Pilot-Kの「前見て加速!」 Livedoor版

自動車運転指導「パイロットアカデミー」の代表が運転技能や免許取得に関するアドバイス・感想等を綴っていきます。 教習生も一般ドライバーも必見!

タグ:青信号


交差点に進入する前には、
その先に自車が入れる余地があるかどうかを見てください。
交差点内で停止してしまう可能性があるなら、
たとえ青信号だったとしても、交差点に進入してはいけません。

例えば、そこが“踏切”だったらどうでしょう。
そうイメージしてみれば、
交差点内で停止してしまわないかどうか、
真剣に確認するようになると思います。

ただ、そうは言うものの、
交差点進入は、踏切通過と次の2点において異なります。

1つは、一時停止義務がないこと。
信号待ちの先頭車こそ発進前に安全確認することになっているものの、
青信号を前車に続いて進む場合は、
停止および確認は義務づけられていません。

2つ目は、
必ずしも自車が進めるだけの“余地ができた後”に発進しなくても良いこと。
「余地ができそう」という時点で発進しても、
(言わば結果的に)交差点内で停止しなければ許されるのです。

しかし、むしろ、これら相違点があるために、
過去に運転経験のあった人ほど、
特段の注意を払うことなく交差点に進入してしまいがちとも言えます。

ここまで認識したうえで、
それでも敢えて、交差点は踏切だとイメージしてみてください。
そして、先頭車はもちろんのこと、2台目以降であっても、
油断なく注意しつつ、交差点に進入してください。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


前方交差点の歩行者用信号が点滅したり赤に変わったりすると、
車両用の信号がまだ青なのに
減速を始めてしまう人がいますね。

確かに、歩行者用の信号が赤に変われば、
続いて車両用の信号も変わるであろうことは予測できます。
そのため、
歩行者用信号を参考にして減速できる態勢を整えておくのは、
理解できますし、重要なことでもあります。

しかし!
ドライバーが守るべき信号は「車両用灯器」(※)であって、
「歩行者用灯器」に従う義務はありません。
実際、歩行者用が赤になっても車両用はしばらく青信号のまま、
あるいは、歩行者用を赤にした後で左矢印信号が出る(直進矢印は出たまま)、
という交差点だって少なからず存在します。
歩行者用の赤信号を見たからという理由で減速していては、
むしろ円滑な交通の妨げにすらなってしまうのですよ。
※法令上「車両用灯器」という用語は登場しませんが、
ここでは「歩行者用灯器」との対比で便宜的に使っています。

歩行者用信号はあくまでも“参考程度”に見ておくべきで、
車両用信号が変わった時にこそ減速できるよう、
“心の準備”だけしておくようにしましょう。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


先頭で信号待ちしていた車は、
赤信号が青に変わっても、
すぐには発進しないでください。

走り出す前に、
まず交差点内の安全を確認しなければなりません。
横断歩道を渡りきれなかった歩行者や
そちらは赤信号なのに交差点に突っ込んでくる自転車など、
日常茶飯事です。
しっかり左右を確認してから発進しましょう。

自分が2台目以降であったら、
先頭車のような安全確認はしなくて良いですが、
考えなしに前の車に続いて走り出すと、
交差点内で立ち往生してしまったりしますよ。

交差点の先に自分が入れる余地が有るかどうかを、
よく見てから進んでください。
もっとも、これは1台目であっても同じですけど。

そもそも、青信号は
「進め」ではなく、
「進むことができる」でしたね。
つまり、自分が安全に進める状態かどうかを確認して、
大丈夫な状態だった時に初めて進める、ということです。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


信号待ちの先頭車は、
青信号に変わってもすぐに発進してはいけません。
信号が変わったばかりの時は、
(赤信号なのに)交差点に突っ込んでくる車や、
(赤信号なのに)無理して横断しようとする歩行者もいますので、
自分が進めることを確認してから発進してください。

「さあ青だ いやもう一度 右左(みぎひだり)」は、
昭和43年の“歩行者向け”交通安全スローガンですが、
車でも同じ心構えが必要ですね。

一方、2台目以降の車は、
いちいち確認せずに、前の車に続いて進んで構いません。
というより、
必要ないのにわざわざ停止したり徐行したりするのは
円滑な交通を阻害してしまいますよ。

もっとも、そうは言っても、
・青信号(または進んでよい矢印信号)が続いていること、
・交差点の先に自分が進める余地があること、
・他の危険な状況が無いこと、
については確認しなければなりませんし、
状況が変われば、停止や徐行が必要な場合もあります。

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青色の矢印信号が出たら、
車は矢印の方向に進行することができます。
つまり、矢印の方向に進む車にとっては、
「通常の青色の灯火」と同じ意味ということです。

そして、赤信号で自分の進む方向の矢印が出ていなければ、
「通常の赤色の灯火」と同じ意味、すなわち「止まれ」です。
こんなのは当然すぎる話で、今さら言うまでもないはずなのですが、
実際に路上で、これに惑わされたりすることがあるのですよ。

例えば、
赤信号に従って停止し、その交差点を左折しようとするとします。
そして、すぐ右隣の車線には直進車が並んで停まったのを想像してください。
信号が変わって「直進の矢印」が出たら、隣の車は発進しますが、
こちらは「左向きの矢印」(または「青色灯火」)が出るまでは
発進できませんよね。

いや、そんなことは、先刻、解っているはずです。
理屈では解っているのですが、実際にこういう場面に遭遇すると、
隣の車に釣られて、つい、発進してしまいやすいのです。

そこで、改めてアドバイスしておきます。

「信号をよく見ましょう!」

※文字に書くと、当然すぎて、やっぱり何か変ですけどね。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/

右折する際に、
「信号が変わっちゃうかも知れないので徐行しない」と
言ってのけるドライバーがいます。
でも、それは間違っていますよ。

交差点を曲がる時は、
右折だろうと、左折だろうと、必ず徐行してください。

交差点に進入する際に青信号であったなら、
信号が変わったとしても、
速やかに交差点から出れば良いだけのことです。

また、黄信号を見つつ交差点に進入するケースもありえますが、
それだって、
安全に停止できないほど交差点に近づいていたのなら、
他の交通を妨害するより前に曲がり終えられるはずです。

黄信号で交差点に進入して本当に徐行したら間に合わないのなら、
それは、
交差点までの距離が遠かったか、
その時の車速が遅かったか、
どちらにしても、交差点に入る前に停止するべきだったはずです。

そう考えてみると、
これは、右左折時に徐行しないことの問題というよりも、
信号が黄色に変わった時に停まるか停まらないかの問題と
言っても良さそうです。

どうであれ、左折でも、右折でも、
ハンドルを回し始める瞬間は、必ず徐行です。
言い訳しないで必ず守ってください。

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赤信号が青に変わるのを待っている間は、
シフトを「D」に入れたまま、フットブレーキを踏んでいてください。
MT車では「1速」に入れてクラッチも踏んでいます。
すなわち、AT車であれ、MT車であれ、「すぐに発進できる態勢」ということです。

もし信号待ちが長くなるようなら、
シフトを「N」(ニュートラル)にしてサイドブレーキを掛ければ、
足を休めていても構わないのですが、
それだと、信号が青に変わってもすぐに発進できないおそれがありますよ。
余計な「発進手間取り」の減点を食らうリスクを取るよりも、
受験中は、多少足が疲れようとも、
ブレーキペダルを(+MT車はクラッチペダルも)踏んでいるのをお勧めします。
1人あたりの試験時間は、たかだか20分間ほどなのですから。

ところで、いつだったか、
信号待ちでエンジンを切った教習生がいました。
過去に免許をお持ちだった方で、
何でも、最初に通った教習所(今考えると海外だったのかも知れません)では、
「赤信号に変わるのを見て停まる時にはエンジンを切る」
(=「信号待ちの列に続く形で停まる時はエンジンを切らなくて良い」の意か)
と教わったそうです。
エコロジーの観点からはそれが望ましい運転スタイルなのでしょうが、
そういうのは免許を取った後で考えることにしましょう。

免許を取るまでは、エンジンを掛けたままで、
冒頭に書いたような態勢で信号待ちしているのが無難ですよ。

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前方の青信号がずっと長く続いていたら、
自分が近づくころには黄色に変わるかも知れません。
その心づもりをしながら、走りましょう。

黄色で通過するかどうかの判断は難しいですが、
30m手前(ラインが実線や黄色い線に変わることが多い)を
一応の目安にすると良いでしょう。

交差点の概ね30m手前まで近づいても青信号のままだったら、
多くの場合は、そのまま通過できます。
黄信号を見てから30m以内に安全に停止するのは、
(例外ケースもありますが)普通は、難しいからです。

逆に、黄色に変わった時に30m以上離れていたら、
通常は、安全に停止できるはずです。
そんなつもりで、信号を見ていると良いでしょう。

ただ、ここで初心者がやってしまいがちなのが、
青信号が続いている場合にも、速度を緩めてしまうことです。
それは、円滑な交通を妨げることに他なりません。

「今信号が変わったら行くか停まるか」を考えながら走るべきではありますが、
必要なのは、その“心づもり”だけ。
青信号がどれだけ長く続いていようと、
あるいは、同じ向きの歩行者用信号が赤に変わろうと、
自分の見るべき信号が黄色に変わるまでは、
そのままの速度で進行していてください。

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とっさのブレーキを掛ける時は別にして、
赤信号で停まろうとする時や
黄信号を見て停まるか通過するかを判断する時には、
ルームミラーで、後続車の状況を確認してください。
基本的には、
「ブレーキを掛ける前に後ろの確認」と
覚えておいてもらえばOKです。

さて、ここまでは普通にご理解いただけると思いますが、
これは、何も、信号が赤や黄色の時に限る必要はありません。
青信号であっても、あるいは矢印が表示されていたとしても、
とにかく、信号を見たら(それが何色の灯火であっても)
その目をルームミラーに移すことをお勧めします。

そもそもバックミラー(サイドミラーを含む)は
走行中にチラチラ見ているべきです。
それが習慣になっているドライバーは問題ないのですが、
運転初心者の場合、ずっと前方ばかり見つめて走りがちですので、
「信号を見るタイミング」を後方確認のきっかけにしましょう、
というご提案でした。

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右左折の手前でスピードを落とし終えるのは、
「ハンドルを切り始める所の5m手前」でしたね。
そのため、その「5m手前」を目標に、
ブレーキを踏んでいくことになります。

と言っても、これは、
青信号で、停まらずに曲がるときの話です。

前方の信号が赤だったら(あるいは黄色に変わって停まれるのなら)
停止線の直前で停止することになりますから、
ブレーキは、青信号のときよりも強めに踏んでいってください。


このことは逆も言えるわけで、
停まらずに曲がりたいのに、
停止線を目標にブレーキを踏んでいってはダメなのです。
たまたま「ハンドル切り始めの5m手前が停止線でした」というのなら、
結果的にはOKなんですが、
その場合でも、ドライバーの意識としては、
「停止線で減速完了」ではなくて、
「5m手前で減速完了」であるべきです。

たまに「手前のうちに減速完了する分には安全なのだから良いのでは?」と
疑問を持たれる人もいますが、
減速完了が手前すぎると、その間、ノロノロ運転することになり、
それもやっぱりダメなのですよ。

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いつだったか、路上教習中に、驚くような光景を目にしたことがあります。

ある保育園の近くに横断歩道(押しボタン信号付き)が有りました。
ちょうど信号が黄色に変わったので、こちら(教習車)は停止しました。
すると、園児を連れて散歩中と思われる若い保育士さんが、
歩行者用の信号が青に変わるタイミングで
「よーい、ドン!」と声を掛け、
数人の子どもを道の反対側に向けて競走させ始めたのです。

青信号の意味を園児たちに教えたかったのか、
そんなに深い意味はなく単なる遊びの一つだったか、
いずれにしても、
「よーいドン」は無いんじゃないですか。

今回はまったく事故なく散歩が継続できたようですが、
あれで子供が車に轢かれでもしたらどうしたのでしょう。

青信号と同時に走り出すのではなく、
「信号が 青でもよく見て 渡ろうね」(昭和52年こども向け交通安全スローガン)
を教えるべき場面だったのではないでしょうか。

そう言えば、その保育園では、
道の反対側から我が子を呼ぶ無神経な母親を見かけたこともありましたっけ。

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令和3年12月16日、徳島県小松島市で、
登校中の小学4年生の女子児童が
海上コンテナを運ぶトレーラーと接触し死亡する、
という痛ましい事故がありました。
その後の続報が無いので多分に推測が混ざりますが、
今回は、この事故について考えてみたいと思います。
少し長くなりますが、どうかお付き合いください。

まず、この事故は、
青信号に従って左折していたトレーラーと、
同じく青信号に従って横断していた女児とが接触したものですが、
どのような“接触”であったかについては、
メディアによって、
「はねた」「巻き込んだ」「ひいた」等、表現が揺れています。

あるメディアのイメージ画像では、
トラクター(トレーラーのヘッド部分)の正面で「はねた」ように
描かれていましたが、
おそらく、警察発表で「はねた」という表現を用いていたことから
想像したものと思われます。

しかし、検証写真を見ると、
被牽引車のタイヤにマーキングされているようですので、
「巻き込んだ」可能性のほうが有力と思われます。
また、ほぼ即死に近い状態だったようですので、
もしかしたら「轢いた」のかも知れません。
ただ、「轢く」とはタイヤが人体の上を通る事ですから、
軽々には断定できず、また、凄惨な印象も与えかねないので、
警察やマスコミは敢えて「はねた」を使っているとも考えられます。

さて、ここからはまったくの想像になりますが、
トレーラーは内輪差が大きいので、
ヘッドをかなり前に出してからハンドルを切ったのではないでしょうか。
だとすると、道路の左側を歩く歩行者からは、
交差点進入時には、このトレーラーは直進するように見え、
それなら横断歩道を青信号に従って渡ることができる、と判断するのは、
小学生でなくて大人であっても、ありえます。

トレーラー側としても、
左のサイドミラーに映らない死角部分に歩行者に入られると、
普通車と違って目視でも確認できませんから、完全に見えません。
そして、曲がり始めたトレーラーが・・・

そう書くと、避けようの無い事故だったように読めるかも知れませんが、
そもそも、このトレーラーは徐行で左折したのでしょうか。
もし、ゆっくり曲がっていたなら、
ドライバーはもとより歩行者側も注意する時間が作れますし、
仮に接触したとしても、ケガで済んだかも知れません。
あるいは、
信号パターンや交差点の形状に問題があったのかも知れません。
一部のウェブサイトには「見守り」の必要性を説いているのも見掛けました。
(もっとも、それらはいずれもドライバーの責任を軽くするものではありませんが)

事故の原因も想像するしかなく、
対策も「たら・れば」の話になってしまいましたが、
悲惨な事故を繰り返さないために、
関係者には、しっかり考察してもらいたいと思います。
正しく使えば便利な道具であるはずの自動車が人の命を奪ってしまうのは、
商売がら、悲しくてやりきれませんので。

文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/


信号待ちの先頭車は、
青信号に変わってもすぐに発進しないでください。

信号の変わり端では、
交差点に突っ込んでくる車や、
無理して横断しようとする歩行者もいますので、
発進前に左右の安全を確認しましょう。


「さあ青だ いやもう一度 右左」
は、昭和43年の“歩行者向け”交通安全スローガンですが、
車でも同じ心構えが必要なのです。


ちなみに、「左右の安全確認」と言いますが、
正しくは「右・左・右」でしたよね。
これはもう、体で覚えてしまってください。


なお、2台目以降や、信号待ちせずに交差点を通過する場合は、
いちいち左右を確認しなくて良いですよ。
青信号(または自分が進む向きの矢印信号)と、
交差点の先に自分が進めることだけ確認すれば、
特に停止や徐行をすることなく、進んでしまって構いません。



文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/



赤信号で停まると「渋滞だ」と言うドライバーがいますが、
それは、用語的には正しくないですよ。

では、「渋滞」とはどのような状態か、整理しておきましょう。
ちなみに、高速道路と一般道とでは「渋滞」の定義が異なるため、
ここでは「一般道での渋滞」について述べることとします。


信号が赤に変わったら停まります。
まあ、当然ですね。
そして、信号が青に変われば車を進めることができます。
これもまあ、言わずもがなでしょう。

さて、ここで、
その青信号が点灯している間に交差点を通過できるかどうかが
問題になります。
交差点を通過できたなら、単なる「信号待ち」だったということです。
青信号が点灯している間に交差点を通過できない場合に
はじめて「渋滞」と呼ぶのです。


専門用語っぽく言い換えるなら、
「1回の青信号で信号待ちの列が解消できない」=「渋滞」
ということになります。
知らずに恥をかかないように。


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三色(青・黄・赤)の信号の他に
右向きの矢印信号が点く交差点があります。

右矢印が出る目的は、
方向別の交通整理だけでは捌ききれない右折車を
「赤の後」や「青の前」に曲がらせるためです。

すなわち、矢印信号で該当する車を優先的に通らせるのですから、
基本的には、それ以外の交通に対しては「赤」が出ているはずです。
例えば右折車用の矢印が点いている時には、
対向車の直進や歩行者の横断は止めているはずです。


しかし、右折しようとする車は、
それでも、必ず安全を確認してから右折を始めてくださいね。

確認もせずに「相手の信号がこうなっているはず」と思い込むのは非常に危険ですし、
実際問題として、
こちらの動きにつられて対向車が発進してしまうことも、少なくありません。

矢印信号は、該当する車にとっては「青信号」と見て良いのですが、
それでもやはり、確認は必要です。
ちょうど、赤信号が青に変わっても、確認してから発進するように。


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信号は、
交差点に入る前にしっかり確認してください。

そして、いったん交差点に入った以上、
信号が変わろうがどうしようが、
交差点から速やかに出ることを考えてください。
なので、
交差点に入ってからは信号を見る必要はありません。
もっとも、
他方向の信号がどうなっているのかは、
自分がどうするべきかの参考にはなりますから、
交差点の中で信号を見るのも悪くないでしょう。
まあ、そんな程度のニュアンスです。


これと似たような話で、
「交差点の30m手前からは信号を見ない」
と言う人もいますね。

たしかに、交差点の30m手前まで近づいていたら、
無理に停まろうとすると危険な場合もあるので、
「交差点の30m手前からは停まらないつもり」という
のは一つの目安にはなると思います。
しかし、それは、あくまで“目安”なのであって、
さすがに「信号を見ない」というのは、
ちょっと乱暴ではないでしょうか。


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世のサラリーマンなどが
(多くは自身の)フライング行為を「見切り発車」と称した場合、
やや自嘲気味ではあるものの、
むしろ、「他を出し抜いた」ぐらいの自慢を含んだ用例が多いように思います。
ついでに言うと、「フライング」も、
文脈によっては、ある種の“褒め言葉”のように感じたりもします。


しかし、自動車運転における(本来の)「見切り発車」は、
信号に従っていない(そもそも信号を見ていない)ことの証左であって、
つまりは「信号無視」に他ならず、
ドライバーとして絶対にやってはいけない行為の一つです。

信号待ちの先頭車は、信号が青に変わってからでさえ、
左右の安全を確認してから発進すべきなのに、
青信号を見ていないうちに動き出そうなど、言語道断です。
褒められる要素は全くありません。


自動車運転の「見切り発車」は決して褒め言葉ではないので、
誤解の無いようにしてください。


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信号の青色の灯火は
「進むことができる」でしたね。
それには、もちろん「状況が許せば」という前提があります。


まず、信号待ちの先頭車は、
信号が青に変わっても、交差点内の安全を確認してから発進しなければなりません。
横断歩道を渡りきれなかった歩行者がいたら、
目の前を通り過ぎるのを待っていてください。
また、「完全に赤だろう」というタイミングで突っ込んで来る、
無茶な自転車もいます。
まして、右側通行などされた日には、
こちらから見えにくくて本当に危険なので、気を付けてください。
「そんな自転車もいるかも知れない」というつもりで安全確認する必要があります。


それから、2台目以降でも、
交差点の先に自分が入れる余地が無い時は、交差点の手前で待ってください。
油断していると、
結構、交差点内で停止してしまったりするものです。
そんな時、特に運転経験の有った教習生には、小生は、
「これが踏切だったら絶対に行かないと思いませんか。」
なんて皮肉ってみたりします。


交差点内で停止する可能性がある時は進入しないことを
常に意識しながら、交差点に向かうようにしてください。


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路上運転中は、
「今、信号が黄色に変わったら、行く? 停まる?」を
常に念頭に置きつつ走りましょう。
そして、「信号が変わりそうだ」と思ったら、
停まる準備を整えておいてください。


例えば、前方の青信号がずっと続いていたら、
自分が交差点に進入する時には黄色に変わってしまうかも知れません。
まして、歩行者用の灯火が点滅を始めたなら、
まもなく車の方も黄色になることは容易に予想できるでしょう。
そういう状況では、
いつでもブレーキを踏める態勢を作っておいてください。


でも、そうは言っても、
実際に黄信号を見るまではブレーキは踏まないでくださいね。
車の信号が青なのに減速するのは、円滑な交通の妨げになりますし、
厳しい試験官だと、それだけで減点されてしまいます。

なので、
「信号が黄色に変わったら?」は、
心の準備だけにしておきましょう。


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青信号の意味は、「進め」でしたっけ?

いいえ、違います。
「進むことができる」です。

逆に言えば、状況によっては、
必ずしも進むとは限らないということでもあります。


ですから、先頭で信号待ちしている車は、
信号が青になったら、自分が進める状況かどうか、
具体的には、
交差点内に取り残された車や歩行者が無いか、
信号無視してくる車が無いか、
そういったことを確認してから、発進してください。


でも、2台目以降の車は、
そんな確認はやらなくて良いです。
交差点の先に自車が進める余地が有りさえすれば、
先行車に続いて交差点に入って構いません。


もっとも、2台目以降の車であっても、
歩行者の飛び出しなど、危険な状況を目にしたら、
直ちに停まってください。
こんなこと、改めて言うまでもないでしょうけど。


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十字路の交差点では、
横切る道の信号が赤になると、
次は、自分側が青になるのが普通です。


でも、実際に青信号を見る前に発進してはダメですよ。

横切る道の方を赤にした後でも、
まず歩行者を安全に横断させるために
車両はすべて赤にしておく交差点
(スクランブル交差点がその典型)
もありますし、
上り車線の右折車を先に通らせるために
下り車線はしばらく赤のまま、という交差点もあります。
また、催事や警備上の理由から、
臨時的に信号パターンを変える時もあるでしょう。


「きっと青になるだろう」と思い込んで発進するのは「見切り発車」。
「見切り発車」という言葉は、
ビジネスにおいては、半分自嘲・半分自慢で用いられることもありますが、
つまりは「信号無視」です。


「信号を守りましょう」なんて小学生でも知っている交通ルールを
ここで声高に言うのもどうかと思いますが、
実際、運転経験のある方が(特にMT車に乗っていた方が)よくやらかします。
くれぐれも信号を守ってくださいね。


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青信号であっても、交差点内で停止しそうな場合は、
交差点に進入してはいけません。
でも、“見込み違い”と言うのか、
進めるつもりだったのが進めなくなってしまう場合もあるかと思います。


そんな時に信号が黄色や赤に変わってしまったら、
速やかに交差点から出ることを考えてください。
普通に直進中でしたら、
そのまま交差点を通過すれば良いでしょう。
右折や左折の途中でしたら、
他の車や歩行者の安全を確認したうえで右左折を完了させてください。

でなければ、
バックで(後退して)交差点から出るのだって良いのですよ。


バックで出るって、
言われてみれば当然のことなのですが、
ハンドルを握っていると、
こんな簡単なことに頭が回らない時もありますね。

車の運転では、
場面に応じた冷静な判断が求められます。
そのためには、やはり場数を踏むことが重要なのでしょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




交差点に入ったら、
とにかく速やかに出てください。
信号が変わろうが、関係ありません。
いったん交差点に入った以上は、
もう信号は見なくてよいです。

そのような意識をもって、
信号は、
交差点に入る前にしっかり確認しておきましょう。


似たような話で、
「交差点の30m手前からは信号を見ない」
なんてことを言う人もいます。
たしかに、青信号が黄色に変わった時に、
交差点の30m以内まで近づいていたら、
無理に停まろうとすると却って危険な場合すらあるので、
それを踏まえての発言なのだと思います。

なるほど、
「交差点の30m手前まで近づいたら、信号が変わってもそのまま通過する」
というのは、一応の目安には出来そうですが、
でも、「信号を見ない」というのは、ちょっと乱暴すぎかも知れませんね。
「信号を気にしなくても良い」ぐらいにしておきましょうか。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




東京都内では、
ちんちん電車(都電荒川線&東急世田谷線)との交差点を除き、
「信号機付きの踏切」をあまり見かけなくなりました。
その、珍しい「信号機付きの踏切」が、
鮫洲の路上試験コースのすぐ近くにもあります。

そう、京急北品川の踏切です。
「品川より南にあるのに北品川」とツッコまれる所ですけど。


さて、この踏切の通過は、
鮫洲の路上試験コースには含まれていませんが、
パイロットアカデミーの路上教習では、
敢えてここを走ってもらうことがあります。
学科の知識として勉強した、
「信号機の付いている踏切では一時停止義務が無い」というのを、
身をもって認識してもらいたいからです。
実際、青信号が見えているのに一時停止するのは、
ドライバーの心理的に極めて不自然な感じを受けます。


しかし、「一時停止義務が無い」とは言っても、
踏切の先に自車が入れる余地が無ければ進めませんから、
そういう場合には、
手前で停止して待っていなければいけないのは当然ですね。
もっとも、これについては通常の交差点でも同じなので、
殊さら踏切に限った注意点というわけでもありませんね。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/




青信号に従って進行中、
前方交差点の歩行者用信号が点滅したり赤に変わったりしたのを見て、
減速を始めてしまう人がいます。


確かに、歩行者用の信号が赤に変われば、
間もなく車両用の信号も変わるのは、予測できます。
ですから、
歩行者用信号を参考にして、減速できる態勢を整えておくことは、
もちろん重要なことです。


しかし!
ドライバーが守るべき信号は「車両用灯器」(※)であって、
「歩行者用灯器」に従う義務はありません。
歩行者用信号が赤になったからという理由で減速していては、
むしろ円滑な交通の妨げにすらなってしまいます。
※法令上「車両用灯器」という用語は無いのですが、
ここでは「歩行者用灯器」との対比で便宜的に使っています。


「歩行者用信号を見るな」とは申しませんが、
それは参考程度に見ておき、
車両用信号が変わった時にこそ減速できるよう、
心の準備だけしておくようにしましょう。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





赤信号が青に変わっても、
すぐには発進しないでください。

まず、先頭で信号待ちしていた車は、
発進前に、交差点内の安全を確認しなければなりません。
横断歩道を渡りきれなかった歩行者や
完全に「赤」のタイミングで交差点に突っ込んでくる自転車など、
日常茶飯事です。
しっかり左右を確認してから発進しましょう。


自分が2台目以降であったら、
先頭車のような安全確認はしなくて良いですが、
考えなしに前の車に続いて走り出すと、
交差点内で立ち往生してしまったりしますよ。

交差点の先に自分が入れる余地が有るかどうかを、
よく見てから進んでください。
もっとも、これは1台目であっても同じですけど。


そもそも、青信号は「進め」ではなく、
「進むことができる」でしたね。
つまり、自分が安全に進める状態かどうかを確認して、
大丈夫な状態だった時に初めて進める、と理解してください。


文責: パイロットアカデミー株式会社 http://www.pilotacademy.co.jp/





黄色の灯火は、
「止まれ。ただし安全に止まれない場合は進んでよい。」
でしたよね。
「黄信号を見たけれども停まりきれないので通過する」という場面も、
特に路上では生じえます。


さて、これが直進であればあまり問題にならないのですが、
右左折の場合、
減速しきれずに曲がってしまったり、
ハンドルを回し始めるタイミングを間違えたり、
という人が割と多くいます。


減速しきれないのは、
きっと「交差点を早く出なきゃ」という心理が働くのでしょうが、
スピードが出た状態で曲がると、
曲がった先の状況(横断者や路面状況等)に対処しにくくなりますし、
車も不安定になります。
つまり、危険ですから、
信号が黄色だったとしても、右左折は徐行で曲がってください。


また、ハンドルを回し始めるタイミングが早すぎて、
直近マークから離れて曲がったり(右折)、
内輪差で縁石に載ったり(左折)するのもよく見掛けます。
「ハンドルが遅れる」のでなく「早すぎる」のです。

おそらく、これも「早く曲がらなきゃ」と思ってしまって、
慌ててハンドルを回してしまうのでしょうね。
でも、それって、
ドライバーが車に操縦されてしまっている状態ですよ。
心を落ち着かせて、基本通りの右左折をしてください。


ドライバーが「黄信号だけれども通過する」と判断した以上、
青信号の場合と同じように、“普通”に右左折すれば良いのです。


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信号待ちの先頭車は、
青信号に変わってもすぐに発進してはいけません。
信号の変わり端では、
交差点に突っ込んでくる車や、
無理して横断しようとする歩行者もいますので、
必ず左右の安全確認をしてから発進してください。


「さあ青だ いやもう一度 右左(みぎひだり)」
は、昭和43年の“歩行者向け”交通安全スローガンですが、
車でも同じ心構えが必要になります。


なお、「左右の安全確認」と言いますが、
正しくは「右・左・右」を見るのでしたね。
これはもう、体で覚えてしまってください。


ちなみに、2台目以降の車は、
いちいち左右を確認しなくても良いです。
青信号であることと、交差点の先に自分が進める余地があることだけ確認すれば、
特に停止や徐行することもなく、
前の車に続いて、進んでしまって構いません。


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信号で青色の矢印が出たら、
車は矢印の方向に進行することができます。
つまり、矢印の方向に進む車にとっては、
「通常の青色の灯火」と同じ意味ということです。

そして、自分の進む方向の矢印が出ていない赤信号では、進めません。
こんなのは当然すぎる話で、今さら言うまでもないはずでしょうけど、
実際に路上で、意外に惑わされたりすることがあるのです。


例えば、
左折するつもりで、赤信号に従って停止したとします。
そして、すぐ右隣の車線に直進車が並んで停まったとします。
信号が変わって「直進の矢印」が出たら、隣の車は発進しますが、
こちらは「左向きの矢印」(または「青色灯火」)が出るまでは
発進できませんよね。

いや、先刻、そんなことは解っているはずです。
理屈では解っているのですが、実際にこういう場面に遭遇すると、
隣の車に釣られて、つい、発進してしまいやすいのです。


そこで、改めてアドバイスしておきます。

「きちんと信号を見ましょう!」

※文字に書くと、当然すぎて、やっぱり何か変ですね。


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交差点を曲がる時は、
左折であれ、右折であれ、必ず徐行してください。
特に右折の場合に、
「信号が変わっちゃうかも知れないので徐行しない」と
言ってのけるドライバーもいるようですが、
それは、違いますよ。


交差点に進入する際に青信号であったなら、
信号が変わったところで、
速やかに交差点から出れば良いだけのことです。

また、黄信号を見つつ交差点に進入するケースもありえますが、
それだって、
安全に停止できないほど交差点に近づいていたなら、
他の交通を妨害するより前に曲がり終えられます。

もし、黄信号を見て、
本当に「徐行したら間に合わない」という場面であったなら、
それは、交差点までの距離があったか、その時の車速が遅かったか、
どちらにしても、交差点に入る前に停止できたはずです。


そう考えてみると、
これは、右左折時に徐行しないことの問題というよりも、
信号が黄色に変わった時に停まるか停まらないかの問題と
言っても良さそうです。

ともあれ、左折でも、右折でも、
ハンドルを回し始める瞬間は、必ず徐行です。
言い訳しないで徹底してください。


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赤信号が青に変わるまでの間は、
シフトを「D」(MT車では「1速」)に入れたまま、
フットブレーキを踏んで、待っていてください。
すなわち、「すぐに発進できる態勢」ということです。

信号待ちが長くなるようなら、
シフトを「N」(ニュートラル)にしてサイドブレーキを掛ければ、
足を休めていても構わないのですが、
それだと、信号が青に変わってもすぐに発進できないおそれがありますよ。
余計な「発進手間取り」の減点を食らってしまわないよう、
20分間ほどの受験中ぐらいは、多少足が疲れようとも、
ブレーキペダルを(+MT車はクラッチペダルも)踏んでいるのをお勧めします。


いつだったか、信号待ちでエンジンを切った教習生がいました。
過去に免許をお持ちだった方で、
何でも、最初に通った教習所(今考えると海外だったのかも知れません)では、
「赤信号に変わるのを見て停まる時にはエンジンを切る」
(=「信号待ちの列に続く形で停まる時はエンジンを切らなくて良い」の意か)
と教わったそうです。
エコロジーの観点からは望ましい運転スタイルなのかも知れませんが、
そういうのは免許を取った後で考えることにしましょう。

免許を取るまでは、エンジンを掛けたままで、
冒頭に書いたような態勢で信号待ちしてください。


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前方の青信号がずっと長く続いていたら、
自分が近づくころには黄色に変わるかも知れません。
その心づもりをしながら、走りましょう。


そして、
交差点の概ね30m手前まで近づいても青信号のままだったら、
多くの場合は、そのまま通過できます。
黄信号を見てから30m以内に安全に停止するのは、
(例外ケースもありますが)普通は、難しいからです。

逆に、黄色に変わった時に30m以上離れていたら、
通常は、安全に停止できるはずです。
そんなつもりで、信号を見ていると良いでしょう。


ただ、ここで初心者がやってしまいがちなのが、
青信号が続いている場合にも、速度を緩めてしまうことです。
それは、円滑な交通を妨げることに他なりません。


「今信号が変わったら行くか停まるか」を考えながら走るべきではありますが、
必要なのは、その“心づもり”だけ。
青信号がどれだけ長く続いていようと、
あるいは、同じ向きの歩行者用信号が赤に変わろうと、
自分の見るべき信号が黄色に変わるまでは、
そのままの速度で進行するのが正解です。


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交差点を通過する際には、
青信号に従って通過する場合や優先道路を進行している場合を除き、
その手前で安全を確認してください。


ところが、交差点の手前ではなくて、
交差点の中まで進んでから左右を見るドライバーを
よく見かけますね。
彼らの曰く、「交差点の手前では左右がよく見えないから」。

なるほど、確かに、
見通しが悪くて、手前では安全が確認できない交差点というのも
あるにはあります。
でも、そういう交差点では、
相手からも自車が見えていないわけですから、
一時停止してから、あるいは少なくとも徐行で、
進んで行かなければ、本当に危ないですよ。


「よく見えない」というのを、
言い訳にしているだけではないですか。

気を付けましょう。


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赤信号で停まろうとする時や
黄信号を見て停まるか通過するかを判断する時には、
ルームミラーで、後続車の状況を見てください。
基本的には、
「ブレーキを掛ける前に後ろの確認」と
覚えておいてもらえばOKです。


さて、ここまでは普通にご理解いただけると思いますが、
これは、何も、信号が赤や黄色の時に限る必要はありません。
青信号であっても、あるいは矢印が表示されていたとしても、
とにかく、信号を見たら、それが何色の灯火であっても、
その目をルームミラーに移すことをお勧めします。


そもそもバックミラー(サイドミラーを含む)は
走行中にチラチラ見ているべきです。
それが習慣になっているドライバーは問題ないのですが、
運転初心者の場合、ずっと前方ばかり見つめて走りがちですので、
「信号を見るタイミング」を後方確認のきっかけにしましょう、
というご提案でした。

もちろん、ベテランドライバーの方にも
参考にしていただけたら幸いです。


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右左折は徐行で行ってください。
スピードを落とし終えるのは、
「ハンドルを切り始める所の5m手前」でしたね。
そのため、
普通は、その「5m手前」を目標に、
ブレーキを踏んでいくことになります。

と言っても、これは、
青信号で、停まらずに曲がるときの話です。

前方の信号が赤だったら(あるいは黄色に変わって停まれるのなら)
停止線の直前で停止することになりますから、
ブレーキは、青信号のときよりも強めに踏んでいってください。


このことは逆も言えるわけで、
停まらずに曲がりたいのに、停止線を目標にブレーキを踏んでいってはダメなのです。
たまたま「ハンドル切り始めの5m手前が停止線でした」というのなら、
結果的にはOKなんですが、その場合でも、ドライバーは、
「停止線で減速完了」ではなくて、
「5m手前で減速完了」と意識しておく必要があります。

まれに「停止線で減速完了する分には安全なのだから良いのでは?」と
疑問を持たれる人もいますが、
減速完了が手前すぎると、その間、ノロノロ運転することになり、
それもやっぱりダメなのですよ。


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突然ですが、
「渋滞」とはどのような状態か、ご存じでしょうか。
※ただし、高速道路と一般道とで「渋滞」の定義が異なるため、
 ここでは「一般道での渋滞」について述べます。


信号が赤に変わったら停まります。
まあ、当然ですね。
これは、単なる「信号待ち」です。


信号が青に変われば車を進められるわけですが、
問題は、
その青信号が点灯している間に交差点を通過できない場合です。
こういったケース、すなわち、
「1回の青信号で信号待ちの列が解消できないとき」、
これを「渋滞」と呼ぶのです。


赤信号で停まるたびに
「渋滞だ」というドライバーがいますが、
それは定義的には「渋滞」ではないことを理解しておきましょう。


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三色(青・黄・赤)の信号の他に
右向きの矢印信号が点く交差点があります。
その多くが、
方向別の交通整理だけでは捌ききれない右折車を
「赤の後」または「青の前」に曲がらせる目的で設置されているようです。


この矢印信号は、該当する車を優先的に通らせるためのものなので、
基本的には、他の交通に対しては「赤」が出ているはずです。
例えば右折車用の矢印が点いている時には、
対向車は直進できず、歩行者も横断できないはずです。


しかし、右折車は、
それでも、必ず安全を確認してから右折を始めてくださいね。

確認もせずに「相手の信号がこうなっているはず」と思い込むのは非常に危険ですし、
実際問題として、
こちらの動きにつられて対向車が発進してしまうことも、少なくありません。


矢印信号は、該当する車にとっては「青信号」と見て良いのですが、
それでもやはり、
「さあ青だ いやもう一度 右左」(昭和43年度“歩行者向け”交通安全スローガン)
を忘れてはいけないでしょう。


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交差点で左折しようとする時は、
自分と同じ向きの青信号に従って横断する歩行者がいるので、
いったんは停止しないといけない場合がほとんどです。
これが、スクランブル交差点では、
同じ向きの歩行者用信号は赤になっていることが多いので、
横断歩行者については、少しは心配が減ります。


しかし、スクランブル交差点であっても、
車と同じ向きの歩行者用信号が同時に青になる所もあります。
例えば、
「A方向の車両用:青(歩行者用は赤)」
  ↓
「A方向の車両用と歩行者用:青」
  ↓
「A方向の車両用:赤(歩行者用は青のまま)」
  ↓
「A方向・B方向の歩行者用:青(スクランブル状態)」
  ↓
「A方向・B方向の歩行者用:赤」
  ↓
「B方向の車両用:青」
というパターンで信号が変わるものです。

こんな交差点では、
A方向を進んで来た車が左折しようとするなら、
同じ向きの横断歩行者がいることを想定しなければならず、
充分な注意が必要です。(特に信号の変わり目)


また、歩行者用信号を全方向とも赤にしておく交差点でも、
“自転車”は車両用信号に従って通りますよ。
自転車は意外な盲点です。
横断歩行者がいないものと安心しきってロクな確認もせずに左折してしまうと、
自転車を巻き込むことがありえますよ。


もっとも、それを言うなら、
そもそも信号を守らない歩行者や自転車もいますから、
交差点では常に注意が必要という話になってしまいますけどね。


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先日このブログに書いたとおり、
路上運転中は、常に、
「今、信号が変わったら、行く? 停まる?」を念頭に置きつつ走りましょう。
そして、「信号が変わりそうだ」と思ったら、
停まる準備を整えておいてください。

例えば、前方の青信号がずっと続いていたら、
自分が近づく前に黄色に変わってしまう可能性があります。
まして歩行者用の灯火が点滅を始めたなら、
まもなく車の方も黄色になることが容易に予想されます。
そういう状況を見たら、
いつでもブレーキを踏める態勢を作っておくのです。


でも、そうは言っても、
実際に黄信号を見るまではブレーキは踏まないでくださいね。
車の信号が青なのに減速するのは、円滑な交通の妨げになりますし、
厳しく見れば、それだって「信号無視」であるわけです。

なので、「心の準備」は大いに結構ですが、
「心の準備だけ」にしておくべきでしょう。


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青信号の意味は、「進め」でしたっけ?

いいえ、違います。
「進むことができる」でしたね。


つまり、進んで良いかどうかを確認して、
大丈夫な状態だった時に初めて進めるわけです。


ですから、先頭で信号待ちしている車は、
信号が青になったら、
交差点内に取り残された車や歩行者が無いか、
信号無視してくる車が無いか、
そういうのを確認してから発進してください。


でも、2台目以降の車は、
そんな確認はやらなくて良いです。
交差点の先に自車が進める余地が有りさえすれば、
先行車に続いて交差点に入って構いません。


もっとも、そうは言っても、
歩行者の飛び出しなど、危険な状況を目にしたら、
停まるのは当然ですけどね。


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「見切り発車」は、
これから免許を取ろうとしている人より、
むしろ、既に免許を持っている人の方が陥りやすいかも知れません。


十字路の交差点では、
横切る道の信号が赤になると、
次は、自分側が青になるのが普通です。


でも、実際に青になる前に発進してはダメですよ。


横切る道の方を赤にした後でも、
まず歩行者を安全に横断させるために
車両はすべて赤にしておく交差点
(スクランブル交差点がその典型)
もありますし、
上り車線の右折車を先に通らせるために
下り車線はしばらく赤のまま、という交差点もあります。
また、催事や警備上の理由から、
臨時的に信号パターンを変える時もあるでしょう。


でも、どうであれ、
信号に従って走れば良いだけの話。
「きっと青になるだろう」との思い込みでなく、
青信号になったのを見てから、発進してください。


そんな小学生でも知っている交通ルールを
ここで声高に言うのも恥ずかしいですが、
意外に見切り発車してしまう人も多いので、注意しましょう。


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青信号が黄色に変わったら、速やかに交差点から出ましょう。

普通に直進中でしたら、
そのまま交差点を通過すれば良いでしょう。
右折や左折の途中でしたら、
他の車や歩行者の安全を確認したうえで右左折を完了させてください。


しかし、速やかに通過できない時もあります。
そもそも交差点内で停止しそうなのに進入してはいけないのですが、
でも、“見込み違い”と言うのか、
進めるつもりだったのが進めなくなってしまう場合もあるかと思います。

そんな時は、
バックで戻って交差点から出るのでも良いのですよ。

言われてみれば当然のことなのですが、
ハンドルを握っていると、
こんな簡単なことに頭が回らない時もありますね。

車の運転では、
場面に応じた冷静な判断が求められます。
そのためには、やはり場数を踏むことが必要なのでしょう。


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青信号で進行中、
前方交差点の歩行者用信号が赤に変わったのを見て、
減速を始めてしまう人がいます。


確かに、歩行者用の信号が赤に変われば、
間もなく車両用の信号も変わるのは、予測できます。
ですから、「歩行者用信号を見るな」とは申しませんし、
歩行者用信号を参考にして、減速できる態勢を整えておくことは、
もちろん重要なことです。


しかし!
ドライバーが守るべき信号は「車両用灯器」(※)であって、
「歩行者用灯器」に従う義務はありません。
歩行者用信号が赤になったからという理由で減速していては、
むしろ円滑な交通の妨げにすらなってしまいます。
※法令上「車両用灯器」という用語は無いのですが、
ここでは「歩行者用灯器」との対比で便宜的に使っています。


歩行者用信号は、参考程度に見て、
車両用信号が変わった時にこそ減速できるよう、
心の準備だけしておくようにしましょう。


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青信号から黄色への変わり端など、
進むべきか停まるべきか迷うこともありますね。


これに関しては、
「交差点の30m手前からは信号を見ない」
と言う人もいます。
つまり、青信号が黄色に変わった時に、
車が30mまで近づいていたら、
無理に停まろうとすると却って危険な場合すらあるので、
そこからは、もう信号は気にしないということですね。

この「交差点の30m手前」というのは、
白いラインが黄色になったり、破線が実線になったり、
ラインの引き方が変わる所が多いので(例外も多いですが)、
一応の目安に出来ると思います。

しかし、「信号を見ない」とまで言い切ってしまうのは、
ちょっと乱暴のような気がします。


一方で、いったん交差点に入ってしまったら、
もう信号は見る必要がありません。
信号が変わろうがどうしようが、
交差点から速やかに出ることを考えるべきだからです。

なので、
「交差点に入る寸前からは信号を見なくて良い」
ぐらいにしておきましょうか。


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信号が青に変わっても、
すぐには発進しないでください。


まず、先頭で信号待ちしていた車は、
発進前に、交差点内の安全を確認しなければなりません。
横断歩道を渡りきれなかった歩行者や
完全に「赤」のタイミングで交差点に突っ込んでくる自転車など、
日常茶飯事です。
しっかり左右を確認してから発進してください。


自分が2台目以降であったら、
先頭車のような安全確認はしなくて良いですが、
交差点の先に自分が入れる余地が有るかどうかを、
よく見てから進んでください。
考えなしに前の車に続いて走っていると、
結構、交差点内で立ち往生してしまったりするものです。
もしそこが“踏切”だったら、大変なことですよ。


そもそも、青信号は「進め」ではなく、
「進むことができる」でしたね。
つまり、自分が安全に進める状態かどうかを確認して、
大丈夫な状態だった時に初めて進める、と理解してください。


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信号待ちの先頭車は、
青信号に変わってもすぐに発進せず、
左右の安全確認をしましょう。
信号の変わり端では、
交差点に突っ込んでくる車や、
無理して横断しようとする歩行者もいますので。


「さあ青だ いやもう一度 右左」
は、昭和43年の“歩行者向け”交通安全スローガンですが、
車でも同じ心構えが必要ということです。


なお、「左右の安全確認」と言いますが、
正しくは「右・左・右」でしたよね。
これはもう、体で覚えてしまってください。


ちなみに、2台目以降の車は、
いちいち左右を確認しなくても良いです。
信号を確認することと、交差点の先に自分が進めることだけ確認すれば、
特に停止や徐行することもなく、
前の車に続いて、進んでしまって構いません。


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信号は、
交差点に入る前にしっかり確認してください。

そして、いったん交差点に入ったら、
もう信号は見る必要はありません。
信号が変わろうがどうしようが、
交差点から速やかに出ることを考えるべきだからです。


似たような話で、
「交差点の30m手前からは信号を見ない」
なんてことを言う人もいます。
青信号が黄色に変わった時に、
30mの距離があれば、普通は安全に停まれるでしょう。
しかし、30m以内まで近づいていたら、
無理に停まろうとすると却って危険な場合すらありますので、
それを踏まえての発言だと思います。


「交差点の30m手前まで近づいたら、信号が変わってもそのまま通過する」
というのを、一応の目安にしても良いのですが、
でも、「信号を見ない」というのは、ちょっと乱暴ですね。
「信号を気にしなくても良い」ぐらいにしておきましょうか。
(あんまり変わらない?)


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