所内コースではそれほどでもないのですが、路上では、
交差点までの距離がつかみにくい、というのはよく聞きます。
それは、
信号の灯火(ランプ)を見つめてしまっているのが原因かも知れません。
信号灯は空(そら)に浮かんでいるため、
それを見ても、距離感をつかみにくいのです。
特に夜は、
周囲の景色が暗い中にランプが明るく灯っているので、
信号までの距離が実際よりも近くに見えがちです。
しかし、考えてみてください。
ドライバーが把握するべきは、
“信号灯(ランプ)との距離”ではないはずです。
信号を見てドライバーが判断しなければならないのは、
その交差点を通過できるか、
その停止線までに停まれるか、といったことではないですか。
つまり、“交差点との距離”を把握するべきなのです。
ですから、信号を見たら、
もちろん最初はランプを見るわけですが、
その後、信号機の付いている“柱”を見るようにしてください。
正確には、“信号柱の立っている交差点”を見る、というべきでしょうか。
目線を地面に移せば、
“交差点”や“停止線”との距離は把握しやすくなりますから、
黄信号や赤信号を見た時の対処に戸惑うことも少なくなるでしょう。
さらに言うと、
「信号に従うべき横断歩道」と「信号と関係の無い横断歩道」とが
あったりする道も存在しますが、
そういうのも、“柱”を見るようにすれば、対処しやすくなりますよ。
文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/