仮免技能試験は、試験場内のコースで行われるので、
上った坂は、必ず下ります。
特にMT(マニュアル)車では
「坂道発進」が合否を分ける“天王山”とも言えるため、
上り坂で停止して発進するまでは気を張っている人が多いと思います。
しかし、
坂道発進がうまくできたからと言って油断しないでください。
発進したらすぐに「坂の頂上」が近づくからです。
坂の頂上は、言ってみれば「縦方向のブラインドカーブ」。
向こう側が見えないので、非常に危険な場所です。
坂の頂上で道が(左右方向に)曲がっているかも知れませんし、
交差点があるかも知れないのです。
事実、東京の府中試験場では、
築山のような坂道の頂上が十字路になっていて、
昔(20年ほど前)は、大型二種(バス)の試験コースと
そこで交差するように設計されていました。
坂を上った所でバスに出くわすと、
こちら側が優先であってもドキッとしますよね。
今はそんなコース設計はありませんが、
実際に路上でそういう事態に遭遇する可能性もありますので、
それを想定して練習しておくべきでしょう。
当面の課題(坂道発進)に成功しても油断せず、
自分の進むべき道(車線)をしっかり見据えて進んでください。
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