Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

タグ:横断者


交通整理されていない(=信号の無い)横断歩道で、
横断しようとしている人がいたら、
こちらは一時停止して渡らせてください。
対向車が停止するかどうかは関係なく、
自分は必ず停まってください。

ところで、こういう場面で常々思うのですが、
横断歩道でこちらが停まると、
歩行者は、大概、会釈して渡りますね。
「ありがとうございます」と口に出して
お礼を言ってくれる人もいます。

いえいえ。
横断歩道では歩行者が優先ですから、
こちらが停まるのは当然のことなのですよ。
「横断者側は青信号、車側は赤信号」と考えて良いのです。

まあ、お礼を言われて悪い気にしませんが、
逆に考えると、
横断者を待たせて通過してしまう車がいかに多いか、
ということなんでしょうね。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


信号の無い横断歩道で横断しようとしている人がいたら、
その手前で停まって、その人を渡らせなければなりません。

さて、その際に、
「渡れ」とばかりに手振りで示すドライバーがいますね。

でも、それは、やってはいけません。
横断者にしてみれば
早く渡るように急かされているように思えるからです。
それで対向車が停まってくれずに歩行者が轢かれた日には
大変な事になりますよ。

「いや、そうではなくて、こちらが譲ったことを知らせるつもりで。」
と言い訳するドライバー(教習生)もいますが、
だとしたら、なおのこと、その手振りはダメです。

そもそも、横断しようとしている人がいる横断歩道では、
車の側は一時停止する義務があります。
言ってみれば、横断者側は青信号、こちら側は赤信号みたいなものです。
青信号に従って歩いている人に「渡れ、渡れ」と言うのって、
やっぱりおかしいと思いませんか。

また、言葉尻の問題でもありますが、
こちらが停まるのは当然のことであって「譲った」わけではないのです。
そんな不遜な考えこそ改めなければなりません。

横断歩道で横断しようとしている人を見たら、
車は黙って停まるだけ。
そして、その人が渡り終える(自分の進路上から外れる)のを
静かに待ちましょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


交通整理されていない(=信号機の無い)横断歩道では、
横断しようとしている人がいたら、
車は停まって、歩行者を渡らせてください。

ところが、
これを「横断者がいたら停まる」と憶えていると、
横断者を見落とすことが多くなりがちです。

そうではなくて、
横断歩道が近づいたら、
基本的には、停まるつもりでいましょう。
必ずしもブレーキを掛けなくても良いですが、
アクセルを控え、いつでもブレーキを踏める態勢をとっておきます。

そして、横断者がいるかどうかを確かめ、
横断しようとしている人がいないのが明らかなら、
通過して良いのです。

逆に言うと、
横断者がいないことが確認できていないなら、
停止する、あるいは、すぐに停止できる速度で進行する、ということです。

「横断者がいたら停まる」ではなくて、
「横断者がいなかったら通過して良い」と憶えておきましょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


歩道は「歩行者のための道」です。
読んで字のとおりですね。
なので、車は歩道を通ってはいけません。

さて、ここまでは当然の話として…

一般道には、
道路外の施設等(ガソリンスタンドとかコンビニとか)に入るために、
歩道を横切らざるをえない所も、数多くあります。
そんな場所では、
もちろん歩道を通ることになるわけですが、
その際には、車のドライバーは、
「歩行者のための道を通らせていただく」と意識して、
遠慮しながら通らなければなりません。

この意識を持てるなら、
道路交通法が義務づけている「歩道直前での一時停止」というのも、
容易にうなずけるところでしょう。

そして、これは、
「横断歩道」でも、同じように考えてください。

横断歩道は、「車道」の一部分であって、
通常は車が普通に通行していて良い場所ですが、
横断しようとする人がいたら、「歩道」に化けます。
その時は、ゼブラ部分は「歩道」なのですから、
車は直前で一時停止して横断者を妨害しないようにするわけです。

いずれにしても、
車側が「通らせていただく」という意識を持つことが大事です。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


右折しようとする時、
誰しも対向車には気を付けますが、
横断歩道を渡る歩行者や自転車にも注意を払ってくださいね。
というより、
先に横断者の有無を見るように心がけましょう。

横断者が続いている場合は、途切れるまで曲がりません。
交差点の中央(直進対向車の通過を妨害しない位置)で、
ハンドルまっすぐのまま停まっているのが基本です。

横断者が途切れたら(途切れそうになったら)、
それから、対向車が近づいていないかを確認して、
大丈夫だったら初めてハンドルを回して曲がって行きます。
つまり、
「横断者が途切れたら対向車を確認して進む」ということです。
ベテランドライバーでも、つい、
「対向車が途切れたら横断者を確認して進む」をやってしまいますが、
それだと、得てして、
「曲がり始めてから横断者に気が付く」になりがちです。
ひどいのは、
「やっと右折できる!」とドライバーの気持ちが早って、
横断者など眼中に無くなってしまうことも起こりえます。

こんなことにならないよう、
右折する際には、
「まず横断者、次に対向車」の順で確認する習慣を付けるとよいでしょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


交差点の形状によっては、
対面する信号が赤であっても左折ができる場所があります。
そういう所では、
「左折可」の標識(※)が立っていることが多いようです。
※「一方通行」の色を反転させた左矢印の標識。
厳密には、道交法上の「道路標識」ではないので、
「左折可の“標示板”」と呼ぶのが正しい。

さて、こういう交差点では、
左折後には交差道路に合流する形になっているのがほとんどです。
したがって、「左折できる」とは言っても、
交差道路の車が途切れた時、現実には交差道路側の信号が赤になってからでないと
左折できないことも珍しくありません。

また、こういう場所は、横断歩道が横切っていることもあります。
しかも、信号とは無関係な横断歩道。
すなわち、横断者がいたら、停まって譲らなければなりません。
ところが、上に書いたように、
交差道路の車が途切れたチャンスに左折してしまおうという
ドライバーの心理が働くため、横断者を見落としてしまいがちです。

横断者がいることに気付きながら無視して通過するのは論外としても、
「横断歩道には横断者がいるもの」と思って、注意しながら通りましょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


右折しようとした時に
右側の横断歩道を青信号に従って横断している歩行者がいたら、
どう対処しますか。

この場合、
その歩行者が渡り終わってから
(正しくは「自分の進路上を過ぎてから」;詳細は後述します)
右折を始めてください。

…と、さり気なく言ってしまいましたが、
正しく理解していただけていますでしょうか。

少し言い換えてみましょう。

右折を始めるのは、その歩行者が渡り終わってからです。
つまり、右折は、
交差点の中央付近でハンドルを回して曲がっていくべきところ、
右側を横断している歩行者がいたら、
ハンドルを回し始めずに、交差点の中央付近で停まって待つ、
という意味ですよ。

ところが、
横断中の歩行者がいるにもかかわらず右折を始めてしまう人が
意外に多いので驚きます。
確かに、自分が曲がり始めても、
横断歩道の直前で停まれば横断者を妨害することはないかも知れません。
でも、それだと、
対向車線上に停まることになり、直進車を妨害してしまいますよ。

横断者がいないことを確認してから右折を始めたけれども
急に歩行者が飛び出してきた、という状況なら話は別ですが、
対向車線をふさいでしまうことが分かっているのに
右折を始めてしまうのは、いただけません。

もっとも、歩くのが遅い歩行者もいますから、
「完全に渡り終わるまで右折すべきでない」とまでは言いませんが、
少なくとも、横断者が自分の進路上にいなくなったのを確認してから、
おもむろに右折を始めてください。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


現に道路を横断している歩行者を見つけたら、
また、信号の無い横断歩道で横断しようとしている人がいたら、
その横断を妨害してはいけません。
そこまでの距離によっては減速するだけで足りるケースもありますが、
基本的には「停止するもの」と覚えておくべきでしょう。


ところで、こうしたケースで停止した場合、
横断者が道路を完全に渡り終えるまで停まったままでいる人がいますが、
そこまでは求められていませんよ。
横断者を妨害しなければ、
例えば、道路の左側から渡り始めた横断者が自分の目の前を通り過ぎたら、
まだ渡り終えていなくても、発進して構わないのですよ。


しかし、その逆に、道路の右側から渡っている横断者が
まだ自分の前まで来ていないとしても、発進してしまうのは危険です。
直接的には妨害しなくても、
歩行者が心理的に横断しにくくなるなら、
それは、やっぱり「妨害」に該当するからです。

ただ、それにも例外的なケースがあって、
横断歩行者がこちらに気が付いて譲ってくれた場合など、
こちらが停まり続けることで却って邪魔になってしまうなら、
(無論その横断者に注意を払いながら)進んでしまった方が
安全であることもありえます。
そこは臨機応変、ケースバイケースで対処してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



横断歩道(ここでは「交通整理されていない横断歩道」を指します。以下同じ)
の手前で進路変更が必要になることは、普通は、ありません。
横断歩道までの30m間は、追い越しが禁止されています。
(“追い抜き”も禁止ですが、ここでは触れないこととします。)
また、横断歩道近辺で右左折する場合でも、
30m手前までには寄せが完了しているはずですから。


しかし、例えば、障害物がある場合は、
それをよけるために進路変更せざるを得ないことになります。
そんな場面では、特別な注意が必要になります。

横断歩道に近づいたら、
「横断者がいないことが明らか」であれば、
減速せずに通過することができるのでしたよね。
なので、
もし障害物等により「横断者がいるかいないか不明」であれば、
減速(必ずしも徐行ではない)して、
横断者がいないことを確認してから通過しなければなりません。
しかも、その障害物が駐停車車両である場合は、
横断歩道の直前で一時停止しなければなりませんので、
それも、お忘れなきよう。

もちろん、進路変更のための合図と確認も、当然、必要です。


横断歩道の手前では進路変更しないのが“原則”であり、
進路変更するのは“例外”と認識して、
通常とは異なる注意を払うようにしましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



交通整理されていない(≒信号機の無い)横断歩道で、
ひっきりなしに横断する人がいて、
こちら(車)がずっと待たされることがあります。


そんな時、
「横断者と横断者の間で行っちゃって良いですか?」などと
尋ねる教習生もいますが、
横断しようとしている人がいる限り、
それを妨害するように横切るのは、許されません。

そう説明すると、
「横断者がずっと途切れなかったらずっと待ってるんですか?」
と食い下がられることもありますが、
「そうです!」とキッパリ答えています。


でも、「横断者が途切れない」なんてことは無いですよ。

駅の近くなら、電車から降りた人の波が通り過ぎたら、
進めるようになることが多いでしょう。
コンサートなど千人規模の群衆が横断しようとしている時は、
大概、警察官が交通整理(ここは「警察官の手信号」の意味です)しているので、
それに従って進めるはずです。


実際、この商売を20年以上やってきて、
横断者が5分も途切れなかったことは
ただの一度もありません。
必ず通過できるタイミングができますから、
イライラせずに待ちましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



横断歩道の直前で停車している車があったら、
自分も、その車と並ぶように停止しなければなりません。

では、対向車が横断歩道直前(こちらから見れば横断歩道のすぐ先)に停止していたら、
こちらも停止しなければならないでしょうか。


学科試験の答えなら、「否」です。
こういう場合の停止義務はありません。


しかし、現実の路上走行では、
対向車線が渋滞していたら、
横断歩道を向こう側から渡ろうとする人がいるかいないか、
こちら側からはよく見えません。
ですから、もしも横断者がいた場合にはすぐ停止できるように、
速度によってはブレーキを踏んで、少なくともアクセルは緩めておき、
いつでも停まれる態勢で、確認しながら走るのが正解です。

まして、渋滞とは関係なく、
対向車が横断者に気づいたために停止したのだとしたら、
こちらも、当然、停止しなければならないことになります。


冒頭のケースもこれと同じ考え方に基づいていますが、
自車線側に停車車両があったなら、
どんな事情であれ、一時停止(=速度ゼロ)が求められている、ということです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



十字路の交差点を右折しようとしている時、
右側の横断歩道を歩行者が横断していたら、どうしますか?
こちら(車)も歩行者も青信号だったとします。


無論、歩行者の横断を妨害してはいけないのは承知していると思いますが、
右折を始めて横断歩道の所まで進むのは、ちょっと待ってください。

それだと、自分は対向車線をふさいで停まることになりますよね。
もし、そこに直進車が来たなら、
「優先車妨害」になり、その場で試験が終わってしまいますよ。


ですので、こういう場面では、
右折の動作(ハンドルを切る等)自体を始めずに、
歩行者が横断し終えるのを待つのが正解です。


とは言っても、
横断者がいないのを確認して右折を始めたところ、
歩行者や自転車(実はこれが多い)が急に姿を現して横断を始めたとしたら、
その時こそ、横断歩道の直前で停まるしかありません。
この場合、結果として直進車を妨害してしまうかも知れませんが、
それは「妨害することが予想できたのに右折を始めた」のとは訳が違いますから、
気にしなくてよいですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



路面に「菱形マーク」が2つ連続で描かれていたら、
それは何を示しているのでしたっけ?


そう。
「この先に横断歩道あり」でしたね。


普通は、
横断歩道そのものが目に入るので、
菱形マークはあまり意識しなくても特に問題にならないのですが、
例えば、カーブの手前などでは、要注意です。

カーブの手前に菱形マークが描かれていたら、
それは、すなわち、
カーブの先に横断歩道があることを示しているからです。
もっと言えば、
カーブの先に横断者がいるかも知れない、ということでもあります。

なので、
カーブ内は加速しながら通過するのが基本とは言え、
むやみにアクセルを踏んではいけません。
と言って、ゆっくり走るのが良いわけではないので、
「横断歩道に注意しながらアクセルを踏む」のが正解です。


路面標示も、道路状況を教えてくれる情報の一つです。
その意味を正しく理解して、運転動作に活かしましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



右折する時は、
直進対向車を妨害しないことはもとより、
横断歩道を渡っている歩行者や自転車にも注意しましょう。


ドライバーの心理として、
対向車がいるために右折できないと、
それに続く直進車ばかりに注意が向いてしまい、
「さあ、右折しよう」と思った時には
横断者など眼中に無くなってしまいがちですが、
これが非常に危険なのです。


これを防ぐため、
右折時に(すぐには曲がれずに)交差点内で停止した場合は、
対向車を見ているのでなく、横断者を見ているように心がけましょう。
言い換えれば、
「対向車が途切れたら横断者を確認して進む」のでなく、
「横断者が途切れたら対向車を確認して進む」ということです。


落ち着いて考えれば、
車と歩行者、どちらに注意を払うべきかは決まりきっていますが、
運転中はどうしても車ばかりを見てしまいますので、
意識して、歩行者に注意を向けるようにしてください。

それを踏まえると、
冒頭段落は、
~~~
右折する時は、
横断歩道を渡っている歩行者や自転車に注意することはもとより、
直進対向車を妨害しないようにしましょう。
~~~
と書くのが正しかったでしょうかね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




横断歩道は、
渡ろうとする人がいない場合は、停止せずに通過できます。

ただ、現実の路上では、
横断歩道の直前に停止(※)している車両は珍しくありません。

その場合は、
「‥当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、
その前方に出る前に一時停止しなければならない。 」
とする道路交通法第38条第2項の定めが問題になります。
この条文は、
「歩行者を横断させるために(たった今)停止した車両」を想定し、
その(いるかも知れない)横断者の安全のために一時停止を義務付けたもの、
と思われがちですが(事実そういう意味が大きいでしょうが)、
横断歩道の直前にずっと駐停車している車も、これの対象になります。

※)駐車しているケースと停車しているケースとがありますが、
 通過する瞬間にそれを見分けるのは無理ですから、
 ここでは(法令でも)「停止」という表現をしています。


つまり、例えば、路上駐車が続いている道路で、
それらの横を連続して通過して行く途中に横断歩道があったら、
その直前でだけは、一時停止しなければならないということです。

当然そこは駐停車禁止(道路交通法第44条)であるはずですが、
現に、そこに「停止している車両」があるのですから、
その横を通過する前には、必ず停まって安全確認をしてください。

もっとも、道交法の定め云々以前に、
「渡ろうとする人がいない」のが確認できていないのですから、
停まらないと危ないですよ。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




対向車が渋滞しているときには、
その間から歩行者が渡ってくることがありますので、
あまり加速せずに(必ずしも徐行でなくても良い)
注意しながら進みましょう。
もちろん、実際、歩行者が飛び出して来たら、
ブレーキを掛けてください。


さて、そんな話をすると、
対向車が渋滞している間はスピードを落として走り、
車列を通り過ぎるや否や、加速を始める人がいます。

うん、確かに「対向車が渋滞しているとき」とは言いましたが、
こちらから見て“車の向こう側”、
つまり車列の最後尾から横断者が飛び出すこともあります。
と言うより、むしろ、歩行者の立場からすれば、
車と車の間を渡るよりも、
渋滞最後尾の後ろで後続車が来る前の方が、
心理的に渡りやすいものです。


ちょっと言葉遊びっぽくなってしまいますが、
「対向車の渋滞中」だけでなく、
「渋滞の最後尾」まで、
しっかり注意しながら走ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





信号の無い横断歩道を渡ろうとしている人がいたら、
一時停止して渡らせてください。
対向車が停止するかどうかなんて考えずに、
自分は必ず停まってください。


ところで、いつも思うのですが、
横断歩道でこちらが停まると、
歩行者は、大概、会釈して渡りますね。
「ありがとうございます」と口に出して
お礼を言ってくれる人もいます。

いえいえ。
横断歩道では歩行者が優先ですから、
こちらが停まるのは当然のことなのですよ。
「横断者側は青信号、車側は赤信号」と考えて良いのです。


まあ、お礼を言われて悪い気分にはなりませんが、
逆に考えると、
横断者を待たせて通過してしまう車がいかに多いか、
ということかも知れませんね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





信号機の無い横断歩道では、
横断しようとしている人がいたら、
停まって、渡らせてください。

ところが、
「横断者がいたら停まる」と憶えていると、
横断者を見落としがちになります。


そうではなくて、
横断歩道が近づいたら、
基本的には、停まるつもりでいてください。
必ずしもブレーキを掛けなくても良いですが、
アクセルを控え、いつでもブレーキを踏める態勢をとっていましょう。

そして、横断者がいるかどうかを確かめ、
横断しようとしている人がいないのが明らかなら、
通過して良いのです。

逆に言うと、
横断者がいないことが確認できていないなら、
停止する、あるいは、すぐに停止できる速度で進行する、ということです。


「横断者がいたら停まる」ではなくて、
「横断者がいなかったら通過して良い」と憶えましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





歩道は、読んで字のごとく、
「歩行者のための道」です。
なので、車は歩道を通ってはいけません。
まあ、ここまでは当然の話ですね。


しかし、
道路外の施設等(ガソリンスタンドとかコンビニとか)に入るために、
歩道を横切らざるをえない所も、数多くあります。
そういう場面では、車のドライバーは、
「歩行者のための道を通らせていただく」と意識して、
遠慮しながら通らなければなりません。

この意識を持てるなら、
道路交通法が義務づけている「歩道直前での一時停止」というのも、
うなずけるところでしょう。


そして、これは、
「横断歩道」でも、同じように考えてください。

横断歩道は、「車道」の一部分ですから、
通常は普通に通行していて良いのですが、
横断しようとする人がいたら「歩道」に化けます。
その時は、「歩道」なのですから、
車は直前で一時停止して横断者を妨害しないようにしなければなりません。

いずれにしても、
「通らせていただく」という意識を持つことが大事です。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




交差点の形状によっては、
信号に従わなくても左折ができる場所があります。
それが、
「信号の付いている交差点とは明らかに別の道である場合」と、
「交差点の一部か別の道か分かりにくい場合」とがありますが、
どちらであっても、信号手前の停止線は引かれていないので、
路面を注意して見れば気が付くと思います。

そして、後者の場合は、
「左折可」の標識(※)が立っていることが多いようです。
※「一方通行」の色を反転させた左矢印の標識。
 厳密には、道交法上の「道路標識」ではないので、
 「左折可の“標示板”」と呼ぶのが正しい。


さて、こういう場所では、
対面する信号が赤であっても左折することができるわけですが、
左折後には、交差道路に合流する形になっているのがほとんどです。
したがって、現実には、
交差道路の側が赤にならないと左折できないことも珍しくありません。


また、こういう場所は、横断歩道が横切っていることもあります。
しかも、信号とは無関係な横断歩道。
すなわち、横断者がいたら、停まって譲らなければなりません。
ところが、直前に書いたように、
交差道路の車が途切れたチャンスに左折してしまおうという
ドライバーの心理が働くため、横断者を見落としてしまいがちです。

横断者がいることに気付きながら無視して通過するのは論外としても、
「横断歩道には横断者がいるもの」と思って、注意しながら通りましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




右折時に対向の直進車が近づいて来たら、
その直進車が通過してから右折するのでした。

さて、では、右折しようとした時に
右側の横断歩道を青信号に従って横断している歩行者がいた場合には
どう対処しますか。

この場合も、当然、
その歩行者が渡り終わってから右折を始めます。

…と、さり気なく言ってしまいましたが、
正しく理解してもらえているでしょうか。


少し言い換えてみましょう。

右折を始めるのは、その歩行者が渡り終わってからです。
つまり、右折は、基本的には、
交差点の中央付近でハンドルを回して曲がっていくのですが、
右側を横断している歩行者がいたら、
ハンドルを回し始めずに、交差点の中央付近で停まって待つ、
という意味ですよ。

ところが、横断中の歩行者がいるにもかかわらず
右折を始めてしまう人が多いですね。
確かに、曲がり始めても、
横断歩道の直前で停まれば横断者は妨害しないかも知れません。
でも、それだと、対向車線上に停まることになり、
直進車を妨害してしまいますよね。

横断者がいないことを確認してから右折を始めたけれども
急に歩行者が飛び出してきた、という状況なら話は別ですが、
対向車線をふさいでしまうことが分かっているのに
右折を始めてしまうのは、いただけません。


もっとも、歩くのが遅い歩行者もいますから、
「完全に渡り終わるまで右折すべきでない」とまでは言いませんが、
少なくとも横断者が自分の進路上にいなくなったのを確認してから、
おもむろに右折を始めてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





信号の無い横断歩道で横断しようとしている人がいたら、
また、横断歩道でなくても、現に横断している人を見つけたら、
その横断を妨害してはいけません。
そこまでの距離によっては減速するだけで足りるケースもありますが、
基本的には「停止するもの」と覚えておくべきでしょう。


ところで、停止した場合、
横断者が道路を完全に渡り終えるまで停まったままでいる人がいますが、
そこまでは求められていませんよ。
横断者を妨害しなければ、
例えば、道路の左側から渡り始めた横断者が自分の目の前を通り過ぎたら、
まだ渡り終えていなくても、発進して構わないのですよ。


しかし、その逆に、道路の右側から渡ろうとしている横断者が
まだ自分の前まで来ていないからと言って発進してしまうのは、危険です。
直接的には妨害しなくても、
歩行者が心理的に横断しにくくなるなら、
それは、やっぱり「妨害」に該当するからです。

ただ、それにも例外的なケースがあって、
横断歩行者がこちらに気が付いて譲ってくれた場合など、
こちらが停まり続けることで却って邪魔になってしまうなら、
(無論その横断者に注意を払いながら)進んでしまった方が
安全であることもありえます。
そこは臨機応変、ケースバイケースで対処してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




横断歩道までの30m間は、追い越しが禁止されています。
(“追い抜き”も禁止ですが、ここでは触れないこととします。)
また、横断歩道近辺で右左折する場合でも、
30m手前までには寄せが完了しているはずです。

ですので、
横断歩道の手前で進路変更が必要になることは、
普通はありません。


さて、
ここで「普通は」と言ったのは、
「普通でない場合」があるからですが、
それは、どういう場合でしょう?

はい。
例えば、障害物がある場合ですね。

障害物があったら、
それをよけるために進路変更しなければなりません。
しかし、その場合には、特別な注意が必要になります。

そもそも横断歩道では、
「横断者がいないことが明らか」であれば、
減速せずに通過することができます。
もし、障害物等により「横断者がいるかいないか不明」であれば、
減速して、横断者がいないことを確認しなければなりません。
しかも、その障害物が駐停車車両である場合は、
横断歩道の直前で一時停止しなければなりませんので、
それも、お忘れなきよう。


横断歩道の手前では進路変更しないのが“原則”であり、
進路変更するのは“例外”なのです。
そう認識していれば、
通常とは異なる注意が必要になるのは
ご理解いただけるでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




横断歩道で、
ひっきりなしに横断する人がいて、
こちら(車)がずっと待たされることがあります。

そんな時、
「横断者と横断者の間で行っちゃって良いですか?」などと
尋ねる教習生もいますが、
横断しようとしている人がいる限り、
それを妨害するように横切るのは、許されません。


そう説明すると、今度は、
「横断者がずっと途切れなかったらずっと待ってるんですか?」
と食い下がられることもありますが、
「そうです!」とキッパリ答えています。


でも、「横断者が途切れない」なんてことは無いですよ。
駅の近くなら、電車から降りた人の波が通り過ぎたら、
進めるようになることが多いでしょう。
コンサートなど千人規模の群衆が横断しようとしている時は、
大概、警察官が交通整理してくれているので、
それに従って進めるはずです。


実際、この商売を20年近くやってきて、
5分も横断者が途切れなかったことは
ただの一度もありません。
イライラせずに、進めるようになるのを待ちましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





横断歩道直前に停車している車があったら、
自分も、横断歩道直前で(その停車車両と並ぶように)
一時停止しなければなりません。

では、対向車線の車が横断歩道直前に停止していたら、
やはりこちらも停止しなければならないでしょうか。


学科試験の答えなら、「否」。
こういう場合の停止義務はありません。


しかし、例えば、対向車線が渋滞している場合、
横断歩道を対向車線側から渡ろうとしている人がいるかいないか、
こちら側からはよく見えません。
ですから、もしも横断者がいた場合にはすぐ停止できるように、
速度によってはブレーキを踏んで、少なくともアクセルは緩めておき、
いつでも停まれる態勢で、確認しながら走ってください。


まして、対向車が、渋滞とは関係なく
横断者に気づいたために停止したのだとしたら、
こちらも、当然、停止しなければならないことになります。


冒頭に書いた自車線の停車車両への対処も、
同じ考え方に基づいているのですが、
自車線側では、どんな事情であれ、
停止(=速度ゼロ)が求められている、ということです。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




交差点を右折しようとしている時、
右側の横断歩道を歩行者が横断していたら、どうしますか?

こういう状況で直進車が来ていなければ、
すぐにも曲がり始めて、横断歩道の所まで進んでしまう人が多いですが、
それだと、自分は対向車線をふさいで停まることになりますよね。
もし、そこに直進車が来たなら、
「優先車妨害」になり、その場で試験が終わってしまいますよ。


ですので、こういう場面では、
歩行者が横断し終えるのをハンドルまっすぐのまま待つ
(導流帯等のガイドがある場合を除く)
というのが正解です。


もしも、横断者がいないのを確認して右折を始めたところ、
歩行者や自転車(実はこれが多い)が急に姿を現して横断を始めたとしたら、
その時こそ、横断歩道の直前まで進んで、そこで停まるしかありません。

結果として直進車を妨害してしまうかも知れませんが、
それは「妨害することが予想できたのに右折を始めた」のとは訳が違いますから、
気にする必要はありません。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




交差点で左折しようとする時は、
自分と同じ向きの青信号に従って横断する歩行者がいるので、
いったんは停止しないといけない場合がほとんどです。
これが、スクランブル交差点では、
同じ向きの歩行者用信号は赤になっていることが多いので、
横断歩行者については、少しは心配が減ります。


しかし、スクランブル交差点であっても、
車と同じ向きの歩行者用信号が同時に青になる所もあります。
例えば、
「A方向の車両用:青(歩行者用は赤)」
  ↓
「A方向の車両用と歩行者用:青」
  ↓
「A方向の車両用:赤(歩行者用は青のまま)」
  ↓
「A方向・B方向の歩行者用:青(スクランブル状態)」
  ↓
「A方向・B方向の歩行者用:赤」
  ↓
「B方向の車両用:青」
というパターンで信号が変わるものです。

こんな交差点では、
A方向を進んで来た車が左折しようとするなら、
同じ向きの横断歩行者がいることを想定しなければならず、
充分な注意が必要です。(特に信号の変わり目)


また、歩行者用信号を全方向とも赤にしておく交差点でも、
“自転車”は車両用信号に従って通りますよ。
自転車は意外な盲点です。
横断歩行者がいないものと安心しきってロクな確認もせずに左折してしまうと、
自転車を巻き込むことがありえますよ。


もっとも、それを言うなら、
そもそも信号を守らない歩行者や自転車もいますから、
交差点では常に注意が必要という話になってしまいますけどね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




例えば、カーブに近づいた所で、
路面に「菱形マーク」が2つ連続で描かれていたら、
それは何を示しているのでしたっけ?


カーブであろうとなかろうと、
菱形2つは「この先に横断歩道あり」でしたよね。
ということは、
カーブの先に横断歩道があることを示しています。

…と、こう聞いて、
「ふーん。」とだけ思った人は、
路上練習が足りないですよ。


カーブの先に横断歩道がある、ということは、
カーブの先に横断者がいるかも知れない、ということです。

…と、ここまで説明すれば、理解できましたでしょうか。

つまり、
カーブは、手前で減速し、カーブ内で加速しながら通過するのですが、
その際には、横断者がいないことを確認しなければならない、ということです。
そこに横断者(横断しようとしている人を含む)がいたら、
停止しなければならないのですから。


路面のマークを、何気なく見るのでなく、
その意味をしっかり理解して、行動に活かしましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




道に飛び出すのはおやめください。
横断途中で急にゆっくり歩きだすのも勘弁してください。
携帯電話や音楽に夢中になっていても道路状況は見ていてください。

できるだけ歩道橋を使ってください。
横断歩道でも、左右を見てから渡ってください。
信号の有る所では信号に従ってください。
青色が点滅したら渡り始めないでください。

道の反対側の家族や友だちを呼ぶのは危険です。
停まっているバスに乗ろうと急いで渡るのも危険です。
渋滞の車の間を抜けて渡るのも、反対車線を通る車から見えにくくて危険です。
特に雨の日は、雨の日だからこそ、急がず慌てず落ち着いて渡ってください。

横断歩道の際で立ち話はご遠慮ください。
子どもを連れているお母さんは、
子どもに見せて恥ずかしくないような“手本”を示してあげましょう。


しかし、そうは言っても!
道路では歩行者が最優先なのです。
いくら歩行者が悪いと言い訳しても、
事故を起こしたら、悪いのは車の側なのです。


上に挙げたような状況は、
ここでは「歩行者へのお願い」として書きましたが、
「歩行者というのはそんな動きをするものだ」と
理解するための参考にもなるはずです。
そんなつもりで、この記事を
最初からもう一度読み返してみてください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




対向車が渋滞しているときには、
その間から歩行者が渡ってくることがありますので、
あまり加速せずに(必ずしも徐行でなくても良い)
進んでください。
もちろん、実際、横断者が飛び出して来たら、
ブレーキを掛けることになります。


そんな話をすると、
対向車の渋滞中はスピードを落として走り、
車列を通り過ぎるや否や加速を始める人がいますが、
それも危険ですよ。

歩行者が渡るのは“車の間”とは限りません。
こちらから見て“車の向こう側”、
つまり車列の最後尾から横断者が飛び出すこともあります。
むしろ、歩行者の立場からすれば、
車と車の間よりも、後続車が来る前の方が
心理的に渡りやすいものです。


ちょっと言葉遊びっぽくなってしまいますが、
「対向車の渋滞中」だけでなく、
「渋滞の最後尾」まで、
しっかり注意しながら走ってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



このページのトップヘ