トラックやバスの後輪は、
おそらく重心の関係で、
車体最後尾ではなく2メートルほど前よりに付いています。
そのため、前輪で舵を取って後輪を中心にした円弧を描くと
タイヤよりも後ろに突き出た部分(リアオーバーハング)が外に膨らむのです。
俗に「ケツを振る」という症状です。


普通乗用車では、
後輪が前輪よりも内側を通る「内輪差」に気を付けなければならないのは
教習でもうるさく言われているところですが、
大型車では、内輪差だけでなく、
リアオーバーハングにも注意を払わなければなりません。

この“ケツ振り”は、
車を進ませながら曲がると軽減されるのですが、
あまりスピードを上げるのも危険ですから、
大型ドライバーとしては、その辺りの加減を弁える必要があります。


一方で、普通乗用車で大型車の近くを走る時には、
大型車のこのような挙動を理解して、
近く(真横や斜め後ろ)を走らないようにしましょう。
大型車のミラーに映る場所(ドライバーから見える場所)に
いるのが安全です。


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