Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

2019年08月

※以前にも書いた話題ですが、大事なことなので、声を大にして繰り返します。


日中は真夏の暑さが続いていますが、
夜になると、虫の声も聞こえるようになりました。

さて、秋に向かい、日が短くなってくると、
無灯火の自転車が危なく思えます。
でも、「ライトを点けている」と言っても、
それが点滅するタイプのものだと、
実は非常に危険であることをご理解ください。


おそらく、自転車ライダーは、
前方を照らすためというよりも、自分の存在を示すために、
あのライトを付けて(点けて)いるのだと思います。
もしかしたら、
「点けっぱなしより点滅していたほうが目立つ」と思っているかも知れません、


ところが、どっこい。
普通にライトが点いていれば自転車の存在には気が付くところ、
むしろ、点滅していることで、
相手との距離感がつかみにくくなってしまいます。
そのため、このまま進んで無事にすれ違えるのか、よけなければならないのか、
そういうのが分からなくなるのです。

また、「距離感=スピード感」でもあるので、
あとどのくらいですれ違うのか、
極端を言えば、相手が近づいているのか遠ざかっているのかすら
分からないことがあります。

さらには、
最近のLED電球は明るくストロボ状態になっていることもあって、
幻惑されてしまう(あるいは、眩惑されるのを嫌って目をそらす)こともあります。


結論として、点滅ライトは、
「完全不灯火よりはマシ」程度の意味でしかありません。
普通にライトを点けている方がよほど安全ですよ。

もし「ライト点けて走るなんて、そんなダサい真似やってられるか」という
“中2病”だか“反抗期”だとしたら、
そんなのは、もう卒業して、
お互いの安全のため、正しいライトを点けて走ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




教習の時は、
指導員から「発進しましょう」と指示されて発進することが多いと思います。
しかし、試験の時は、
試験官からの発進指示を待つのは、
「試験開始時の発進」と「路上での停車課題後の再発進」と「縦列駐車後の再発進」
の3つだけです。

仮免課題の「坂道発進」では、上り坂で停まる前に
「一旦停止したらすぐに発進してください」と言われているはずですので、
停止後に発進指示を待つ必要はありません。
また、「方向変換」は、そもそも停止する課題ではないので、
試験官から発進の指示は出されません。
教習では、
こういった場面でも指導員が「発進しましょう」と言うかも知れませんが
(安易に発進を指示する指導員の側にも問題はありますが)、
試験では、試験官から発進を促がされると、
「発進遅れ」で減点される可能性がありますよ。
(実際に減点されているかどうかは微妙だと思いますが)


発進の指示を待つ必要の無い場面では、
ドライバーは、
発進できるかどうか、自分で判断してください。

安全確認がしっかりできていれば、
発進するかしないかの判断は難しくないはずです。
逆に言えば、発進可否の判断ができないのは、
安全確認に自信が無いことの証左でもあります。

教習生は、
指導員からの発進指示に頼りきらず、
ご自身で発進可否を判断するように心がけてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




右折や左折の後、
進路上に障害物があると、
咄嗟の対処を迷ってしまうことがあります。


でも、慌てることはありません。

右左折とも、
曲がった先の第1車線へ向かうのが基本ですから、
まずは、左車線を走り、
合図と確認の後に、障害物を回避していくのが、一応は原則です。

しかし、その手順を追って走れるだけの距離の余裕が無い場合には、
直接、回避ルートに合流する形で(複数車線があれば第2車線に向けて)
右左折しても構わないということになっています。


そんなに難しい話ではないんですけど、
戸惑ってしまうのは、
おそらく、その障害物との距離が把握できていないからでしょう。

もし試験中、こういう場面に遭遇したら、
「原則どおりにやるのが基本」と覚えてください。
(文字に書くと当然すぎますかね)

左車線を目掛けて右左折した後に、目の前に障害物があったなら、
落ち着いて(必要に応じてブレーキを踏み)、
合図と確認をしましょう。

間違っても、障害物に驚いて、
確認もせずに慌ててハンドルを切るようなことは
絶対やらないでくださいね。


もちろん、曲がってすぐに障害物があるのが見えていたなら、
初めからラインをはみ出すなり、第2車線に向かうなり、
回避ルートに向かっても構いません。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




ハンドルを回す時にはブレーキは踏まないのが鉄則です。

カーブ内で減速すると遠心力が強く働いてしまう、
右左折においてはスリップする危険性すらある、
といった直接的な理由に加え、
ハンドルを戻すためのアクセルを踏める準備をしておく必要が有る、
そもそも減速不足の状態でハンドルを切ること自体が危険、
等々、いろんな理由から、
ブレーキを踏みながらのハンドルは“御法度”と認識してください。


しかし、これには例外があります。

それは、
「狭路への左折入り」と「狭路内」と「停止直前」です。
これらの場面では、
ブレーキを踏みながらハンドルを切っても構いません。

まず、狭路は、
“右折入り”では、対向車線を横断するのでブレーキを踏まずに曲がりますが、
“左折入り”では、速度を落としたままハンドルを回して狭路に入っていきます。
それから、狭路の通過中も、ブレーキは踏んだままで構いません。
3つ目の「停止直前」というのは、
カーブ内で渋滞している時など、危険回避のために停止せざるを得ない場合の話なので、
まあ、当然と言えるでしょう。


さて、これら3つの例外には共通点が有ります。
お分かりになりますか?


それは、
「その動作の直後に“加速”が無い」ということです。
加速しないから、ブレーキを踏んだままでよいのです。
直後に加速しなければいけない場面では、
原則どおり、ブレーキを踏まずにハンドルを切ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




「狭路」とは、
広義には、
方向変換や二種免許の鋭角コースも含むことがありますが、
一般的には、
仮免課題の「屈折型(クランク型)」と「屈曲型(S字型)」
の2種類を言います。


さて、その狭路のうち「クランクコース」には
縁石上にポールが立っていますね。
コースによっては、鎖がぶら下がっているタイプのものもありますが、
同様と考えてよいでしょう。

一方で、
S字コースにはポールが設置されていないことはご存じだったでしょうか。
全国すべての試験場を調べたわけではありませんが、
少なくとも、
東京(府中・鮫洲)、神奈川(二俣川)、埼玉(鴻巣)、千葉(幕張)は、
クランクにはポールが有り、S字には有りません。


どうしてこういう違いがあるのでしょうか。

これは、
S字コースは“タイヤ”の動き(特に内輪差)を把握する課題であるのに対し、
クランクコースは“車体”の動きを把握する課題だからです。
そのため、
S字は、脱輪さえしなければ、車体は縁石からはみ出しても構いませんが、
クランクは、(タイヤがどう動こうと)車体をポールにぶつけたらダメなのです。

“タイヤの動き”と“車体の動き”、
その2つをもって“車両感覚”を把握することが
狭路課題の練習目的と理解してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




自分の進路上に障害物があったら、
それを回避して進みます。
ただ、多くの方(8割以上の方)は、
車線をはみ出したら、すぐに元の車線に戻ろうとしますね。

しかし、そのやり方では、
どうしても左の安全確認がおろそかになってしまいますよ。
「戻ろう、戻ろう」という意識が働いて、
ドライバーが左を見るより先に
ハンドルを左に切ってしまうのです。

このブログで何度も書いているように、
安全確認は、動作を始める前にやらなければ意味がありません。
現に、試験本番で、そういうやり方で障害物を越えて、
「確認不十分」の減点を食らった人は数え切れません。
またそれで、試験官と
「確認していなかった」/「いや、確認していた」
で言い争う受験生も珍しくありませんね。

では、元の車線に戻る前の安全確認を確実に行うには、
どうしたら良いでしょうか。

そのためには、
はみ出したら、一旦、車体を平行にしてください。
イメージとしては「車線変更」と同じです。
実際、隣の車線も同じ向きの通行帯なら
完全に車線変更したって構いません。

障害物と並んだ地点で、
「車体まっすぐ、ハンドルもまっすぐ」の状態を作っておくのがコツです。

そうすれば、
落ち着いて左を確認してから、進路変更することができます。
必要なら、はみ出した状態で(ハンドルはまっすぐのままで)、
ブレーキを踏むのも、状況によってはアリですよ。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


試験場での受験(二輪以外)では、試験官が経路を教えてくれます。
指で示しながら「みぎ」・「ひだり」と言ってくれるはずです。

なので、受験生は、受験前に試験コースを憶えておく必要はありません。
まあ憶えておいても損は無いのですけど、
コースを憶えることなんかよりも、
基礎的な練習にこそ力を入れてほしいと思います。


試験官は実に分かりやすく道案内してくれますよ。
場内試験では、ウインカーを作動させるタイミングで、
路上では、それより少しだけ早めに、指示してくれます。

ですから、受験生は、
所内の試験では、
指示されたら「はい」と返事してウインカーを出せば
ちょうど良いタイミングのはずです。
路上試験では、
数秒間景色を見てから、合図と確認をすれば、
これもちょうど良いタイミングで進路変更できると思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




運転技能試験で
「確認不足」に次いで減点されやすいのは、
「左折時の大回り」でしょう。


これは、
左折時に後輪が縁石から離れてしまうことですが、
それを指摘された受験生の多くは、
ハンドル操作のミスだと思っているようですね。
曰く、
「ハンドル回し始めのタイミングが遅かった」
「ハンドルを回す速度が遅かった」
「ハンドルを回す量が足りなかった」etc.etc.

確かに、大回りしてしまうのは、
直接的には、
ハンドルを切り遅れたか、ゆっくり過ぎたか、切り足りなかったか、
のいずれかによるのは間違いないでしょう。

では、それらハンドル操作のミスは、なぜ起きたのでしょうか。
おそらくは、
「縁石をよく見ていなかった」・「減速が不充分だった」の
いずれか(または両方)が、その理由の大半を占めると思います。


でも、この2つって、
つまり、「ドライバーの目線」と「加減速」という、
運転における基本中の基本ですよ。
これらがきちんとできていないということは、
他の課題もできていない可能性があります。

「左折大回りはハンドルだけの問題」と思ってしまうのは
いかに危険か、認識しておきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





カーブを出た後や右左折が終わった後に
車がまっすぐ向かず、ふらついてしまうことがありますね。
この症状は、
「まっすぐにしよう」という意識が強すぎることが原因だったりします。

ドライバーが車体をまっすぐに向けようと意識しすぎると、
車体が右へ向いたらハンドルを左に切り、
そして車体が左へ向いたらハンドルを右に切り…
という動作を繰り返すことになるわけで、
ほら、
文字で読んだだけでも、車がふらつくのが目に見えるようです。


なので、
ハンドルを意識しないで車体をまっすぐに向けるようにしましょう。

と言っても、そんなに難しい話ではありません。
自分の進むべき車線の遠くを見て、アクセルを踏んでいってください。
このブログのタイトル、「前見て加速!」ですね。
そうすれば、車体は自然とそちらに向かってくれますよ。


物理的には、ハンドルがまっすぐに戻るからこそ、車がまっすぐ進む理屈ですし、
カーブに合わせてドライバーがハンドルを調整しなければいけないこともあります。
「ハンドルを使わない」わけではなく、
「ハンドルを意識しすぎない」のがコツと覚えてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




カーブ内で前の車との車間が短くて、
加速できないことがありますね。
でも、それって、ほとんどが“言い訳”ですよ。
「加速できない」って状況は、滅多に起こりませんから。


カーブは、原則として
「スローイン・ファストアウト」(ゆっくり入って速く出る)で曲がります。
これは、カーブ内に前の車がいる時でも同じです。

だったら、前の車に続いてカーブに入る時には、
自分が加速する分を見越して、
カーブ入り口で減速して、車間を広めに空けておきましょうよ。
そして、
アクセルには強弱ってものがあるのですから、
一辺倒でなく、状況に応じて踏み分けましょうよ。

「カーブ内で加速するにはどうしたらよいか」を考えてこそ、
「人間さまが機械を運転している」と言えるんじゃないでしょうか。


もっとも、そうは言うものの、
前の車が思ったより遅かったりして、
どうしても加速できないことがあるにはあります。
そういう時には、
加速しない(場合によってはカーブ内で減速する)のも、
やむを得ないでしょう。
ただ、あくまでこれは例外であることは覚えておいてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




カーブでのハンドルは、
「道を見て、道に合わせて回す」のが基本です。

でも、
所内教習で、どうしても周回カーブが曲がれない時は、
「右カーブ(外周)では、ハンドルを半回転」
「左カーブ(内周)では、ハンドルを3/4回転」
回してみてください。
カーブ前半で、それぞれ左右の手を1回ずつ持ち替えて回し、
中間地点付近では「10時10分」の位置で握っておきます。
カーブ後半では、前半の逆モーションでハンドルを戻します。


この方法は、
本来は、車の挙動を体感してもらうために、
ハンドル操作を一時的に意識しないようにするために用いる、
言わば“奥の手”です。

ですから、こんな事を書いておきながら何ですけど、
このやり方でカーブを曲がるのは
初めのうち(教習2~3回目くらいまで)だけにしておいてください。

この目安にいつまでも頼っていると、
「ハンドルを見て(道を見ないで)ハンドルを回す」という癖が付いてしまいます。
そうなると、教習所のコースは走れても、
試験場になると走れない、ましてや路上などお話にならない、
というお粗末な運転になってしまいますからね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




進路変更する前には、
ミラーと目視で安全確認をしなければなりません。

さて、その目視に際して、
後ろを振り返って見ているドライバーがいますね。
でも、試験でそれをやると、
意外にも減点を食らってしまうことがあるのですよ。
正しく言うと、
後ろを振り返ることというより、
ミラーを活用していないことが減点の対象になります。


ドライバーが目視した“後ろ”というのは、
もしかして、サイドミラーに映っている部分ではないですか?
どなたかに(教習中だったら指導員にでも)
車の横に立ってもらえば一目瞭然ですが、
真横より少しだけ後ろ気味の所がミラーに映っていないはずです。
ミラーの死角って、そんなに「後ろ」ではないのですよ。

ミラーに映っている部分はミラーで見れば良い話。
むしろ、ドライバーが“後ろ”を見ている間、
“前”から目を離してしまっていることが問題です。


進路変更時の安全確認は、
「ルームミラー」・「サイドミラー」・「目視」の3点セットでした。
目視ですべてを確認しようとするのでなく、
ルームミラーやサイドミラーも活用して、
ミラーで見えない所だけ目視するようにしてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




パイロットアカデミーは、
発足時は世田谷区八幡山に事務所を置いていました。
なぜ八幡山だったかというと、
提携している教習所さまに近いからです。

そんなわけで、
パイロットアカデミーの本社が今の北区に移転した後も、
教習生には、八幡山駅至近の駐車場に集合していただいています。


ところで、
「八幡山」は、「はちまんやま」と読みますよ。
まれに、「やわたやま」だと思い込んでいて、
車内アナウンスを聞き逃してしまう人もいるようなので、
注意してください。
過去には、
「浜田山(はまだやま)」と勘違いして井の頭線に乗ってしまった、
という“豪傑”もいらっしゃいましたっけ。


ちなみに、練習コースを使わせてもらっている教習所さまについて、
具体的なお名前は公開しておりません。
曜日や時間帯によって使えるコースが変動するのと、
また、提携先に思わぬ迷惑を掛ける可能性もあるからです。
あしからずご了承ください。

もっとも、
試験場ではない(試験場での練習は別プランになります)ことは確かなわけで、
そういった意味でも、「どこで練習するか」はあまり関係ないはずです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




Uターンラッシュ真っ只中ですね。
中でも、高速道路の料金所は、渋滞が目立ちます。
昨今はETCを搭載した車が増えてきたので
昔よりはスムーズに流れるようになったと思いますが、
それでも、料金所では、車の列ができてしまっているようです。


ところで、料金所の列に並ぶ際、
“大きい車の列”と“小さい車の列”、どちらの後ろに並びますか。

心理的にバスやトラックの後ろには付きたくないものですが、
実は、大きい車の列に並んだほうが早く進むのですよ。

と言うのも、料金所では、
車が通るたびに減速(ETCの場合)または停止(現金払いの場合)するところ、
大きい車の列のほうが、小さい車の列よりも、
車の台数(=減速・停止の回数&時間)が少ないので、
それだけ速く流れる理屈だからです。

料金所で同じくらいの長さの列が複数できている時は、
今度から、大型車の後ろに並んでみてはいかがでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




こちらが一時停止になっている交差点では、
タイヤをピタリ静止させて左右を確認し、
交差する道路を通行する車がいたら、
その車が自分の前を通り過ぎるまで、
動き始めないでください。


理屈で言えば、
自分が動き始めて停止線を越えたとしても、
相手車の進路に進入しなければ妨害はしていないはずです。
しかし、
その相手車がこちらの車が動き始めたのに驚いて、
ブレーキを掛けるなり、ハンドルで回避するなりの動作を起こしたら、
「他車妨害」で試験中止になってしまいますよ。


ですので、
せっかく停まって待ったのですから、
1秒にも満たない時間を惜しんで慌てて発進せず、
相手が自分の進路上から姿を消すまで待ちましょう。


ちなみに、
これはMT車の運転経験があった方に出やすい傾向です。
MT車では、ブレーキを放しても、
クラッチをつなぐまでは発進しません。
しかし、AT車では、ブレーキを放した途端に
クリープ現象で発進してしまうのです。


「発進出遅れ」にならないようにするのも大事ですが、
「他車妨害」は致命傷になりますので、気を付けましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




以前(といっても10年くらい前)、
教習生に「のろのろ走らないで」と注意したら、
「追突されちゃいますよね。」と返事をされたことがありました。


いやいや、いくらスピードが遅いと言っても、
それが理由で追突されることはありえないでしょう。
逆に後続車の立場だとして、
前の車がノロノロ走っていると確かにイライラはしますが、
だから追突するという神経は疑わざるを得ません。


その教習生は大学生(女性)でしたが、
おそらく、普段、彼氏にでも車に乗せてもらっている時に、
ドライバーが「遅いと追突されちゃう」を口癖にしているのかも知れません。
いや、まったくの推測(というより妄想)ですけど。


別にノロノロ運転を勧めるつもりはありません。
ノロノロ運転と安全運転とはまったく別物ですから。
でも、
「追突されるから速く走ろう」というのは、
ちょっと違うんじゃないでしょうか。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




乗車したら、まずシートを合わせましょう。
試験車や教習車のように、次に他の人が乗る車では、
シートを後ろまで下げて降りるのが次の人へのエチケットとされているため、
乗車した時には、シートが一番遠くなっていることが多いです。


さて、そのシートを引き寄せる時にはどこかにつかまりたいのですが、
ドライバーのちょうど目の前にハンドルがあるので、
片手でハンドルを握っておくとやりやすいと思いますよ。

また、シートを合わせたら、次にはハンドルを調整するので、
あるいは、そのハンドル調整を意識しつつシートを合わせられるので、
そういった意味でも、
ハンドルを握ってシートを合わせると都合がよいでしょう。

それから、
「ドライバーはハンドルから手を放さない」が鉄則(無論、例外はあります)なので、
「乗車したらまずハンドル」という動作をもって
それを体に覚え込ませるという、心構え面でも意味があります。


ハンドルを握ってシートを合わせなければ減点されるというものではないですが、
良かったら参考にして、ご自分のやりやすい方法を見つけてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




普通免許の取得を特に急いでいないなら、
そして、いずれは二輪免許も取りたいと思っているなら、
二輪の方を先に取得してしまうのが有利です。


そのメリットを列挙してみましょう。


まず、学科試験が免除になります。
どちらが先でも同じに思えるかも知れませんが、
普通免許を取るためには、
仮免と本免、両方とも学科試験を受けなければなりません。
一方、二輪免許を取るための学科試験は1回だけ受ければよく、
二輪免許を所持していれば、普通仮免の学科試験も免除になります。

“万が一の不合格”というリスクも避けられますし、
何より、学科試験を受験する時間と手間が掛からないのが有利です。
試験場に行って、学科試験の受験手続きをしている人たちを横目に通り過ぎて、
さっさと技能試験の申し込みができちゃいます。


そして、二輪免許を取ったら、路上を走ってみましょう。
路上を走ってみると、教本に書いてある法規が現実的に理解できてきます。
例えば「あの標識はこういう意味だったな」というように。
学科の知識ばかりでなく、
技能教本に書いてあることも、実践で理解できます。

また、他車の流れや歩行者等の動きも分かってきますので、
自車をどう運んだらこれらに合わせて走れるかも、体で覚えられます。
言うまでも無く、それは、普通車の教習に非常に役立ちます。


さらには、どうせ走るなら、試験場の近辺を走ってみましょう。
特に試験コースを公開している所では、そのコースを走らない手はありません。
実際の試験コース自体は公開していないとしても、
路上試験はその付近の道路を使って実施されるわけですから、
交差点の造りや景色などを覚えておくと、圧倒的に有利になります。


もっとも、そうは言っても免許取り立てですから、
くれぐれも事故や違反の無いよう、気を付けて走ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




以前、職業紹介事業の開業準備をしている方から相談を受けたことがあります。
「役員車の運転手」に特化した紹介事業を始めたいとのことで、
運転手にはどんな免許が必要か、を尋ねられました。

結論を先に言うと、
普通免許(一種免許)以外に、特段の免許は必要ありません。


どうも、質問された方は、
人を乗せる商売なので二種免許が必要なのではないか、
ということを心配されていたようですが、
役員付運転手は、
会社に雇われて“給料”を貰う立場であって、
乗客を運んで“運賃”を得る商売ではないため、
二種免許は必要ないのです。

もっとも、“能力の程度をデジタルに示す指標”として
二種免許ぐらい取っておいたほうが良いと思いますが、
必須ということではありません。


「紹介スタッフの教育」という観点からは、
むしろ、「守秘義務の徹底」を叩き込むべきだと思います。
乗せた役員が何時にどこに行ったかとか、
誰と会っていたとか、
車内でどんな会話(電話を含む)をしていたとか、、、
役員付運転手というのは、実はいろんな情報を入手できる仕事なのです。

ですから、「聞いたこと見たことを口外しない」というのが、
運転技能以上に重要なスキルだと小生は思っています。


想像もしていなかった角度からの回答だったのか、
その相談者は一瞬唖然とした様子でしたが、
今ごろは(商売が軌道に乗っていれば)
この話の意味を痛感しているころでしょうね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




本免技能試験で課される「方向変換」は、
車庫を見立てたスペースに車体をバックで入れていくので、
俗に「車庫入れ」とも呼ばれます.
が、この2つの用語は、厳密には意味が異なります。


「方向変換」は、
文字どおり、向きを変えて出て行く、という課題です。
その点、
ペーパードライバーが練習する「車庫入れ」のように、
車庫の真ん中に、直角に、奥まで、車体を入れていなくても、
試験では、それを理由に減点されたりしません。

むしろ、「方向変換」では、
出て行くのと反対側(右に出るのであれば左)に寄せるのを
推奨するくらいですし、
奥のポールにぶつかったら試験中止ですから、
出て行ける程度にバックするだけです。

こう聞くと、「方向変換」が簡単に思えてきませんか?

ただし、これは一種免許の話。
二種免許では、そんなに甘くありません。
車体は、車庫の真ん中にまっすぐ、そして奥まで、入れてください。
そういう意味では、二種免許受験者は、
「車庫入れ」という課題だと思って練習するのが良いかも知れません。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




路上教習を始めたばかりの教習生は
自分の車を周囲の交通に合わせて走らせることに精一杯のようです。

それも分からないではないですが、
例えば、直線の道で流れに乗って走っている時などには、
たまにはメーターにも目を向ける余裕を持ってください。
まだスピード感もつかめていない頃でしょうから、
だからこそ、メーターで速度を確認することも必要ですよ。


話は変わりますが、
夜道を無灯火で走っている車を見掛けることがよくあります。

昨今は、メーターパネルが常に明るくなっている車も多くなりましたが、
昔は、メーターパネルがヘッドライトのスイッチと連動していたため、
日が暮れてメーターが見えにくくなればヘッドライトをONにするので、
無灯火で走ってしまう危険性が低かったです。
しかし、それだって、
普段メーターを見る習慣の無い人には無意味でした。


メーターパネルが前照灯と連動しないようになったことについては
言いたいこともあるのですが、それはさておき、
どうであれ、走行中に意識してメーターを見てほしいと思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




走行中は、
自分の走る車線を見るのが基本ですが、
たまには対向車線も見てくださいね。


例えば、対向車線にバスが停まったとします。
そのバスから降りた人が道を渡って来るかも知れません。
こちら側から道を渡ってそのバスに乗ろうとする人がいるかも知れません。
そういったことも、バスが停まるのを見て想定し、
必要に応じて、減速するなり、徐行するなり、対処してほしいのです。


また、例えば、対向車線に自転車が走っているとします。
対向車(4輪以上)が、その自転車を追い越そうとして
センターラインをはみ出て来るかも知れないことは、
やはり、想定しておくべきでしょう。
そういう時にこちらも少し左に寄ってあげられるように、
準備だけはしておきましょう。

慣れてくると、
「対向車線に自転車を見掛けたら、自分の“左側”の安全確認」
というのが、条件反射のように出来るようになってきますよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




見通しの悪い交差点等には、
カーブミラーが設置されていることが多いので、
上手に活用しましょう。


「鏡像が反転しているので、左右が分からない」とか、
「凸面鏡なので、距離や速度がつかみにくい」とか言う人もいますが、
“左右”や“距離”や“相手の速度”なんか、
分かる必要が無いのですよ。
大事なのは、「自分のほうに向かって来ているのか」、
これだけです。

ミラーに、こちらに向かって来る物体が映っていたら、
徐行するなり、停まるなり、してください。
相手がいつまでも近づいて来ないようであれば、
その時になってから、落ち着いてミラーを見直して、
こちらが進んで良いか、停まっているべきかを考えればよいのです。


なお、カーブミラーにも死角が有って、
例えばミラーの足元近くの自転車などは見えないことがありますから、
ミラーだけに頼りきることなく、
必ず自分の目でも確認するのを忘れないでください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




青信号であっても、交差点内で停止しそうな場合は、
交差点に進入してはいけません。
でも、“見込み違い”と言うのか、
進めるつもりだったのが進めなくなってしまう場合もあるかと思います。


そんな時に信号が黄色や赤に変わってしまったら、
速やかに交差点から出ることを考えてください。
普通に直進中でしたら、
そのまま交差点を通過すれば良いでしょう。
右折や左折の途中でしたら、
他の車や歩行者の安全を確認したうえで右左折を完了させてください。

でなければ、
バックで(後退して)交差点から出るのだって良いのですよ。


バックで出るって、
言われてみれば当然のことなのですが、
ハンドルを握っていると、
こんな簡単なことに頭が回らない時もありますね。

車の運転では、
場面に応じた冷静な判断が求められます。
そのためには、やはり場数を踏むことが重要なのでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




こう直射日光が厳しいと、
大きなサンバイザー(というのでしょうか)で顔を覆って
自転車に乗る人の気持ちはよく分かります。
でも、あれは、特に自動車を運転する立場から見ると、
危なく思えて仕方がないのですよ。


まず、目線の向きが他人から見えないので、
どこへ向かいたいのか(直進なのか、曲がるのか、よけようとしているのか…)が
分かりません。
そもそも、こちらに気づいてくれているかどうかすら分からなくて、不安です。

二輪乗りがフルフェイスヘルメットをかぶっているのも理屈は同じなのですが、
バイクにはウインカーが付いていますし、
車体の動きでライダーがどうしたいのかが予測できるので、
そんなに危ないと思ったことはありません。
(別の意味でバイクが危ないと思ったことは何度もありますけど。)


また、表情が見えないのも困りものですね。
急いでいるのか、譲ってくれているのか、驚いたのか、怒っているのか…
♪泣いているのか、笑っているのか~
‥は昔のシャンプーのCM(振り向かないで~)ですけど。


自動車(4輪以上)の運転では、ドライバーの目線や表情を見て、
車の動きを予測することが多いのですが、
サンバイザーで顔を隠されているとそれができないため、
何と言うか、“もどかしさ”のようなものを感じてしまいます。

ヨーロッパのどこだかの国では、
顔を完全に隠して外出してはいけないことになっているのだそうですね。
その国に暮らすイスラムの女性(顔を隠す習慣がある)も同じだとか。
日本でそこまで規制するのは無理としても、
せめて、他の人(車を含む)が危ないと思っているということを
認識しておいてほしいものです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




クランク(屈折型狭路)コースは、
前進で通過するのが基本です。
試験でも、教習でも、前進で通過します。

しかし、パイロットアカデミーの教習では、
一部の教習生には(ごく稀なケースですが)
バックでクランクを通ってもらうことがあります。

それは、
ハンドルをどう切ると車体がどう動くのかを
イメージしてもらうためです。
特に“外輪差”については、
運転席の目の前で起こる出来事なので、身をもって理解できるでしょう。

そして、「外輪差が分かる」ということは、
「内輪差も分かる」ことでもあります。
口で何度も、
「前のタイヤは外側を通り、後ろのタイヤは内側を通る」
と説明するよりも、
実際の車の動きを見てもらうのが一番でしょう。


また、「バックで直角に曲がる」のは、
「方向変換」(いわゆる「車庫入れ」)と同じ動きです。
仮免取得後の練習を、言わば先取りしていることになるので、
後々の苦労が少なくて済むという副次的効果もあります。

仮免技能試験には出ませんが、
意味のある練習とご理解ください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




突然ですが、
試験車の“車幅”はどれくらいか、知っていますか。

試験場によって車種が異なるのは事実そうなのですが、
免許の基準では、
「排気量2000ccクラスの普通乗用車(※)が運転できること」
となっていますので、
車幅は「概ね1.7~1.8m」と考えて良いでしょう。

※車両法では2000cc未満は「小型乗用車」とされていますが、
 道路交通法では「普通乗用車」に含まれます。
 なお、旧制度の「小型四輪」はここでは関係ありません。


一方、
仮免試験でのクランク型コースの“道幅”はどれだけでしょう?

これまたコースによって多少の誤差はあるとしても、
基本「3.5m」と定められています。

つまり、
クランクの道幅は、車2台分の“広さ”があるのです。

教習課題としては「狭路(きょうろ)」と呼んでいますが、
決して狭くはないのですよ。


どうです?
これで、少し安心したのではないでしょうか。
慌てず落ちついて、道幅いっぱい使って通ってみましょう。
思ったほどには苦労しないで通れるものですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



このページのトップヘ