縦列駐車の課題では、
バックを始める前に駐車スペース側に少し間隔を空けましょう。
これが、方向変換(俗に「車庫入れ」とも呼ばれる)の課題では、
バックを始める前には、
車庫側(左へバックするなら左側)の縁石に後輪を近づけておきます。
ハンドルを回してバックすると、
車体が扇型を描き、外輪差(前輪が後輪より外側を通る)を生じるからです。
しかし、縦列駐車では、作る扇型が一つではないのです。
「ハンドルを左に回して車体を一番奥へ向かわせる時」に1つ、
次に「ハンドルを右に回して車体を駐車スペースへ収める時」にも1つ、
都合2つの扇型を作ることになります。
そのため、最初に左に寄せ過ぎていると、
バック時に左前フェンダーがぶつかりそうになるので、
2つ目のハンドルが回しにくくなってしまいます。
もちろん車やスペースによって違いはありますが、
縦列駐車でバックする前には、
左側に概ね1m程度の余裕があったほうが
やりやすいはずです。
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