教習では最初のころは周回コースをぐるぐる回りますが、
左カーブ(内周カーブ)に比べて
右カーブ(外周カーブ)の方が苦手だと言う教習生が多いですね。
それは、右カーブと左カーブとは“R”が違うからです。
Rが違うということはハンドルを回す量が違うということになります。
ハンドルの持ち方の基本は「10時10分」とされていますが、
左カーブでは、
持ち替えに際しても、この「10時10分」の形を使えば、
さほど苦労せずに、自然に曲がっていけます。
一方、右カーブで「10時10分」の持ち替えをすると、
切り過ぎて、車体がカーブの内側(対向車線側)に入り込んでしまいます。
そのため、ハンドルを回す量を少なめにしなければなりません。
では右カーブでのハンドルはどのくらい「少なめ」かというと、
「カーブラインをよく見て、それに合わせてハンドルを切る」としか言えません。
となると、教習生は、試行錯誤を繰り返して、
“カーブに即したハンドルの量”というものを体で覚えるしか無いのです。
それが、「右カーブの苦手な人が多い」と言われる所以でしょう。
まあ、いっぱい失敗してみて、
ハンドルを回す量とタイヤの向きとの関係を体得してみてください。
ちなみに、教習所の外周カーブは大概「ハンドル半回転」で曲がれてしまいますが、
教習所のカーブでしか曲がれないやり方を覚えるのは、お勧めしません。
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