右折しようとしている時に
前方から直進車が近づいて来たら、
その直進車が通り過ぎてから自分が右折するのが
基本と考えてください。
しかし、その直進車が遠くにいたなら、
自分が先に行って良いケースもあります。


これに関して、教本等では
「彼我の距離と速度により判断」と説明されています。
でも、この「彼我の距離と速度」というのが、
分かりにくいですね。


そこで、パイロットアカデミーの教習では、
「相手が加速しているか減速しているかで判断」と
説明することが多いです。
相手との距離が近くても速度を落としてくれているなら、
こちらに譲る気があると見て、右折を始めて大丈夫でしょう。
逆に、離れていても、速度を上げて来ているなら、
「譲る気は無いぞ」の意思表示と考えられますから、
右折を始めるのは危険と思われます。


さて、「相手が加速しているか減速しているか」は、
相手が等速で通過する姿をイメージすると、つかみやすいですよ。
つまり、
「対向直進車が速度を変えずに近づいてくるとしたら、こんなふうに動くだろう」
というイメージを頭の中で描き、
実際の対向直進車が、それと比べて速いのか遅いのかを見るのです。

ただ、これとて例外も多く、
つまりは「ケースバイケース」としか言えませんから、
“参考材料の一つ”程度に考えておいてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/