車の運転中に、
「前の車と水をあけられないように。」などと言いますが、
その「水をあけられる」って、どういうことでしょうか。
『広辞苑(第七版)』には、
「水泳やボートレースなどで一身長または一艇身以上の差をつける。」
「競っている両者の間にかなり差をつける。」
と書いてあります。
さて、では、車の運転における「水を空けられる」と言ったら、
どのくらいのことでしょう?
これに関しては、
試験の採点基準の「発進手間どり」が参考になりそうです。
これは、
「通常発進すべき状況の時から、おおむね5秒以内に発進しないとき」
「前車がおおむね15メートル以上進行しても発進しないとき」等の場合に、
10点マイナスとなるものです。
ただし、これは「特別減点細目」になっていて、
1回だけなら減点されないが、2回やると、遡って1回目から減点されます。
そう考えると、発進時においては、
「水を空けられる」=「概ね5秒」または「概ね15m」
と理解しておいて良さそうです。
なお、発進時ではなくて、
普通に走っている時の前車との間隔については、
「遠すぎる」のは減点項目として挙げられていませんが、
実際、スピードが遅すぎて前車に水を空けられたら、
「交通の流れを妨げるおそれあり」として減点される可能性があります。
やはり、
「道路や交通の状況に適した速度」を意識するべきでしょう。
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