Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2017年08月


昨日は急な雷雨に遭った方もいるでしょう。
ああいう荒天の時こそ、
基本どおりの運転を心がけたいものです。


雨の日は、水たまりでラインが見にくいこともあって、
つい近くの路面(または前車のテールランプ)ばかり見がちですから
そうならないように注意してください。
「自分の走るべき道の遠くを見る」が荒天時でも鉄則です。


アクセルは当然、控え気味にしてください。
さすがに路面が乾いている時のようなスピードを出すのは
馬鹿ですけど(でも、世の中にはそういうバカもいるんですよね)、
だからと言って、ずっとノロノロ走れば良いというものでもありません。
また、AT車でクリープだけで進むのもお勧めしません。
荒天時でも、
「加速すべき所、減速すべき所」ってものがあるのです。


そして、最も大事な安全確認。
特に夜の雨では、歩行者が見えにくいのと同時に、
歩行者からもこちら(車)が見えにくいことも
理解しておく必要があるでしょう。


そう考えると、
荒天時向けの特別な運転方法があるわけでなく、
日ごろ教習で言われている事を
より慎重に行う、というぐらいの話なのです。
もっとも、教習というのは、
自動車を安全に操縦する技術を磨くことに他なりませんから、
それも当然と言えば当然なのでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





MT(マニュアル)車のギアチェンジについては、
ギアチェンジありきではなく、
まず“加減速”を考えてください。
このブログ中にも何度も書いていますが、
「安全な所で加速し、危険な所で減速する」が自動車運転の基本ですから。
そのうえで、その速度に適したギアを選択するわけです。


例えば「カーブの手前でシフトダウン」は、
ある意味では正しい手順と言って良いのですが、
緩やかなカーブなら少し減速するだけで曲がれますから
必ずしもシフトダウンが必要なわけではありません。
それを、速度に関係なくシフトダウンしようとしたり、
あるいは「シフトダウンしなきゃ」とばかり思ってか
減速しきれていないのにクラッチを切ったりするのは、
まさに目的と手段の履き違えですね。


カーブ、右左折、狭路…
それぞれに適した速度というものが有りますから、
まず、その速度にすることを考えてください。
教習中や初心者の段階でしたら、
減速している間はクラッチを踏まずブレーキ1本で良いでしょう。
そして、目的の速度に達してから、
クラッチを踏み、適切なギアを選んでつなげてください。


なお、今ここでは減速時を例にして説明しましたが、
加速時も考え方は同じ(加速してからシフトアップ)ですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



一時停止の標識の有る所や踏切の手前では、
停止線の直前で停止して、安全を確認してください。
「停止」とは、タイヤをピタリ止めている状態です。
「確認」とは、左右の安全を確認します。
左右の安全確認は「右見て、左見て、もう一度右を見て」(※)が基本です。
※ケロヨンの歌に出てくる歌詞です。年が分かってしまう…


当たり前のように聞こえるかも知れませんが、
これが意外にできていないことが、ままあるのです。
特に運転経験の有った方。
速度を落としただけで、車が動いたまま左右を見て、
車を停めることなく交差点に入ろうとすることはありませんか。
あるいは停止線で停まったとしても、
確認が終わらないうちに発進してしまうとか。


「停止線で停まっても左右が見通せないから。」などと言い訳する人もいますね。
確かに停止線の所からは左右が確認できない交差点も多いと思います。
でも、それは停まらないことの理由にはなりません。
必ず一旦は停まってください。
そして、停止した場所から左右が確認できないなら、
徐行で交差点に入り、その地点から再度安全確認してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



教習がある程度まで進んでいる人でも、
(一部例外はあるものの)教習の最初は、
周回コースを走ることから始めると思います。
これは、もちろん慣らし運転なのですが、
やっていることには意味があります。

周回コースを走ることで、
(1)カーブの手前でスピードを落とす
(2)カーブの中で加速していく
(3)直線ではしっかりスピードを出す、
を繰り返しているのです。
すなわち、
自動車運転で「安全確認」に次いで2番目に大事な「加減速」を
練習(あるいは復習)しているわけです。


まれに、周回コースをぐるぐる走っていると、
「時間が勿体ないので次の課題に進んでほしい」と
要望する教習生がいたりします。

解ってないですね。
もしや、周回コースが
ただカーブでハンドルを回すだけと思っているのではありませんか。
上に書いたような周回コースを走る意味を理解して練習しないと、
それこそ「時間が勿体ない」ですよ。

でも、お客さまの要望なので、
一応は次の課題をやってみることもありますが、
例えば、右左折にしても、
周回コースでの加減速ができていない人は、
大概「ハンドルを回して戻す」だけの運転になってしまいます。
それでは意味が無いのと、加減速を伴わない変なクセも付きかねないので、
また「周回コースの復習」に戻る羽目になり、
結局、時間の無駄になってしまうのが殆どです。


周回コースの走り方がすべての基本ですから、
馬鹿にすることなく、しっかり取り組んでください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




パイロットアカデミーでは、
メールフォームによるお問い合わせにも対応しておりますが、
初回の教習予約だけは、お電話でのみ承っております。

と申しますのは、
まず、予約状況が常に変動しているので、
メールではタイムラグがあって対応しきれない、
というのが第1の理由です。

それと、集合場所や当日お持ちいただきたい物については、
相手によってご案内が変わりますので、
電話の方が都合が良いというのが第2の理由です。


それ以外に、それ以上に大きな理由として、
文には表現しにくい、例えば「自信のほど」とか、
あるいは「ご予算」とか「お急ぎ度」とか「時間の取りやすさ」とか、
もっと言えば「免許取得への熱意」とか、
そういったものは、電話でなら伝わってくるからです。

また、特に外国人の方に関しては、
「日本語で会話できるか」の判断材料にもさせていただいています。


そういうわけですので、
パイロットアカデミーへのお申し込みは、
必ず、お電話でお願いいたします。
どうぞご遠慮なく。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




不思議と女性に多いような気がします。
ドアをバタン!と閉める人。


乗り込んだ時の話なら、
きっと、開いているドアに車の中から手を伸ばして、
思い切り引き寄せようとするためでしょうね。
降りた後の話なら、
特に後続車を待たせている時などに顕著ですが、
「早くドアを閉めよう」という意識が働くのでしょう。
で、力を入れすぎてしまう、と。


でも、こんな閉め方をしては、
うるさいのはもちろんですが、
車内の空気が急に圧縮されるので耳にツーンと来たり、
自分や側にいる人の指をドアに挟む危険すら有ります。
また、却って半ドアになってしまうこともあるようです。


ドアを「遠くから」、「勢い良く」、閉めてはいけません。

正しいドアの閉め方は、
乗る時、降りる時のいずれであっても、
まず、ドアを10~15cmくらいの所まで引き寄せておきます。
それから、その10~15cm分だけ、少し強めに力を入れて閉めてください。

これで、上品に、確実に、ドアを閉めることができるはずです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





MT(マニュアル)車はギアチェンジのため
左手でシフトレバーを操作します。
当然、変速動作中は片手運転になるわけですが、
それは仕方のないことです。

でも、その動作が完了したら、
左手をシフトレバーから放してハンドルを握ってください。


いつまでもシフトレバーに手を載せていると、
ミッション(トランスミッション=変速機)に負担を掛けるので、
故障しやすくなる、という話を聞いたこともありますが、
その真偽のほどは分かりません。

しかし、これだけは言えます。
シフトレバーに左手を載せているということは、
左手はハンドルを握っていないわけで、
あまり好ましい状態ではありません。
咄嗟の事態に対処できないという問題もありますが、
それ以上に、片手運転というのは「気の緩み」の証拠だからです。
少なくとも試験中の20分間ぐらいは緊張感を保ちましょうよ。

そのためにも、
「両手でハンドルを握る」のが原則で、
「変速動作のためにやむを得ず片手を放す」
という認識で運転してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/






アクセルは、
「徐々に強く踏んでいく」あるいは「一定の踏み加減のまま保持する」
という微妙な調節が必要なので、
踵を床につけたまま“足首”を使ってペダルを操作します。

これに対して、ブレーキは、
「強さの調節は不要」とまでは言わないまでもアクセルほど微妙でなくて良く、
しかも、危険を感じた時には力を入れて踏まなければならないものです。
ですから、ブレーキペダルは
足を床から離した状態から“膝”を使って踏んでください。
「上から足で押さえ付ける」という感覚に近いと思います。

これを、アクセル同様に踵を床につけたままブレーキを踏む人や、
ひどい例になると、
踵を床から離さず支点にして足の向きを変えるだけで
アクセルとブレーキとを踏み替える人までいますね。
これだと、咄嗟の時にしっかり停まれません。
早い段階で、正しいペダルの踏み方を覚えましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




某Q&Aサイトに、
「アクセルには微妙な力加減が不要」と書かれていて、
仰天しました。
もっとも、MT車のクラッチ操作に関する質問だったので、
回答者は「クラッチに比べればアクセルは‥」というつもりで
書いたのかも知れませんが、
でも、クラッチをなめらかにつなげるためにも
微妙なアクセル加減が求められるはずです。


MTであれATであれ、
アクセルは優しく踏んでください。
「優しく」です。
とは言っても、「弱く」ではありません。

感覚的には、
「ペダルの踏み応えを確かめつつ力強く」というのが
言い得ていると思います。
また、日本語で「踏む」と言うと、
思いきり踏んづけてしまうイメージもありますので、
「踏む」というよりは「押す」という感じでしょうか。


ベテランドライバーはあまり意識されないかも知れませんが、
アクセルは意外にデリケートなものです。
雑に踏んでしまわないよう、
気を付けながら練習してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




ハンドルをいっぱい切る時には、両手を交互に持ち替えながら回すわけですが、
正しく持ち替えるのは意外に難しいのです。
ハンドルを左へ回す時に、
右利きの人は右手ばかりに頼ってしまい、
左手を上手に使えていない人が多いようです。


これは、
おそらく「左へ回そう」と意識しすぎているのが原因と思われます。
そう意識しながらも、両手をきちんと使わないから、
ドライバーは一生懸命回しているつもりでもハンドルがなかなか回ってくれないのです。
そのため、効率が悪く、走行中では次の動作に移るのが遅れてしまいます。


こういう人は、ハンドルを逆に右に回してみてください。
そうすると、
正しい持ち替えが理解できることが、ままあります。
右に回す時には、右利きの人は(普通は)
左手だけに頼らずに右手も上手に使って、両手で回せているはずです。

そして、左に回す際には、
「左に回そう」と思うのでなく(それが右手ばかりを使う原因なので)
「左手でハンドルを持って来よう」と思いながらやってみてください。

1回目の左手持ち替えがうまく出来ると、2回目はすんなり持ち替えられ、
ハンドルを“ぐるぐる”回せるようになることでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





昔の車は前照灯とメーターパネルが連動していたので、
暗くなってメーターが見づらくなれば、
自然とライトを点けることになりました。
しかし、最近の車は自発光のメーターを装備しているので、
明るい道など、前照灯を点け忘れている車も結構走っていますね。


自発光メーターが装備されているのは上級クラスの車であり、
それらは「黒っぽい」ことが多く、
また、そういう車ほど「静かに走る」ことも、
危険を助長しているのではないでしょうか。


先日、片側2車線の道路で、車線変更しようとした車が
無灯火の黒い高級車にぶつかりそうになった場面を目撃しました。
幸い接触しませんでしたが、その高級車はクラクションを鳴らし、
窓を開けて「ばかやろう!」と怒鳴っていました。
自分が無灯火であることに気づいていなかったのでしょう。

“自転車”の無灯火は運転者本人が承知している確信犯ですが、
自動車の場合は自覚が無いだけに、却って困りものです。

また、逆に、昼間に前照灯を点けっぱなしになる無駄を考えても、
自発光メーターには意味が無いと、小生は思います。
各メーカーには、ぜひ再考をお願いしたいところです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




普通車と二輪車は構造的にも運転テクニック的にも別物ですが、
でも、二輪免許を持っている人は、
普通車もあまり苦労なく乗れることが多いです。

初心者にありがちな「ブレーキを踏みながらハンドル」というミスは、
二輪乗りは、まずやりませんし、
カーブでの「スローイン・ファストアウト」も、体が覚えていますね。

でも、いつだったか、
カーブでハンドルを回さなかった人がいて、驚きました。
二輪車はカーブを曲がる時にハンドルを回すのでなく、
体を傾けて曲がります。
どうやら、これを普通車(四輪)でやろうとしたようで、
教習生は運転席で体を傾けていたのです。
「いや、それじゃ曲がらないから。」と言って2人して大笑いしましたが、
二輪乗り特有のミスと言えるでしょう。

また、路上での車線変更とかも、
普段バイクに乗っている人はタイミングを計るのが上手ですが、
隣車線が少しでも進むと、すぐにそちらに移ろうとする人がいますね。
「停止したくない」という心理からなのかと推測されますが、
二輪と違って、普通車は停止しても足を着くわけでなし、
そもそも二輪だって、そんな「車間を縫う」ような運転は危険ですよ。

こういった二輪乗りだからこそ起こりうるミスもあるので、
注意しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





もう2年ほど前の話になりますが、
某エステ店の電車内広告で、
「予約の取りやすさ第1位」と謳われているのを見て、
驚いたことがありました。

そりゃ、客としては
「予約が取りづらい」より「予約が取りやすい」ほうが
良いに違いありませんが、
でも、穿った見方をすれば、
それって「人気が無い」ことの証左とも受け取れるんじゃないでしょうか。


逆に、「行列ができる」と聞くと、
「人気があるんだろうな」と思ってしまいますよね。
だからでしょう、お店の新規オープン時に、
アルバイトを雇って、わざわざ行列を作るクレープ屋もあるとか。
まあ、そういうのもどうかと首をかしげますが。


ちなみに、パイロットアカデミーの教習予約は、
「取りやすい」とも「取りづらい」とも言い切れません。
「行列ができる」というほどではありませんが、
「希望通りに予約が取れる」とも限らないことはご承知おきください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




もちろん受験するからには合格したいでしょうし、
試験に合格するために練習してきたはずです。
とは言っても、
「合格できるようになるまで受験しない」というのは、
あまりお勧めしません。

箸にも棒にも掛からない状態で受験するのは論外ですが、
ある程度まで練習したら、受験レベルに達していなくても
「まずは受けて来る」というのもアリですよ。

受験してみると、
試験場の雰囲気とか受験中に特有の緊張感とか、
口で説明しきれないことを身をもって体感できるからです。
また、不合格だった場合に、
試験官が不合格理由(あなたの弱点)を教えてくれるのも、
受験したからこそ得られるものと言えるでしょう。

そして、小生の経験上、
一度受験して来ると“真剣み”が出てきます。
受験前だって真剣だったのだろうと思いますが、
その迫力が変わるのです。
もしかしたら、不合格になった“くやしさ”が、
人を変えるのかも知れません。


どうであれ、「合格できればめっけもの」の気持ちで
まず受験してしまうのも、選択肢に入れて良いと思います。
もちろん、それで合格してもらえるのが、
パイロットアカデミーの評判的にもありがたいことですけど。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/






外国人が自動車運転免許を取る方法は、日本人と変わりません。
すなわち、
(1)仮免許取得
(2)路上練習
(3)本免許試験合格
(4)免許取得時講習
という手順によります。

また、公安委員会指定教習所を卒業すれば、
(3)のうちの適性試験(視力・聴力等の検査)と学科試験以外は免除になる
というのも、日本人と同じです。

仮免許取得の際に「外国人登録証明書」が必要だったのは過去の話。
5年ほど前に法律が変わって、外国人も住民登録することになりましたので、
これまた日本人と同様に、「住民票」を用意してください。


ところで、本国で有効な免許を所持している場合は、
上記の順を踏まずに日本の免許に切り替えることが可能です。
(これを「外免切替」と呼んだりします)

出身国の免許制度によっても異なるのですが、
書き替えのためには、
簡単な学科試験と実地での運転技能の確認(審査)が行われるのが一般的です。

アメリカの運転免許を例にしますと、
簡単な学科試験(10問;日本語版と英語版を選択可)の後、
運転技能の実地確認(場内審査のみ)に合格すれば、日本の免許になります。
ただ、州によっては「臨時免許」という制度が有るそうですが、
この免許は切り替えができないので、ご注意ください。

詳細は在日大使館や運転免許試験場(免許センター)に問い合わせてみてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




受験日程が決まると、
それに向けて教習プランを考えることができます。
その時に、
「受験が近づいてから練習を入れたい」という教習生が、
少なからずいらっしゃいます。


しかし、
教習課題が一通り終わっている人がそう言うのは良いですけど、
まだ修了が見えていない段階で教習を先送りすると、
課題をやり残してしまうかも知れませんよ。

パイロットアカデミーのキャパシティ的に、
ご希望の日時で予約を入れられない可能性もありますし、
特定の課題(よくあるのが「狭路」)で躓いてしまって、
練習不充分なまま受験しなければならなくなった、
というのも、よくある話です。

そんなリスクを抱えるよりも、
まずは早いうちに教習課題を修了させてしまうことを考えましょう。

そのうえで、受験間際に、
“総復習”として、あるいは身に付けたことを忘れないように、
ダメ押しで練習を入れる、というのなら、理解できます。
その方が精神的にも余裕が生まれるはずです。

ご都合が悪くて教習に来られないのでしたら仕方がありませんが、
わざわざ先送りすることのメリットは無いですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





路上試験で自分の課題コースを走り終えたら、
車を左に寄せて停めます。
この時は、試験官が停止位置を指示します。


しかし、指示された停止位置が、
道路交通法上は不適切な場合があるようです。
わざわざ出入り口の所に停めるよう指示されたり、
敢えて路端から離れて停めるよう指示されたり、
という実例を見聞きしたことがあります。

これは、おそらく、
左側にドアを開けられるスペースを取りたいとか、
路肩に雑草や水たまりがあって乗降の支障になっているとか、
そういった事情を考慮しての措置と思われます。
二種免許の試験ならともかく、一種免許の試験で、
試験官が“意地悪”でこんな指示をすることはありえません。


ですから、受験生は、
迷うことなく、試験官が指示した場所に車を停めて良いですよ。

でも、交差点や横断歩道やバス停の近くは避けてくださいね。
試験官も、そんな所へ停めるようには指示しないはずですけど。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





交通事故は、毎日、日本のどこかで起こっているわけですが、
それが路線バスの関与する事故だったりすると、
ニュースバリューがあるためか、たまにマスコミで報じられることがあります。


ところで、2年ほど前、
都内の路線バスが道路脇の信号柱に衝突し、乗客17人が重軽傷を負う、
という事故が発生しましたが、
その時の報道は、めちゃくちゃでした。


まず、第一報では、
「バスが“電柱”に衝突」となっていました。
一般の人は“信号柱”と“電柱”とを区別する必要はないですけど、
報道機関は正確に伝えるべきでしょう。
もし「わざわざ言い換えた」のなら、「ミスリード」の誹りを免れません。


また、「怪我の程度はみな軽傷」との報道もありました。
負傷者17人のうち5人の怪我はやや重かったそうなので、
これも誤報でした。
「命に別条は無い」を「軽傷」と思い込んでしまったのでしょうか。
それとも、日本語を使い慣れていない記者が書いたのでしょうか。


それから、このニュースに関して最も問題だと思ったのが、
「正面衝突」と報じたテレビ局があったことです。

いいえ!
正面衝突とは、正面と正面とがぶつかることですから、
“正面”の無い信号柱と“正面衝突”するなんて芸当はできっこないのです。
おそらく、
「正面衝突」の方がインパクトがあるのでそう言ったのだろうと推測できますが、
ネットの掲示板ならまだしも、仮にも報道機関を標榜するテレビ局様が
人心を煽るような用語を選ぶのって、まずいでしょう。


そんなこんなで、
今どきのマスメディアのレベルや姿勢に疑問を抱かされた事故報道でした。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




8月は、学校や会社が夏休みで、
かつ、試験場はカレンダー通りに稼働しているので、
この機に「免許を取ろう」と思っている人が多いと思います。


ですが、きっとみんながそう思っているからでしょう、
8月は試験場が激込みです。


でも、8月に試験場が込むのは受験生側の問題だけでなく、
試験官が交替で夏休みを取るため、
1日に受験できるキャパシティが少なくなってしまうのではないか?
なんて個人的には勘ぐっています。
(もちろん試験場はこれを公言していませんが)


先日鮫洲で受験した教習生の話では、
今は3週間先でないと受験の予約が取れない状況だそうです。
なので、ぜひとも1回で合格するように頑張ってくださいね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



試験場で受験生の会話を聞いていると、
「何回か受験するうちに合格できるのではないか」
と言っている人をよく見掛けます。
この言葉は不合格の人を励ますための方便かと思いきや、
自分自身のことで、本心からそう思っているようです。


しっかり練習したうえで受験して不合格だった人なら、
「次こそは合格するぞ」と思うはずです。
そうでなければいけません。
それを「何回か受験すれば」なんて言うのは、
あまりに試験を舐めていますね。


いわゆる一発試験は、
「数撃ちゃ当たる」式が通用するほど甘いものではありません。
他の資格試験だって、大学の入学試験だって、
勉強しないでおきながら「何回受験した」と言っても
まったくナンセンスなのは、お解りいただけますよね。


大事なのは、
「受験回数」ではなくて、「練習の質と量」です。
受験前に練習するのは言うまでもなく、
不合格だった場合は、必ず補習してから次回受験に臨みましょう。

試験をギャンブルにしないでくださいね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





本免の技能試験は、
「路上(指示経路走行)課題」と「場内課題(方向変換または縦列駐車)」とで構成されています。
普通一種免許の場合、
まず、路上試験を実施して、
点数の残っている人だけ、場内試験を受けることが出来ます。

ここで憶えておきたい事は、
路上での減点は場内課題にそのまま引き継がれる、ということです。


ご存じと思いますが、
技能試験は減点が30点を超えると不合格になります。
よく「70点で合格」と言われますが、
「7割できていればOK」という意味ではありません。


そして、
例えば路上試験で10点減点されていれば、
その10点を持ったまま場内試験を受けることになり、
場内試験での減点は20点まで許されるということです。
仮に路上試験で30点減点されていたら、
場内試験を受けることはできますが、
1点でも(1点の減点というのはありませんけど)減点されれば、
不合格になってしまいます。


試験官によっては、場内課題の直前に
「あと何点残っていますよ」と教えてくれることもあるらしいですが、
これは不確かな情報ですので、当てにしない方が良さそうです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





ノロノロ運転のことを「安全運転」と呼ぶのは、
イヤミでこそあれ、決して額面通りに褒めている意味ではありません。


“安全運転”とは、
「安全な場面でスピードを出し、危険な場面でスピードを落とせる」、
これに尽きます。
こういう“状況判断”と“スピードの調節”ができる人こそが、
「運転の上手い人」ということになると思います。


自動車の運転で1番大事なのは「安全確認」、
2番目に大事なのは「加減速」。
教習中に口癖のように繰り返し言っているこの言葉と通じています。

これが分かっているドライバーは、
「行っちゃえ!モード」と「のんびりモード」との切り替えもできて、
道路状況や同乗者にも配慮した快適な運転ができることでしょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




先日、ある保育園の前で、驚くような光景を目にしました。

保育園の前に信号機の付いた横断歩道が有り、
こちら(車)側の信号が黄色に変わったので停止しました。
すると、散歩に出ようとしていたらしい若い保育士さんが、
横断者側の信号が青に変わるタイミングで
「よーい、ドン!」と声を掛け、
数人の園児を道の反対側に向けて競走させ始めたのです。


今回はまったく事故なく散歩が継続できましたが、
あれで子供が車に轢かれでもしたらどうしたと言うのでしょう。

青信号の意味を園児たちに教えたかったのか、
そんなに深い意味はなく単なる遊びの一つだったか、
いずれにしても、「よーいドン」じゃなくて、
「信号が 青でもよく見て 渡ろうね」(昭和52年こども向け交通安全スローガン)
を教えるべき場面だったのではないでしょうか。


そう言えば、その保育園では、
道の反対側から我が子を呼ぶ無神経な母親を見かけたことも有ったなぁ…


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





この夏、遠乗りしようとしている人もいると思いますが、
前の車に続いて走る時は、車間を多めに空けるように心掛けましょう。

そうした方が安全なのは言うまでもありませんが、
その方がエコ運転にもつながるはずです。


と言うのは、
車間を詰めて走っていると、
前の車に合わせて急な加減速にならざるを得ず、
どうしても燃費が悪くなります。

逆に、車間を空けて走っていれば、
前の車の動きを見てから余裕をもって対処できるので、
急アクセルや急ブレーキを回避できます。

また、特に大型車の後ろでは、
車間を空けることで「前の景色が見える」のも大事なポイントです。
「信号が変わりそうだ」とか、
「障害物がある」とか、
それが見えれば自分も予め対処を考えておくことができるので、
余裕をもった運転ができます。
もちろん、それも安全運転につながりますし。


そう考えてみれば、
「エコ運転 ≒ 安全運転」と言って良いのかも知れません。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



教習で、
「ここまで来たらハンドルを切ってください。」とか
「運転席からこのように見える所まで進んでください。」というように、
目標を使って教えるのは、あまり好きでありません。
別の車に乗ったり違う道を走ったりしたら通用しないことと、
車体の動きがつかみにくくなるからです。


とは言っても、教習生によっては、
目標を使った方がコツをつかみやすい、という人もいますので、
「人を見ながら」ということになりますが、
まったく“目標教習”を行っていないわけではありません。

また、いろいろな動作を複合させて操作するときには、
「初めに○○をやって、次に○○をやって、次に‥」というような
“手順”で教えてしまうこともあります。


しかしながら、これら“目標”や“手順”は、
あくまで「この道にこの車を走らせる」という“目的”のための“手段”ですから、
実際の運転で「目標合わせ」に意識が行ってしまったり、
一つ一つの手順に拘ってみたり、というのは非常にナンセンスです。

慣れないうちは仕方ないにしても、
目標や手順からは早く卒業できるように練習しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




暑い日は、
靴を脱いで裸足(はだし)で運転したくなるかも知れませんが、
それは危険なので、やめてください。

「サンダルは脱げやすいので危険」というのは、
このブログでも書いたことがありますが、
じゃあ、初めから脱いでいれば良いのかというと、
そうでもありません。


まず、裸足ではペダルに力が入りにくいはずです。
アクセルは微妙な力加減が必要なのでまだしも、
ブレーキは直接踏むと痛いので、つい加減してしまいますね。
実際に強いブレーキが踏めないことも問題ですが、
それ以上に、この「加減してしまう」という意識が、
車を運転するうえで、非常に危険です。

また、裸足では、
万が一、障害物等に正面からぶつかってしまった場合に、
ドライバーの足を保護しきれません。
靴を履くことでどれだけ保護効果があるかのデータは見当たりませんが、
これも怖いのは、
そんな心配から咄嗟のブレーキをためらってしまうことです。


やはり、教本に書いてあるとおり、
底のある(でも厚底でない)靴を履いて運転してくださいね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





よくお問い合わせをいただくのですが、
府中や鮫洲の試験場コース開放を利用しての練習は、
した方が良いには違いないですが、しなくても大丈夫ですよ。


たしかに、どんなコースを走るのか見ておくのは効果があります。
しかし、試験場で練習しなくても、一発で合格する人は合格しますので、
「試験場で練習しておかなきゃならない」ということは決してありません。


ただ、誤解していただきたくないのは、
試験場コースにこだわる意味は無いですが、
きちんとしたコースを使って練習する必要はあるということです。
基本ができていない段階で試験場を走っても、
むしろ練習にならず、
費用(コース使用料が掛かります)と時間がもったいないです。

試験場コースで練習するのは、
「所内教習の総仕上げ」、「模擬試験」ぐらいに考えてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




このページのトップヘ