Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

タグ:安全


進路変更前には周囲(特にミラーの死角)の安全を
しっかり確認しましょう。
こんなことは、もう皆さん、耳にタコだろうと思いますが、
その安全確認中に、アクセルを踏み続けてはいませんか。

確認中は、アクセルを緩めて速度を維持するか、
状況によってはブレーキを踏んで減速する場合すらあります。

では、加速しながらの安全確認はなぜダメなのでしょう?

まず第1に、
加速していては危険時に対応できないからです。
考えてみれば、安全であるか否かを確認している最中なんですから、
わざわざ言うまでも無い当然の話ですけど。

第2に、
ミラーの死角を見ている時は、言わば“わき見”しているのです。
前の景色が見えていないのに加速するのは無謀というもの。
目視中に、先行車がブレーキを踏んでいたり、
突然歩行者が飛び出して来たりというのも、よくある話です。

第3に、
首を横に振りながらのアクセル加減が難しいことが挙げられます。
そもそもアクセルは前の状況に合わせて調整すべきものですが、
加えて、人間、同時に二つのことをやるのは大変です。
どうしても、首を振るのに釣られてペダルを踏みこんでしまったりします。

第4の理由としては、
その後の加速をスムーズに行うためです。
安全確認を必要とする場面は、
そのほとんどが、次に「加速を伴う動作」を行うことになります。
「右左折前の寄せ」も、「障害物回避」も、「追い越し」も、そして「発進」だって、
安全が確認できたら、加速していくのです。
したがって、その動作の前には、加速できるだけの余裕が必要になるわけです。

こういった理由から(まだまだ他の理由も挙げられるかも知れませんが)、
安全確認中はアクセルを踏むべきではありません。
確認が終わって、すなわち、安全であるなら、
その時にこそ、力強いアクセルを踏んでいってください。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


スタート地点や一時停止後に発進しようとして安全確認した後、
歩行者の飛び出しや自車のエンストなど、
何かしらの事情ですぐに発進できないことがあります。

そうした場合、確認してから3秒以上経過していたら、
改めて安全確認が必要となります。
なぜなら、
3秒も経ってしまうと、確認した時とは周囲の状況が変わっていて、
せっかく確認した安全が確保できなくなってしまっているからです。

そして、ここが一時停止の場所(踏切を含む)だったら、
3秒以上経過したのに再度の安全確認をせずに発進してしまったら、
「一時停止義務違反」(試験中止)を食らってしまう可能性すらあります。
もっとも、一時停止の場所でなくても、確認モレで容赦なく減点されますけど。

この「3秒以内ならOK」って、
食べ物を落としても3秒以内なら拾って食べられる(もちろん俗説です)という
「3秒ルール」に似ていませんか?
そんな連想で憶えておいてもよいでしょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


先頭で信号待ちしていた車は、
赤信号が青に変わっても、
すぐには発進しないでください。

走り出す前に、
まず交差点内の安全を確認しなければなりません。
横断歩道を渡りきれなかった歩行者や
そちらは赤信号なのに交差点に突っ込んでくる自転車など、
日常茶飯事です。
しっかり左右を確認してから発進しましょう。

自分が2台目以降であったら、
先頭車のような安全確認はしなくて良いですが、
考えなしに前の車に続いて走り出すと、
交差点内で立ち往生してしまったりしますよ。

交差点の先に自分が入れる余地が有るかどうかを、
よく見てから進んでください。
もっとも、これは1台目であっても同じですけど。

そもそも、青信号は
「進め」ではなく、
「進むことができる」でしたね。
つまり、自分が安全に進める状態かどうかを確認して、
大丈夫な状態だった時に初めて進める、ということです。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


ダイナマイトは、
静かに置いておけば危なくないですが、
一つ使い方を誤ると極めて危険なものになるので、扱いには細心の注意が必要です。
ムンシュという心理学者は、
ディノーメン(Dynomen;ダイナマイトDynamite+現象Phenomenon)という造語を用いて
潜在的な事故の可能性について言及したそうです。
意訳すれば「隠れた危険」とでも言ったところでしょうか。

例えば、自動車で住宅街を走行しているとします。
何ら問題なく走り続けられるかも知れませんが、
もしかしたら、路地から子どもが飛び出すかも知れません。
これが、ディノーメンですね。

まず、走行しているのが住宅街であることを認識できているか、
そして、路地から子どもが飛び出すことを想定できるか、
さらには、それに備えて速度を落とす等の措置を講じられるか。
そういったことが、
ベテランドライバーと初心ドライバーとの違いではないでしょうか。

学科教習や一般の交通安全教室で
「かもしれない運転」と称して指導しているのも、
このディノーメン理論を踏まえているように思います。

ダイナマイトにも自動車の運転にも隠れた危険があることを理解し、
安全に取り扱いたいものです。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


例えば、
ただの広いスペースで、
「どうぞ自由に走ってください」と言われても、
多くの人は、
どう走って良いのか、途方に暮れることでしょう。

そこに、「センターライン」が引かれ、「直近マーク」が描かれ、
「このラインに沿って曲がってください」と言われたら、
その方が走りやすくなるんじゃないでしょうか。

まるで、無重力状態では人間は歩くことすらままならず、
地球の引力に縛られていた方が自由に動ける、
というのと、通じるような気がします。

「路側帯」も、「導流帯」も、さらに言えば「規制標識」とかも同じ。
我々に不自由を課しているようにも思えますが、
実は、それらが、スムーズな交通に寄与しているのです。

だからこそ、ドライバーはこれらの指示に従って走るべきであり、
むしろ、そうした方が、
安全で円滑な交通が保て、全体的に調和が取れて走りやすくなるはずです。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


路上走行中に、駐車車両があったり、
歩行者が飛び出しそうになったりしたとき、
咄嗟にハンドルで回避しようとしていませんか。

しかし、ハンドルを動かす前には、
合図を出して、動こうとする側の安全を確認しなければなりません。


では、そんなことをしている余裕が無い時は?

合図と確認が間に合わないなら、
減速してください。
必要によっては停止してください。


というより、
そもそも、危ないと思ったら、
「まずハンドル」ではなく「まずブレーキ」が鉄則でしたよね。

「右に行きたい。ハンドルを右。」じゃ、まるで子供です。

皆さん、もう耳が酸っぱく(?)なっていると思いますが、
「車の運転は『加減速』を中心に」、
「ハンドル操作の前には『合図と確認』が必須」
が基本でした。
これを思い返して、“大人”らしい運転をしましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



カーブに近づいたら減速してください。
特に、カーブの出口が見えない、いわゆる“ブラインド・カーブ”では、
しっかりブレーキを踏んでスピードを落としましょう。
時速何キロまで落とすかは、状況によって異なりますが、
左へ向かう(教習所や試験場では内周の)ブラインドカーブでは、
カーブの先に障害物を見つけたらすぐに対処できるよう、
徐行もしくは徐行に近い速度まで減速しておくべきでしょう。

試験場では、
カーブの先に障害物が設置されている所もあります。
そんな時も慌てず騒がず、まずは減速して、
落ち着いて合図・確認の後、障害物を越えていけば良いのです。
「カーブの先に何かあるかも?」と思って走るだけで随分違いますよ。


また、これは、
大きな一方通行(高速道路を含む)の「右側車線での右カーブ」でも、
同じことが言えます。
カーブの先で渋滞していることも想定しなければなりません。
これも、カーブを通過する際に危険であることを認識しているだけで、
とりあえず追突は免れるか、よしんば追突したとしても軽く済むはずです。


油断無く、そして、“スローイン・ファストアウト”の徹底を。
基本に立ち戻って運転することが、
試験合格にも、安全のためにも、重要なのです。


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建設現場等では、
日本語の「冷やり」と「ハッと」と「気掛かり」の頭文字を取って、
「HHK活動」というのを推奨している会社があります。
すなわち、小さな危険に気が付いた段階で職番の安全を見直すということ。
これは、
「1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、29件の軽傷事故と300件のヒヤリハットがある。」
という「ハインリッヒの法則」に裏付けされた運動です。


自動車運転に関しても、これがそのまま当てはまります。
自動車技術会も「ヒヤリハット特性」というのを提唱しているくらいです。

たまたま運悪く事故に遭遇してしまうことや“貰い事故”というのもあることは分かりますが、
もし、短期間中に複数回の事故を起こしたのであれば、
それは普段から「ヒヤリハット」を感じさせる運転をしていたと断じざるを得ません。
さらに言えば、いずれ重大事故を起こす可能性も高いと推測されます。


事故を、少なくとも重大事故を防ぐには、
ちょっとした危険を感じた段階でその危険の芽を地道に摘むようにしていくことが
大切なのだと思います。


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ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は、
急ブレーキを踏んでもタイヤがロックしないようにする仕組みで、
現行のほぼ(小生の知る限り)すべての国産乗用車に標準装備されています。

ABSを搭載していない(昔の)車では、
急ブレーキでタイヤがロックしてしまったら、
ドライバーは、足の力を少し緩めてロックを外し、
それから再びブレーキペダルを踏み込む、という動作を繰り返していました。
言ってみれば、それを機械で自動的に行うのがABSというわけです。

タイヤがロックした状態の危険性(“怖さ”と言うべきでしょうか)は、
実際に体験してもらうのが一番良いのですが、
残念ながら(?)
パイロットアカデミーの教習車もすべてABSを搭載しているので、
口頭で説明するしかありません。


さて、ABSによって車を安全に停めることができるようになったことは
喜ばしいのですが、
どうもこれを勘違いして、
「ABSだと急ブレーキが掛けられる」と曲解しているドライバーが多いですね。
しかも、それに輪を掛けて、
「ABSだから車間を詰めて走っても大丈夫」と思い込んでいる人までいます。

ABSを装備しているからと言って、
別にブレーキの効きが良くなるわけではないのです。
むしろ、熟練ドライバーがABS無しで(前述の方法で)ブレーキを掛けるよりも
停止するまでの距離は長くなります。

こういったABSの性能を正しく認識して、
慢心せずに、充分な車間距離を保って走ってください。


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進路変更前には周囲(特にミラーの死角)の安全確認が必要なことは、
もう皆さん、耳にタコでしょう。


ところで、安全確認中に、
アクセルを踏み続けていませんか。
確認中は、アクセルを緩めて速度を維持するか、
必要に応じてブレーキを踏んで減速してください。


では、加速しながらの安全確認はなぜダメなのでしょう?

まず第1に、加速していては危険時に対応できないからです。
考えてみれば、安全であるか否かを確認している最中なんですから、
わざわざ言うまでも無い当然の話ですけど。

第2に、ミラーの死角を見ている時は、言わば“わき見”しているのです。
前の景色が見えていないのに加速するのは無謀というもの。
目視中に、先行車がブレーキを踏んでいたり、
突然歩行者が飛び出して来たりというのも、よくある話です。

第3に、首を横に振りながらのアクセル加減が難しいことが挙げられます。
そもそもアクセルは前の状況に合わせて調整すべきものですが、
加えて、人間、同時に二つのことをやるのは大変です。
どうしても、首を振るのに釣られてペダルを踏みこんでしまったりします。

第4の理由としては、その後の加速をスムーズに行うためです。
安全確認を必要とする場面は、
そのほとんどが、次に「加速を伴う動作」を行うことになります。
「右左折前の寄せ」も、「障害物回避」も、「追い越し」も、そして「発進」だって、
安全が確認できたら、加速していくのです。
したがって、その動作の前には、加速できるだけの余裕が必要になるわけです。


以上の諸理由から(まだまだ他の理由も挙げられるかも知れませんが)、
安全確認中はアクセルを踏むべきではありません。
確認が終わって、すなわち、安全であるなら、
その時にこそ、力強いアクセルを踏んでいってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




例えば、「一時停止」の標識のある所や「踏切」で、
安全確認後に発進しようとしたところエンストしたというケースを
想像してみてください。

エンスト後、すぐにエンジンを掛け直して、
そのまま再発進してしまったら、
「一時停止義務違反」(その場で試験中止)になってしまうかも知れませんよ。
なぜなら、
安全確認してから一定時間(「3秒」と言われます)を経過したら、
確認した時とは周囲の状況が変わってしまい、
せっかく確認した安全が確保できなくなってしまっているからです。

これは、発進時や進路変更前の確認も同様で、
歩行者が飛び出したとか、対向車が予期しない動きをしたとかにより、
確認後3秒以内に発進や進路変更の動作を起こせなかった場合は、
改めて安全確認が必要となります。


この「3秒以内ならOK」というのを、
食べ物を落としても3秒以内なら拾って食べられるという俗説になぞらえて、
「運転の3秒ルール」と呼ばれて…

…嘘です。 そんなのは聞いたことがありません。

でも、3秒経過したら食べられ…じゃなくて、
3秒経過したらもう一度確認してから動作を起こしてくださいね。


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「ハンドルを握る」という表現を使いますが、
車をまっすぐ走らせる限りは、
「握る」というより「指を掛ける」という感じで、
バーの上に手を載せているだけでOKです。


まれに、
かかえ込むようにハンドルを握ってしまう人までいますね。

おそらく緊張しすぎなのだと思いますが、
それだと、
手首が自由に動かせず、操作しづらいんじゃないですか。

あるいは、もしかしたら、
「ハンドルをまっすぐ保持しよう」と意識してのことかも知れませんが、
車には直進性がありますから、そんなのも無用です。


ゆったりと、
ハンドルにも気持ちにも余裕を持たせましょう。

それが、結果として、
安全かつスムーズな運転につながりますよ。


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何のラインも引かれていない、ただの広いスペースで、
「どうぞ自由に走ってください」と言われても、
どう走って良いのか、途方に暮れるのではないでしょうか。

そこに、「センターライン」が引かれ、「直近マーク」が描かれ、
「このラインに沿って曲がってください」と言われたら、
その方が走りやすくなると思います。

まるで、無重力状態では人間は歩くことすらままならず、
地球の引力に縛られていた方が自由に動ける、
というのと、似ていませんか?

「路側帯」も、「導流帯」も、さらに言えば「規制標識」とかも同じ。
我々に不自由を課しているようにも思えますが、
すべて、安全で円滑な交通のために意味があるのです。

だからこそ、ドライバーはこれらの指示に従って走るべきであり、
むしろ、そうした方が、全体的に調和が取れて走りやすいはずです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




自動車運転で最も大切な事は、
何と言っても「安全確認」、これに尽きます。
人間より大きな機械を動かす(=運転する)のですから、
安全を確認するのは、
あたり前田のクラッカー(※歳が判ってしまう…)でしょう。


そして、2番目に大切な事は、
このブログで何度も書いている「加減速」です。
加速すべき時にはしっかり加速し、
減速すべき時にはしっかり減速する、
これを徹底してください。


では、その「加速すべき時」・「減速すべき時」って?

そうです!
それを判断するためにこそ、
1番目の「安全確認」が必要なのです。

端的に言えば、
まず安全を確認して、
「安全だったらアクセル、危険だったらブレーキ」
というのが、自動車運転の基本のキなわけです。
(※ これまた昭和臭い表現ですな…)


このように、
「安全確認」と「加減速」とはリンクしているので、
別々に練習するよりも、
セットで練習した方が身に付きますよ。


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自分の進む先の遠くを見ることは、
このブログでも口を酸っぱくして何度も言っていることです。
その心は、基本的には、車をまっすぐ走らせることが目的なのですが、
もっと基本的な「前方の安全を見る」という意味も、当然あります。

自分の車線上に障害物が無いかどうかを常に見ておき、
例えば人が飛び出したような場合には、
何も考えずに、まずブレーキを踏んでください。
そう。「何も考えずに」です。


実は小生、
大学時代に少しだけ弓道をかじったことがあります。
その時、最初の最初に、
「人影が見えたら、ためらわず弓を緩めなさい。」
と教わりました。
弓を引き始めた時や、あるいは「さあ矢を放とう」というタイミングでは、
弓を緩めるのに勇気が要ります。
それでも「ためらわず」に、動作を中断しなければなりません。


この話を後になって話を思い出して、
車の運転に通じるものを感じました。
「信号が青のうちに交差点を通過しよう」というようなタイミングで
アクセルを緩めてブレーキを踏むのは大変です。
でも、危険を察知したら、そうしなければ事故につながります。

加えて言えば、アクセルを踏み込む時には、
そういう事態も想定しておく必要があるということでしょうね。


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右左折の際には、ハンドルを回し始める前に、
必ず、巻き込みの確認をしてください。

一部誤解している向きもあるようですが、
巻き込みは、
左折ばかりでなく、右折でも起こりえますよ。


所内教習ではイメージしにくいかも知れませんが、
路上走行中には、
自分の右側を二輪車が通過するのは日常茶飯事です。
不用意にハンドルを回すと、
この二輪車を巻き込む可能性があるのです。


ですから、左折であれ、右折であれ、
「ハンドル前に安全確認」を
鉄則として覚えておきましょう。


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「1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、29件の軽傷事故と300件のヒヤリハットがある。」
(ハインリッヒの法則)というのがあります。
「ヒヤリハット」とは、日本語の「冷やり」と「ハッと」。つまり小さな危険。
建設現場等では、この「ヒヤリハット」の段階で職場の安全を見直す活動を行っていますね。
「ヒヤリ・ハット・キガカリ」の頭文字を取って「HHK活動」とも呼ぶようです。


これはそのまま自動車運転に関しても言えることです。

たまたま運悪く事故に遭遇してしまうことや“貰い事故”というのも承知していますが、
もし、短期間中に複数回の事故を起こしたのであれば、
それは普段から「ヒヤリハット」を感じさせる運転をしていたと断ぜざるを得ません。
さらに言えば、いずれ重大事故を起こす可能性も高いと推測されます。

事故を、少なくとも重大事故を防ぐには、
ちょっとした危険を感じた段階でその危険の芽を地道に摘むようにしていくことが
大切なのだと思います。

…と、このテーマで書くためにネットで検索してみたら、
運転免許更新講習の時にヒヤリハットの話をする講師もいるらしいですし、
自動車技術会も「ヒヤリハット特性」というのを提唱しているのだそうですね。
恥ずかしながら今ごろ知りましたが、
こういう意識が広まっていけば交通事故はきっと減ることでしょう。


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方向変換の課題に際しては、
車庫前まで車を進めたら、そこで一旦停車させましょう。

試験で、方向変換の動作に入る前に求められているのは、
「車庫内の安全を確認すること」です。
この際、「停まって確かめても良い」という案内をされることがありますが、
パイロットアカデミーの教習では「停まる」ことをお勧めしています。


停まって何をするかというと、
まず、当然、車庫内の安全確認ですね。


それから、手順の整理。
“方向変換のやり方の手順”を覚えている人も多いと思いますが、
その“手順”を頭の中で整理する数秒間を作ると、
精神的にも落ち着けるのではないでしょうか。
そこで深呼吸の一つもして、
目標(縁石の位置など、決めている目標があれば)が
どこにあるのかを見定めておきましょう。


ただ、一旦停車するのは、
決して手順を思い出すためではありません。
車庫内の安全を確認することが停車する最大の目的であることを
絶対に忘れないでください。

安全確認をせずに目標定めだけしているのは、
試験官には判ってしまいますよ。


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車から降りる際には、
後方の安全を確認してからドアを開けます。

ところが、そう教えた直後にもかかわらず、
確認が終わらないうちにドアを開ける人が多いですね。
「確認しながらドアを開ける」というか、
「ドアを開けながら確認する」というか…


本人は確認したつもりなのかも知れませんが、
これだと、ドアを開ける行為に取り掛かった瞬間は
まだ安全かどうかが判っていないはずです。
実際、そういう場面で、
すぐ横を自転車が通過することは、よくありますよ。

「ドアを少しだけ開ければ、自転車にはぶつからない」などと、
“言い訳にならない言い訳”をする人もいますが、
開くドアに驚いて自転車がふらついたり、
また、ドアをよけようとして、そのまたすぐ横の車やバイクに接触したり、
ということは、普通に考えられますよ。


やはり、ドアが閉まっている状態で後方の安全を確認した後、
おもむろにドアを開けるのが、どう考えても正解です。


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「危険を感じたら減速!」は、
「安全が確認できたら加速!」とセットで覚えるべき、
“基本のキ”です。


路上走行中、先行車がブレーキを掛けたら、
迷わず、自車もブレーキを踏んでください。
前の車がなぜブレーキを掛けたのかまで瞬時に判断するのは難しいですが、
とにかく減速または停止すべき事情が有ったのは確かでしょうから、
後続車であるこの車も、
当然、同じ事態に遭遇するものと想定しなければなりません。


こういった時に、「ハンドルでよける」のは禁物です。
前の車は、子どもが飛び出したのでブレーキを掛けたのかも知れないのですよ。
そんな車を追い越そうとしたら、大事故につながりかねません。


また、いきなりハンドルを取ってしまっては、
自車と並走していた二輪車と接触する危険性をも生じます。
進路変更するなら、
動作を始める前にウインカを出し、安全を確認しなければなりません。

その時間を作るためにも、速度を落としておく必要があります。


特に日ごろバイクや自転車に乗っている人は、
ブレーキを踏むのをためらう傾向があるようですが、
ハンドルでヒョイっとよけるのは非常に危険であることを認識してください。


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信号について、
「青=進め、黄=注意、赤=止まれ」
と覚えている人は多いですね。

しかし、このうち正しいのは「赤=止まれ」だけです。

青色の灯火は、
「進め」ではなく「進むことができる」ですし、
黄色の灯火は、
「止まれ。ただし、安全に止まれない場合は、そのまま進むことができる」ですよ。
「注意して進め」ではなく、
ましてや「加速して進め」でもありません。


意外にも(いや、意外じゃないかも?)、
二種免許取得希望者や、免許失効で仮免許を交付された人に、
こういう誤解が目立ちますので、注意してください。


「他の交通に注意して進むことができる」は、
「黄色の点滅信号」でしたね。
これと混同しないように気を付けましょう。


特に、場内試験(仮免だけでなく本免にも二種免にも場内課題があります)では、
そんなにスピードを出していないこともあって、
信号が黄色に変わった時に、
「安全に止まれない」というケースは滅多にありません。
黄色の信号は「止まれ」で覚えておいてください。


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車の周囲の安全を確認するために車内のミラーを使いますが、
ミラーには、映らない部分があります。


ルームミラーは真後ろを、サイドミラーは斜め後ろを、
それぞれ映しています。
すなわち、ミラーは後ろばかり映していて、
車の横のほうはミラーには映っていないことになります。
これが「ミラーの死角」です。


「運転姿勢を変えれば死角は無くなる」と考える人も
たまにいますが、そんなことはありません。
誰かに後部ドアの横あたりに立ってもらえば、すぐ解りますが、
どうやったって、ミラーでは見えない部分はできてしまうのです。


もう、諦めて(?)
死角の部分は、直接目で見て確認するしかありません。


ミラーの死角は、
「ドライバーの真横より少し後ろ気味の所」です。
そこに他の車や自転車・歩行者がいないかどうか、
しっかり見てください。


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危険な所でスピードを出すのは“馬鹿”ですが、
安全な所でスピードを出さないのは“邪魔”です。
「のろのろ運転」は決して「安全運転」ではない、と認識してください。


では、安全だったらどのくらいまでスピードを出せば良いのかというと、
ちょっと乱暴ですが、
一応「制限速度まで出す」と覚えちゃってください。

ここで言う「制限速度」とは、
標識等で最高速度が指定されている場所ではその速度、
標識等が無い場所では「時速60km」(いわゆる法定速度)
と理解してお読みください。


もちろん、そうは言っても、
制限速度までスピードが上げられない状況もあります。

その理由として、すぐに思い付くものだけでも、
・先行車がゆっくり走っているとか、
・歩行者や自転車などが近くにいるとか、
・カーブや見通しの悪い交差点に近づいているとか、
・前方の信号が赤であるとか、
・進路上に障害物が見えているとか、
・雨や霧で視界が悪いとか、
・(特に所内教習・場内試験において)加速するのに充分な直線部分が無いとか etc.etc.
…こんなにいっぱい挙げられます。


でも、言いたいのは、
「スピードが出せない(出すべきでない)事情」が無い限りは、
“出せるだけ”のスピードを出すのが基本、ということです。

逆に言えば、
「制限速度まで加速しないのには、“スピードを出さない理由”が必要」
ということでもあります。


あ、でも、急加速はやっぱりダメですよ。
むやみにアクセルを踏めば良いというものでもないので、
そこは誤解の無いようにしてください。


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運転中、危険を感じたら、
反射的にブレーキを踏むのが鉄則です。


「後方の安全を確認してから」?

いや、その必要はありません。
「確認していたらぶつかりました」なんて、言い訳にもなりませんし、
車間を空けるのは先行車ではなく後続車の責任だからです。
第一、後続車が来たらブレーキを掛けないつもりだったのでしょうか。

「地震!火を消せ!」ではないですが、
「危険!即ブレーキ!」と覚えてもらって結構です。
基本的には。


ただし、これには例外があります。
それは「凍結路面」での走行中です。

積雪路面なら、まだタイヤのグリップが効きますが、
凍結しているとタイヤは簡単にロックし、すぐに制御不能に陥ります。
なので、凍結路面では、エンジンブレーキを活用して、
不用意なフットブレーキを踏まないようにしましょう。


そもそも、積雪路であれ凍結路であれ、
急ブレーキが必要になるほどのスピードを出さなければ良い話です。

ここ数日は、関東の平野部でも朝方は氷点下。
気を引き締めて走りましょう。


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車線変更や発進などの際、
前を見ないで、横を見たまま進路変更していく人がいますが、
その行為は危険ですし、減点要因ともなりますので、やめましょう。


そういう人は、おそらく、
これから移ろうとしている方の安全を
サイドミラーや直接目視で確認しているのでしょうが、
安全の確認なら、
進路変更の動作の“前”に行わなければいけません。

安全が確認できたからこそ動作に入るわけで、
逆に言えば、動作に入ってからも確認しなければならないのは、
動作前の安全確認が不充分であったことに他なりません。

「確認しつつの動作」は、
「確認しないで動作」と同義であると肝に銘じてください。


また、進路変更中には加速をしているはずです。
加速中に“わき見”状態を作るのは、
目の前の状況が変わっている(先行車が急ブレーキを掛けた等)
のに対処できないので、これまた危険です。
加速時には前を見てください。(「前見て加速!」の徹底を)


そのためには、
進路変更前の安全確認を確実に行いましょう。
さらに言えば、それは、
「安全が確認できなければ進路変更を中断する」ことをも意味します。
これを徹底すれば、
前(自分が進むべき道)を見てアクセルが踏めるはずです。


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発進の前や進路変更の前には、
当然、安全確認が必要です。


しかし、例えば、
「一時停止」の標識のある所や「踏切」で、
安全確認後に発進しようとしたところ、エンストしたような場合、
そのまま再発進したら、
最悪、「一時停止義務違反」(その場で試験中止)になります。
安全確認してから一定時間(「3秒」と言われます)を経過したら、
確認した時とは周囲の状況が変わってしまい、
せっかく確認した安全が確保できなくなってしまうからです。

エンストばかりでなく、
歩行者が飛び出したとか、対向車が予期しない動きをしたとかにより、
確認後3秒以内に発進や進路変更の動作を起こせなかった場合は、
改めて安全確認が必要となります。


俗説として、
食べ物を落としても3秒以内なら拾って食べることができることを
「3秒ルール」などと言いますが、
言わば「運転の3秒ルール」とでも言うところでしょうか。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





進路変更前には周囲(特にミラーの死角)の安全確認をしましょう。
その際は、アクセルを緩めて、速度はそのまま維持するか、
もしくは必要に応じてブレーキを踏んで減速してください。


加速しながらの安全確認がダメな理由は…

まず第1に、加速していては危険時に対応できないからです。
考えてみれば、安全であるか否かを確認している最中なんですから、
わざわざ言うまでも無いことでしょうけど。

第2に、ミラーの死角を見ている時は、言わば“わき見”しているのです。
前の景色が見えていないのに加速するのは無謀というもの。
目視中に、先行車がブレーキを踏んでいたり、
突然歩行者が飛び出して来たりというのも、よくある話です。

第3に、首を横に振りながらのアクセル加減が難しいことが挙げられます。
そもそもアクセルは前の状況に合わせて調整すべきものですが、
加えて、人間、同時に二つのことをやるのは大変です。
どうしても、首を振るのに釣られてペダルを踏みこんでしまったりします。

第4の理由としては、その後の「加速」をスムーズに行うためです。
安全確認を必要とする場面は、
そのほとんどが、次に「加速を伴う動作」を行うことになります。
「右左折前の寄せ」も、「障害物回避」も、「追い越し」も、そして「発進」だって、
安全が確認できたら、加速していくのです。
したがって、その動作の前には「加速できるだけの余裕」が必要になるわけです。


以上の諸理由から(まだまだ他の理由も挙げられるかも知れませんが)、
安全確認中はアクセルを踏むべきではありません。
確認が終わって、すなわち、安全であるなら、
その時にこそ、力強いアクセルを踏んでいってください。


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運転姿勢を正しく保つために、
シートはきちんと合わせなければなりません。
だいたいボンネットの先5mくらいの路面が見えるようにします。


しかし、背(というより“座高”ですな)の低い人は、
どう合わせても前が見えないことがあります。
そういう人は、座布団を使ってください。
ただし、教習車にも試験車にも常備されていませんから、
ご自分で用意してもらわなければなりませんけど。


そう。試験の時だって座布団を使っても構わないですよ。
安全に運転するために必要なのですから、遠慮することはありません。
気まずい空気が流れたら(そんなことは無いはずですが、そう感じたら)
乗車する時に、「座布団を使わせてもらいます」と一言、
試験官に言っておけば、それで気持ちが落ち着くでしょう。


なお、座布団を使うと、ペダルまでの距離が長くなりますので、
当然のことですが、足が届くものにしてください。
自分に合った座布団をいくつか試してみると良いと思います。


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進路変更や右左折の前では周囲の安全を確認するのですが、
確認している最中には、加速をしないでください。
特にミラーの死角を目視している時などは“脇見”になっているわけで、
進行方向から視線を外した状態で加速するのは非常に危険です。


確認中のアクセルは、
速度を維持する程度に踏むか、
あるいは、完全に緩めてしまっても良いくらいです。


ギアチェンジも(MT車の場合)確認中はダメです。
もっとも、アクセルを踏まないのですから、ギアチェンジも出来ない理屈ですけど。
(減速チェンジは状況によって可能な場合があります。)


また、実は怖いのは、
知らず知らずアクセルを踏み込んでしまっていることです。
首を動かすのに合わせて肩も一緒に動いてハンドルを切ってしまう人はよく見かけますが、
同じように、確認に合わせて足にも力が入ってしまうのでしょう。
(もしかして、一々うなずきながら確認している?)


こういう症状が出ていたら、早急に矯正しなければなりません。
難しければ「速度を維持するアクセル」なんて芸当は考えずに、
もう、完全にアクセルを緩めちゃっても良いですよ。
「加速しない」ことを意識するようにして練習しましょう。


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ノロノロ運転のことを「安全運転」と呼ぶのは、
イヤミでこそあれ、決して額面通りに誉めている意味では有りません。


安全運転とは、
「安全な場面でスピードを出し、危険な場面でスピードを落とせる」、
これに尽きます。
自動車運転には、こういう“メリハリ”が必要なのです。
もちろん、試験でもそれが問われ、教習でもそれを強調しています。


では、その「安全/危険」は
どうすれば判断できるようになるのでしょうか。


そのためには、いろいろな箇所に目を配ることです。
「視野を広く」という表現をする人もいますが、
それだと、どこを見たら良いかが判らなくなる人も多いので、
慣れないうちは「一点を凝視しない」くらいに思っていたほうが
良いかも知れません。


運転中に視点を頻繁に動かすので
初めは疲れてしまうかも知れませんが、
練習していくうちに
「注意を要する場所/要しない場所」が解ってくるようになりますよ。
(“理屈”より“経験”の話になってしまいますが)


そのうえで、最初の話題に戻り、
「安全な所で加速し、危険な所で減速する」を実行するわけです。


教本には「認知→判断→動作」と書いてありますが、
メリハリに関しても、これの繰り返しで運転してください。


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踏切や一時停止の標識がある交差点では、
車を完全に停めた状態で、左右の安全を確認しましょう。
基本は「右・左・右」でしたね。


この時、2度目の「右」を見ている最中に
ブレーキから足を離してしまう人がいますが、
それだと、確認が終わっていないことになります。
MTならまだしも、
ATだとブレーキを緩めると同時に車が動き始めますから、
つまり「確認できていないうちに発進した」と見られても文句は言えません。
踏切や一時停止で確認しないのは、厳密にとらえられれば、試験中止ですよ。
(それだけのミスなら目をつぶってくれる試験官もいないわけではないですが)


ちょっとの気の緩みが致命傷になりますので、
油断せず、確認が完全に終わるまでは、
ブレーキの上に足を載せておいてください。


もっとも、
発進前には自分がこれから向かう方を見ること(=「前見て加速!」)
を常に意識していれば、
確認中にブレーキから足を離すという症状は出ないはずなんですが。


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何か動作を起こす時には、
必ずその前に周囲の安全を確認してください。
「動作を起こす『前』に」というのがポイントです。
確認が終わっていないのに動作を始めたのでは、
それは、確認していないことになります。


分かりやすい例が、乗車時のドアの開閉です。
ドアが閉まっている状態で周囲の安全を確認し、
安全であった場合に初めてドアノブを握ることができるのですが、
ドアを開けつつ周囲を見ている人が多いですね。

試験では、それは「確認していない」と見られ、
「安全不確認」1回につき減点10点ずつ取られます。


発進時も然り、進路変更時も然り、
動作しつつ確認する(=確認しつつ動作する)のは
確認していないのと同義です。


必ず動作を起こす前に安全確認して、
確認が終わってから動作に入ってください。
(初めのうちは意識しないと難しいでしょうね。)


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障害物を回避しようと対向車線にはみ出したら、
対向車が迫ってきました!
元の車線に戻るために左の安全確認をしている時間は無さそうです。
ドライバーのあなたは、どうしますか?


答は簡単。
ブレーキを踏んで減速する。この一択です。
減速して、左の安全を確認してから、元の車線に戻ってください。


対向車とぶつかる?
大丈夫です。対向車だって衝突したくないので、ブレーキを掛けますから。


対向車がブレーキを掛けてくれないかも?
その可能性も無いわけではありませんが、
であればこそ、こちらがスピードを落としておかないと、より危険ですよ。


対向車に迷惑?
そうですね。確かに対向車を妨害することになります。
対向車に迷惑にならないように、
はみ出す前にしっかり見ておく必要はあったでしょう。
でも、だからと言って、安全確認せずに元の車線に戻っては、
左側の歩行者や自転車を巻き込む可能性があります。


対向車が迫る中、ブレーキを踏むのは、
なかなか勇気が要りますが、
歩行者や自転車との衝突は、即、命に関わる話になりますから、
勇気と決断をもって、ブレーキを踏みましょう。


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ガソリンスタンドやファミレス等に入るために
歩道を横切ることがあります。
そういう所では、
歩道に入る直前で一時停止することになっています。
(道路交通法第17条第2項)


「一時停止」とは、
タイヤをピタリ止めて、左右の安全を確認するのでしたよね。


この「歩道直前での一時停止」は、
左折で店に入る場合ならイメージしやすいと思いますし、
実際、このように左折する車はよく見かけますが、
これは、右折で入る場合も同じですよ。
つまり、道路の右側にある店に入る際には、
対向車線をふさいだ状態で一時停止しないといけないのです。


それと、うっかりしがちですが、
店に入る時ばかりでなく、
歩道を横切って店を出る時も同じです。


左折の時も、右折の時も、入る時も、出る時も、
歩道を横切る直前で一時停止。
うっかり忘れる人が多いので、注意しましょう。


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横断歩道に近づいたら、
注意すべきことがいろいろあります。

まず、横断歩道の手前30m以内では、
追い越しも追い抜きも禁止です。
その速度を維持しつつ、
横断者がいるかいないかを、しっかり見てください。

この時点では、必ずしも減速する必要はありません。

横断者がいなかったら、そのまま通過しましょう。
まれに、「横断歩道では必ず停まらなければいけない」と
思い込んでいる教習生もいますが、
横断者がいなければ停まらなくて良いです。


そして、横断者がいたなら、
停止して、その人を横断させてください。
対向車が停まったかどうかには全く関係なく、
自分は必ず停まってください。


さて、問題は、横断者がいるかどうかが分からない場合です。
例えば、対向車が渋滞していて、
横断歩道の向こう側(右側)の端が見えないとか。

そんな場面では、
速度を落として走り、
渡って来る人がいたらすぐに停まるつもりでいてください。


また、自分の車線上において
横断歩道の直前で停まっている車があった場合にも、
横断者がいるかどうかが分かりません。
第一、その車は横断者がいたので停まったのかも知れないのです。

ですので、こういう場面では、その車の横を通過する際に、
一時停止して、安全を確認してから通過しなければならないことになっています。
このことは学科で勉強したはずですが、
実車で路上を走っていると、ついうっかり忘れてしまう人が多いので、
特に注意しておきましょう。


なお、ここまで書いてきたことは、
交通整理が行われていない(信号が無い)横断歩道の話です。
交通整理が行われている横断歩道では、
信号に従って走行すれば良いだけですので、
追い越し・追い抜きの件を除き、当てはまりませんので、ご了承ください。

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自動車を発進させようとする際、右側の安全は、
ミラーで確認するほか、目視でも確認しなければなりません。

ところで、その目視確認において、
“後ろ”を振り返るように見る人がいますが、
その確認スタイルは、あまりお勧めではありません。
というのも、
“後ろ”は、ミラーに映っているのだから、
ミラーを見れば確認できるわけで、
その部分をドライバーが直接見る意味は無いからです。

目視が必要なのは、ミラーに映らない“死角”を見るためでした。
ミラーの死角は、
ドライバーの“真横の少し後ろ気味”の所ですよね。
俗に「ドライバーの右肩」とか「試験官の左肩」と呼ばれる辺りを
目で見るのが正しい目視確認です。

まあ、ミラーに映っている部分であっても
念のため目視確認するのが悪いとは言い切れませんが、
それが発進前で車が動いていない間ならまだしも、
走行中の車線変更時などにそのスタイルで確認するのは、
運転姿勢を崩し、また、“前”から目を離すことにもなるため、
咄嗟の状況に対処できなくなりますよ。
それだと危険ですし、車のふらつきの原因ともなりえますので、
「ミラーに映る所はミラーで、ミラーに映らない所を目視で」が基本
と覚えましょう。

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