教習生にリラックスしてもらうため、
路上教習中に雑談を交えながら走ることがあります。
でも、教習中の雑談って、結構難しいのですよ。
「所内教習では無理だとしても路上教習なら雑談の時間が取れる」
と思う人が多いかも知れませんが、そうでもありません。
所内教習では、
例えば「左折」なら、左折についてだけ説明すればよいところ、
路上教習では、
「左折」の説明だけでなく、
同時に、
「信号を見ること、守ること」や、
「他の交通に合わせること、妨害しないこと」や、
「曲がった先の道路状況を把握すること」 etc.etc...
たくさんの注意ポイントがあります。
まっすぐ走っている時ですら、
「たまにメーターを見ること、スピードに気をつけること」や、
「自転車・歩行者の動きに気を配ること」や、
「次の信号を見ておくこと」や、
「ルームミラーで後続車の状況をみておくこと」や、
「左右のサイドミラーで自分の走行位置を確認しておくこと」や、
「路地からの歩行者飛び出しに注意すること」 etc.etc...
注意ポイントは書ききれません。
なので、本来、路上教習は説明事項が多く、
雑談など、挟んでいる時間すら惜しいのです。
また、教習生としても(その人のキャラクターにもよりますが)
運転に集中できなくなるので、
指導員の雑談が“邪魔”になることもあるんじゃないかと思います。
冒頭に「雑談を交えながら走ることがあります」とは書きましたが、
パイロットアカデミーの教習では、
雑談はほとんど無いと思っていてください。
まあ、
「雨が降りそうですね」(これだって運転に影響ある話題と言えます)
くらいのおしゃべりはしますけど。
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