Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

タグ:手前


進路変更しようとする際は、
3秒前に、合図(ウインカー)を出してください。

さて、では「3秒前」って、
距離で言うと、どのくらい手前になるのでしょうか。
ちょっと計算してみましょう。

時速60kmで走行している場合、
「1時間(60分)で60km」走るのですから、
「1分間(60秒)で1km(1000m)」、
つまり、「6秒で100m」走る計算になります。
ということで、
3秒間で走る距離は「50m」と求められました。

時速30kmで走行している場合は、
これの半分なので、すなわち「25m」ですね。

車は時速30~60kmくらいのスピードで走っていますから、
∴「3秒前 = 25m手前 ~ 50m手前」というのが正解です。

なお、右左折する際には、
30m手前までに、曲がる方の端に寄せて走ります。
ということは、右左折の合図は、
都合、「右左折する所の55m~80m手前」に出すことになります。

電柱が(例外もありますが)概ね20m間隔で立っていることを踏まえれば、
「電柱3本~4本」というのが、合図を出し始める目安と言えます。

いろいろ理屈を並べてみましたが、
結局、電柱の数を数えるのが、
「3秒」とか「○m」とかより覚えやすいかも知れません。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


下り坂では、
平地と同じようなブレーキを掛けても、
平地と同じようには減速してくれません。
そのため、停止したかった位置を過ぎてしまうことがあります。

特にAT車ではエンジンブレーキが利かないため、
アクセルから足を離しても速度が落ちていかないので、
ドライバーとしては慌ててしまいますね。

これを防ぐためには、
平地での停止位置より少し(1mほど)手前で停まるつもりで
ブレーキを掛けていくと良いでしょう。
そして、本当に手前で停まってしまいそうになったら、
速度がゼロになる寸前に少しブレーキを緩めて、
本来の停止位置に合わせて停めれば良いのです。

では、これが上り坂だったらどうしたら良いでしょうか。

今度は停止位置より少し“先”で停まるつもりでブレーキを掛けていく?

理屈の上ではそれで正しいわけですが、
実践(特に路上)では、そうすべきでない場面に、まま遭遇します。

それは、前の車に続いて停まる時です。
上り坂の途中で停止した後は、
前の車が発進に失敗して後ろに下がってくることも想定しなければいけません。
そのため、上り坂では車間を少し多めに空けて停まるべきなのです。

ということで、
上り坂であっても、そしてもちろん下り坂でも、
本来の停止位置より気持ち手前で停まるつもりで減速していくべきことを、
覚えておきましょう。

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某教習所で、
「左折は徐行するが、右折は徐行しない」
と教えているのを耳にして、驚いたことがあります。

それ、違いますからね。
皆さんは誤解しないでください。
左折であろうが、右折であろうが、必ず徐行ですよ。

「徐行」とは、道路交通法第2条第1項において、
「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」
と定義されています。
具体的には、
(車の種類・積載量・道路の状況等によって違いがあるとしても)
一般に「概ね10km/h以下」と言われているところです。

この“徐行”の状態を、
ハンドル回し始めの5m手前までに(「手前まで」というのがミソ)、
作っておくことになります。
特に路上走行中は、
時速40~50キロから、一気にここまで速度を落とすのですから、
ドライバーの感覚としては「5m手前で速度ゼロ」くらいの気持ちで
ブレーキを踏んでいくことになります。

でも、そうは言っても、
急ブレーキにはなってはいけませんから、加減は必要です。

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左折の手前で道路左端に寄ろうとする場面を想像してください。
そこに、自転車が走っていたとします。

こんな場面でも、左に寄せますか?
それとも、危険だから寄せませんか?

正解は…

「それでも、左に寄せる」です。


自転車が自分の前を走っていたのなら、
その後ろへ追従する形で寄せていけば良いでしょう。

一方、その自転車が自分の後ろを走っていたなら、
どのくらい離れているかにもよるところですが、
基本、自分が加速していけば、安全に寄せられるでしょう。

まさか、自転車が自分の真横を走っているのに
寄せようという人はいないでしょうが、
問題になりそうなのは、
自分より少しだけ後ろを走っているケース。

そのような寄せると危険な場面では、
進路を変える前にスピードを落としてください。
そうすれば、
自転車は自分を追い抜いて行きますから、
その後を追従して行けば良いのです。

もし、自転車が、車の横をすり抜けるのを嫌って
減速または停止してくれたなら、
その時は、自分が先に行って構いません。

どうであれ、
自転車が走っていても(工夫して)左に寄せる、
ということです。

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交差点で左折する前には左端に車を寄せてください。
30メートル手前までに寄せを完了させます。
左に寄せる目的は、
左側にバイクや自転車が入って来る余地を作らないということでしたね。

その際、あまりに「寄せよう。寄せよう。」と意識しすぎると、
交差点に近づいたころに、逆に、左端から離れてしまいます。
この症状が出る人は、左に寄せた後に、車体をまっすぐに向けるために
一旦ハンドルを右に回し、そのまま進んでしまっているのではないでしょうか。
それに加えて、ブレーキを掛けながら寄せていることも疑われます。

これを回避するには…
そう、これも「前見て加速」なんです。
左に寄せた先の遠くを見て、アクセルを踏んでいってください。

遠くを見ないと、アクセルが踏めない。
アクセルが踏めないから車体がまっすぐ前に向かない。
だから、ハンドルに頼って車体を誘導する。
という状態に陥ります。

減速するのは、左に寄せ終わった後です。
交差点まで30mあるはずですから間に合うはずですよ。

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交差点を通過する際には、
その手前で安全を確認してください。
ただし、青信号に従って通過する場合(信号待ちの先頭車を除く)や
優先道路を進行している場合は、この安全確認は不要とされています。

ところで、その安全確認ですが、
交差点の中まで進んでから左右を見るドライバーをよく見かけます。
彼らの曰く、「交差点の手前では左右がよく見えないから」と。

なるほど、確かに、見通しが悪くて、
交差点の手前では安全が確認できないという所もあります。
でも、そういう交差点では、
相手からもこちらが見えていないわけですから、
一時停止してから(あるいは少なくとも徐行で)進んで行かなければ、
本当に危ないですよ。

よく見えないことを、
確認しない言い訳にしているだけのようにも思えます。
見通しが悪いのなら、
交差点進入前に左右を見て、安全が確認できない場合は慎重に通過する、
というのが正解です。

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赤信号になったら(厳密に言えば黄信号でも安全に停まれるときは)
停止線の手前で停まってください。
車の先端が停止線の手前50cm~1mぐらいになるのが望ましい
とされています。

停止線までの距離や速度によっては
この位置で停まりきれないこともありますが、
でも、それは、交差点(車道と車道の交わる部分)に進入したことを意味しません。
つまり、
信号が黄から赤に変わった瞬間に交差点の外にいたなら、
仮に停止線を越えてしまったとしても、
交差点に入ってはいけないのです。

もし停止線を越えてしまったら、
後ろを確認して、停止位置まで下がってください。
当然、後続車との間に後退するだけの余地が無いときには
バックする必要はありません。
しかし、後ろの確認すらせずにその場に止まっているのは
試験では減点対象となります。

「停止線オーバーしたら、振り向いて後ろの確認。」と覚えておくとよいでしょう。

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カーブの先で右左折しようとする際には、
カーブの手前でウインカーを出してください。
これは、所内でも路上でも同じです。

なぜ“カーブの手前”なのでしょうか?
それは、ウインカーには「自分の意思を示す」という意味があるところ、
カーブに入った後で出しても、周囲(特に後続車)から見えないので、
その目的が果たせないからです。

ここまではよろしいでしょうか。

ところが、
カーブの手前でウインカーを出し始めると、
カーブを抜けてハンドルを戻す際に、ウインカーが切れてしまいます。
これは、そういう構造なのだから仕方がありません。

でも、車がまだ右左折を終えていないのなら、
ウインカーを出し直してくださいね。
右左折の合図は右左折が完了するまで出していなければいけないので。

まれに「俺のせいじゃねえよ」とでも言いたげに、
ウインカーが消えた状態のまま右左折してしまう人がいますが、
それはダメ。
ウインカーレバーをもう1回操作するだけなのことなのですから、
意固地にならずに、
右左折時にウインカーが出ている状態を作っておきましょう。

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ある日の出来事です。

2車線(片側1車線)の道を走っているとき、
前方の信号が赤に変わりました。
そこは、片側3車線の広い道との、大きな交差点でした。
小生の前には、左ウインカーを点滅させているトラックが1台だけ。
そのままで行けば、2台目で信号待ちをする予定でした。

すると、前を走っていたトラックは、
交差点の手前でいきなり右折したのです。

「左折したかったはずなのに、気が変わったのかな」
くらいに思っていたら、そうではありませんでした。

トラックは、大きな交差点を、
やっぱり左折したかったのです。

その大きな交差点の手前の道へ右折で入り、
左折して、さらに左折したのでしょう。
トラックがいなくなったために先頭で信号待ちしていた小生の目に、
前方の広い道を右から左へ直進で通過する件のトラックが映りました。

赤信号が長くなりそうだと思ってか、
あるいは左折だと歩行者の横断を待つのを嫌ってか、
どうであれ、なかなかの“頭脳プレー”だな、と感心した次第。


いつかどこかで使えるテクニックだとは思いましたが、
土地勘の無い道では却って時間が掛かることもありますし、
また、左折を取りやめて急に右折すること自体が危険なので、
教習生にはお勧めしません。


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左折の前には車を左に寄せて走ることは
皆さん、よくご存じだと思います。

ところで、ある教習生から、
「狭い道では寄せなくても良いですか」
と質問されたことがあります。
訊かれた小生は「何を今さら」と思い、
「いや、寄せて走ってください」と返答しました。
(自覚していませんが、おそらく、ぶっきらぼうに)

すると、
「でも寄せられないじゃないですか」と、不服そうな教習生。
恥ずかしながら、それでようやく質問の意味が通じました。

つまり、その教習生さんは、
「進路変更しなくて良いか?」の意味で尋ねられていたのですね。

そうならば、
「既に寄っているなら、それ以上の進路変更は必要ない」
と答えるのが正解でした。


大事なのは、
30m手前までに左に寄った状態を作っておくことです。
狭い道では、ずっと道路の左端から離れずに走っているでしょうから、
さらに左に寄せて行くまでもありません。

「寄せ」の動作が必須というわけではないので、
その点、誤解なさらないようにしてください。


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一時停止の標識がある交差点では、
停止線の直前で完全に車を停止させ、
タイヤが動いていない状態で左右(「右・左・右」)を確認してください。
これは、赤の点滅信号や踏切で一時停止する際も同じです。


もちろん、
停止線より手前のうちに左右を確認してはいけないという
決まりがあるわけではないので、
車が停まる前に左右を見たって構いません。
特に、道路の両側に壁や看板があって見通しが悪い交差点では、
交差点より手前の見通しが良い所で、
予め左右を見ておくのがよいでしょう。


しかし!
車が動いているうちに左右を見たのは、
“一時停止における確認”ではありません。
一時停止が必要な場所では、
改めて、車を停めて左右を確認してください。


でも!
それを踏まえても、なお、
予め左右を見ておくのは安全のために有効です。
道路状況に応じて、柔軟に対応しましょう。


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右左折や進路変更の前には、合図を出してください。
合図は、通常は、ウインカー(方向指示器)を用いて行います。
(法文上は窓から片手を出しての合図というのもあることになっていますが)

ところで、その合図について、
「右左折の合図」と「進路変更の合図」とでは、
出すタイミングが異なりますが、
その区別が曖昧になっている人が多いようです。


まず、右左折の合図は、曲がる手前30mで出します。
その時にどれだけの速度が出ているかは、直接は関係ありません。
「直接は」と書いたのは、
ドライバーが「合図を出そう」と思ってから、
実際にウインカーレバーを操作するまでの空走距離が
その時の車速によって異なるからです。
ともあれ、合図を出している秒数は問われません。


さて、ここで教習生を惑わせるのは、
右左折の手前では、曲がる側に車を寄せなければならないことです。
「寄せる」というのは「進路変更」ですから、
その3秒前(ここは「30m」ではなく「3秒」です)に
進路変更の合図を出す必要があります。


つまり、右左折しようと思ったら、
曲がる所の30m手前では既に寄せた状態で「右左折の合図」を出す、
そのために、その3秒前には「進路変更の合図」を出す、というわけです。

ただ、さらにややこしくなりますが、
狭い道など、既に道路の端に寄った状態で走っていて
それ以上に寄せる必要が無い場合は、
「寄せ」(=進路変更)の動作は要りません。


これらを整理しますと、
寄せてから右左折するのなら「30m手前+3秒前」で合図、
寄せを伴わない右左折は「30m手前」で合図、
ということになります。

こういうことも、
「右左折の合図」と「進路変更の合図」の意味の違いが
明確に区別できていれば、すっきり理解できるはずです。


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右折する前には、車線の右側に車を寄せます。

これは、
右折レーンの設置されている道路でも同じなのですが、
なぜだか、右折レーンに入ると、
それ以上に寄せて行かないドライバーが多いですね。

右折レーンに移るために進路変更したことで、
右寄せが完了したと思ってしまうのでしょうか。
それとも、
右折レーンを走っていれば右折することが明白なので、
もう寄せる必要が無いと誤解しているのでしょうか。

どうであれ、
右折レーンの中であっても、
曲がる手前30mで寄せるのは同じだということを
再確認しておいてください。


ちなみに、この理屈は、
“左折レーン”の設置されている道路でも同様ですよ。
左折レーンでは、左に寄せない人の方が少ないですが。


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右左折する前には、30m手前までに車を寄せます。
そのためには、
交差点の位置を見定めておかなければいけません。

この際に、信号(ランプ)だけを見ていると、
実際よりも近くに見えてしまうので、気を付けましょう。
特に、夜や、降雨時や、周りに高い建物が無い場所などでは、
信号灯が空にポッカリ浮かんでいるように見えて、
景色の中で遠近感がつかみにくくなります。


ですので、交差点が近づいたら、
信号機を見つめるのでなく、
目線を、信号機が付いている“柱”に持って行きましょう。
そうすれば“交差点”がはっきり見えてきて。
そこまでの距離も把握しやすくなるはずです。

そして、電柱は(例外も多いですが)
基本的に20m間隔で立っていますから、
それで「交差点の30m手前」が分かると思います。


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踏切や一時停止の標識がある所では、
停止線の手前で車を停めてください。

重要なポイントは、“手前”で停める、ということです。

ベテランドライバーの中には、
停止線ギリギリまで近づける人がいますが、
幅のある白いラインに少しでもバンパーが掛かったらダメなのですよ。


かと言って、
何mも離れるのも「停止線の手前」とは呼べません。
概ね50cm~1mくらい手前で停めるのが理想と言われます。

運転初心者(教習生を含む)の場合は、
どちらかと言うと、停止線から離れすぎてしまいますね。
これは、普通乗用車では
ボンネットの先に見えているのは車から約4~5m前の路面だからです。
ドライバーからは
停止線がボンネットに隠れてから停まれば良いぐらいですが、
慣れないと、それだと停止線を越えてしまうように感じてしまうのでしょう。


パイロットアカデミーの教習では、
「ここだ」と思ったところで停めたら、車を降りていただき、
実際に停止線からどのくらい離れているのかを
自分の目で確認してもらうことがあります。

路上教習中は、車を降りていただくわけにいきませんが、
隣に停止した車と見比べて、自車の位置を確認することができます。

そういった練習を繰り返して、
「停止線の見え方」、ひいては「車の大きさ」を
感じ取れるようにしていきましょう。


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交差点を左折しようとしている時、
一時停止や赤信号で停止した後、
曲がるまでに少し距離がある場合があります。

その時にやってしまいがちなのが、
「加速しつつハンドルを切る」という過ちです。

発進するためにはアクセルを踏むわけですが、
ハンドルを切る手前では、そのアクセルは緩めてください。
曲がるまでの距離と速度によっては、
ブレーキを踏む必要もあるかも知れません。


一方で、
ハンドルを切るまでノロノロ走るのも、これまたダメ。
車が動き出すや否やすぐにハンドルを回すならともかく、
概ね1車長を超える距離をクリープだけで進むのは、いただけません。

こういう場面でも、
やはり、メリハリをしっかり利かせた運転が求められます。


いずれにしても、
「ハンドルを切る手前で速度を落とし、徐行の状態でハンドルを回す」
という右左折の基本は、
停止線から少し進んだ後でハンドルを回し始める場合も同じなのです。


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自車線上に路駐車両等の障害物があった場合、
片側1車線の道路では対向車線にはみ出すことになりますが、
前方から対向車が近づいて来ていたら、
原則的には、障害物の手前で停まり、対向車が通過するのを待ちます。


さて、その対向車の通過待ちは、
障害物よりどれくらい手前で停まっていれば良いでしょうか。


これには、法律上の正解はありません。

でも、そこを敢えて、目安で示すならば、
「障害物の真横を通過する時に車体がまっすぐに向いた状態」
が作れるだけの余裕を持っておけば良い、
と言えるでしょう。
逆に言えば、
「障害物の真横でまだはみ出し終えていない状態」は避けたい、
ということでもあります。

一般的には、
「10~20mほど手前で待つ」ということになりそうですが、
道幅や後続車の状況などケースバイケースで
臨機応変に対応しなければならないことは念頭に置いておいてください。


もちろん、対向車がいないとか、いても遠くである場合は、
遠慮なく車線をはみ出して障害物をよけてください。
また、対向車がこちらに配慮しながら走ってくれている場合は、
少しだけ車線をはみ出して、徐行しながら障害物の横を通過する、
という選択肢もあります。

これまたケースバイケースであり、
その感覚を養うのも教習(特に路上教習)の目的だったりします。


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カーブや右左折の際には、
その手前で減速しておきましょう。

ここで大事なポイントは、「手前」。

ハンドルを回し始める時に減速が終わるんじゃないです。
ハンドルを回し始める手前までに、減速を終わらせるんです。
概ね5m手前までに減速が完了するように、ブレーキを掛けていってください。


そして、適切な速度までスピードダウンできたら、
ブレーキペダルから足を離しておきます。
すなわち、
「ブレーキを終わらせてからハンドルを回し始めるまで」の5mは、
アクセルもブレーキも踏まずに進むことになります。
この“ため”が取れるようになれば、
カーブや交差点をきちんと見る時間もできて、
精神的にも余裕を持ったハンドル操作が可能になるはずです。


5mは、概ね乗用車1台分の長さですから、
それを目安にしても良いでしょう。


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左折する際に、
内輪差で車体の左腹(左後ろ)をぶつけるのは
よくある話です。
また、曲がり切れずに右前をぶつけるというのも、
多くはないですが、まあ理解できます。

では、
左折に失敗して“左前”をぶつける、
というのは分かりますか。


昔(学生時代)に小生が友人からそんな話を聞いて、
車の“左前”をどうやったらぶつけられるのか、
不思議で仕方がありませんでした。
親御さんから買ってもらったばかりの新車を壊して、
本人はベソをかいていましたが、こちらは、
「誰も怪我させなくて良かったね」と慰めるしかありませんでした。

でも、今なら、その失敗した場面が想像つきます。

おそらく、左に切ったハンドルを戻し遅れたので、
車の左前を、左側のブロック塀にでもぶつけたのでしょう。

で、なぜ戻し遅れたかというと、
ハンドルを切る量が足りなかったから、だろうと思われます。
切り足りなかったから、車が左へ向いて行ってくれず、
そのために戻し遅れるのです。

さらに言えば、切る量が不足した原因として、
左折手前での減速が不充分であったことが疑われます。
このブログで何度も書いている「5m(または1車長)手前」を意識して、
そこまでに減速を完了させておけば、
件の事故は起きなかったに違いありません。


当時に戻れるなら、友人にアドバイスしてあげたいですね。


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赤信号や横断歩道(横断者がいる場合)では、
停止線の50cm~1mくらい手前で車を停めてください。

ボンネットの先に停止線が見えている所で車を停める人がいますが、
普通乗用車の場合、
ドライバーから見える部分は約4~5m先の路面ですから、
そこで車を停めたのでは、手前すぎてしまいますよ。


停止線の50cm~1mくらい手前に停めるには、
ドライバーから見て、
停止線が「ダッシュボード(または止まっているワイパー)の真下あたり」(に感じられる所)
まで車を進める必要があります。
くれぐれも、
「ボンネットの先に停止線が見える所」ではないので、注意しましょう。


ということで、
停止線がボンネットに隠れて見えなくなってから車を停めるわけですから、
そこまで来てから「どこで停めようか」なんて考えても遅いですよ。
まだ停止線が見えているうちに、
停止線の位置と自車の速度との関係を考えて、
どこで停めることにしようか、目星を付けておいてください。


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自分の進路上に障害物があったら、
まず、右ウインカーを出して、はみ出ます。
その後、元の車線に戻る手前で、左ウインカーを出します。

この「元の車線に戻る手前の左ウインカー」を出さないドライバーが
相当数いますが、
元の車線に戻るのだって「進路変更」に違いないので、
その3秒前には合図を出しておかなければなりません。


ということは、
車1台分程度の障害物だったら、
はみ出した後の自車が障害物の横を通過し終わる前に、
左ウインカーを出し始めることになります。
教習所や試験場のコースに限っては、
「はみ出したらすぐにウインカーを切り替える」と、
覚えておいて間違いではありません。


「元の車線に戻る手前の左ウインカー」が遅れると、
実際に車体を元の車線に戻して行くのも遅れてしまいます。
その間は車線からはみ出た状態のまま走ることになるか、
さもなければ、合図してから3秒経たないうちに進路変更することになり、
好ましくないどころか、危険でもあります。

遅くとも、障害物と並んだ所では、
左ウインカーが出ている状態を作っておきたいところです。


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MT(マニュアル)車は、
カーブや右左折でハンドルを切る前に、
速度を落として、シフトダウン(減速チェンジ)します。
もちろん、これは、シフトダウンが必要なら、という話です。

というのは、
シフトダウンしないケースも少なくないからです。


まず、路上においては、
カーブでシフトダウンするのは稀、と思っていてよいでしょう。
府中・鮫洲の路上試験コースに限って言えば、
シフトダウンが必要なほどの急カーブはありません。

所内のカーブは、
セカンド(2速)またはサード(3速)で曲がりますので、
車の速度とカーブのRによって、
シフトダウンする・しないを判断することになります。


右左折は、
路上でも所内でも、徐行で曲がることになっていますから、
セカンド(2速)にするのが原則です。
元々セカンドで走っていればシフトダウンしませんが、
サード以上で走っていたなら、シフトダウンすることになります。
なお、
直進車や歩行者を先に行かせるために交差点内で停止した場合は、
ロー(1速)で発進して、そのギアのままハンドルを回して構いません。


このように、場面や状況によりシフトダウンする・しないが変わるため、
カーブや右左折の手前で必ずしもクラッチを切るわけではありませんので、
変なクセを付けないように注意しましょう。


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進路変更しようとする際は、
3秒前に、合図を出してください。

さて、では「3秒前」って、
距離で言うと、どのくらい手前になるのでしょうか。
ちょっと計算してみましょう。

時速60kmで走行している場合、
「1時間(60分)で60km」走るのですから、
「1分間(60秒)で1km(1000m)」、
つまり、「6秒で100m」走る計算になります。
ということで、
3秒間で走る距離は「50m」と求められました。

時速30kmで走行している場合は、
これの半分なので、すなわち「25m」ですね。

車は時速30~60kmくらいのスピードで走っていますから、
∴「3秒前 = 25m手前 ~ 50m手前」というのが正解です。


なお、右左折する際には、
30m手前までに、曲がる方の端に寄せて走ります。
ということは、右左折の合図は、
都合、「右左折する所の55m~80m手前」に出すことになります。

電柱が(例外もありますが)概ね20m間隔で立っていることを踏まえれば、
「電柱3本~4本」というのが、合図を出し始める目安と言えます。

いろいろ理屈を並べてみましたが、
結局、電柱の数を数えるのが、
「3秒」とか「○m」とかより覚えやすいかも知れません。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





下り坂の途中で停まろうとする場合、
平地と同じつもりでブレーキを掛けていくと、
停止位置を過ぎてしまうことがあります。
特にAT車ではエンジンブレーキが利かないため、
アクセルから足を離しても速度が落ちていかないので、
ドライバーとしては慌ててしまいますね。

これを防ぐためには、
平地での停止位置より少し(1mほど)手前で停まるつもりで
ブレーキを掛けていくと良いでしょう。
そして、本当に手前で停まってしまいそうになったら、
速度がゼロになる寸前に少しブレーキを緩めて、
本来の停止位置に合わせて停めれば良いのです。


では、これが上り坂だったらどうしたら良いでしょうか。

今度は停止位置より少し“先”を目標にして減速していく?
教科書的な車の操縦方法としてはそれで正しいと言うべきでしょうが、
実践(特に路上)では、そうすべきでない場面に、まま遭遇します。

それは、前の車に続いて停まる時です。
上り坂の途中で停止した後は、
前の車が発進に失敗して後ろに下がってくることも想定しなければいけません。
そのため、上り坂では車間を少し多めに空けて停まるべきなのです。

ということで、
上り坂であっても、
本来の停止位置より気持ち手前で停まるつもりで減速していくべき(場面が多い)ことを、
覚えておきましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




例えば、
左折の手前で道路左端に寄ろうとしたら、
そこに自転車が走っていた、
という場面を想像してください。

こんな時でも、左に寄せますか?
それとも、危険だから寄せませんか?


正解は…

「それでも、左に寄せる」です。


自転車が自分の前を走っていたのなら、
その後ろへ追従する形で寄せていけば良いでしょう。

一方、その自転車が自分の後ろを走っていたなら、
どのくらい離れているかにもよるところですが、
基本、自分が加速していけば、安全に寄せられるでしょう。

まさか、自転車が自分の真横を走っているのに
寄せようという人はいないでしょうが、
問題になりそうなのは、
自分より少しだけ後ろを走っているケース。

そのような寄せると危険な場面では、
進路を変えずに、スピードを落としてください。
そうすれば、
自転車は自分を追い抜いて行きますから、
その後を追従して行けば良いのです。

もし、自転車が自分の横をすり抜けるのを嫌って
停まってくれたなら、
その時は、自分が先に行って構いません。


いずれにしても、
自転車が走っていることは左に寄せない理由にはならないのです。


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左折や右折にあたっては、
曲がる側に、車を寄せておきます。
これは、右左折の瞬間に寄っていれば良いということではなくて、
概ね30m手前までに寄せておき、
ハンドルを回し始めるまで車をまっすぐ走らせるのがポイントです。

ところが、
車を寄せて行くと、
そのまま斜めに進んでしまう人がいますね。
左に寄せる場合に顕著ですが、
それだと、寄せ過ぎたり、縁石に接触したりすることがあります。


この症状は、
ドライバーの目線の持って行き方に原因があるケースがほとんどです。

左に寄せる際には、
縁石を見て、そこに向けて車を寄せて行きます。
ここまでは良いのです。
問題は、寄せた後。
道路の左端に寄ったら、今度は車体をまっすぐに向ける必要があります。

ところが、
ドライバーがいつまでも左の縁石を見つめていると、
車は左に寄り続けてしまいます。
このブログで何度も書いているように、
車はドライバーが見ている方へ進もうとするからです。
ですから、車が道路の左端に向かったら、
ドライバーはその目線を前へ移していかなければなりません。

目標としては、
「左折しようとしている交差点を通過した先の縁石」ぐらいです。
結構、遠くですよ。


ここでは左折の例で説明しましたが、
右折の場合は、
「右折しようとしている交差点を通過した先のセンターライン」へ
目線を持って行ってください。

これで、車体を寄せてまっすぐ走らせることができると思います。


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交差点で左折する前には左端に車を寄せましょう。
30メートル手前までに寄せを完了させておきます。

試験の採点基準では「左端から70cm以内」となっていますが、
そんな数字で覚える必要はありません。
左に寄せる目的は、
左側にバイクや自転車が入って来ると巻き込むリスクが高まるので、
その余地を作らないということです。


また、あまりに「寄せよう。寄せよう。」と意識しすぎると、
交差点に近づいたころに、逆に、左端から離れてしまいます。
おそらく、左に寄せた後に、車体をまっすぐに向けるために
一旦ハンドルを右に回し、そのまま進んでしまっているものと思われます。

これを回避するには…
そう、これも「前見て加速」です。
左に寄せた先の遠くを見て、アクセルを踏んでいってください。

遠くを見ないと、アクセルが踏めない。
アクセルが踏めないから車体がまっすぐ前に向かない。
だから、ハンドルに頼って車体を誘導する。
という状態に陥ります。

減速は、左に寄せ終わってから始めてください。
交差点まで30mあるはずですから間に合うはずですよね。


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赤信号を先頭で待つ時は停止線の手前で止まってください。
停止線の手前50cm~1mの位置が望ましいとされています。


停止線までの距離や速度によってはこの位置で止まれないこともありますが、
しかし、それは必ずしも「交差点に進入したこと」を意味しませんので
誤解の無いようにしてください。
つまり、信号が黄から赤に変わった瞬間に交差点(※)の外にいれば、
仮に停止線を越えてしまったとしても、交差点に入ってはいけないのです。
※「交差点」
  道路交通法では「車道と車道の交わる部分」と定義されています。


もし停止線を越えてしまったら、後ろを確認して、停止位置まで下がってください。
当然、後続車との間に後退するだけの余地が無いときにはバックする必要はありません。
しかし、後ろの確認すらせずにその場に止まっているのは試験では減点対象となります。

「停止線オーバーしたら、振り向いて後ろの確認。」と覚えておきましょう。


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所内でも路上でも、カーブの先で右左折しようとする際には、
カーブの手前でウインカーを出します。

なぜ“手前”なのでしょうか?
それは、カーブに入った後でウインカーを出しても、
周囲(特に後続車)から見えないので、
「自分の意思を示す」という合図の目的を果たせないからです。


ところが、カーブの手前でウインカーを出し始めると、
カーブを抜けてハンドルを戻す際に、
ウインカーが切れてしまいます。
これは、そういう構造なのだから仕方がありません。

でも、車がまだ右左折を終えていないのなら、
ウインカーを出し直してくださいね。

まれに「俺のせいじゃねえよ」とでも言いたげに、
ウインカーが消えた状態のまま右左折してしまう人がいますが、
それはダメ。
右左折の合図は右左折が完了するまで出していなければいけません。


ウインカーレバーをもう1回操作するだけなのことなのですから、
意固地にならずに、
右左折時にウインカーが出ている状態を作っておきましょう。


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先日、変わった動きをしたトラックを見かけました。


2車線(片側1車線)の道を走っているとき、
前方の信号が赤に変わりました。
そこは、片側3車線の広い道との、大きな交差点でした。
小生の前には、左ウインカーを点滅させているトラックが1台だけ。
そのままで行けば、2台目で信号待ちをする予定でした。

すると、前を走っていたトラックは、
交差点の手前でいきなり右折したのです。

「左折したかったはずなのに、気が変わったのかな」
くらいに思っていたら、そうではありませんでした。

トラックは、大きな交差点を、
やっぱり左折したかったのです。

その大きな交差点の手前の道へ右折で入り、
左折して、さらに左折したのでしょう。
結局先頭で信号待ちしていた小生の目には
前方の広い道を右から左へ直進で通過する件のトラックが映りました。


赤信号が長くなりそうだと思ってか、
あるいは左折だと歩行者の横断を待つのを嫌ってか、
どうであれ、なかなかの“頭脳プレー”だな、と感心した次第。


いつかどこかで使えるテクニックだとは思いましたが、
土地勘の無い道では却って時間が掛かることもありますし、
また、左折を取りやめて急に右折するのは危険なので、
教習生はもちろん、人にはお勧めしませんが。


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左折の前には左に寄って走ります。
これは、当ブログの読者諸氏にしてみれば
「何を今さら」というほど、基本的な事でしょう。


ところで、ある教習生の方から、
「狭い道では寄せなくても良いですか」
と質問されたことがあります。
訊かれた小生は、それこそ「何を今さら」と思い、
「いや、寄せて走ってください」と返答しました。
(自覚していませんが、おそらく、ぶっきらぼうに)

すると、
「でも寄せられないじゃないですか」と、不服そうな教習生。
恥ずかしながら、それでようやく意味が通じました。
つまり、その教習生さんは、
「寄せなくても良いか?=進路変更しなくて良いか?」
という意味で質問されていたのですね。

模範解答としては
「既に寄っているなら、それ以上の進路変更は必要ない」
と答えるのが正解でした。


そう。大事なのは、
30m手前までに左に寄った状態を作っておくことです。
狭い道では、ずっと道路の左端から離れずに走っているでしょうから、
さらに左に寄せていく必要は無いのです。

必ずしも「寄せ」という動作を行わなければならないわけではないので、
誤解なさらないようにしてください。


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右左折や進路変更の前には、合図を出してください。
合図は、通常は、ウインカー(方向指示器)を用いて行います。
(法文上は窓から片手を出しての合図というのもあることになっていますが)


ところで、その合図について、
「右左折の合図」と「進路変更の合図」とを
明確に区別できていない人が多いようです。


右左折の合図は、曲がる手前30mで出します。
どれだけの速度で走っているかは、直接は関係ありません。
「直接は」と言うのは、
ドライバーが「合図を出そう」と思ってから、
実際にウインカーレバーを操作するまでの空走距離が
その時の車速によって異なるからです。


ここで教習生を惑わせるのは、
右左折の手前では、曲がる側に車を寄せて走ることです。
「寄せる」というのは「進路変更」ですから、
その3秒前(今度は「30m」ではなく「3秒」です)に
進路変更の合図を出します。
つまり、右左折しようと思ったら、
曲がる所の30m手前では既に寄せた状態で「右左折の合図」を出す、
そのために、その3秒前には「進路変更の合図」を出す、というわけです。


ただ、さらにややこしくなりますが、
狭い道など、既に道路の端に寄った状態で走っていて
それ以上に寄せる必要が無い場合は、
「寄せ」(=進路変更)の動作は要りません。

整理しますと、
寄せを伴う右左折は「30m手前+3秒前」で合図、
寄せを伴わない右左折は「30m手前」で合図、
ということになります。


こういうことも、
「右左折の合図」と「進路変更の合図」の意味の違いが
明確に区別できていれば、すっきり理解できるはずです。


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信号機は、
ランプを見つめると実際より近くに見えてしまいます。
特に、夜や、降雨時や、周りに高い建物が無い場所などでは、
信号灯が空にポッカリ浮かんでいるように見えて、
景色の中で遠近感がつかむことが難しくなります。

近くに見える分には、
手前のうちに減速してしまうだけのことと思いきや、
交差点の手前にある横断歩道を見落としてしまう、
という意外な危険が隠れていることがあります。
そこに横断しようとしている歩行者がいたら、大変な事です。


これを防ぐには、
信号を見た時に“交差点”の位置も確認しておくことです。

信号のランプをずっと見つめずに、
目線を、信号機が付いている“柱”に持っていくと良いでしょう。
そうすれば“交差点”が見えてくるはずです。
そして、そこまでの距離も把握できると思います。


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赤信号や一時停止や横断歩道では、
停止線の手前で車を停めてください。

重要なポイントは、“手前”で停める、ということです。
まれに、停止線ギリギリまでバンパーを近づけるドライバーがいますが、
停止線に少しでも掛かったらアウトですよ。

かと言って、
何mも離れては「停止線の手前」とは呼べません。
概ね50cm~1mくらい手前で停めるのが理想と言われます。


運転初心者(教習生を含む)の場合は、
どちらかと言うと、停止線から離れてしまいがちですね。
これは、普通乗用車では
ボンネットの先に見えているのは車から約4~5m前の路面だからです。
本当は、停止線がボンネットに隠れてから停まれば良いのですが、
慣れないと、それだと停止線を越えてしまうように感じてしまうのです。


パイロットアカデミーの教習では、
「ここだ」と思ったところで停めたら、車を降りていただき、
実際に停止線からどのくらい離れているのかを
自分の目で確認してもらうことがあります。

そういった練習を繰り返して、
「停止線の見え方」、ひいては「車の大きさ」を
感じ取ってもらえればと思います。


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交差点によっては随分手前に停止線が引いてあったりします。
そういう所で左折したい時には、
信号が青になって発進しても、ハンドルを切るまでに間があります。

その時にやってしまいがちなのが、
「加速しつつハンドルを切る」という過ちです。


発進するためにアクセルを踏むのですが、
ハンドルを切る手前ではアクセルは緩めておかなければなりません。
速度によっては、もう一度ブレーキを踏む必要もあるかも知れません。


いずれにしても、
「ハンドルを切る手前で速度を落とし、徐行の状態でハンドルを回す」
という右左折の基本は、
停止線から少し進んでからハンドルを回し始める場合も同じです。
これを忠実に守ってください。


また、ハンドルを切るポイントまでノロノロ走るのも、これまたダメ。
メリハリをしっかり利かせた運転が求められます。


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障害物を回避するため車線をはみ出そうとする際には、
対向車の動きに注意してください。


対向車がいないか、いても遠くである場合、
遠慮なく車線をはみ出して障害物をよけてください。
また、対向車がこちらに配慮しながら走ってくれている場合、
少しだけ車線をはみ出して、徐行しながら障害物の横を通過します。
そして、対向車が(普通に)来ている場合、
原則的には、障害物の手前で停まって、
対向車が通過するのを、自分の車線のままで待ちます。


さて、その対向車の通過待ちは、
障害物よりどれくらい手前で待っていたら良いでしょうか。


これには、法律上の正解はありません。


でも、それを敢えて、目安を示すならば、
「障害物の真横を通過する時に車体がまっすぐに向いた状態」
が作れるだけの余裕を持っておけば良い、と言えるでしょう。
逆に言えば、
「障害物の真横でまだはみ出し終えていない状態は避けたい」
ということでもあります。


まあ、一般的には、
「10~20mほど手前で待つ」ということになりそうですが、
道幅や後続車の状況などケースバイケースで
臨機応変に対応しなければならないことは念頭に置いておいてください。


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カーブや右左折の際には、
その手前で減速しておきましょう。


キーワードは、「手前」。
ハンドルを回し始める地点の5m手前までに
減速を完了させて、ブレーキペダルから足を離しておいてください。


つまり、
ブレーキを終わらせてからハンドルを回し始めるまでの5mは、
アクセルもブレーキも踏まない状態で進むということ。

このブレーキが踏めるようになれば、
カーブや交差点をきちんと見る時間もできて、
精神的にも余裕を持ったハンドル操作が可能になりますよ。


5mは、概ね乗用車1台分の長さですから、
それを目安にしても良いでしょう。


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もう、ン10年も昔の話ですが、小生の学生時代、
免許を取ったばかりの友人が、
親御さんに買ってもらったばかりの新車を
壊してベソを掻いていたことがありました。

彼の問わず語りによれば、
左折するのに失敗して、左のブロック塀に
車の左フェンダー部分をぶつけたとのことでした。

でも、当時の小生には、その様子がイメージできませんでした。
「左折の失敗」というのは「内輪差」と相場は決まっているので、
車の“左腹”をぶつけたというなら分かりますが、
車の“左前”をどうやったらぶつけられるのか、
不思議で仕方がありませんでした。
「誰も怪我させなくて良かったね」と慰めるだけでした。
(友人もその言葉を期待していたのだと思いますが)


でも、今なら、その失敗した場面が想像つきます。

すなわち、直接的な原因は「ハンドルの戻し遅れ」です。
戻し遅れたため、車が左を向いたままなので、
左前をぶつけたのでしょう。

で、なぜ戻し遅れたかというと、
前(これから進もうとする道)を見るのが遅れたからです。
そして、なぜ前を見るのが遅れたかというと、
おそらく、ハンドルを切るタイミングが遅れたか、
もしくはハンドルを切る量が足りなかったから、だろうと思われます。
「ハンドル戻し遅れ」の原因を
「ハンドル切り過ぎ」だと思っている人も多いですが、
むしろ逆なのです。


さらに言えば、切るのが遅れるのも、切る量が不足するのも、
左折手前での減速が足りないことが疑われます。
ポイントは「左折時」ではなく「左折手前」です。
このブログで何度も書いている「5m(または1車長)手前」を意識して、
そこまでに減速を完了させておけば、
件の事故は起きなかったに違いありません。


ああ。当時に戻って、友人にアドバイスしてあげたい!


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信号や横断歩道に停止線が引かれているときは、
その50cm~1mくらい手前に車を停めてください。

言っときますけど、
「ボンネットの先に停止線が見える所」で停めるのではないですよ。
普通乗用車の場合、
ドライバーから見える部分は約4~5m先の路面ですから、
そこで車を停めたのでは、手前すぎてしまいます。


ちょうど停止線の50cm~1mくらい手前に停めるには、
ドライバーから見て、停止線が、
「ダッシュボード(または止まっているワイパー)の真下あたりに感じられる所」
まで車を進める必要があります。


しかし、その時点では、
もう停止線は、ボンネットに隠れて見えなくなっています。
そこまで来てから「どこで停めようか」なんて考えても遅いのです。
まだ停止線が見えているうちに、
停止線の位置と自車の速度との関係を考えて、
どこで停めることにしようか、目星を付けておきましょう。


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障害物回避の課題では、
障害物の手前で、右ウインカーを出します。
そして、車線をはみ出したら、
元の車線に戻る手前で、左ウインカーを出します。


この「元の車線に戻る手前の左ウインカー」を出さないドライバーが
(特に運転経験者に)多いのですが、
元の車線に戻るのだって「進路変更」に違いないので、
その3秒前には合図を出しておかなければなりません。


そう。戻る合図だって「3秒前」なのですよ。


すなわち、
(教習所や試験場内コースで見掛ける)車1台分程度の障害物でしたら、
はみ出した後の自車が障害物の横を通過し終わる前に、
左ウインカーを出し始めることになります。
教習所や試験場に限っては、
「はみ出したらすぐにウインカーを切り替える」と、
覚えておいて間違いではありません。


「元の車線に戻る手前の左ウインカー」が遅れると、
実際に車体を元の車線に戻して行くのも遅れてしまいます。
その間は車線からはみ出た状態のまま走ることになるわけで、
好ましくないどころか、危険でもあります。


遅くとも、障害物と並んだ所では、
左ウインカーが出ている状態を作っておきましょう。


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MT(マニュアル)車は、
カーブや右左折でハンドルを切る前に、シフトダウンします。
どのくらい前かと言うと、
「ハンドルを切り始める地点の5m手前」です。
そう、カーブや右左折の手前で速度を落とし終える箇所です。
と言うよりも、逆に、
「5m手前で速度を落とし終え、そこでシフトダウン」と説明するのが
正しいでしょうね。


ところで、本稿では、冒頭から
いきなり「シフトダウンします」と断言してしまいましたが、
シフトダウンしないケースもあります。


整理しますと、カーブについては、
まず、路上では、シフトダウンが必要なカーブはほとんどありません。
所内のカーブ(路上では急カーブ)は、
セカンド(2速)またはサード(3速)で曲がりますので、
車の速度とカーブのRによって、
シフトダウンする・しないを判断することになります。


右左折は、
路上でも所内でも、徐行で曲がることになっていますから、
セカンド(2速)にするのが原則です。
元々セカンドで走っていればシフトダウンしませんが、
サード以上で走っていたなら、シフトダウンすることになります。
もっとも、路上では、右折でも左折でも交差点内で一旦停止することも多いので、
そういう場面では、無論、
ロー(1速)で発進してそのままハンドルを回すことになります。


このように、状況によりシフトダウンする・しないが変わるため、
カーブや右左折の手前で必ずしもクラッチを切るわけではありませんので、
注意してください。


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突然ですが、
「競艇(ボートレース)のスタート方法」をご存じですか?
知らない人の中には、
競馬のようにゲートインしてゲートが開いてスタートする
と思っている人もいるようです。


一度でもやったことのある人は当然ご存じでしょうが、
競艇のスタートは、
選手たちはスタートラインよりも手前から走り出して、
逆算時計(キッチンタイマーみたいなもの)が0(ゼロ)になった瞬間に
スタートラインを越えられるように、助走を付けていくのです。
助走のうちに充分スピードを上げておきたい一方で、
大時計の針が0を指すより前にスタートラインを越えてしまう(フライング)
と失格です。
その辺りが、練習を積まないといけないところでしょう。


さて、自動車の話。
前方の赤信号が青に変わりそうな時に、
まだ信号は赤なのに、交差点の手前で加速する車がいますね。
そして、青に変わった瞬間にフルスピードで交差点に進入するわけです。

そういう車を見かけるたびに
「競艇のスタートじゃないんだから。」
と思ってしまいます。


コンマ1秒を争うレースには必要なテクニックなのかも知れませんが、
一般道においては、安全運転とは程遠い運転です。
皆さんは、試験ではもちろんのこと、
免許を取った後も、こんな運転は決してしないでください。


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進路変更しようとする際は、
3秒前に、合図を出さなければなりません。
では、「3秒前」って、距離で言うと、
どのくらい手前ということになるでしょうか。

ちょっと計算してみましょう。


時速60kmで走行している場合、
「1時間(60分)で60km」走るのですから、
「1分間(60秒)で1km(1000m)」、
つまり、「6秒で100m」走る計算になります。
ということで、
3秒間で走る距離は「50m」と求められました。

これが時速30kmで走行しているなら、
その半分、すなわち「25m」です。


すなわち、
進路変更しようとする「25m~50m手前」で
ウインカーを出せば良いということになります。


なお、右左折前に寄せるのも「進路変更」ですが、
その進路変更は30m手前までに完了しておかなければなりませんから、
都合「右左折の55m~80m手前」にウインカーを出す計算です。


こんなことも頭に置いて運転してみてはいかが?


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左折しようとする際には、
その30m手前から左折のための合図を出します。
しかし、左折する前には左端に寄せておきますので、
その進路変更の3秒前から合図を出さなければなりません。

つまり、通常は、左折の「30m+3秒」手前で、
左ウインカーを出すことになります。
ここで「通常は」という書き方をしたのは、
例えば、初めから左に寄って走っているような場合は、
進路変更がありませんから、
左折のための合図を30m手前から出せば足りるのです。

「進路変更の合図」と「左折の合図」との違いを理解しておきましょう。


ところで、まれに、この左ウインカーについて、
「進路変更前から左折が終わるまで出しっぱなしにしなければならない」
と覚えている人がいますが、そんなことは無いですよ。
上に書いたように、「進路変更の合図」と「左折の合図」とは別ですから、
何かしらの理由で左に寄る必要があれば、まず進路変更しておき、
左折するまでに距離があるなら、ウインカーは一旦消すことになります。

ですので、
「点けっぱなしでなければダメ」とか、
「一旦消さなければダメ」と覚えるのでなく、
臨機応変な対応をするのが正解です。
そのためにも、基本はしっかり押さえておきましょう。


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所内教習の「坂道発進」課題のときだけでなく、
路上を走っているときにも、
坂道の途中で停まらなければならないことはよくあります。

そんなとき、
平地を同じようなブレーキを掛けていくと、
停まるべきポイントから外れてしまいますよ。


まず、下り坂の場合。

思ったよりも減速できずに、予定していた停止位置を過ぎてしまう、
もしくは、停止位置を過ぎそうになって急ブレーキを掛ける、
ということが起こりがちです。
特にAT車ではエンジンブレーキが利かないため、
この傾向が顕著です。

これを防ぐためには、
停止位置より少し(概ね1mほど)手前で停まるつもりで
ブレーキを掛けていくと良いでしょう。


では、これが上り坂だったら?

今度は停止位置より少し“先”を目標にして減速していくべきか
と思いきや、
前の車に続いて停まる場合は、さにあらず。

前の車が発進に失敗して後ろに下がって来ることや、
あるいは失敗でなくても、
例えば曲がりきれない車のためにバックして来るといったことも、
想定しておかなければなりません。
加えて、平地ならバックミラーに映るはずの後続車が
坂のためミラーに映らないという危険もありますので、
上り坂では、敢えて車間を少し多めに空けて停まるべきなのです。


結論として、
下り坂であっても、上り坂であっても、坂の途中で停まるときには、
本来の停止位置より“気持ち手前”に停まるつもりで減速していく
ということを覚えておきましょう。


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青信号から黄色への変わり端など、
進むべきか停まるべきか迷うこともありますね。


これに関しては、
「交差点の30m手前からは信号を見ない」
と言う人もいます。
つまり、青信号が黄色に変わった時に、
車が30mまで近づいていたら、
無理に停まろうとすると却って危険な場合すらあるので、
そこからは、もう信号は気にしないということですね。

この「交差点の30m手前」というのは、
白いラインが黄色になったり、破線が実線になったり、
ラインの引き方が変わる所が多いので(例外も多いですが)、
一応の目安に出来ると思います。

しかし、「信号を見ない」とまで言い切ってしまうのは、
ちょっと乱暴のような気がします。


一方で、いったん交差点に入ってしまったら、
もう信号は見る必要がありません。
信号が変わろうがどうしようが、
交差点から速やかに出ることを考えるべきだからです。

なので、
「交差点に入る寸前からは信号を見なくて良い」
ぐらいにしておきましょうか。


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下り坂で停まろうとする場合、
平地と同じつもりでブレーキを掛けていくと、
停止位置を過ぎてしまうことがあります。
特にAT車ではエンジンブレーキが利かないため、
アクセルから足を離しても速度が落ちていかないので、
ドライバーとしては慌ててしまいますね。


これを防ぐためには、
平地での停止位置より少し(1mほど)手前で停まるつもりで
ブレーキを掛けていくと良いでしょう。
そして、本当に手前で停まってしまいそうになったら、
速度がゼロになる寸前に少しブレーキを緩めて、
本来の停止位置に合わせて停めれば良いのです。


では、これが上り坂だったらどうしたら良いでしょうか。


今度は停止位置より少し“先”を目標にして減速していく?
基本的な車の操縦方法としてはそれで正しいのですが、
特に路上では、そうすべきでない場面に、まま遭遇します。


それは、前の車に続いて停まる時です。
上り坂で停止した後は、
前の車が発進に失敗して後ろに下がってくることも
想定しなければいけません。
そのため、上り坂では車間を少し多めに空けて停まるべきなのです。


ということで、
上り坂であっても、
本来の停止位置より気持ち手前で停まるつもりで減速していくべき
(場面が多い)ことを、覚えておきましょう。


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右左折の合図(ウインカー)は、
30m手前から右左折が完了するまで出していてください。

では、その間に、赤信号につかまって停まることになったら、
ウインカーはどうしますか?


路上観察していると、
こういう場面ではウインカーを消すドライバーが多いのですが、
上に書いたように、
「30m手前から右左折が完了するまで」は
合図は出したままにしておかなければなりません。


「点けっぱなしだと球切れが早まる」?
「カチカチという音が煩わしい」?

どちらも消す理由としては弱い、というか、本末転倒ですね。


「ウインカーを出しっぱなしだとみっともない」?

そんな中2病のようなことを言っている方がみっともないですよ。


合図(ウインカー)を出すのは、
自分がどう動きたいのかを周りに知らせることが目的です。

例えば、片側2車線の道路で、
右側車線で信号待ちをしている車が右ウインカーを出していたら、
次の交差点を右折しようとしていることが分かりますから、
それに続く車は、車線を変わるなりの対処ができるわけです。
あるいは、「ここは右折レーンですよ」と示す意味もあります。


やはり、基本通りに、
信号待ちの間も、合図は出し続けておきましょう。


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踏切や、一時停止の標識がある交差点では、
停止線の手前で必ず停まって、安全を確認してください。
ここで大事なポイントは、「停止線の“手前”」ということです。


学科の知識では、
「停止線の無い場所では、踏切や(一時停止の)標識の直前で停止」
ということも覚えておかなければいけませんが、
少なくとも試験コースに限っては、
「停止線の無い場所」は考えなくて良いです。


さて、その「停止線」ですが、
停止線には20cmくらいから太いものでは70cmくらいの“幅”があるわけで、
「ちょうど停止線の上にバンパーの先がかぶるように車を停めても良いのか」
と思われる人がいるかも知れません。
テニスをはじめ多くの球技では、ライン上はセーフですからね。


しかし、車の場合、それだと、
停止線の“手前”で停めていませんから、「アウト!」です。
「一時停止義務違反」は試験中止項目ですから、
それ一発だけで不合格になってしまいますよ。


踏切や、一時停止の標識がある交差点では、
停止線の“手前側の辺”が
本当の意味での停止“線”だと思って、
その手前50cmから1mくらいの所に停めるようにしましょう。


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交差点で左折する前には左端に車を寄せましょう。
30メートル手前までに寄せを完了させておきます。


試験の採点基準では「左端から70cm以内」となっていますが、
そんな数字で覚える必要はありません。
左に寄せる目的は、
左側にバイクや自転車が入って来ると巻き込むリスクが高まるので、
その余地を作らないということです。


また、あまりに「寄せよう。寄せよう。」と意識しすぎると、
交差点に近づいたころに、逆に、左端から離れてしまいます。
おそらく、左に寄せた後に、車体をまっすぐに向けるために
一旦ハンドルを右に回し、そのまま進んでしまっているものと思われます。


これを回避するには…
そう、これも「前見て加速」です。
左に寄せた先の遠くを見て、アクセルを踏んでいってください。


遠くを見ないと、アクセルが踏めない。
アクセルが踏めないから車体がまっすぐ前に向かない。
だから、ハンドルに頼って車体を誘導する。
という症状になってしまっているのです。


減速は左に寄せ終わってから始めます。
交差点まで30メートルあるはずですから間に合うはずです。
大丈夫ですよね?


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