Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

タグ:試験中止


たまに、
教習生が強め(上体が前のめりになるくらい)のブレーキを掛けて、
「今のは『急ブレーキ』ですよね」と言うことがあります。

いいえ、
上体が前のめりになったぐらいでは「急ブレーキ」とは呼びません。
そんな誤った認識を持っていたのでは、
全般的にブレーキが甘くなってしまいますよ。

心配しなくても、
“本当の急ブレーキ”は初心者にはまず踏めませんし、
今の車は(おそらく試験車も)殆どABSを装備していますから、
ブレーキペダルを思い切り踏んでも、タイヤはロックしません。
試験でも「急ブレーキを理由に減点された」という話は
ついぞ聞いたことがありません。
それは、「急ブレーキ」よりも、
「ブレーキの掛け始めが遅れた」ことが問題の本質でしょう。

「急」の付く動作、
すなわち「急アクセル」・「急ブレーキ」・「急ハンドル」は、
基本的にやってはいけませんし、
その動作が「危険行為」と見られると、即、試験中止になります。
しかし、
ことブレーキに関しては、
必要な場面では躊躇無く使うことを恐れないでください。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


「屈折コース(クランク型)」や「屈曲コース(S字型)」など、
狭路課題では、
曲がりきれなければ、切り返しして曲がり直してください。
1つの狭路内で切り返し1回は、減点せずに、見逃してくれます。

では、その1回を既に使ってしまっている場合、
同じ狭路内で2度目の切り返しをしてはいけないか、と言うと、
それでも通れそうになかったら、
やっぱり、切り返して構わないのですよ。

確かに、2回目以降の切り返しは減点の対象です。
と言って、ポールにぶつかってしまったら、
それで試験は終わりですよ。
「減点」と「試験中止」のどちらが良いか、問うまでもありませんね。

考えてみれば、そりゃそうです。
免許を取った後、狭い路地を走っている時に、
何度か切り返してやっとこ通過するのと、
“よそんちの塀”に車をぶつけて壊してしまうのと、
どちらを選びますか、という話ですから。

教習では、できるだけ1回で通れるように練習していますが、
試験本番では、絶対に無理をせず、
必要なら、切り返しを使ってください。

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スタート地点や一時停止後に発進しようとして安全確認した後、
歩行者の飛び出しや自車のエンストなど、
何かしらの事情ですぐに発進できないことがあります。

そうした場合、確認してから3秒以上経過していたら、
改めて安全確認が必要となります。
なぜなら、
3秒も経ってしまうと、確認した時とは周囲の状況が変わっていて、
せっかく確認した安全が確保できなくなってしまっているからです。

そして、ここが一時停止の場所(踏切を含む)だったら、
3秒以上経過したのに再度の安全確認をせずに発進してしまったら、
「一時停止義務違反」(試験中止)を食らってしまう可能性すらあります。
もっとも、一時停止の場所でなくても、確認モレで容赦なく減点されますけど。

この「3秒以内ならOK」って、
食べ物を落としても3秒以内なら拾って食べられる(もちろん俗説です)という
「3秒ルール」に似ていませんか?
そんな連想で憶えておいてもよいでしょう。

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路上試験後の後退種目(方向変換・縦列駐車)で
意外に減点されがちなのが「脇見運転」です。

「バックで脇見」??? と疑問に思われる方もいるかと思いますが、
前進時に前を見ていないのが脇見であるのと同様、
後退時に後ろを見ていないのも脇見です。

後ろを見ながらバックするのは
誰しも当然のことと理解していると思いますが、
車庫に車体が入ったら(安心してか)
まだ車が動いているにもかかわらず
前を向いてしまうドライバーが多いのも事実です。

でも、この行為は、
車の進行方向から目を離すわけですから「脇見運転」になります。
厳しい試験官は、
これを「危険行為(=その場で試験中止)」とすることもあるようです。

でも、考えてみれば、
バックし終えてから前を向くべきであって、
車がバックしているうちに前を見る必要があるのでしょうか?
もし前を見たいなら、
いったん車を停止させてから振り返れば良いのです。

バックしている間はずっと後ろを見続けていましょう。

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一時停止の標識がある交差点では、
車を完全に停めた状態で、左右の安全を確認しましょう。
基本は「右・左・右」を見るのでしたね。

この時、2度目の「右」を見ている最中に
ブレーキから足を離してしまう人がいますが、
それだと、
「確認がまだ終わっていないうちに発進した」
とみなされることがあります。

AT車には(ご存じのとおり)クリープ現象というものがあって、
ブレーキを緩めると同時に車が動き始めてしまうからです。
一時停止で安全確認を完了させずに発進してしまうのは、
厳密にとらえられれば、「試験中止」になっても文句を言えません。
(そこだけなら目をつぶってくれる試験官もいないわけではないですが)

ちょっとの気の緩みが致命傷になりますので、
油断せず、確認が完全に終わるまで、
ブレーキペダルから足を離さずにいてください。

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仮免許の技能試験は、
東京では、府中試験場と鮫洲試験場で実施しています。
そのどちらも、
(試験の順路では)坂道を下り終えた所で一時停止になっています。

一時停止ですから、必ず車を停めて、
タイヤが止まっている状態で“右・左・右”を確認します。
この時に、首を振るだけでなく、しっかり確認してくださいね。

特に、府中試験場の坂(ちょっとした築山になっています)を
東向きに下って突き当たった交差点では、
内周を走る車が自分の右後ろの方から来ていることがあります。
これが、意識して確認しないと、本当に視界に入らないのですよ。
坂道の下りということもあり、
ドライバーが下(路面)ばかり見てしまっているのかも知れません。
相手はカーブを曲がっているとは言え「直進車」ですから、
それを一時停止側のこちらが妨害したら、即、試験中止になってしまいます。

坂道を下った後に限りませんが、
一時停止の交差点では「車が来るものだ」と思って慎重に確認してください。

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本免の技能試験では、
路上コースを走った後で点数の残っている受験生だけ、
場内課題(「方向変換」・「縦列駐車」のどちらか)を行います。

この場内課題を始める時に、
試験官が「切り返しは3回までやって大丈夫ですよ」
と言ってくれることがあるそうです。

しかし、この言葉は、鵜呑みにしない方が良いでしょう。
というのは、
「同じ所で切り返しを4回やると試験中止」ですから、
かの試験官は、ただそれの裏返しで
「3回までなら大丈夫」と言っただけかも知れないからです。

ご存じのかたも多いと思いますが、
「切り返し」は、
1回やっただけでは減点されませんが、
2回め以降は減点されていきます。
なので、路上コースで減点されていると、それと通算されて、
3回以内であっても、不合格になる可能性はあるのですよ。

試験官がそこまで考えたうえで、
「切り返し3回までOK」とアドバイスしてくれたのだとしたら、
それは、すなわち、
「あなたは路上での減点が少なかった」と教えてくれたわけですから、
その言葉は信用できるでしょう。

その場に居合わせておりませんので、
どういう意図で発した言葉なのか、その真意は汲み取りきれませんが、
必ずしも「3回までは大丈夫」とは限らないので、気を付けてください。

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縦列駐車は「完了した旨を告げる」までが課題でした。
そのせいでしょうか、
方向変換でも、バックが完了した時点で停車措置(※)を講じて
試験官の指示を待とうとする人がいますね。

※「停車措置」とは…
1.ギアをMT車はニュートラル、AT車は「P」に入れる
2.サイドブレーキを掛ける
3.(運転席側の)窓を閉める
4.ペダルから足を下ろす

しかし、「方向変換」は、
その名のとおり「向きを変えて出て行く」という課題なので、
完了報告は要りません。
「車庫入れ」という課題ではないので。

一方で、試験官にしてみれば、
試験中止項目の中に「試験官が是正措置を指示した場合」というのがあって、
試験官が「こうしなさい」と指示したら原則として不合格となってしまうため、
迂闊に指示を出すわけにもいきません。
なので、その数秒、車内に“気まずい沈黙”が生まれたりします。

まあ、しびれを切らして教えてくれる試験官もいるでしょうし、
ここで厳格に「試験官補助」を適用するとも思えませんが、
いずれにしても、方向変換課題では、
試験官からの指示を待たずに、黙って、もと来た道へ戻るのが基本です。

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一時停止は、
停まっただけでは不充分です。

受験生:「一時停止だから停まろう。よし、停まったので、発進。」
試験官:「一時停止できていません。試験中止です。」
受験生:「ちゃんと停まったじゃないですか~!」

こんなやり取りは試験場では日常茶飯事です。
一時停止では、
停まっただけではなく、安全確認も必要だからです。

こういう話をすると、
「確認だってやりました!」と言う人もいます。

おそらく嘘ではないのでしょうけど、
その確認は車を停止させた状態で行われたのでしょうか。
車が停まる前に確認したり、
確認している途中で車を動かし始めたりしていませんか。
だとしたら、これも試験官は
「確認していない(=一時停止していない)」と見ます。

停まる前に左右の安全を確認したって、もちろん構わないのですが、
それは「一時停止における確認」とは別の話ですから、
停止線の手前で車を停止させた後に、改めて確認しなければなりません。

速度ゼロで「右・左・右」、
これが「一時停止」です。
しっかり守ってください。

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試験官が運転操作を指示したら、
その時点で、即、試験中止になります。
例えば、
試験官が「停止してください」と指示したなら、
それは、試験官自身が補助ブレーキを踏む代わりに
受験生にブレーキを踏ませたのと同義です。

だから、
親切な試験官であればこそ、
運転操作は教えてくれません。

まれに、試験官に運転操作を教えてもらおうとする
“不届き”な受験生もいるようですが、
おそらく、試験官は
「ご自身で判断してください。」と突っ撥ねるでしょうね。
一見冷たい“塩対応”に思えるかも知れませんが、
それで試験が続行できるのですから、逆に、親切なのですよ。

もっとも、運転操作を教えてくれた試験官がすべて不親切かと言うと、
そうとは言い切れません。
例えば、既に減点超過していて不合格が確定しているような場合は、
試験中に教えてくれることもあります。
あるいは、「見てられない」ということかも知れません。
まあ、いずれにしても褒められた話ではないですが。

あと、受験後の講評で、
合格者にもワンポイントアドバイスをしてくれる試験官がいます。
それこそ、本当に親切心から言ってくれるのでしょう。
ありがたく拝聴し、ぜひ今後の運転に活かしてください。

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一時停止の標識がある所では、
停止線の手前で、確実に停まってください。

大事なポイントは「停止線の“手前”」ということ。
つまり、
停止線の“上”にバンパーを掛からせたらダメなのです。

陸上競技の走り幅跳びでは、
踏み切り板を踏んでもファウルになりません。
というより、踏み切り板より手前からジャンプすると
距離を損してしまいますから、
むしろ、踏み切り板を踏むように練習しているはずです。

テニスやバスケットボールなど他のスポーツでも、
「ライン上はセーフ」なことが多いですが、
道路交通法では「ライン上はアウト」ですので、
注意してください。

ついでに言うと、走り幅跳びは3回ジャンプできるので、
1回ぐらいファウルしても、次に気を付ければ良いのですが、
自動車運転の「一時停止義務違反」は一発で不合格になってしまいます。
それも、走り幅跳びのファウルとは違うところですね。

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障害物の横を通過する際には充分な間隔を空けてください。
不動物(建物や人が乗っていないことが明らかな駐車車両等)との間隔は
「50cm以上」、
可動物(対向車や人が乗っていることが予想される駐車車両等)との間隔は
「1m以上」です。
この側方間隔が空けられなかったら「20点」の減点になります。

ただし、やむを得ず近くを通る時は、速度を充分に落とせばOKです。
(速度が落とせていないと、やはり減点になります。)

なお、これは障害物、すなわち“物”との間隔の話であって、
歩行者や自転車、すなわち“人”との間隔になると、少し違ってきます。

こちらに気づいている歩行者・軽車両との間隔は「1m以上」、
こちらに気づいていない歩行者・軽車両との間隔は「1.5m以上」です。
そして、この間隔が空けられなかったら、
(やむを得ない場合を除き)「試験中止」になってしまいます。
こちらは「減点」ではありません。

やむを得ず近くを通る時は、徐行してください。
「速度を落とす」ではなくて「徐行」です。
しかも、「徐行すれば通過して良い」とは限らず、
「通過するべきでない」との判断が必要な場面もあることが、
相手が“人”である場合の特質と言えるでしょう。
これができないと、やはり試験中止になります。

“人”が相手の場合は、かなり厳しくなるということです。

細かい数値はともかくとして、
「安全な間隔を空けて通過。やむを得ない場合は徐行。危険なら停止。」は
常に意識しておきましょう。

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警察庁が公開している運転免許技能試験の採点基準で
「試験中止」とされているもののほとんどは、
「一時停止義務違反」のような、いわゆる“一発で終わり”のものですが、
中には、何回か繰り返すと中止になるものも含まれています。

例えば、狭路内での「切り返し」。
1回は減点なし、2回または3回やると減点なのですが、
4回切り返すと「4回分の減点」ではなく、
「通過不能」として試験中止となってしまいます。

方向変換や縦列駐車でも、
4回やり直して入れなければ、これも試験中止。

それから、MT(マニュアル)車の「エンスト」も、
4回連続してエンストすると、試験中止になります。

これらの意味するところは、
慣れない車なので、1回や2回の失敗は仕方がないが、
4回やるようでは公道を走らせるわけにはいかない、ということでしょう。

このことは、逆に言うと、
1回や2回の失敗で落ち込むことはない、ということでもあります。
また、3回失敗して減点されたとしても、
4回やらなければ試験には合格できるわけです。
失敗した時こそ落ち着いて、その後の対処をきちんとやりましょう。
これは、試験の時だけに限らず、
免許取得後に実際路上を走る時だって同じですよ。

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クランク(屈折型狭路)やS字(屈曲型狭路)の狭路内では、
切り返しをしても、それが1回だけなら減点されません。

でも、
1回だけの切り返しで減点を食らった人もいます。
これって、どういうことなのでしょう?

それは十中八九、「確認不充分」での減点です。

つまり、
バックを始める前や外輪差でふくらむ部分など、
「危ない時に危ない所を見る」というのができていないために、
1回につき10点、減点されるのです。

そういう意味では、
やっぱり、「切り返し」にはリスクがあります。

とは言うものの、勘違いしないでほしいのですが、
通れないのに無理しないでくださいね。
ぶつけたら、試験中止になってしまいますよ。
落ち着いて、しっかり確認して切り返せば、
1回だけなら「切り返し」そのものでは減点されませんので。

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運転免許を早く安く取りたいなら、
「AT(オートマ)限定」がお勧めです。
それは、このブログでも何度か書いていますし、
教習生にも同じ事を言っています。

それでも、
やはり「AT限定なし(MT=マニュアル)」で免許を取りたい
という人もいます。
過去に運転経験のある方、それも免許失効の人よりも免許取消の人に、
MT指向が強いような気がします。
無論、それ自体まったく否定されるものではありませんが、
日ごろAT車にばかり乗っていた人はMT車運転の感覚を忘れていますので、
気を付けてください。

特に坂道。
上り坂の途中で信号待ちするような場面で、
フットブレーキだけで停止し、ペダルを踏み替えるだけで再発進していませんか。
AT車ならそれで逆行することはほとんどありませんが、
MT車では、サイドブレーキを併用しないと、
(試験の際は後部座席に他の受験生が乗っていることもあって)
ちょっとした勾配でも下がってしまいますよ。
「逆行」は、その度合によっては
「危険行為=即時試験中止」と判断されることもあります。

「ついうっかり」という“油断”でしょうか、
それとも、
「そんな初心者みたいなことがしてられるか」という“中二病”でしょうか。

どうであれ、サイドブレーキを引く一手間を惜しんだために不合格になっては
泣くに泣けませんよ。
試験を甘く見てはいけません。
油断せずに、馬鹿にせずに、また、つまらない事を億劫がらずに、
きちんとサイドブレーキを操作して、正しい坂道発進を行ってください。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


一時停止しなければならない場所は、
大きく分類して3パターンあります。


その第1は「踏切」。

これは言うまでもないでしょう。
停止線の手前50cm~1m(採点基準では「概ね2m以内」)の所で停まって、
左右それぞれ線路の遠くの方を確認してください。
ちなみに、東京および近県の路上試験コース上に踏切はありません。


第2は「標識や信号で一時停止が指示されている場所」です。

これも言うまでもない…、と言いたいところですが、
標識を見落としたり、赤の点滅信号の意味を失念していたり、
“うっかり”停止しないことが、結構よく見られます。
鮫洲の路上コースで言うと、
八潮橋の側道から橋を越えてくる本線への合流地点に
「一時停止」の標識があります。
この標識を見落として停まらずに合流し、涙を呑んだ受験生が
どれだけいたことでしょう。


第3に「歩道の直前など」です。

歩道を横切る直前では歩行者保護のため一時停止することになっています。
同じ考え方で、
交通整理されていない横断歩道の直前でも一時停止します。
ただし、横断歩道の場合は、
横断しようとしている人がいないことが明らかであれば停まらなくても良い、
という例外があります。
「原則は一時停止。例外的に停まらない場合がある。」と理解しておきましょう。
なお、他にも歩行者保護のために一時停止するべき場面はいろいろありますが、
ここでは、代表的なものだけを挙げて説明しました。


さて、これらの場面で一時停止しなかったら、
試験ではどれだけ(何点)減点されるか、ご存じですか?

実は、減点されないのです。
なぜなら、その場で「試験中止」だからです!
(似たようなナゾナゾもあったっけ)

そして、意外に(ある意味、意外ではないかも)、
過去に免許を所持していた人が、
これで一発不合格を食らうケースが多いようです。

くれぐれも油断の無いように、
これらの場所では、しっかり停止して(速度ゼロです)
安全を確認から再発進するようにしてください。


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技能試験の採点表を見ると、
「接触(小)」と「接触(大)」との区分があって、
場内での「接触(小)」なら、
減点20点で済む(それでも結構痛い)ことになっています。
しかし、これが適用されることは、まずありません。

クランクコース等に設置されているポールに接触したら、
普通は、「接触(大)」(その場で試験中止)です。

「接触(小)」は、例えば、
鎖で吊るされているポール(「ポール」とは呼べないか?)が
風で揺れて車体に当たってしまったような場合の
“救済措置”と考えるべきでしょうね。

しかも、路上試験においては、
「歩行者がよけてくれなければ接触していた」という理由で、
「接触(大)」と見なされ、試験中止になってしまった例すらあります。


「接触」は即ち「事故」を意味します。
どんなことがあろうと絶対にぶつけてはいけないのです。
「ぶつかりそうなら即ブレーキ」、これを肝に銘じておいてください。


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技能試験の採点表には、
1回のミスなら減点されず、
同じミスを複数回繰り返すと減点される、という項目があります。
これは、「特別減点」と呼ばれます。


どんな行為が特別減点とされるのか一つ一つ見ていくと興味深いのですが、
中でも、「合図(ウインカー)の出し忘れ・消し忘れ」は、ちょっと妙です。

合図忘れは、仮免技能試験(場内試験)だけ特別減点とされています。
つまり、本免技能試験(路上試験)では、
1回目から厳しく減点されるということです。
場内と路上とでは、合図忘れの重大さが異なるという理由からでしょうか。

どうであれ、特別減点項目だからと言って油断せず、
所内教習の時から、完璧を目指して練習するべきでしょう。


また、
「狭路内での切り返し」も特別減点になっています。

これも、練習の時から完璧を目指して練習するべきなのは同じですが、
受験に際しては、
曲がりきれないときは、遠慮なく切り返しをしてください。

1回目は減点されませんし、
仮に2回切り返したとしても、5点×2回の10点減点されるだけです。
確認モレ1回で10点減点されるのに比べたら軽いですし、
第一、狭路でポールに車体をぶつけたら、その時点で試験中止になってしまいますから、
切り返しをしてでも、ぶつけずに通過することが大事です。


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一時停止(踏切を含む)では、
車を完全に停めた状態で、左右の安全を確認しましょう。
基本は「右・左・右」でしたね。


この際、2度目の「右」を見ている最中に
ブレーキから足を離してしまう人がいます。

でも、それって、まだ確認が終わっていないのですよ。

MT車ならまだしも、
AT車だと、ブレーキを緩めると同時に車が動き始めますから、
すなわち「確認しないで発進した」と判断される可能性もあります。


「停止して確認する」のが一時停止ですから、
確認が終わらないうちに動き始めたら、
「一時停止していない」のと同義、すなわち、即、試験中止です。


ちょっとの気の緩み&焦りが命取りになります。
くれぐれも油断せず、確認が完全に終わるまでは、
ブレーキの上に足を載せておいてください。


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急ブレーキは本当の緊急時には躊躇せず踏むべきですが、
急アクセルが必要な場面というのは、試験中には、無いはずです。
その割に、
「急ブレーキになるから」と言い訳してブレーキがしっかり踏めないくせに、
つい急アクセルを踏んでしまう人の、
なんと多いことでしょうか。


今は、アクセルペダルで機械的にバルブ開閉を操作するのでなく、
コンピュータが電子制御してくれる車が殆どです。
そこに若干のタイムラグが生じるため、
「あれ? まだ加速が足りない?」などと思って、
さらに強くアクセルを踏んでしまう人もいるかも知れません。

でも、そういうケースは極めて稀で、
急アクセルの原因の大多数は「無造作なアクセル」、
すなわち「技能未熟」です。


二輪で言えばウイリーしそうなほどの急アクセルは、
危険行為として試験中止になる可能性もありますよ。

アクセルペダルの踏み方は、
「踏みごたえを確かめながら」・「じわーっと」が基本でしたよね。
基本に立ち戻って、正しいアクセルを踏めるよう練習しましょう。


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一時停止は、
標識のある所でも、赤の点滅信号でも、また、踏切でも、
停止線に合わせて停まり(速度ゼロ)、
左右の安全を確認してください。

たとえ前の車が一時停止をして確認後に発進したとしても、
それに続く自車が免除されるものではなく、
1台1台が一時停止をしなければ意味がありません。
特に、赤点滅で、この失敗をする人が多いようです。

運転免許の技能試験では、
一時停止義務違反は、その場で試験中止を食らってしまいますよ。

前の車につられることなく、
自分も停止線まで進んだら必ず停まり直して、
左右の安全を確認してから進んでください。


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皆さんご存じのように、AT(オートマ)車には、
アクセルを踏んでいなくても車が動く“クリープ現象”があります。
そのため、AT車は、坂道で停止した後、
ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替えるだけで容易に再発進が可能です。


しかし、試験場や教習所の坂道ぐらいの勾配(意外に急勾配ですよ)だと、
クリープの力だけでは車重を支え切れず、
ブレーキを緩めた途端に後ろに下がってしまうことがあります。
「逆行」は、程度によっては試験中止になってしまいますので、
仮免試験や所内教習での「坂道発進」課題では、
必ずサイドブレーキを用いてください。


一方、路上においては、
勾配が緩やかな坂も急な坂もあって、
必ずしもサイドブレーキを用いなくてもよい場合もありますが、
知らない道を慣れない車で(しかも後部座席に他の受験生を乗せていますし)
受験している心理状態をもって坂の勾配を判断するのは、ちょっと危険です。

上り坂だと気づいたら、
もう何も考えずにサイドブレーキを使うようにしましょう。
1秒と掛からないその一手間を惜しむメリットは、
試験中止になるリスクを考えれば、限りなくゼロに近いので。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



前の車(特に大型車)との間隔は適切に空けてください。

車間を詰めていると、
先行車の急ブレーキに対処しきれないというだけでなく、
視界が狭くなり、前の状況がよく見えないということも問題です。

そんな状態のまま、
信号のある交差点を通過しようとしたら、
その行為をもって、即、試験中止になってしまいますよ。

信号が赤だった場合は当然としても、
青だった場合でも、ダメなのです。
それは、たまたま青だっただけのことであり、
「信号を見ずに交差点に進入した」という行為自体が許されません。

それに、信号が見えていないということは、
横断歩道も、対向車も、見えていない、ということでもあります。


「車の流れに乗って走る」のはもちろん大事ですが、
危険なほど車間を詰めることまで求められているわけではありません。
くれぐれも誤解されませんように。


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交差点を右折しようとした時に、
対向の直進車が近づいて来ていたら、それを妨害してはいけません。
右折車よりも直進車の方が優先だからです。


では、その「妨害」とは、どういうことでしょうか。


端的に言えば、「ブレーキを踏ませること」です。
ぶつかりそうになる(事実ぶつかったり)のはもちろん、
相手ドライバーに「邪魔だなあ」あるいは「危ないなあ」と思わせたら、
それだけで「妨害」ということです。

もっとも、技能試験では、
相手が現にブレーキを踏まなかった場合でも、
試験官が「妨害」と判断すれば、試験はその場で終わってしまいますけどね。


逆に、直進車が見えていても遠方であって、
相手ドライバーがブレーキを踏まずにアクセルを緩める程度であるなら、
それは妨害になりません。
妨害しないですむなら、今度はさっさと右左折を完了させなければなりません。
そのタイミングを逸すると、
そういうのも減点(「試験中止」ではなくて「減点」ですけど)の対象です。


慣れないうちはそのタイミングを掴むのがなかなか難しいですが、
そのうちに、相手ドライバーの表情が見えるようになってきますよ。
その表情から「譲ってくれそうだ」とか「無理そうだ」というのが
判断できるようになれば、もう心配は無いでしょう。


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二種免許の試験では、
場内で「鋭角コース」課題が出題されます。
その角度は60°ですから、
どうやっても1回のハンドルでは曲がり切れません。

当然、切り返しが必要になりますが、
切り返し1回で通過しなければならないわけでもありません。
2回目の切り返しをやっても、減点されないのですよ。

ついでに言うと、
仮に2回切り返しても通過できなければ
3回やれば良いのです。
3回切り返すと2回めに戻って減点されますが、
それでも、
脱輪してしまったら、
場合によっては、その場で試験中止になってしまいます。
…とは書きましたが、
二種免許の試験で脱輪して「減点」で済んだ、
という例は、聞いたことがありません。


二種免許を取得しようという方は得てして
複数回の切り返しをすることに抵抗感があるようです。

でも、通れなければ仕方がありませんから、
技量不足を素直に認めて(&練習不足を反省して)
2回めの切り返し、3回めの切り返しをやってください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




見通しの悪い交差点は、
徐行して、左右を確認して通過してください。

この場合、
「一時停止」の標識や点滅赤信号が設置されている所や、
他の車や歩行者等が近づいていて危険な時には、
もちろん停止しますが、
何も無いのでしたら停まらないでください。


停止する必要が無いのに停止するのは、
裏を返せば、
「停止するべき場面が理解できていない」
ということに他なりません。
「停止すべき場面でこそ停止し、停止の必要が無ければ停止しない」
が正解です。


確かに、他の交通を妨害すると即試験中止になってしまいます。
そのためか、
交差点では必ず停止するのが(試験では)安全策と思っている人もいますが、
実は、それは逆効果であることをご理解ください。

このことだけに限る話ではありませんが、
運転においては、やはり、状況に応じた判断が必要ということになります。


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こちらが一時停止になっている交差点では、
タイヤをピタリ静止させて左右を確認し、
交差する道路を通行する車がいたら、
その車が自分の前を通り過ぎるまで、
動き始めないでください。


理屈で言えば、
自分が動き始めて停止線を越えたとしても、
相手車の進路に進入しなければ妨害はしていないはずです。
しかし、
その相手車がこちらの車が動き始めたのに驚いて、
ブレーキを掛けるなり、ハンドルで回避するなりの動作を起こしたら、
「他車妨害」で試験中止になってしまいますよ。


ですので、
せっかく停まって待ったのですから、
1秒にも満たない時間を惜しんで慌てて発進せず、
相手が自分の進路上から姿を消すまで待ちましょう。


ちなみに、
これはMT車の運転経験があった方に出やすい傾向です。
MT車では、ブレーキを放しても、
クラッチをつなぐまでは発進しません。
しかし、AT車では、ブレーキを放した途端に
クリープ現象で発進してしまうのです。


「発進出遅れ」にならないようにするのも大事ですが、
「他車妨害」は致命傷になりますので、気を付けましょう。


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技能試験の採点表には、
「優先判断不良」という項目があり、
路上試験で20点、場内試験で10点を減点されることになっています。
具体的には、
「他の車両等の進路の前方に出、もしくは出ようとしたため、
進行妨害に至らない程度で他の車両等に
速度を減じさせ、停止させ、または方向を変えさせるなどの迷惑を‥」
というケースに適用する、と書かれています。


しかし、小生は、
「進行妨害」で“試験中止”になった話はよく聞きますが、
「優先判断不良」で“減点された”という例を、
ついぞ聞いたことがありません。

実際の試験で、
優先車に対して停止させたり進路を変えさせたりしたら、
紛うことなく「進行妨害」ですし、
優先車がブレーキを掛けて減速したなら、
それも「進行妨害」になってしまいます。
まあ、アクセルを緩めて減速する程度でしたら、
「進行妨害に至らない程度」なのかも知れませんが、
それだと、そもそも「速度を減じさせ」に該当するのか疑問です。

あと考えられるのは、
例えば、見通しの悪い交差点で、
徐行して細心の注意を払いつつ交差点に進入したが、
結果として優先車の進路を妨害することになってしまった、
というケースでしょうか。
「進行妨害」(危険行為なので一発で試験中止)とするには気の毒だが、
事実、優先車を妨害したのだから減点しないわけにはいかない、
というときに適用するのかも知れません。

多分に推量の混じる書き方で申し訳ありませんが、
いずれにしても、受験生の皆さんは、
「優先車を妨害したら一発で試験中止」と思っておくべきでしょう。


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MT(マニュアル)車の教習では、
できるだけエンストしないように練習するのは言うまでもありませんが、
クラッチ操作に慣れないうちは、エンストしてしまうのも仕方が無いでしょう。


でも、例えば、上り坂の途中でエンストしてしまったような場合、
「ああ~っ」なんて、頭を抱えたりしていませんか。
実際に手で頭を抱える動作はしなくても、
頭の中が真っ白になって、何をどうしたら良いのか分からない、
という人は多いようです。

しかし、エンストしてドライバーが何もしなければ(=ブレーキを掛けなければ)、
車は重力に従い、下へ(=後ろへ)さがってしまいますよ。
頭を抱えるより前にブレーキを踏まなければ危険です。


MT車にエンストは付き物です。
大事なことは、エンストしたときに、どう対処するべきかということ。
とりわけ「逆行」は、
他の車に迷惑を掛け、事故の原因にもなりますので、
絶対にやってはいけません。

試験の採点基準でも、
「エンスト」は1回だけなら減点すらされないのに、
「逆行」は危険行為として、その場で試験中止になることもあります。


「危ない時には即、ブレーキ!」
これを改めて肝に銘じておいてください。


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安全確認は、動作を起こす“前”に行わないと意味がありません。
「確認しながら動作を始める」のは、
「動作しながら確認する」のと同義であって、
つまり、
「確認していないうちに動作を起こした」ことになります。


例えば、車線変更。
右側の確認が終わらないうちに車線を移り始めてしまうドライバーが多いですね。
それだと「確認不十分」として減点されますよ。
この症状は、多くの場合、
右側(特にミラーの死角)を確認したら、
ドライバーが顔を前に向けてから動作を起こすようにすれば改善されるでしょう。


それから、一時停止。
タイヤを停止させた状態で「右・左・右」を確認しなければなりません。
やりがちなのが、
2回目の「右」を見ている状態のまま車を動かし始めてしまうこと。
それだと、厳密には安全確認が完了していないので、
厳しい試験官は「停止義務違反」(1回で試験中止)を取りますよ。
これも、左右を見た後で、
ドライバーが顔を前に向けてから発進するようにすれば良いのです。


このように、
大概の「確認しながら」は、
「前見て加速!」を徹底することで防げます。

試験官から「確認不足」を指摘されている人は、
こんなことも意識して補習してみてはいかがでしょうか。


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いつだったか、
パイロットアカデミーの教習生が
強め(上体が前のめりになるくらい)のブレーキを掛けて、
「今のは『急ブレーキ』ですよね」と言ったことがあります。
いいえ、上体が前のめりになったぐらいでは「急ブレーキ」とは呼びません。
そんな誤った認識を持っていたのでは、
全般的にブレーキが甘くなってしまいますよ。


心配しなくても、
“本当の急ブレーキ”は初心者にはまず踏めませんし、
今の車は(おそらく試験車も)殆どABSを装備していますから、
急ブレーキを掛けてもタイヤはロックしません。

試験でも「急ブレーキを理由に減点された」という話は
ついぞ聞いたことがありません。
それは、「急ブレーキ」よりも、
「ブレーキの掛け始めが遅れた」ことが問題の本質でしょう。


「急」の付く動作、
すなわち「急アクセル」・「急ブレーキ」・「急ハンドル」は、
基本的にやってはいけませんし、
その動作が「危険行為」と見られると、即、試験中止になります。
しかし、
ことブレーキに関しては、
必要な場面では躊躇無く使うことを恐れないでください。


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「屈折コース(クランク型)」や「屈曲コース(S字型)」など、
狭路課題では、
曲がりきれなければ、切り返ししてよいのですよ。
1つの狭路内で切り返し1回までは、
減点せずに、見逃してくれます。


では、その1回を既に使ってしまっている場合、
同じ狭路内で2度目の切り返しをしてはいけないか、と言うと、
それでも通れそうになかったら、
やっぱり、切り返して良いのですよ。

確かに、2回目以降の切り返しは減点の対象です。
と言って、ポールにぶつかってしまったら、
それで試験は終わりですよ。
「減点」と「試験中止」のどちらが良いか、問うまでもありませんね。


考えてみれば、そりゃそうです。
免許を取った後、狭い路地を走っている時に、
何度か切り返してやっとこ通過するのと、
“よそんちの塀”に車をぶつけて壊してしまうのと、
どちらを選びますか、という話ですから。

教習では、できるだけ1回で通れるように練習していますが、
試験本番では、絶対に無理をせず、
必要なら、切り返しを使ってください。


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例えば、「一時停止」の標識のある所や「踏切」で、
安全確認後に発進しようとしたところエンストしたというケースを
想像してみてください。

エンスト後、すぐにエンジンを掛け直して、
そのまま再発進してしまったら、
「一時停止義務違反」(その場で試験中止)になってしまうかも知れませんよ。
なぜなら、
安全確認してから一定時間(「3秒」と言われます)を経過したら、
確認した時とは周囲の状況が変わってしまい、
せっかく確認した安全が確保できなくなってしまっているからです。

これは、発進時や進路変更前の確認も同様で、
歩行者が飛び出したとか、対向車が予期しない動きをしたとかにより、
確認後3秒以内に発進や進路変更の動作を起こせなかった場合は、
改めて安全確認が必要となります。


この「3秒以内ならOK」というのを、
食べ物を落としても3秒以内なら拾って食べられるという俗説になぞらえて、
「運転の3秒ルール」と呼ばれて…

…嘘です。 そんなのは聞いたことがありません。

でも、3秒経過したら食べられ…じゃなくて、
3秒経過したらもう一度確認してから動作を起こしてくださいね。


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縦列駐車課題では、
車を停めた後、完了した旨を試験官に告げます。

この時、車体のすべてが
駐車スペース内に収まっていなければなりません。
よく、左を怖がって浅くなってしまい、
車体が入りきっていないことがありますが、
その状態で「完了しました」と言ってしまったら、
課題そのものを実施していないことになるので、
問答無用で試験中止になりますよ。

停車措置を講じる前に、
必ず、車体全部が収まっていることを確認してください。

車体の前側は、ドライバーから直接見えますよね。
そして、車体の後ろ側が入ったかどうかは、
右のサイドミラーを活用しましょう。
駐車スペースを示す一番端のポールが
ミラーに映っていれば、
車体の後ろ側が入っている理屈です。


もし、前側であれ、後ろ側であれ、
車体(タイヤを除く)の一部でも駐車スペースからはみ出していたなら、
やり直すなり、幅寄せするなりして、きちんと収めてください。

きちんと収まっているのが確認できたら、
停車措置を講じて、「完了しました」と言って終了します。


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踏切や一時停止の標識がある交差点では、
車を完全に停めた状態で、左右の安全を確認しましょう。
基本は「右・左・右」を見るのでしたね。

この時、2度目の「右」を見ている最中に
ブレーキから足を離してしまう人がいますが、
それは、確認がまだ終わっていない状態です。

MTならまだしも、
ATだとブレーキを緩めると同時に車が動き始めますから、
つまり「確認できていないうちに発進した」と見られても文句は言えません。
踏切や一時停止で確認しないのは、厳密にとらえられれば、「試験中止」ですよ。
(そこだけなら目をつぶってくれる試験官もいないわけではないですが)

ちょっとの気の緩みが致命傷になりますので、
油断せず、確認が完全に終わるまで、
ブレーキはずっと踏みっぱなしにしておいてください。


そして、これから自分が進むべき道を見てから発進(≒「前見て加速!」)
というのを常に意識していれば、
確認中にブレーキから足を離すという症状は出なくなるはずです。


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仮免許の技能試験は、
東京では、府中試験場と鮫洲試験場で実施しています。
そのどちらも、
坂道を下り終えた所が突き当たりで、一時停止になっています。


一時停止ですから、必ず車を停めて、
タイヤが止まっている状態で“右・左・右”を確認します。
この時に、首を振るだけでなく、しっかり確認してくださいね。

特に、府中試験場の坂(ちょっとした築山になっています)を
東向きに下って突き当たった交差点では、
内周を走る車が自分の右後ろの方から来ていることがあります。
これが、意識して確認しないと、本当に視界に入らないのですよ。
坂道の下りということもあり、
ドライバーが下(路面)ばかり見てしまっているのかも知れません。

相手はカーブを曲がっているとは言え「直進車」ですから、
一時停止側のこちらが妨害したら、即、試験中止になってしまいます。
これで涙を呑んだ受験生もきっと多いことでしょう。


坂道に限りませんが、一時停止の交差点では、
「車が来るものだ」と思って確認してください。


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本免の技能試験では、
路上コースを走った後で点数の残っている受験生だけ、
場内課題(「方向変換」・「縦列駐車」のどちらか)を行います。

この場内課題を始める時に、
試験官が「切り返しは3回までやって大丈夫ですよ」
と言ってくれることがあるそうです。


しかし、この言葉は、鵜呑みにしない方が良いでしょう。
というのは、
「同じ所で切り返しを4回やると試験中止」ですから、
かの試験官は、ただそれの裏返しで
「3回までなら大丈夫」と言っただけかも知れないからです。

ご存じのかたも多いと思いますが、
「切り返し」は、
1回やっただけでは減点されませんが、
2回め以降は減点されていきます。
なので、路上コースで減点されていると、それと通算されて、
3回以内であっても、不合格になる可能性はあるのですよ。


もし試験官がそこまで考えたうえで、
「切り返し3回までOK」とアドバイスしてくれたのだとしたら、
それは、すなわち、
「あなたは路上での減点が少なかった」と教えてくれたわけですから、
その言葉は信用できるでしょう。


その場に居合わせておりませんので、
どういう意図で発した言葉なのか、その真意は汲み取りきれませんが、
額面通りには受け取らないでおくのが無難でしょうね。


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「方向変換」は、その名のとおり、
「向きを変えて出て行く」という課題です。
したがって、
縦列駐車のように「完了した旨を告げる」という行為は要りません。


しかし、「車庫入れ」という課題だと思っているためか、
バックが完了した時点で、試験官の指示を待とうとする人がいますね。
ご丁寧に停車措置(※)まで講じる人もいます。

※「停車措置」とは…
 「ギアをニュートラル(AT車は『P』)に入れる」
 「サイドブレーキを掛ける」
 「窓を閉める」
 「ペダルから足を下ろす」です。

一方で、試験官にしてみれば、
試験中止項目の中に「試験官が是正措置を指示した場合」というのがあって、
試験官が「こうしなさい」と指示したら、
(一部の例外を除き)不合格となってしまうため、
迂闊に指示を出すわけにいかないのです。
そこに、“気まずい沈黙”が生まれるというわけです。

まあ、しびれを切らして教えてくれる試験官もいるでしょうし、
ここで厳格に「試験官補助」を適用するとは思えませんが、
いずれにしても、方向変換課題では試験官からの指示を待ってはいけません。
黙って、もと来た道へ戻って行ってください。


先日、「縦列駐車で気まずい沈黙」という記事を書きましたが、
今回は、方向変換課題でも気まずい沈黙の時間が流れることがある、という話でした。


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試験官:「一時停止できていません。試験中止です。」
受験生:「ちゃんと停まったじゃないですか~!」
今日も試験場では、
こんなやり取りが交わされているに違いありません。(もちろん推測ですけど)


おそらく、確かに車は停止したのでしょう。
でも、「停まっただけ」ではダメなのです。
「一時停止」とは、
「車を停止させて安全を確認すること」だからです。


こういう話をすると、
「確認だってやりました!」と言う人もいます。

それもおそらく、確認だってやったに違いありません。
でも、その確認は車を停止させた状態で行われたのでしょうか。
車が停まる前に確認したり、
確認している途中で車を動かし始めたりしたら、
試験官は「確認していない(=一時停止していない)」と見ます。

停まる前に左右の安全を確認したって、もちろん構わないのですが、
それは「一時停止における確認」とは別の話ですから、
停止線の手前で車を停止させた後に、改めて確認しなければなりません。


タイヤをピタリと止めた状態で
「右見て、左見て、もう一度右を見て」(※)
が、「一時停止」です。
これを意識して、やってみてください。

※ケロヨンの歌に出てくる歌詞です。年が分かってしまう…


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試験官に運転操作を教えてもらおうとする
不届きな受験生がいるようですが、
“不届き”以前に、
それには全く意味がありません。

というのも、
試験官が運転操作を指示したら、
その時点で、即、試験中止だからです。
例えば、
試験官が「停止してください」と指示したなら、
それは、言ってみれば、
試験官自身が補助ブレーキを踏む代わりに
受験生にブレーキを踏ませただけのこと。


だから、
親切な試験官であればこそ、
運転操作は教えてくれません。

受験生から運転操作について訊ねられても、
「ご自身で判断してください。」と突っ撥ねる試験官は、
一見冷たいようですが、
それで試験が続行できるのですから、
逆に、親切なのですよ。


もっとも、運転操作を教えてくれた試験官がすべて不親切かと言うと、
そうとは言い切れません。
例えば、
受験生が質問した時までに減点が超過していて、
既に不合格が確定していたようなケースでは、
“親切に”教えてくれることがあるかも知れません。
まあ、それにしたって、ダメなんですけど…


やはり、
良くも悪くも自分なりの運転を披露して、
それを採点してもらうべきでしょう。
“試験”なんですから。

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ドライバーにとっての三大“恥ずかしい事”は、
「ガス欠」、「内輪差」、そして、「逆行」です。
試験の採点でも、「逆行大」は、一発中止項目とされています。


MT(マニュアル)車では、
坂道発進でエンストしてしまうことがあります。
初めのうちは、それも仕方が無いでしょう。
練習を積んでいくうちに上達していくものです。

でも、問題は、
エンストしたのに、
なぜサイドブレーキの解除を続けるか、
なぜフットブレーキを踏まないのか、
ということ。
そこが「ドライバーとして恥ずかしい」と申し上げている所以です。
「危ないと思ったら即ブレーキ!」、これが自動車運転の基本なのに。


あるいは、もしかして、
エンストすることを必要以上に怖がっていないでしょうか。
「エンストしないように、しないように。」と恐る恐るクラッチを上げていき、
クラッチがつながる前にサイドブレーキを外してしまう…
そりゃ、確かにエンストしませんが、逆行してしまうのは当然。

ちなみに、試験でだって、「エンスト」は1回目は減点なしですよ。
同じ場所で4回連続エンストすると試験中止になりますが、
それでも「逆行」よりは、全然マシ。
なので、堂々とエンストしてみましょう。
エンストしたら、
その時にはブレーキを掛ければ良いのですし。


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一時停止の標識がある所では、
停止線の手前で、確実に停まってください。

ここで重要なのは、「停止線の“手前”」ということ。
つまり、
停止線の“上”にバンパーを掛からせたらダメなのです。


陸上競技の走り幅跳びでは、
踏み切り板を踏んでもファウルになりません。
というより、踏み切り板より手前からジャンプすると
距離を損してしまいますから、
むしろ、踏み切り板を踏むように練習しているはずです。

テニスやバスケットボールなど他のスポーツでも、
「ライン上はセーフ」なことが多いですが、
道路交通法では「ライン上はアウト」ですので、
注意してください。


また、走り幅跳びは3回ジャンプできるので、
1回ぐらいファウルしても、次に気を付ければ良いのですが、
自動車運転の「一時停止義務違反」は試験中止項目ですから、
一発で不合格になってしまいます。
それも、走り幅跳びのファウルとは違うところですね。


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障害物の横を通過する際には充分な間隔を空けてください。
不動物(建物や人が乗っていないことが明らかな駐車車両等)との間隔は「50cm以上」、
可動物(対向車や人が乗っていることが予想される駐車車両等)との間隔は「1m以上」です。
この側方間隔が空けられなかったら「20点」の減点になります。

ただし、やむを得ず近くを通る時は、速度を充分に落とせばOKです。
(速度が落とせていないと、やはり減点になります。)


ところが、これは障害物、すなわち“物”との間隔の話であって、
歩行者や自転車、すなわち“人”との間隔になると、少し違ってきます。


こちらに気づいている歩行者・軽車両との間隔は「1m以上」、
こちらに気づいていない歩行者・軽車両との間隔は「1.5m以上」です。
そして、この間隔が空けられなかったら(やむを得ない場合を除き)、
「減点」ではなく、「試験中止」になってしまいます。

やむを得ず近くを通る時は、徐行してください。
「速度を落とす」ではなくて「徐行」です。
しかも、「徐行すれば通過して良い」とは限らず、
「通過するべきでない」との判断が必要な場面もあることが、
相手が“人”である場合の特質と言えるでしょう。
これができないと、やはり試験中止になります。


…と、説明してはみましたが、
こんな細かい数字を覚えるのが面倒でしたら、
「概ね1mの間隔を空ける。やむを得ない場合は徐行。危険なら停止。」
とだけ意識しておいてください。
それで試験には対応できますので。


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警察庁が公開している運転免許技能試験の採点基準には、
「減点」となる項目のほかに「試験中止」となる項目も挙げられています。
そのほとんどは、
「一時停止義務違反」のような、いわゆる「一発中止項目」なのですが、
何回か繰り返すと中止になるものも含まれています。

例えば、狭路内での「切り返し」。
1回は減点なし、2回または3回やると減点なのですが、
4回切り返すと「4回分の減点」ではなく、
「通過不能」として試験中止となってしまいます。

方向変換や縦列駐車でも、
4回やり直して入れなければ、これも試験中止。

それから、MT(マニュアル)車の「エンスト」も、
4回連続してエンストすると、試験中止になります。

これらの意味するところは、
慣れない車なので、1回の失敗くらいは仕方がないが、
4回やるようでは公道を走らせるわけにはいかない、ということでしょう。


このことは、逆に、
1回の失敗で落ち込むことはない、ということでもあります。
また、2回あるいは3回失敗して減点されたとしても、
4回やらなければ試験には合格できるわけです。
失敗した時こそ落ち着いて、
その後の対処をきちんとやるようにしましょう。


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このブログでも何度も書いていますが、
クランク(屈折型狭路)やS字(屈曲型狭路)の狭路内では、
切り返しをしても、1回なら減点されません。

でも、
1回だけの切り返しで減点を食らった人もいるので、要注意です!


厳密に言うと、減点される原因は「切り返し」ではなく、
そのほとんどは「確認不充分」での減点です。
つまり、
バックを始める前や外輪差でふくらむ部分など、
「危ない時に危ない所を見る」というのができていないために、
1回につき10点、減点されるのです。


とは言うものの、勘違いしないでほしいのですが、
通れないのに無理しないでくださいね。
ぶつけたら、試験中止になってしまいますよ。
落ち着いて、しっかり確認して切り返せば、
書いたとおり、1回だけの切り返しなら減点されませんので。


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このブログでも何度か書いているように、
運転免許を早く安く取りたいなら、「AT(オートマ)限定」がお勧めです。
でも、どうしてもMT(マニュアル)で取りたいという人がいます。
過去に運転経験のある方、それも免許失効の人よりも免許取消の人に、
MT指向が強いような気がします。

無論、MTで免許を取ること自体まったく否定されるものではありませんし、
仮に小生が免許を取り直すならば迷わずMTにするだろうとも思いますが、
AT車にばかり乗っていた人はMT車の感覚を忘れていますので、要注意です。


特に坂道。
坂の途中での信号待ちするような場面で、
フットブレーキだけで停止し、ペダルを踏み替えるだけで再発進していませんか。
AT車ならそれで逆行することはほとんどありませんが、
MT車では、サイドブレーキを併用しないと、
ちょっとした勾配でも下がってしまいますよ。

「ついうっかり」という“油断”でしょうか、
それとも、
「そんな初心者みたいなことがしてられるか」という“中二病”でしょうか。

どうであれ、サイドブレーキを引く一手間を惜しんだために不合格
(逆行の度合によっては「危険行為=即時試験中止」と判断されることがあります)
になっては泣くに泣けません。


油断せずに、馬鹿にせずに、また、詰まらない事を億劫がらずに、
きちんとサイドブレーキを操作して、正しい坂道発進を行ってください。


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標識で最高速度が指定されている道路では、
その速度を超えて走ってはいけません。

それはそうなのですが、
例えば、府中の路上試験コースを走ってみると、
制限速度の標識がしばらく出てこない道路や、
「この広さで30キロ制限?」と思える道路があったりして、
つい、スピードを出しすぎてしまうことがあります。


そういう場合、
試験では、「速度超過」として減点されるのでしょうか。


まず、前者の例(しばらく標識が出てこない道)では、
標識を見つけてすぐに速度を落とした場合は減点されません。
この場合、必ずしもブレーキを踏まずとも、
アクセルを緩める程度でOKです。


しかし、後者の例(「この広さで30キロ制限?」の道)では、
容赦なく減点されます。
標識を見て、その指示に従って運転するのは、当然のことであって、
それの出来ない人に免許は与えられないからです。
「速度超過」は一応「20点減点」ということになってはいますが、
ほぼ「試験中止」に近い“致命傷”と認識しておくべきでしょう。

なお、
「1つ目の標識を見落としたが、2つ目で気が付いて減速した」場合に、
「試験後の講評でも指摘されることなく合格した」という話は聞いたことがあります。
その時の試験官が上に挙げた前者の例によって採点してくれたのかも知れませんが、
これを鵜呑みにするのは危険だと思います。

やはり、まずは標識の有無を確認する習慣を付けましょう。


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一時停止しなければならない場所は、
大きく分類して3パターンあります。

1.踏切
これは言うまでもないでしょう。
停止線の手前50cm~1m(採点基準では「概ね2m以内」)の所で停まって、
左右それぞれ線路の遠くの方を確認してください。
ちなみに、東京(府中・鮫洲)の路上試験コース上に踏切はありません。

2.標識や信号で一時停止が指示されている場所
これも言うまでもない…、と言いたいところですが、
標識を見落としたり、赤の点滅信号の意味を忘れていたり、
“うっかり”停止しないことが、結構よく見られます。
鮫洲の路上コースで言うと、
側道から本線への合流地点に「一時停止」の標識があるのですが、
この標識を見落として停まらずに合流し、涙を呑んだ受験生が
どれだけいたことでしょう。

3.歩道の直前など
歩道を横切る直前では歩行者保護のため一時停止することになっています。
交通整理されていない横断歩道でも、原則的には「同じ」と考えてください。
ただし、横断歩道の場合は、
横断しようとしている人がいないことが明らかであれば停まらなくても良い、
という例外があると理解しておきましょう。
他にも歩行者保護のために一時停止するべき場面はいろいろありますが、
ここでは、代表的なものだけを挙げて説明しました。


さて、これらの場面で一時停止しなかったら、
試験ではどれだけ(何点)減点されるか、ご存じですか?

実は、減点されないのです。
なぜなら、その場で「試験中止」だからです。

そして、意外に(ある意味、意外ではないかも)、
過去に免許を所持していた人が、
これで一発不合格を食らうケースが多いようです。

くれぐれも油断の無いように、
しっかり停止して安全を確認から再発進するようにしてください。


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クランクコース等に設置されているポールに接触したら、
その場で試験中止です。

一応、採点項目には、
「接触(小)」と「接触(大)」との区分があって、
場内での「接触(小)」なら、
減点20点で済む(それでも結構痛い)ことになっていますが、
これが適用されることは、まずありません。
この項目は、例えば、
鎖で吊るされているポール(東京の府中試験場はこんな形)が
風で揺れて車体に当たってしまったような場合の
“救済措置”と考えるべきでしょうね。

しかも、路上においては、
「歩行者がよけてくれなければ接触していた」というケースで、
「接触(大)」と見なされ、試験中止になってしまった例があります。


「接触」は即ち「事故」を意味します。
どんなことがあろうと絶対にぶつけてはいけないのです。
「危険を感じたら即ブレーキ」、これを肝に銘じて練習しましょう。


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技能試験の採点表には、
「特別減点」という項目があります。


これは、
「1回限りのミスなら減点しない」というものです。
しかし、
同じミスを何度も繰り返すと、1回めにさかのぼって減点されます。


どんな事が特別減点とされるのか細かく見ていくと面白いのですが、
中でも
「合図(ウインカー)の出し忘れ・消し忘れ」は、ちょっと妙です。
合図忘れは、
仮免技能試験(場内試験)では、1回目は見逃してくれますが、
本免技能試験(路上試験)では、1回目から厳しく減点されるのです。
合図忘れの重大さは、場内と路上とで異なるという理由からでしょうか。

どうであれ、特別減点項目だからと言って油断せず、
所内教習の時から、完璧を目指して練習するべきでしょう。


ただし、
「狭路内での切り返し」(これも特別減点)については話が別。

クランクコースやS字コースで曲がりきれないときは、
遠慮なく切り返しをしてください。
1回目は減点されませんし、
仮に2回目の切り返しであっても、5点×2回の10点減点されるだけです。
「安全確認モレ」1回で10点ずつ減点されるのに比べたら軽いですし、
第一、狭路でポールに車体をぶつけたら、その時点で試験中止ですから、
切り返しをしてでも、ぶつけずに通過することが大事です。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



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