を選択するのもアリですが、
「試験場に行く回数が1回少なくて済む」程度の理由で選ぶのは、
賢明と言えません。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/






パイロットアカデミーが使っている練習コースは、
われわれのような業者ばかりでなく、
一般の人が自分の車を持ち込んで練習することも可能です。


ところで、その練習コースを走る「教習車」と「一般車」、
どちらがスピードを出していると思いますか?

なんとなく一般車の方が速いと思いきや、
意外に、教習車の方が速く走っていることが多いのです。

それはなぜでしょう?


それは、
教習車を運転している人は、試験場で受験を予定している人が多く、
ドライバーも、助手席で教えている指導員も、
試験では力強い加速が求められることを知っているからです。


一方で、一般車は、
ペーパードライバーが家族に教わりながら練習しているケースが多く、
どうしても「恐る恐る」の運転になりがちなのです。

本当は、ペーパードライバーであろうと、
加速すべき所ではしっかり加速(=減速すべき所ではしっかり減速)
しなければいけないのですけどね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





※本日は、この場を借りて事務連絡させていただきます。
通常のブログ記事は休載といたします。
申し訳ありません。


先ほど(2017年6月8日 19:20頃)事務所の留守番電話に
メッセージを残してくださった方へご案内いたします。

申し訳ありませんが、
そちら様の電話番号が分からないため、折り返すことができません。
もしかして、本日16:05頃に携帯あてにお電話くださった方でしょうか。
その番号には折り返してみたのですが、どなたも出られませんでした。
いずれにしても、この文面をお読みになられましたら、
お手数ですが、再度お電話いただけますでしょうか。

ご質問は、マニュアルでの免許取得に関してとのことでしたが、
パイロットアカデミーでのMT車教習は、若干変則的になっておりますので、
ご注意願います。
サイト内の説明をよくお読みいただき、
疑問点がありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





パイロットアカデミーの卒業生からたまに、
マイカー購入に関する相談を受けることがあります。

しかし、残念ながら、小生、そんなに車に詳しいわけではないですし、
第一、車に何を求めているのか、人によって異なりますから、
何ともアドバイスのしようがありません。

ただ、これだけは間違いなく言えます。

「同じ車種なら、排気量の大きいのを選べ」


別に、うんとスピードを出すためではありません。
小さいエンジンで「うんしょ、うんしょ」と言いながら走るのは、
ドライバーも疲れさせてしまいますよ。
パソコンで言うなら、メモリが小さいため
処理速度が遅くて、ストレスが溜まるようなものです。

大きいエンジンを積んでいれば、そういうストレスはないですし、
また、「出せる速度を出さない」という、ある種の自信から、
優しい気持ちで走れるような気もします。

大きいエンジンで、車にもドライバーにも負担なく、
余裕をもって運転したいものです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





よく「履歴書に書けるような資格が欲しい」と言う人がいます。
でも、そう言う人は、運転免許も持っていないのでしょうか。
運転免許だって、
「道路交通法」という法律によって定められた、
立派な“国家資格”なのですよ。
馬鹿にしてはいけません。

でも、国家資格だということを考えれば、
試験官の顔つきが怖いことも、
採点基準が厳格なことも、
手続きが多少面倒なことも、
すべて理解できるのではないでしょうか。

そして、合格して免許証を手に入れたら、
「運転免許なんて…」と卑下することなく、
堂々と履歴書に書いてくださいね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





もちろん試験に合格するために練習しているわけですが、
そのことばかりに拘泥してしまうと、
運転技能そのものが身に付かなくなる虞がありますよ。


分かりやすい例が、
狭路通過課題などでのポールを使った目標。
「3本目のポールがここに見えたらハンドルを回す」
といった類のものです。

そのやり方で、試験には対応できるかも知れません。
が、免許(あるいは仮免許)取得後に狭い道を通ろうとしても、
一般道にポールが立っているわけでなし、
覚えても全く意味がない技です。


また別の視点からの実例ですが、
他校で仮免許を取得した教習生の路上教習中、
上り坂の途中で信号待ち後に発進する際に、
「ここで坂道発進をするのですか?」と
尋ねられて驚いたことがありました。

指導員が指示するまでもなく、
上り坂で発進するなら「坂道発進」の手順を使うのです。
おそらく、前の教習所さまでは、
「ここで坂道発進。」とでも教えてくれていたのでしょうが、
それも、試験課題をクリアすることばかり考えて、
免許取得後の運転がイメージできていない証左と言えます。


このように、試験に合格するためだけに練習していると、
免許を取ってから苦労しますし、
その課題の本当の意味を理解していないと、
試験に合格するための練習すら、覚束なくなることもありますよ。
あなたが練習しているのは、
「免許」の先にある「自動車の運転」であるはずですから。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





例年この時期は
東京都内にタウンページ(職業別電話帳)が配布されるため、
電話でのお問い合わせが多くなっております。

お電話をいただくこと自体は有り難いことなのですが、
タウンページを見て電話をくださる方のほとんどが、
事務所(東京都北区)のご近所さんだったりします。
しかし、パイロットアカデミーの練習場所は
世田谷と杉並の提携コースおよび府中・鮫洲の試験場近辺ですから、
その旨を申し上げると、がっかりして電話を切られる方ばかりです。
(がっかりなのはこちらもですけど…)


先日は、
「そちらはカイテンヨクもやってるんですか?」
というお問い合わせをいただき、面食らいました。

何のことやら分からず、
「カイテンヨクですか?」と聞き返すと、
「コテイヨクは持ってるんだけど」との返事。

それを聞いて、ようやく理解できました。

「回転翼」、つまりヘリコプターの話なんですね。
おそらく、
「パイロットアカデミー」という社名から、
航空機のパイロットを養成する学校だと思われたのでしょう。
「すみません。ウチは自動車の運転を教えているんですが…」
と言ってお断りしました。

それにしても、タウンページには、
「自動車教習所」の項に掲載してるんですけどね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





試験官から
「一時停止で停まっていませんでした」と言われて、
「いいえ。停まってましたよ」と言い返す受験生がいますね。


でも、指導員の立場から見れば、
そんな議論をしている時点で、停まっていないのは明らかです。


まず考えられるのが、
実際、停止していなかったこと。
ドライバーは停まったつもりでも、
速度ゼロでなければ、「停止」ではないのです。
これは字義通りの意味。


そして、その停止した状態で確認をしなければなりません。
確認が終わらないうちに動き始めてしまったら、
「一時停止した」とは言えないのです。
試験官は、それを「停まってない」と表現したのかも知れません。

そう考えれば、
「停まったか停まっていないか微妙」なのは、
本当に停まったのだとしても、
議論の余地なく、「一時停止義務違反」なのですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





車の中ではラジオを聴いていることが多いのですが、
先日、NHK-FMで、
ピンクレディーのヒット曲「S・O・S」が流れました。

そのこと自体はおかしな話ではないのですが、
ただ、この曲のイントロには、
モールス信号の「SOS」(・・・---・・・)が使われているため、
放送に載せると電波法に抵触する、と言われていた記憶があって、
ラジオが(しかもNHKが)それを流して良いのか、疑問に思いました。
実際、その日の番組で流れた曲でも、
イントロ冒頭にSOS信号が使われていました。

で、Wikipediaを見てみたら、
「モールス符号による遭難通信の取扱いは1999年で廃止され、航空機や船舶からの遭難信号の発信には、Global Maritime Distress and Safety System(GMDSS)によるEPIRBが使われている。」
「なおモールス符号による通信は、日本では一部の漁業無線や陸上自衛隊の野戦通信、またアマチュア無線で用られている。」
と書いてありました。
なので、現在はSOS信号を放送電波に載せても問題ない、
ということなのかも知れません。


以前、FM世田谷でこの曲が流れた時には、
「ローカル局は無頓着だな」くらいに思っていましたが、
今回の件は、天下のNHKですので、間違いは無いのでしょう。


※今日の記事は、6月1日「電波の日」にちなんで書いてみました。
 自動車の運転には関連しない話題ですが、たまにはこういうのもお許しください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




このページのトップヘ