Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2018年06月


他人の運転する車に乗せてもらった時は、
ドライバーがどういう動きをしているのか、
よく見ておきましょう。
ただ、中には、お手本にできない運転をする人もいるので、
そのまま鵜呑みにしてはいけません。


また、上には「動きを見ましょう」みたいに書きましたが、
正しく言うと、単に運転動作を見るのではなくて、
その動作を起こした理由や意図を感じ取るようにしてください。

つまり、
「ハンドルを回し始めるタイミングがここだったのはなぜか」とか、
「何に気が付いたからブレーキを掛けたのか」とか、
ドライバーが口に出さずに考えている事まで想像しながら、
自分が運転しているつもりになって見ていてほしいのです。


車の運転は、
「認知 → 判断 → 動作」でした。
動作だけをただ真似るのは猿真似(さるまね)であって、
そんなのでは、自分の身に付きません。
せっかくの機会ですから、
「認知・判断・動作」一式セットで真似てみましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





関東地方は、今日、梅雨明けとか。
毎年、雨の季節になると、思い出すことがあります。
それは、小生がサラリーマンだったころ、
会社の同僚がバイクの事故で死亡したことです。

マジメを絵に描いたような男で、唯一最大とも言える趣味がバイクでした。
もちろん、暴走行為などとは縁の無い、健全なライダーでした。


事故が起きたのは、ある雨の夜。
会社からバイクで帰宅する途上、30代の女性が運転する軽自動車に巻き込まれたそうです。
後から聞いたところ、その女性はご主人を駅まで迎えに行く途中だったそうで、
雨が降り始めたため慌てていて左側の安全確認を怠ったという話でした。
あるいは、確認したつもりでも、
雨でもあり夜でもあり、また、死んだそいつが紺色の雨合羽を着ていたのもあって、
見えにくかったのかも知れません。


損害賠償は保険で遺族に支払われたようですが、
加害者には、民事責任のほかに、刑事責任と行政処分が課せられます。

刑事責任に関しては、
通常は死亡事故であれば加害者は逮捕されるところでしょうが、
その女性ドライバーは、幼い子供がいることも配慮されたか、
逮捕されませんでした。
また、交通刑務所へも入らずにすんだという話を聞きましたので、
在宅のまま起訴されて、執行猶予付きの判決が出たものと推量します。

行政処分に関しては、
直進していたバイクを巻き込んだということなら
重過失死亡事故の「20点」になり、一発で免許取消、しかも1年間は再取得できません。
もっとも、仕事や生活に不可欠でもない限り、
人を死亡させてすぐにまた運転しようとは思わないでしょうし、
その恐怖で一生ハンドルを握れないかも知れません。


ところで、事故の瞬間、その車に子供は乗っていなかったのでしょうか。
事故そのものを目撃したり、あるいは動転している母親を見たりして、
ショックを受けていないことを願います。
そんなことまで知る由もないのですが、加害者の子とは言え心配です。


それにしても、事故を起こすと、
被害者や遺族が気の毒なのは言うまでもありませんが、
加害者までもいろいろな面で不幸にしてしまうものだとつくづく感じました。


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高い塀で囲まれている交差点をイメージしてください。
そういう所では、左右の見通しが悪いので、
徐行で確認しながら交差点に進入しなければなりません。
こちらが一時停止であったとしても、
停止後に交差点に入るには、
やはり「徐行で確認しながら」ということになります。


さて、その際に、
自車を右側に寄せると、交差道路の左が見通せるようになり、
逆に、自車を左側に寄せると、交差道路の右が見通せるようになるのは、
お解りでしょうか。


では、そのどちらを選んだ方が良いかというと、
基本的には、後者、左に寄せるのをお勧めします。

というのは、日本は左側通行なので、
交差道路の右方から来る車が自分に近い所を通ることになるため、
それを先に確認したいからです。
また、自車を道路の左端に寄せておいてあげると、
こちらの道に曲がって来る車の邪魔になりにくいという理由もあります。

ただ、反面、左に寄せると、
交差道路の左方から近づいて来る自転車や歩行者は見えにくくなりますし、
こちらへ右折で入ろうとする相手から自分が見えにくくなっています。
その点には注意しましょう。


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何か動作を起こす時には、
必ずその前に周囲の安全を確認してください。
「動作を起こす『前』に」というのがポイントです。
確認が終わっていないのに動作を始めたのでは、
それは、確認していないことになります。


例えば、乗車時のドアの開閉。
これから車に乗り込む前に、ドアが閉まっている状態で、
周囲の安全を確認し、
安全であった場合に初めてドアノブを握ることができます。
それなのに、
ドアを開けつつ周囲を見ている人の多いこと。
試験では、それは「確認していない」と見られ、
「安全不確認」1回につき減点10点ずつ取られます。


発進時も然り。
進路変更時も然り。
動作しつつ確認(=確認しつつ動作)したら、
試験では、容赦なく減点されていきます。

必ず動作を起こす前に安全確認。
そして、確認が終わってから動作。です。
初めのうちは、
これを意識しながら練習してみてください。


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右折は、
直近マークや導流帯が描かれていればそれに合わせて曲がりますが、
それらが無い交差点では、
交差点の中央に直近マークを想定してハンドルを切ることになります。

さて、その「交差点の中央」がどこか、というと、
「センターラインとセンターラインとが交わる所」と考えておけば良いでしょう。
当ブログでもそのように書いたことがあります。


では、センターラインの無い道同士が交わる交差点ではどうでしょうか。

そんなに難しく考えることはなく、
両方の道にセンターラインがあるものと想定して、
それらが交わる所に、これまた直近マークがあるものと想定して、
ハンドルを切れば良いのです。


ところが、
センターラインの無い道同士の交わる(言ってみれば“小さな”)交差点では、
小さな交差点であることを甘く見てか、
思ったよりすぐにハンドルを切らなければならないことに慌ててか、
この基本をおろそかにしてしまう人が多いのも事実です。
それだと、交差点の中央でハンドルを切ることができずに、
対向の右折車を妨害したり、
曲がった先の自分の車線にうまく入って行けなくなったりしますよ。

小さな交差点だからとナメることなく、
そして、どんな状況にも落ち着いて、
基本通りの事をやるようにしましょう。
(これは運転動作すべてに共通しますね)


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左折する際には、
まさに車体を“折る”ように曲がって行くわけですから、
基本的に、ハンドルは全部回すことになります。

教習が進んでいくと、
内側縁石の隅切り(角が丸くなっている部分)を見定めて
ハンドルの量を加減する練習もしますが、
初めのうちは、そんなことを考えるより前に、
まず、全部回してみてください。

当然それでうまく曲がれる角と曲がれない角とが有りますから、
失敗を重ねながら、
「このスミ切りならこのくらいのハンドルだな」というのを
徐々に掴んで行けば良いでしょう。


左折がうまくできないケースは、
そのほとんどが「切り足りない」のが原因です。
練習の時には、とにかくハンドルを思い切り回してみましょう。

そして、ハンドルを戻す時には
これから走る車線の遠くを見てアクセルを踏む(「前見て加速!」)を
意識すれば、戻し遅れも生じないはずです。


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東京の府中試験場と鮫洲試験場では、
土曜日と祝日にコースを開放してくれています。
教習課程が一通り終わったら
受験前に一度走っておくと良いかも知れません。

ただ、試験場コースは利用時間が限られていますし、
コース内で停車して説明したり、指導員が手本を見せたりできませんから、
基本技能の教習を試験場でやろうとするのは難しいですよ。
あくまで、“最終調整”程度に考えておいてください。


ところで、他の車も、
やはり最終調整のつもりなのか、
「仮免Aコース」・「仮免Bコース」の順で走る車が多いですね。

でも、それも、どうなんでしょう。
みんながAコースから走ると、
同じ順路を何台も連なって走ることになりませんか。
そうすると、
自分が先頭車なら問題ありませんが、
2台目以降は、前の車と同じ動きをすることになり、
練習効果は半減しますよ。
まして、前の車が間違った動きをしたら、
それを真似ないようにしなければなりませんし、
こちらの動作が正しかったのかドライバー(教習生)が不安になることもあります。


なので、試験場のコース開放を利用して練習するときは、
最初に外周を2周ほど回って試験場の大きさを体感してもらうとか、
あるいは、「仮免Cコース」から始めるとか、
敢えて、他の車と違った動きをした方が良いと思います。


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左折や右折にあたっては、
曲がる側に、車を寄せておきます。
これは、右左折の瞬間に寄っていれば良いということではなくて、
概ね30m手前までに寄せておき、
ハンドルを回し始めるまで車をまっすぐ走らせるのがポイントです。

ところが、
車を寄せて行くと、
そのまま斜めに進んでしまう人がいますね。
左に寄せる場合に顕著ですが、
それだと、寄せ過ぎたり、縁石に接触したりすることがあります。


この症状は、
ドライバーの目線の持って行き方に原因があるケースがほとんどです。

左に寄せる際には、
縁石を見て、そこに向けて車を寄せて行きます。
ここまでは良いのです。
問題は、寄せた後。
道路の左端に寄ったら、今度は車体をまっすぐに向ける必要があります。

ところが、
ドライバーがいつまでも左の縁石を見つめていると、
車は左に寄り続けてしまいます。
このブログで何度も書いているように、
車はドライバーが見ている方へ進もうとするからです。
ですから、車が道路の左端に向かったら、
ドライバーはその目線を前へ移していかなければなりません。

目標としては、
「左折しようとしている交差点を通過した先の縁石」ぐらいです。
結構、遠くですよ。


ここでは左折の例で説明しましたが、
右折の場合は、
「右折しようとしている交差点を通過した先のセンターライン」へ
目線を持って行ってください。

これで、車体を寄せてまっすぐ走らせることができると思います。


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今日はMT(マニュアル)車のシフトチェンジの話です。


さて、「2速」から「3速」へギアを替えようとシフト操作をすると、
「5速」に入ってしまうことがあります。


「3速」の位置が分かりにくい車というのも世の中には存在しますが、
でも、そんなに難しく考える必要はありません。
「ニュートラルの位置からそのまま上」で自然に「3速」に入るはずです。
「5速に入ってしまう」という人は、
おそらく、「2速」からギアを抜いた後に、
「右へ寄せてから上」という操作をしているのではないでしょうか。


正しい3速へのギアチェンジは、
「2速からギアを抜いたら、いったん力を緩めて、再び上」にします。
別の言い方をすれば、
「上・右・上」ではなくて、「上・上」が正解ということです。


なお、その「2速から3速へのギアチェンジ」に限っては、
シフトレバーを掌で包むように握るのでなく、
親指の付け根あたりで上向きに押してあげるのもコツです。
ぜひ、やってみてください。


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辞書によれば、「水をあける」とは、
競泳やボートレースなどで一身長または一艇身以上の差をつけることであり、
これが転じて、
競争相手との優劣の差をはっきりつけることの意味で使われるそうです。


さて、では、車の運転で「水を空けられる」と言ったら、
どのくらいのことでしょう?


試験の採点基準に「水あけられ」なんて減点項目はありませんが、
その代わり(?)「発進手間どり」というのがあります。
これは、
「通常発進すべき状況の時から、おおむね5秒以内に発進しないとき」
「前車がおおむね15メートル以上進行しても発進しないとき」等の場合に、
10点マイナスとなるものです。
ただし、これは「特別減点細目」になっていて、
1回だけなら減点されないが、2回やると、遡って1回目から減点されます。

これを参考に質問に答えますと、
発進時における「水を空けられる」=「概ね5秒」または「概ね15m」
と理解しておいて良さそうです。


ちなみに、発進時ではなくて、
普通に走っている時の前車との間隔については、
近すぎる場合に「車間距離不保持」として減点されるものの、
遠すぎるのは減点項目として挙げられてはいません。
しかし、実際、スピードが遅すぎて前車に水を空けられたら、
「交通の流れを妨げるおそれあり」として減点される可能性があります。
やはり、
「道路や交通の状況に適した速度」を意識するべきでしょう。


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発進時には、力強くアクセルを踏んでいきます。
恐る恐るペダルを踏んでしまって
のろのろ運転になってしまう人もいますが、
ぜひ、思い切り良くペダルを踏み込んでいってください。


一方、急アクセルを踏んでしまう人もいますね。

その原因はいろいろありますが、
初心者に多いのは、
“ペダルの遊び”が分かっていないから、というのが目立ちます。

アクセルに限らず、どのペダルにも、
“遊び”(=踏んでもすぐに作用しない部分)が有ります。
ペダルを踏んでもすぐには加速してくれないので、
つい、より多めに踏み込んでしまうことが急アクセルにつながるようです。

アクセルは、“踏み応え”を確かめながら、徐々に強めていくのでしたね。
「じわーーッという感じ」という言い方もします。


でも!
急アクセルになったとしても、ペダルが踏み込めない人よりは余程マシです。
試行錯誤を繰り返して、丁度良い踏み加減をつかんでいきましょう。


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発進後やギアアップ後は、スムーズに加速しましょう。
力強くアクセルを踏み込んで、
速やかに適切なスピードに達するようにしてください。

しかし、そうは言っても、
急アクセル・急加速になってもいけません。


「力強いアクセル」と「急アクセル」の違いは難しいですが、
試験の採点基準では「概ね0.4Gの加速度」とされています。
イメージとしては、
「背中が背もたれに押し付けられるくらい」といった感じでしょうか。

具体的には、アクセルペダルを「雑に踏み込む」と、
急アクセル・急加速になってしまいます。
そうではなくて、
「踏み応えを確かめながら“押す”」ようにすると、
急でない、かつ速やかな加速が得られます。


車の操縦すべてに共通する話ですが、
アクセルに関しても、
「優しく、かつ、力強く」が、キーワードと言えるでしょう。


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指定自動車教習所(いわゆる「公認自動車学校」)では
当然のように行われている学科教習を、
パイロットアカデミーでは、実施しておりません。

その理由は、
学科の知識は、つまるところ教習生自身が憶えるしかないから。
そして、できる限り教習生の出費を抑えたいから。 ということです。


それは良い事のように聞こえます(良い事のように言っています)が、
反面、デメリットもあります。

理由の1つめに書いたように、
教習生は、学科教習を受講しなくて良い代わりに、
自分で計画立てて勉強しなければならないのです。
学習スケジュールを組むのも、その進捗を管理するのも、
模擬試験を受験したり、それを採点・検証したり、というのも、
すべて教習生自身が自己管理しなければなりません。
安く上がる分、苦労することは承知しておいてください。


もっとも、それは学科に限った話ではなく、
試験場で受験すること自体、
自ら情報を収集して、能動的に行動しなければならない事だらけなので、
パイロットアカデミーで受講されている教習生でしたら、
現時点で既に、条件はクリアしていると言って良いでしょう。


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もう10年ほど前の話になりますが、
ある飲食店の駐車場で事故を目撃しました。


その店の駐車場は、
出窓のある建物に向かって直角に駐車するようになっていました。
そして、出窓の所に「前向き駐車」・「頭上注意」と掲示されていたのですが、
バックで駐車スペースに進入したきたワゴン車が、
リアガラスを出窓にぶつけて、割ってしまいました。

ドライバーの女性がすぐに降りてきて、
「この車止めがいけない!」みたいなことを言っていました。
たしかに、その車止めまでバックすると
セダンの車ならトランク部分が出窓を避けてくれる形になるのですが、
ワゴン車は建物にぶつかる寸法です。

しかし、車止めに責任を転嫁するのは、いかがなものでしょう。
ドライバー自身が注意していれば避けられた事故だったはずです。

似たようなケースの訴訟では
駐車場管理者の過失を一部認めた判決も出ているらしいですが、
そんなことは関係なく、ドライバーは、
「運転中に起きた事はすべて自分の責任」という心構えで
ハンドルを握るべきだと小生は強く思います。


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方向変換(いわゆる「車庫入れ」)の課題では、
車体を車庫の中央に入れることは求められていません。
むしろ、左に出たいのなら車庫の右側に、
右に出たいのなら車庫の左側に、
寄っておくと、出るのがラクです。

ところで、
左に出たいのに車庫の左側に寄ってしまうことがあるかも知れません。
そういうときは、右に寄せてから出ましょう。
この行為を、教習では「幅寄せ」と呼びます。


さて、左に寄りすぎてしまったため右に幅寄せしたい場合は、
車を前進させながらハンドルを右に全部切り、
ある程度寄ったところで、今度はハンドルを左に全部切ります。
そして、車体が真っ直ぐになったらハンドルも真っ直ぐに戻して、
真後ろに向かって後退してください。

一方、バックで行う「幅寄せ」もあります。
真っ直ぐ前進してから後退を始め、
ハンドルを(この例では右に)切ります。
そして、ある程度寄ったら、
ハンドルを左に全部回し車体を真っ直ぐにするのです。

この「バックでの幅寄せ」は、
前進での幅寄せより大きく寄せられますが、
バックしながらハンドルを調整するのは難しいですよ。

その点、前進なら車の向きが変わっていくのが見えていますし、
危なければ動作を取りやめることも容易にできますので、
試験では、「前進での幅寄せ」をお勧めしておきます。


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雨が降っている最中はもちろんですが、
雨が上がった後でも、
水溜りの残っている道では「泥はね」に注意が必要です。

「泥はね」は、こちらが歩行者(=被害者)だと腹が立ちますが、
車を運転する立場になると、うっかりしてしまいがちです。
でも、厳しい事を言えば、
水溜りが有るのは認識できたはずですから、
歩行者の近くを通る時はスピードを落としてください。


ちなみに、「泥はね」は、路上試験での減点項目にもなっています。
天候に左右される採点基準というのは少し不公平な気もしますが、
歩行者保護の観点から考えて、それも仕方が無いでしょう。


ところで、雨が降っていると、
水溜りもそうですが、路面のラインすら見えにくくなります。
そんな時には、
下から見上げるような目線で(実際に下から見るわけではないですけど)
遠くの路面を見るようにしてみてください。

そうすると、光の反射具合で、
不思議に、水溜りも、ラインも、見えてきますよ。
昔の忍者は、夜道の水溜りをしゃがんで見定めたそうですが、
ちょうどそんな感じだったのでしょうね。


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標識や路面標示で最高速度が指定されている道路があります。
というより、都内や近郊の道路では、
速度制限が無い、すなわち法定速度(時速60キロ)まで出せる方が珍しいくらいです。


さて、そういった道路で、
その制限速度を超えて走ったら、どうなるでしょうか。

まあ、尋ねるまでもなく、
それは「速度超過」ですね。
試験だったら20点を減点されます。


ところが、制限速度を超えて走ってしまっても
減点されないことがあるのです。

障害物を回避したり遅い車を追い越したりする場面?
いいえ。 違います。
そういう場面でも、制限速度の範囲内で対処しなければなりません。

長い下り坂?
いいえ。
それも制限速度を超えて良い理由にはなりません。


それは、
最高速度を指定する標識や路面標示が見えない所です。

通常は、交差点を右左折して別の道路に入った直後に、
制限速度の標識が現れるものです。
逆に言うと、新たな道路を走り始めて最初の標識は
「最高速度を指定する標識」であるのが普通です。
しかし、おそらく行政上の何らかの手違いで、
しばらく走ってからでないと制限速度の標識が現れない道路もあります。
また、標識が有っても街路樹に隠れていたり、
路面標示が消えてしまっていたり、という道路もあります。
そういう道路では、
制限速度に気が付いた時点で、スピードを落とせば問題ありません。
標識や路面標示を見ないうちから
「この道は時速40キロ制限だ」と認識するのは、無理だからです。


これを、初めから「時速40キロで走っておくのが無難」などと思うのは
(実際こう教えている指導員もいるようですが)ナンセンスです。
右左折後は、
「状況に適した加速を。ただし制限速度には注意。」と覚えるべきでしょう。


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雨の日は、外を歩く人は少ないですが、
その少ない歩行者には、普段以上に注意が必要です。
視界が悪く路面も滑りやすいこともありますが、
歩行者がこちら(車)に気付いてくれていないことが多いからです。


では、どうして歩行者は、雨だと車の動きを認知しにくいのでしょうか。

次のような理由が考えられます。
 1.傘で視界が遮られているから
 2.足元ばかりを見て歩いているから
 3.雨の音で車の近づいていることが分かりにくいから
 4.なぜか急いでいるから(心理的なもの)

特に「4」については顕著で、
晴れていれば少し離れた横断歩道まで行って渡るのに、
雨が降っていると、渋滞の車の間を抜けて渡ろうとしたりします。
雨だからこそ、そんな無茶をしないでほしいのですが、
歩行者の立場に立てば、そういうのも理解できないではないです。


ですから、歩行者はそういう動きをするものだと思って、
あまりスピードを出さないようにしてください。
歩行者に水を撥ねてもいけませんし。


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自分の進路前方に障害物が有ったら、
ウインカーを出して安全を確認してから避けて通ります。

ところが、その動作にまごついている間に、
気が付いたら障害物のすぐ近くまで車が進んでいた、
なんてことは有りませんか?
あるいは、合図や確認が終わっていないのに、
急ハンドルで障害物を回避しようとしたりしませんか?

そういうのは、まさに、
「ドライバーが車に操縦されている」という状態です。

それではダメ。
「動いている車にドライバーが乗っかっている」のではなくて、
「ドライバーが車を操縦している」という認識を持つことが重要です。


冒頭に書いたような場面においては、
まず、ブレーキを掛けてください。
極端な話、障害物に近づいた所で停止しても良いくらいです。
そして、落ち着いて、合図を出し確認をしてから障害物を回避しましょう。
これでこそ、「ドライバーが車を操縦している」ということになります。


車を進めるも停めるも曲がらせるも、ドライバー次第。
くれぐれも人間様の方が車に操縦されることのないようにしてください。


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片側3車線(3通行帯)の道路
(交差点直前に右折レーンが出来るケースを含む)で、
第1車線(一番左の通行帯)を走っている車が右折しようとするには、
中央線寄りの車線(一番右の通行帯)まで移動する必要があります。

この場合、複数の車線を一気に移ってはいけません。
面倒に思うかも知れませんが、
1つずつ車線変更しなければならないのです。


さて、車線を1つずつ移る、ということは、
合図や確認もその都度必要ということになります。
また、当ブログで強調している「進路変更時は加速」というのも、
車線変更の都度(例外ケースもあるにはあるのですが)
基本通りにやってください。

しかし、合図(ウインカー)に関しては、
わざわざ1度切ってまで出し直す必要はありません。
もし切れてしまったなら
次の車線変更のために再度ウインカーを出すようですが、
右ウインカーを出したまま
ミラーと目視で右側の安全を確認して、
2つめの車線変更をしたって構わないのですよ。

まあ、やっちゃいけないわけではないですが、
余計な動作を入れないほうが良いと思います。


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信号待ちや渋滞等で前車に続いて停止する時には、
充分な車間をあけましょう。


その理由は2つ。

1つは、万が一追突された時に“玉突き”にならないように。
通常は停止時にブレーキペダルを踏んでいますので、
押し出されて前車に衝突すると、足を挟まれます。
かと言って、ブレーキペダルを踏んでいなければ、
もっと大きな衝撃になり、足だけでなく命を失う危険すらあります。
ペダルを踏んで停止していることの是非を論じる必要はなく、
前車との車間をあけて止まれば良いだけの話です。

もう1つの理由は、
前車が立ち往生してしまった際に、
それをよけて進める余地を取っておくということです。


これらの理由から、前車との車間は、
概ね5m(車1台分)くらい空けたいところです。
セダン型の乗用車なら、
運転席から見て、前車の後輪の接地面が見えているくらいが、
ちょうど良いでしょう。

教習所内でも路上でも、これを意識してみてください。


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交差点を曲がる時は、
左折であれ、右折であれ、必ず徐行してください。
特に右折の場合に、
「信号が変わっちゃうかも知れないので徐行しない」と
言ってのけるドライバーもいるようですが、
それは、違いますよ。


交差点に進入する際に青信号であったなら、
信号が変わったところで、
速やかに交差点から出れば良いだけのことです。

また、黄信号を見つつ交差点に進入するケースもありえますが、
それだって、
安全に停止できないほど交差点に近づいていたなら、
他の交通を妨害するより前に曲がり終えられます。

もし、黄信号を見て、
本当に「徐行したら間に合わない」という場面であったなら、
それは、交差点までの距離があったか、その時の車速が遅かったか、
どちらにしても、交差点に入る前に停止できたはずです。


そう考えてみると、
これは、右左折時に徐行しないことの問題というよりも、
信号が黄色に変わった時に停まるか停まらないかの問題と
言っても良さそうです。

ともあれ、左折でも、右折でも、
ハンドルを回し始める瞬間は、必ず徐行です。
言い訳しないで徹底してください。


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狭路では速度を落として通行します。
仮免課題の「クランク(屈折型)」と「S字(屈曲型)」では、
俗に「人が歩くほどのスピード」と言われますので、
概ね5km/hほどでしょうか。


AT(オートマ)車なら、アクセルを踏まずにクリープだけで進みます。
右足はブレーキペダルの上に置いておいて良いです。
たまに路面の小さな凹凸で車が進まないことがありますが、
そういうときは少しだけアクセルを踏みましょう。


MT(マニュアル)車なら、
半クラッチを使って進み、速度が速くなりすぎたらクラッチを切る、
という「断続クラッチ」を活用して走りましょう。
必要があればブレーキも使ってください。
特にマニュアル車での狭路課題は、
実はハンドルの練習よりもクラッチの練習に有効だったりします。


なお、「狭路」には、クランク・S字の他、
仮免取得後の「後退種目(方向変換・縦列駐車)」や
二種免許の課題である「鋭角コース」もあります。
また、文字通り、一般道の狭い路地なども、もちろん「狭路」です。

上に書いたようなことは、クランク・S字ばかりでなく、
狭路一般に使える話ですので、ぜひ活用してみてください。


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もちろん、スピードを出し過ぎてはいけませんが、
こと仮免技能試験では、
「速度超過」よりも「加速不足」にならないように気を付けましょう。

試験場内のコースで
標識で指定された最高速度または法定速度の時速60キロを超えるのは
なかなか難しいですし、
カーブや右左折において速度が速すぎるのは、
大概が「減速不充分」であって、走行速度の問題ではないケースが殆どです。


むしろ、発進後にしっかり加速できなかったとか、
理由なくゆっくり走ったといったことで減点される受験生が
圧倒的に多いですね。

これは、緊張感ゆえのことか、
はたまた、「ゆっくり=安全運転」と思い込んでいるのか、
どちらにしても、加速するべき時には加速しなければなりません。
そして、当然、減速するべき時に減速し、
試験官がよく口にする「メリハリのある運転」を心掛けてください。


ちなみに、仮免許を取って路上を走り始めると、
周りの車に釣られてか、
逆に、スピードを出し過ぎてしまう人が多くなりますので、
それはそれで、注意しましょう。


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夏に近づき、
サングラスを掛けている人を多く見かけるようになりました。

しかし、濃い色の(概ね50%を超える)の眼鏡は、
実は、自動車の運転には不向きなのです。
その理由は危険だから、ですが、
これには2つの意味があります。


まず、トンネルなどの暗い場所に入った時に、
目が慣れるまでのしばらくは何も見えなくなるからです。
首都高速のようなトンネルだらけの道はもちろん、
一般道でも、交差点のアンダーパスや鉄道高架下のガードなど、
随所に暗い場所はあります。
しかも、そういった場所にドライバーが気づいた時には、
車は既に進入してしまっていることが、往々にしてあります。


もう一つの問題は、
外からドライバーの目の動きが見えないことです。
ドライバーがどこを見ているのか、
こちらに気づいているのか、
譲ってくれようとしているのか、
そういうのが、外から分からないのが危険なのです。

前側のスモークガラスが禁止されているのと
同じ考えですね。


それで思い出したのですが、
昔、「目の動きで牌の並びが分かってしまう」とかほざいて、
サングラスを掛けて麻雀をしていた友人がいたのですが、
そいつの手牌がサングラスに写ってしまっていた、
という笑い話がありました。


閑話休題。
結論として、色の濃いサングラスを掛けて運転するのは、
本人が思っている以上に危険ですから、やめてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




パイロットアカデミーでは、
練習がある程度進んだら、早めに受験することをお勧めしています。
教習生の方が「もっと練習を積んでから受験したい」と言うのを
「まず受けて来ちゃいな」とけしかけています。


しかし、そういう状態で受験しても、
まず9分方、合格できません。
それは想定できていることです。

でも、受験してみることで、
(1) 試験の要領や雰囲気が掴める
(2) 試験官が弱点をアドバイスしてくれる
 …という直接的な効果は当然として、

(3) 受験前に教習内容を総復習(おさらい)する
(4) 不合格だった時に口惜しいと思う
 …という“心構え”的な効果も期待しているのです。

特に不合格を食らって「くやしい!」という気持ちを持つことは、
その後の補習にあたっての真剣みに影響します。
それを言うと
「いや、それまでの練習も真剣だった」と
反論されるかも知れませんが、
それが、受験前と受験後とでは全然違うのですよ。


ですから、
試験官から何を言われても腹を立てずに真摯に受け止め、
指摘された弱点を補強して次回に臨みましょう。
そうすれば、次こそ合格できるはずです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/






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