Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

タグ:車の向き


普通車では、バックしながらハンドルを回しても、
すぐには車の向きが変わりません。
それは、
進行方向“後ろ側”のタイヤが舵を取るからです。

例えば、バックしながら、
ハンドルを60°右に(時計の「2時」の位置まで)切ったとします。

ところが、
そのままでしばらく進めば丁度良い具合に車が動いてくれるのに、
ドライバーがそれを待ちきれないものだから、
90°以上までハンドルを切り足してしまいがちです。

そうすると、
右に切り過ぎていることに気付いたドライバーは
ハンドルを左に切りますが、
それもまた、車が左に向くのを待ちきれずに
ハンドルをさらに左に回してしまう、
そして、今度は左に行き過ぎてしまって再び右に切る、
‥ということを繰り返して、
バックしながら車がふらついてしまう症状が起こります。

なので、
後退時には、極力、ハンドルを動かさないようにしましょう。
できるだけ直進バックするのをお勧めします。
もし、バックしながら曲がる必要があるときには、
ハンドルを回したら、回した位置のままで進んでみてください。
しばらく後退して、やっぱりハンドルが足りない、という時は、
その時にこそハンドルを切り足すことを考えれば良いのです。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


「親の意見と冷や酒は後で効く」などと言われますが、
バック時のハンドルも、後で効いてきます。

車を後退させながら向きを変えようとする時、
当然そちらへハンドルを回すわけですが、
ハンドル回してすぐは、車はそちらへ進んでくれません。
その理由は、
普通車は前輪で舵を取るため、
ハンドルを回しても、後輪の位置はあまり変わらないからです。

でも、前輪は動いていますから、
“車の向き”は変わっているのですよ。
そして、ハンドルを切ったままバックを続けると、
ようやく車が進路を変えるわけです。
このことは、
他人の運転する車の動きを自分が運転しているつもりで、
客観的に見てみると理解できてきますよ。

こうした特性をドライバーが認識していれば、
「後でその効果が表れる」と思えるようになるでしょう。
それが分かれば、もう反抗期は卒業してますね。
(そりゃ「親の意見」の話だったか…)

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例えば、パックしながら車の向きを変えたい時、
ハンドルをどちらへ回せばよいのか、
迷ってしまう人がいますね。
これが、前進なら多くの人は大丈夫なのですが、
後退する時には混乱してしまうことがあるようです。


バック時のハンドルを迷う人に大方あてはまる特徴として、
運転操作を“言葉”で覚えていることが挙げられます。
すなわち、「右折ではハンドルを“右”に回す」と言ったような。

もちろん、右折だからハンドルを右に回すのは間違っていませんし、
教習でも指導員は「右に回す」と説明したのでしょう。
それ以外に説明のしようがありませんから。

しかし、実際にハンドルを握っている人が
頭の中に「“右”に回す」という言葉を思い浮かべているのでは、
状況が変わると(例えば、今の話、バックする時)即応できなくなりますよ。


本来、ハンドルは「“自分の行きたいほう”に切る」ものです。
「右に向かうなら右に、左に向かうなら左に」ということ。
ここでも言葉を使って書くしかないのですが、
要は、「“あっち”に向かうならハンドルも“あっち”」なのです。
これはバックでも同じなわけです。

ハンドルの話だけでなく運転操作すべてに当てはまりますが、
「言葉で覚える」のでなく、
「イメージと体感で覚える」というのを心がけてください。
説明には言葉を介在せざるを得ませんし、
理屈を理解するには言葉を用いるのは有効なのですが、
それに頼りすぎると、実践で困ることが出てきますので、注意しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



違いました。
正しくは「親の意見と冷や酒は‥」ですね。
でも、バックする時の車の挙動をイメージすると、
こんな諺が連想されてしまいます。

車を後退させながら向きを変えようとする時、
当然そちらへハンドルを回すのですが、
初めのうちは、車はそちらへ進んでくれません。
これは、
普通車は前輪で舵を取るため、
ハンドルを回しても、
後輪の位置はあまり変わらないからです。

でも、前輪は動いていますから、
“車の向き”は変わっているのですよ。
そして、ハンドルを切ったままバックを続けると、
ようやく車が進路を変えるわけです。

こうした特性をドライバーが認識していれば良いのですが、
分かっていないと、
ついぐいぐい飲み過ぎて、後で一気に酔いが回ってしまう、
という「冷や酒」のような失敗を犯すことになります。

これは、
他人の運転する車の動きを自分が運転しているつもりで、
客観的に見てみると理解できてきますよ。
これもお酒と同じかも知れませんね。

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「方向変換」課題は、
俗に「車庫入れ」とも呼ばれますが、
ペーパードライバーが練習するような車庫入れとは
意味が違います。

方向変換は、
「車を車庫に入れて終わり」ではなく、
車庫を使って車の向きを変えて、入ってきた方へ出て行きます。
文字通り「方向を変える」わけです。

この「出て行く」という動作がある分、
ただの車庫入れよりも難しいと思いきや、
普通一種免許の試験では
それほどの厳密さは求められませんので、
むしろ「車庫入れより簡単」と言っても良いくらいです。


それは、まず、
車庫の真ん中に入れなくても良いということ。
それどころか、出て行くのと反対側に(右に出るなら左に)
寄せておくぐらいの方が出やすくなります。

また、車体が斜めでも構いません。
ただ、斜めの状態からは車が出しにくくなりますので、
右や左に寄っていたとしても
車体をまっすぐにしておくことをお勧めはしています。

それから、
車庫の奥まで入れる必要もありません。
奥のポールに接触したら即試験中止ですから、
決して無理はしないでください。
要は向きを変えて出て行ける程度にまでバックすれば良いわけです。


いずれも、
「方向変換」という課題(用語)の意味を考えてみれば
理解できることだと思います。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




バックで車の向きを変えたい時、
ハンドルを右へ回せば良いのか左へ回せば良いのか、
迷ってしまう人がいますね。
前進では大丈夫な人でも、
後退する時には混乱してしまうことがあるようです。


バック時のハンドルを迷う人に大方あてはまる特徴として、
運転操作を“言葉”で覚えていることが挙げられます。
つまり「右折ではハンドルを“右”に回す」と言ったような。

そりゃまあ、右折だからハンドルを右に回すのは間違っていませんし、
教習でも、指導員は「右に回す」と説明したのでしょう。
それ以外に説明のしようがありませんから。


しかし、実際にハンドルを握っている人が
頭の中に「“右”に回す」という言葉を思い浮かべているのでは、
状況が変わると(例えば、今の話、バックする時)即応できなくなりますよ。


ハンドルは「自分の行きたいほうに切る」ものです。
「右に向かうなら右に、左に向かうなら左に」ということ。
ここでも言葉を使って書くしかないのですが、
要は、「“あっち”に向かうならハンドルも“あっち”」なのです。
これはバックでも同じなわけです。


ハンドルの話だけでなく運転操作すべてに当てはまりますが、
「言葉で覚えない」というのを心がけてください。
説明には言葉を介在せざるを得ませんし、
理屈を理解するには言葉を用いるのは有効なのですが、
それに頼りすぎると、実践で困ることが出てきますので、注意しましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



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